月別アーカイブ: 2016年3月

グリップの握りの強さ

『横浜市在住』 さんからの質問です

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原コーチ
工学的解釈を入れた技術解説、いつも参考とさせて頂いております。
フォアハンドトップスピン、腕、手首を固め(グニャグニャにしない、と解釈)、振り子のように下に凸で振る、その上でインパクト後にスイング最速点を持ってくる為に、腕を引っ張り込むことによりスイング半径を小さくする、とおっしゃていると理解しました。
ひとつ質問がございます。そのようにする為には、腕、手首は固めるが、グリップの握りの強さに関しては、スイング初期段階から最速に向かって強くしていく (最速点で最も強く握る訳では無いと思いますが)、つまり最初は弱く徐々に握り込んでいくことが必要となると考えますが、そういう解釈でよろしいでしょう か?
松原コーチのコメントにおいては、グリップの握りの強さや、タイミングに関する部分が少ないと思われ、上記の質問に至りました。枝葉末節の内容かとも思いますが、お教えいただければ幸いでございます。

横浜市在住 より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

皆さん気付きにくいのが

振り出す時の固めかた。

 

この時が一番動いてしまいやすい

だから、がっちり握る

1603nisikoriftb

次はインパクト

1603nisikorifor

でもその間

どう動かすのか?

どう力を入れるのか?

 

手首の形を保つという意識があればいいと

私は考えています。

保てさえすれば

最適な力でもいいし

ちょっと力みすぎでもいい。

 

力強く振りきるつもりなら

後は

手が、腕が、勝手に反応します。

1603nisifshippari

ただ

「グリップの握りの強さに関しては、最初は弱く徐々に握り込んでいく」

というのはたぶん当たっていないと思います

それ

身体で感じたのではなく

こうあるべきだと

理屈で考えていませんか?

もっと

身体で感じて、自然に動かせばいいと思います。

何か作り事があるとかえってうまくいかない鴨

 

でも、手首を保つんです。

1603nisikoritsfr

私がどう力を入れているか

説明はできますが

それを聞いた人が同じにはできない。

むしろ害があるほうが多いと考えています。

 

私よりセンスのあるジュニアだったら

勝手にできるでしょうし

私が教えることで成長を阻害するかも

 

そんなわけで

手首の形を保ったまま

ビュウと振ってください。

1603nisikori finis

いや、ハードヒットとは限らないし

振り切らないかもしれない

ビュウッとは忘れてください。

 

「手首の形を保ちましょう」

 

ただ

さっき言った

「振り出しは案外、しっかり力を入れて」 ほしいんです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:00 | 2件のコメント

スライスサーブのすすめ

『レフティスタイル』 さんからの質問

以下がコメント中の

サーブの球質、打ち分け方の質問部分です。

 

カラオケ    ・・・

2つめはスピンサーブとスライスサーブの打ち分けについて
現在、スピンサーブをサーブの基本と考え、ずっと練習に励んできましたが、現行では入れるのが精一杯でとてもアドバンテージをとれるサーブにはなっていません。

仲間には、逃げるスライスをバック側に入れられる方がよっぽど嫌と言われます。(ジュースコートならセンターに)

・・・

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

打ち分け方は

コメントの通りでほぼいいのではないでしょうか。

image_361

ただ

サウスポーなら

露骨に

トスを左に上げて

限りなくスライスサーブでいいのでは

相手フォア側に入れるとき

コースを変えるためだけに

ほんのちょっとだけスピンのエッセンスを入れる。

いや

スライスのままスウィング方向を変えるだけでもいい。

または面を起こしてフラット気味にする。

 

ここのスピンサーブは

他の人に見せたら

完璧なスライスサーブと答えるようなのでいいのです。

CIMG8289

大きく球質を変えるには

打ち方を大きく変えることになります

そうすると

こちらの意図が全部ばれます。

それでは努力が無駄になります。

 

実用としては

1、相手バックに入れる

サウスポースライスできっちりアドバンテージを奪う。

 

2、それを印象づけておいて

時に、フラット気味にエースをねらう。

 

3、一見甘い球を装い

正面に入れ、回り込ませてエラーさせる。

 

4、セカンドは回転量を多くして

バウンドしないようにし

返すだけにさせる。

 

これで

いやなオヤジを演出したらどうでしょうか

最高に実用的で勝ちやすいテニスになると思いますが。

 

テニスでは

2種類を上手に打ち分けられるという理由で

加算点をもらえることはないらしい。    テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 19:47 | 1件のコメント

