月別アーカイブ: 2015年11月

ボレーは振る

『レフティスタイル』 さんからボレーの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
ボレーについて、教えてください。

ごく単純な質問なのですが、簡単なボレー・ストローク練習でもインパクトのタイミングが遅れます。ほんの0、コンマ、何秒の問題だと思うのですが、ボールが浮いたり、伸びて行きません。

短いスイングをしないとダメだと思うのですが、上手くタイミングを見つけられない状態です。いくつかの原因があるかと思いますが、ご解説よろしくお願いします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

小さなスウィングでタイミングをとるというのは

かなり難しいことです。

 

むしろ大きなスウィングの方が

調整しろがあって

当てやすいし、タイミング合わせも楽。

takaofvhit1506

ただしフラットで大きなスウィングだと

勢いが出すぎる可能性が高いので

スライスボレーをお勧めします。

 

それで

スウィングして、切る。

takaofv1501tb

普通のボールに対しては

これくらい振ってもいいんです。

1303swing

そして

これができるようになったら

小さなスウィングのブロックボレーも

練習すればいいと思います。    テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:17 | 1件のコメント

スピン量を増やすには

『takepin』 さんからスピンサーブの質問

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  いつも参考にさせていただいています。スピンサービスは打ち下ろすについては打ってみるとス ピードのあるスピンサーブが打てると実感します。でもボールの右斜め上が打点だとするとボールは絶対にラケットより上には飛び出さないはずですね?ですが フェデラーなどが打つ大きな弧を描いて少しだけゆっくりめの球と急激なフォークボールのような落差のスピンサーブが画面に出ますがどちらも打点より上に飛 び出しています。あれの打ち方も教えてください。

takepin より

水瓶座  私の答えです。

「ボールの右斜め上が打点だとすると

ボールは絶対にラケットより上には飛び出さないはずですね?」

ですが

ボールの真上を打てばもちろんそうですが

少し上くらいですと

水平より上にも打てます。

ボールはラケット面と垂直方向に飛び出す要素が強いのですが

スウィング方向にも少し引きずられます。

ですから

ボールの真後ろをスピンサーブで打つと

かなり上に飛び出し。

回転量をかなり多くしても

フォールトすることが多いのです。

そして

落下させるため

もっとスピンを増やすと

さらに上に飛びだし

どうやっても、30cmずつフォールトという人が出てくるのです。

それを防止するための知恵が

少し上側を打つということであり

フィニッシュを下に手前に

引っ張り込むことでもあるのです。

さて

スピンの多いサーブですが

面を内向きにして

なるべく薄く当てればスピン量が増します

面を起こせばフラット気味になるということです。

その薄さ厚さの加減は

そうそう幅広くできるはずですよね。

 CIMG5453

もう一つのコツはトスの位置。

打球方向に対して

後ろにあげれば薄く当てやすくなり

ゆるい、大きなカーブのスピンサーブが打てます。

 swsermonte

逆に、打点を前にすると

ラケット面を起こさざるを得ず

フラット性の打球にになりやすいようです。

もちろん打点を前にしすぎると

コントロール不能になりますのでご用心。

 TOMLJANOVI1412sr

あくまでも上体の軸、その後ろでの範囲内の話です。 テニス

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 15:43 | 1件のコメント

運動連鎖は鞭のごとくに

しつこく、シツコク、繰り返して

基本フォーム、打法のすべてを伝えようとした

サービス連載もとりあえず最後にするつもり。

 

コースの打ち分けや左右の構え方など

まだまだたくさんあるが

スピードとスピン、基本フォームに関しては

今日までのことをちゃんとやれば

200km/hは可能なはずだし

強力なセカンドサーブも獲得できるはず。  テニス

 

 

さて

今日の話は身体の使い方その順番、タイミング、コツといったこと。

ズバリ結論を言っちゃうと、鞭、ムチ、むち。

 

