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ボルグのフォア振り切り

もう30年以上前の話

セイコースーパーテニスという大会があって

たぶん? 東京体育館に観戦に行った。

 

目的は、ビヨン・ボルグのフォアを見ること。

borgfs1509

世界1のフォアハンドトップスピンは

どれくらいのスピードで飛ぶのか?

どれくらいのスピン量なのか?

どれくらいのスウィングスピードなのか?

 

当時、コーチになって

打ち方をトップスピンに変えた私としては

自分でやっている方角がはたしてあっているのか?

知る必要があったのだ。

 

実は

打ち方や、フォームは、ビデオや連続写真を見た方がわかりやすいし

試合運びも、生で見なくてもわかる。

 

だが

実際のスピード感や迫力というのは

生で見なければわかりようがないのだ。

 

正しい答えは現場にしかない。

 

まあ、そんなわけで

生で見た、ボルグのフォアハンド

一番感激したのはそのスピン量。

ものすごく落ちる。

 

そして、もっとびっくりしたのは

スウィング感、というか、スウィングのテンポというのだろうか。

 

インパクトまでは非常にゆったりと振っているのに

それ以降のスウィングが大きくて、ものすごく速い。

当たった後でスウィングをさらに加速しているのだ。

 

一見、無関係なところで頑張っている。

 

松原さんとしては

翌日、クラブへ帰って、さっそく、実験。

スウィングスピードと打球の速さにはそれまでも自信があったが

やってみると

明らかに威力が増し

スピンがさらにかかり

ボールが自在に落ちる。

 

物理現象で考えれば

打球後にいくら頑張ったって

スウィングが速くなるわけがない。

デモ、実際に威力がアップということは

(それも少しのアップじゃないのだ)

何か説明があるはず。

打点でのスウィングスピードが増していなければ

説明がつかないのだから。

 

つまり

この後半加速スウィング法で

インパクトでも増速したに違いないということ。

 

ヘビートップスピンで打つ場合

安定して打てるということを前提とすると

一見無駄な、この打法が

一番威力を出せる方法なのだ、とゆうふうに理解している。  テニス

 

さて、先週の大学の合宿

私のかわいい後輩たちの中に

このボルグスウィングを感じさせてくれた女子選手がいた。

 

1年目学生なので今回が初対面

(うちの大学、なぜか、何年生ではなく何年目という)

岡本 渚 さん

ボルグと並べて紹介するくらいだから

ただモノではない。

インパクト後のスウィングの加速

フィニッシュの引っぱり感がとても魅力的だ。

 

今回は

まだ、テイクバックが少し不安定で

上を向きやすいので

面を後ろ向きにするよう

少し手直しのアドバイスをした。

岡本さんにはここをしっかり身に着けてほしい。

前半が安定性に対する大前提なので、ぜひ。

 

そして、後半の振り抜きは魅力的。

女子で、ここまでスピン量が多いのは少数派だが

なかなかいいと思う。

いずれ、大エースになれると思うので

更に、さらに、サラニ、頑張ってほしい。

 

ヘビートップスピンでの大きなスウィングでの引っ張り

 

たまたま紹介したのが女子だったが

技術の本質は男子も同じ。

むしろスピードが出るだけに

女子以上に必要な項目ともいえる。

 

男女ともに、頑張って強烈フォアハンドを身に着けてほしい。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:02 | 3件のコメント