ネットへおびき寄せる

『上野』 さんからの質問

以下がコメントの質問部分です。

 

カラオケ  シングルスでの戦術について質問させて頂きます。

先日の試合での反省なのですが、ベースライン上でお互いラリーをしているなかで、決め手に欠く展開がありました。

相手をネットに誘いパスかロブで抜く作戦を考えたのですが、こちらのリスクは低めで相手にリスクを負わせるパターンをどんなものがいいか教えてください。

落とす位置はセンターかサイドか、またスピンかスライスかなど。

上野 より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

相手をネットへおびき寄せるには

短い打球を打てばいいわけですが

決められては困るし

追い込まれても困ります。

nishikori1512fini

だから消去法で考えると

相手が

よっぽど高い打点を苦手にしているのでない限り

高く弾むのは無し

だからトップスピンじゃない。

 

スライスで短めに打つことです。

nisifs1510tb

フォア側か? バック側か?

これも相手の得意か苦手か

見極めて選択すればいいわけです。

もちろん苦手側へ。

 

もう一つ

このショットで決めるのでなければ

ネットぎりぎりでなくてもいい

素晴らしいドロップショットを放ってしまうと

読まれた場合

ドロップショットで切り返されたり

高い打点から

一気にウィナーを取られるなんてこともあります。

 

そう考えると

完璧に殺したショットより

少しスピードがあって浅めに入るボール

それを、こっちの都合のいいように

アプローチしてくれる側へ

ということでしょうか。

 

それと

次のショットですが

相手のスマッシュがヘボなら

まずはロブです

 

ロブをしっかり堪能してもらい

上ばかり気にしてくれるようになれば

サイドを抜けばいい。

 

ただし

あんまりロブばかり上げると

ネットへ出てくれなくなるのでご用心。  テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス | 投稿者松原コーチ 15:40 | 1件のコメント

これフットフォールト

先日

プロのダブルス

テレビ観戦だが、こんな事態に遭遇

ジュースコート、サーブの構えで

ff2

右足のかかとが

センターマークの延長線上にかかっている。

 

これは、「フットフォールト」

打球の瞬間にラインズマンからコールがかかる。

 

こんな場所からのサーブは

アマチュアのダブルスではまずないが

プロで最近多用される

Iフォーメーションでよく登場するようだ。

 

フットフォールトの定義は

サーブで構えた瞬間から、打球がラケット面を離れるまでの間

ベースライン上より前

サイドラインとセンターマークの仮想延長線上の外側

そこを踏むこと。

または、助走付きで打った場合。

 

ちなみに

サイドラインの仮想延長線はラインの外側

センターマークの仮想延長線は内側なので

構えで

ff2

は、×

 

サイドラインだと

ff1

右足の位置

青はいいけど、赤だと×

なのだ。

 

アマチュアはシングルスで気を付けよう。

先日、うちのジュニアの子がやっていた。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, ジュニア, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:05 | コメントは受け付けていません。

自分に合うラケットは

『レフティスタイル』 さんからの質問

以下がコメントの質問部分です。

 

カラオケ  ・・・

ラケットのフェース面積について
現在、私はヨネックスのVコア98Dを常用しようしています。カラーリングが気にいっていて、打球感もよく、結構気に入っています。

この前、テニスショップで中古のVコア95Dを見かけたので、つい衝動買いをしてしまい、時々、使うのですが、気のせいか、98Dに比べ振り抜きがいいような気がするのです。たかだか3インチ差で…とも思うのですが。

長年、テニスをやっていて、特に気をとめないでやってきましたが、ストローカー、ネットプレーヤー、オールラウンダーなどプレースタイルにより適したフェースの広さがあるのでしょうか?
お考えをお聞きできればと思います。(ちなみに私は、オールラウンダー志向です。)

・・・

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

Vコア98D

いいですね

しばらく前、私も愛用していました。

yy98d

305g、98平方インチ、バランス315mm

使いやすいラケットでしたね。

 

95Dの方がラケット面がやや小さく

振り抜きやすいのは間違いないと思います。

 

一般にラケット面が小さい方が

同じバランスポイントでも

重量が上下に分散し振り回しやすくなりますし

面の中心が

手の位置から遠くなり

振り回し屋のストローカーにとって

強めの打球になりやすいと思います。

1603djokfimp

逆にボレーの場合は

ラケット面が大きい方が当てやすくなりますし

重量配分もセンター部分に来やすく

押し出しやすくなると思います。

1603datefv

ただ

一般論や傾向はいくらでも言えるのですが ・・・

 