サーブの運動量の伝わり方は波動と考えるとわかり易い。

2人で持ったロープを伝って相手に動きを伝えると思ってほしい。

 

こちらの手元をゆすると、波が向こうに伝っていく。

その時に

ただ一方向、例えば下にだけ動かしたのでは波にならない。

下に動かした手を元に戻すようにすると、波が発生する。

 

つまり

波というのは動作を止めるか、反対方向に動かすと発生し伝わる。

 

一気にサーブに導入する。

CIMG5451

ひざを曲げて

CIMG5456

伸ばす

CIMG5459

ひざの伸びが止まり、運動量は上体に移行

胸が張られ

上体が垂直に戻り、停止

CIMG5460

上体の運動量は腕に伝わり

肘も止まって

大きなゆっくりな動きの運動量は

小さいが、ハイスピードの前腕とラケットの動きに移り

CIMG5461

一気にインパクト

CIMG5462

肘が残り

ラケットヘッドが引きつけられ、終わる。

運動量保存の法則なのです。

 

さて

最後の3枚の写真で

上体の動きがほとんどないことに気が付く。

 

前の動きがちゃんと止まってから次のパーツが動いていく。

これが運動連鎖の

鞭打ちの極意なのだ。

 

ついでに1つ

ジャンプし、上体が伸び終わってから、ヒット

だから、すごいパワーも得られるのだが

ジャンプし、上体が伸び終わったから、かっこいい

いつも同じいい姿勢ということ。

 

つまり

コントロールも最高なのだ

TOMLJANOVI1412sr

ついでに打球直後のこの写真

上体の軸の延長戦よりも打点が後ろになっている。

肘を残して、内旋をかける理想のフォームだと

打点が前ではネットしてしまう。

 

この

体軸よりも後ろに打点を取ることが

サーブスマッシュのパワーとコントロール

具体的には深さのコントロール感の必要条件なのだ。

 

運動連鎖は鞭のごとくに

1つ1つ、動作を独立させ、止めていくのがコツなのだ。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:44 | コメントは受け付けていません。

サーブも振り子で

サーブの基本テンポはこれで

metronorm

メトロノームだ

バネ仕掛けで

視点からオモリまでの距離により周期が決まる。

 

サーブでもこんな風に構え

cimg5524

前後に

cimg5520

cimg5521

cimg5522

cimg5521

cimg5520

ゆすってみる

ゆっくりとした、あるテンポの時

楽に振れることに気が付く。

 

そのテンポは

構えから0.8秒もかかった、ゆっくりしたテイクバック。

その基本テンポにのりつつ

内旋の腕力を加えて加速したのが、プロのサーブ。

 

基本だけでも振れるのに腕力プラスで

パワーアップはもちろんだが

ラケットヘッドが無理なくついてくるので

この形に再現性が出てくる

TOMLJANOVI1412sr

つまり

一度このテンポを知って

癖にすれば

いつもこの形が再現する。

 

つまりいつでも

楽な場面でも、緊迫しても

元気なうちはもちろん

疲れてきた、ファイナルセット後半でも

いつでもサーブが決まるということなのだ。

 

サーブはユウックリ・テンポで、メトロノームに乗るべし。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 19:08 | 1件のコメント

外旋して前から上げる

さあ、またサーブに戻ろう。

 

外旋して前から上げる

だから内旋に結びつくというお話し。

 

先日、内旋が一番重要な動き

力の源であることを説明した。

内旋が有効であるためには

肘が直角の上体で動くことが重要。

だから

スジガネ君の肘は90度で固定してあるのだ。

 

現実の人間サーブでは

インパクトで高い位置が必要なこともあり

この辺りでは腕が伸びていく。

 

さて

この、肘の90度を保つためには

腕を上体の前から

外旋しながら上げていくのが一番確実なやり方。

CIMG5454

後ろから回しては

日の角度が90度になってもさらに進んで

鋭角になる可能性が高いからだ。

そうなるとパワーダウンするし

肘の障害も起こりやすい。

CIMG5419

ではそこのところを、ラオニッチさんに教えてもらおう。

 

今日は、1秒に10コマで取った連続写真を

構えからすべて載せる。

形とともに

この打ち方がいかにインパクト前後を速くするかも感じてほしい。

CIMG5449  インパクト 1.2秒前

CIMG5450  1.1秒前

CIMG5451  1.0秒前

CIMG5452  0.9秒前

CIMG5453  0.8秒前

CIMG5454  0.7秒前

CIMG5455  0.6秒前

ほぼ、90度。

CIMG5456  0.5秒前

ここで少しため、この形が重要

ここまで、0.8秒かかっている。

(スマッシュの構え、その形をこうなるように直したのを覚えているだろうか)

 

この後がうまくできれば

後ろから回して引いてもいいようなものだが

現代のプロはほぼやらない。

ラオニッチでもやらない、難しいことをする必要があるのだろうか?

 

CIMG5457  0.4秒前

CIMG5458  0.3秒前

CIMG5459  0.2秒前

肘、90度のまま、上体の後ろへ向かって、自然に落ちていく。

その延長がどこかで見たような次の形

CIMG5460  0.1秒前

ラケットを立て、ためたところから落ちきるのに、0.4秒。

スピンサーブの、ラケットヘッドが右に行き過ぎた形。

そこから振り子は戻って行き、0.1秒後に

CIMG5461  インパクト

CIMG5462  0.1秒後

振り切るのに、0.1秒。

肘が残っている。

CIMG5463  0.2秒後

腕の引っぱりが終わると一気にスウィングも止まる。

 

前から上げることの重要さ

時間経過により加速のものすごさ

その辺が感じ取れただろうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 17:46 | コメントは受け付けていません。

片手トップスピンバックの精度

『ムーディー』 さんから質問をいただいていました。

大学後輩のK君たちも、他の皆さんんも

  (K君の打点と姿勢を直し、鬼のようなサーブにするのがテーマなので)

ここしばらくのサーブラッシュで

そろそろ、おなかがいっぱいだと思います。

  (スピンサーブ解説が一息ついたのもあるし)

ちょっと、ちがう方面に回っていきます。

以下がその質問コメントの全文です。

カラオケ  先日はトレーニングの質問に答えていただきありがとうございます。バランス良く体全体を鍛えたいと思います。

もうひとつ気になることがあります。
私は片手バックハンドのストロークでトップスピンを打ちたいのですが、かすれる位極端にトップスピンをかけるぐらいが良いのでしょうか。なかなか安定しないので、トップスピンの量が足りないのかと思っております。

ムーディー より

水瓶座  私の答えです。

まず最初に触れておきたいのが

安定性という言葉の考え方。

言い換えると精度、コントロールということだと思います。

確かに

かすれるほどスピンをかければ

ネットとベースラインの間の

どこかに落ちる可能性は高くなると思います。

じゃあ、精度ということからしたらどうでしょう?

狙った場所に打ち込む精度、コントロールです。

しかし精度が高くても

フラットに近くては打てる範囲が狭く

スピン量もなくては安心して打てない。

だから

まずは、精度を上げたストロークが前提で

それにスピン量がついてくることが大切だと考えています。

さて、精度

トップスピンバックハンドの安定性の肝は

垂直なラケット面の持続です。

構えでは

waw1511bkg

少しだけ上向きの面で構えます。

その後は

wawrinka1511bkt

スウィングの間中

waw14038bkimp

垂直面を保つのです。

 waw1511bkmen

特にダウンザラインはそうで

クロスに引っ張る場合は

前腕を回外させ

Wawrinka1511bkf

少しかぶせながら、ラケットヘッドを走らせます。

それと

手首の角度の固定。

テイクバックからフィニッシュまで

基本的には手首を動かさないことが

安定につながります。

次にスピン量

打点より下から

こすりあげれば回転がかかるわけで

テイクバックを高く

弧を描いて大きく振る。

 vol07_04バックスウィング平面

(このイラストのために写真を撮ったころは

サンプラスなど、三度笠フィニッシュが多かった。

低い打点を持ち上げるとき

ダウンザラインにコントロールする時、現代でも使うことがよくある)