うんちくは確かにこの通りなのですが

ストローカーのアガシは

若いころからずうっと

110平方インチくらいのデカラケでしたし

agassi

サーブアンドボレーヤーのサンプラスは

小さな面のラケットでした。

sanp1603

結局

理屈やうんちくはあるのですが

最後は自分の好み次第

ではないでしょうか。

プロの場合は契約メーカーにもよりますが ・・・

 

最後はフィーリングです。

気に入ったラケットがいいラケット

ストリングもそう

使ってみるしかありません。

 

もう一つ

色です。

 

98Dはフィーリングも色もいいラケットでした。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 19:17 | 1件のコメント

ベテランの技

『KAZU』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ      こんばんは。いつも参考にさせていただいています。
長いこと週末プレイヤーとして続けていますが、そろそろ体力等翳りが見えてきた今日この頃。
長くやってきた分安定しては打てますが、昔のようにただ打っているだけでミスを引き出す程の球を打てるわけでもなく、新しい技術を取り入れようといろいろ試している所です。
そこで、普段主に説明されている『ミスしない為に難しい操作をしない』技術とは別に、簡単に出来る技術ではなくても習得出来れば利益がある(リスクもあるのは承知の上で)といった内容も紹介して頂けたらと思います。
使うかどうかは自己責任でという感じで。

KAZU より

 

 

 

水瓶座    私の答えです。

私の基本的な考え方ですが

技はあくまでも簡単、単純であるべきと思っています。

そして

安定した分

コースやスピードでリスクを負えばいいと思います。

 

そして

次のようなベテランの技を加えていったらどうでしょうか

 

トップスピンの超アングルショット

ダブルスのサービスラインより半分くらい浅く落ちるやつ

もちろんフォアもありバックもあり。

rad1602ffnis

スライスの超アングルショット

 

トップスピンロブ

両手バックのインパクトでキュッと止めるように打つ奴なんかも

 

芸術的なドロップショット

fede151bs

スライスでボレーヤーの足元に落とすつき玉

nisifs1510

まだまだ、たくさん考えられますが

どれも技自体は簡単、単純であるべきです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:31 | 1件のコメント

スプリットの位置

『キャプ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。
いつも楽しく拝見させていただいております。

ダブルスのサーブアンドボレーのフットワーク、コートサーフェイスによる違いに対して、コツがありましたらご教授お願いできないでしょうか?

普段はハードコートでプレーしているのですが、オムニコートでの場合、サーブアンドボレーの前のスプリットステップでどうも滑ってしまい、うまく合わせられないことが多々あります。

お時間のあるときにご意見よろしくお願いいたします。

キャプ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「サーブアンドボレーの前のスプリットステップでどうも滑ってしまい」

というのが気になりますね。

スプリットステップのタイミングは

相手が打つくらいのところ。

そこがギリギリや

完全に遅れると

急いで動かなければならないので

スリップしちゃうかもしれません。

 

スプリットステップの場所をもっと早めにしませんか。

相手がリターンを打つ瞬間は

ベースラインからサービスラインに

半分入ったくらい

そこでリターンのインパクト前にいったん止まっちゃう。

 

ボールの飛んでくるのを見て

前進しながらボールを捕える。

 

打つ位置はサービスラインより前

できればネット直前。

 

これはサンプラスのサーブアンドボレー

シングルスですが考え方は一緒

この365ネットの連続写真ページです。

この位置でサーブがレシーバーに届くのです。

 

そして

スプリット後の移動距離を大きくする。

 

一度だまされたと思ってやってみてください。 テニス

 

 

 

カテゴリー: ダブルス, ボレー | 投稿者松原コーチ 20:10 | 3件のコメント

コメントについて

『レフティースタイル』 さんから

コメントに対してコメントをいただきました。

 

送信したものが反映されないとのことですが

現象がよくわかりません。

たいていはちゃんと届いているものと思っています。

 

ただ、すぐには表示されません

私が承認したもののみが表示されるようになっています。

私やテニスに関係ない

他のブログや通信販売に誘い込む目的のコメントが結構多いからです。

 

そんなコメントや公序良俗に反するもの以外は

基本的に承認しています。

 

時々、表示しないでくれというコメントもありますので

それも表示していません。

 

質問のコメントは大変助かっています

いつも大変なのが

ブログを書くことよりも

皆さん何で困っているのか?