さて

上下動をしっかりつける

そして

しっかり前ぎみの打点でとらえれば

アッパースウィング状態でボールを捕えられる。

ところで、構える高さですが

低いところからの方がかかると思う人も多いのだが

実際は勢いをつけるためにも

スウィングの最下点を下げるためにも

むしろ、高く構えるのが正解だ。

gasque1511bktk

ここまで構えるのはちょっと勇気がいるが

やってみると案外簡単に決まりやすいし

とっても気持ちがいい。  テニス

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:28 | 1件のコメント

筋金入りのスピンサーブ

スピンサーブのこんな写真

1503srtarasi

こんなラケットヘッドの位置を見たことがあるだろうか?

真下に垂れ下がったよりももう少し

この写真方向だと、更に左まで行っている。

これがスピンサーブの特徴

この位置を記憶しておいてほしい。

 

さてスジガネ君のスピンサーブを見てほしい

彼は肘の角度が90度固定

さらに手首も固定したまま

それなので、ちょっと窮屈だが

それでも

じゃなく、それだから、見事なフォームでスピンサーブを打つ。

cimg4885

横向きに構え、少し後傾して

ここからトスを上げ

cimg4886

上腕を外旋して、ラケットヘッドを落としていく

cimg4887

ここが落とし切ったところから、もう少し行ったところ

cimg4888

さっきの錦織スピンサーブの位置

ここから上腕を内旋して振り上げていく

上体も前向きになっていく

cimg4889c

上体の向きはほぼ打球方向に向いて止まり

赤矢そして、印がその内旋方向

さらに内旋

そして前腕を回内しながら、インパクト

cimg4890c

赤矢印がその回内方向

その延長で一気にフィニッシュ

cimg4891

そうすれば、理想のフィニッシュはこんな形

上はスジガネ君

彼は、上体の回転と、上腕の内旋、前腕の回内しかできない。

 

下は筋金入り、ブンブンサーブのボリス・ベッカーだ。

bb1312

2人のフィニッシュを比べてほしい。

 

スジガネ君やベッカーのように、手首を固めて

しっかりと

筋金入りのスピンサーブを打ってほしいのだ。

 

余計な動きが入らないのが

プロ中のプロ。

 

スピンサーブは

基本的に

テイクバックを含めても

上体の回転と、上腕の外旋、内旋、前腕の回外、回内だけでいいのだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 21:51 | コメントは受け付けていません。

スピンサーブは下に向かって

スピンサーブの回転方向は

supinhoukou

こんな感じ

だから

ここをヒットするつもりで

supindatenn

ボールの右斜め上をヒットする

だから

ここをヒットできるラケット面は

左斜め下を向いているはず。

 

つまり敬礼した手のひらの向き。

 

ここを打つわけだから

スピンサーブは上に打つのではなく

斜め下に向かって

叩き落すのだ。

takao-sr1411

この感覚がわかりにくければ

サービスラインから打ってみるといい

下に打たなければ絶対に入らない。

この感覚をベースラインに持っていくといい。

 

スピンサーブは下に向かって打つのだ

だって打点はネットより上でしょう。   テニス

 

そうそう

今日は下川井テニスクラブでの一般レッスン

本日、2時間目に入学された、上級者のOさん

こすりあげてのスピンサーブだったので

 

手首を固め

打点を後ろ気味にして

下に向かってねじ伏せてもらった。

 

もちろん、その前の、私の

しっかり力んだ、美しい見本のおかげもあったと思う。

 

見事に厚い当たりのスピンサーブが決まった。

 

レッスンで、「力め」 と言われたのは初めて、との事だった。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 17:45 | コメントは受け付けていません。