それがわからないことなのです。

 

だからイベントやレッスンで出会った

ミスショットなどが題材になりやすいのですが

それも限度があります。

 

ゼヒ

ちょっとでもできないこと

困ったことがあればコメントで相談してください

もちろん匿名でも、ニックネームでも構いませんので

ゼヒ、是非、ぜひ

気楽に質問をお願いします。  テニス

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 22:03 | 4件のコメント

トップスピン屋のボレー

『スピングリグリマン』 さんからの質問です

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんにちは!
いつも楽しく拝見させていただいてます。
私は体育会を経てテニスコーチをしながら草トーやたまにjopなどの試合に出たりなどしてテニスを楽しんでいるのですが、ストロークに打ち勝ってアプロー チをぶん殴って前に出るとき結構な頻度で抜かれてしまう、またはボレーが苦手なのもあり厳しいパスでミスをしてしまいます。
グリップもフルウエスタンでフォアハンド、バックハンド共に追い込まれてスピンが打てないとき以外基本的にスピンなのですが、やはりアプローチも含めて意図的にスライスを増やした方が良いのでしょうか。
私の中ではスライスは所詮スライスで攻めに使ってもよっぽど良いスライスではない限り叩かれてしまうと思うのですが…

是非ともご意見お願い致します!

スピングリグリマン より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「スライスは所詮スライスで」 というのは私も思っていること

やはり一番得意なショットで勝負するべきだと思います。

nadal1603fs

ボレーが苦手のストローカーであれば

自在に打ってくるパスとボレー勝負という図式は考えるべきではないと思います。

スライスアプローチだとそうなっちゃう。

takao1602tv

ヘビートップスピナーは

スピンが多すぎるために

ノータッチのウィナーが取れない

だから

プラス、簡単なボレーを添える、という心がけです。

takaosfv1602

自在にパスを打てない状況を作ってからネットへ

そんな状況を作れないならネットにはいかないのです。

 

そんな状況、その形

その組み合わせをしっかり作ることが重要です。

 

例えば

フォアの強力クロス + バック側へのボレーかドロップボレー

逆クロスハードヒット + フォア側へのボレーかドロップボレー

バックへのムーンボール  + フォア側へのドライブボレーかドロップボレー

1603djokfimp

相手の動きの逆を取るボレーなんて考えない。

誰もいないところに易しいボレーを入れてポイントです。

 

それと

上の例で、「ドロップボレー」 がやたら出てきますよね。

深く弾むトップスピンストローカーとドロップボレーは

とっても相性がいいのです

トップスピン屋にとってドロップボレーは必需品です。

ボレーはこれしかできないで

「お前なんかドロップボレーしかできないじゃないか」 と

他人様から馬鹿にされてもいいのです。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:27 | 3件のコメント

高い打点だと上に飛ぶ

フォアハンドの問題点に

低い打点だとアウトしないのに

高い打点のボールに対しアウトしてしまうというケースがかなりある。

(テニス塾に来る人にもたくさんいる)

被せ方を工夫して何とかしようとする人が多いが

それは実戦では無理。

根本的な原因をつぶさなくてはいけない。

 

この原因だが

一番考えられるのは

引き遅れるから。

 

それに比べ

浅く入って、弾んできたボールは打ちやすい。

バウンド後、距離があるから

低い位置までボールが落ちている。

そして何より

バウンド後に時間がたっぷりとある。

 

自然にラケットも低い位置にテイクバックしやすく

ラケット面も

下に弧を描いて凹型に引けば

自然に面を伏せたいい引き方になる。

CIMG2720b

それに対し

高く跳ねたボールは

ベースライン近くに落ちた場合が多く

打点が高いうえに

バウンド後の時間的な余裕も少ない。

 

だから、急いで引くと

1403kamae

凹型引きの余裕がないから

そのまま凸型になり

1411ngtb2

面が上を向いてしまい

そのまま打てば

自然に、山のあなたへと飛んでいく。

 

じゃあ

どうすればいいか、というと

『バウンド前』 に、黄色の線のように凹型に引き始め

ftakaihiki

(赤い線はさっきの悪い引き方)

引き終わった面の向きが

0005humikomi

下向きか後ろ向きになるようにするしかない

roddickwaki

まあ

またまた、マタマタ、言ってしまったが

フォアハンドは

テイクバックがとっても大切なのだ。    テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:53 | 1件のコメント