近年
ラケットの性能が上がり
軽量化され、反発性能が上がった。
その結果
サーブやフォアハンドのスピードが上がり
トップスピンが打てるようになった
というお話をよく聞く。
だが
松原さんはこれ
全然、当たっていないと思う。
というのは
木のラケットの時代から
写真のパンチョ・ゴンザレスのように
男子のトッププロは200㎞/h以上のサーブを打っていたし
ビヨン・ボルグは
現代の選手以上のスピン量でフォアハンドを打っていたからだ。
もっと昔のロッド・レーバーやマニュエル・サンタナ
彼らのトップスピンもすごかった。
実際私自身も
トップスピンを始めたのは木のラケットの時代だし
その頃はスピードが出なかったとは
まったく感じていない。
スピンのかけ易さも全く変わらないと思う。
実は、最近のラケット
反発が上がったのは軽く打った場合。
スピンがかかりやすいラケットというのも
軽く打った場合。
フルスウィングのヘビートップスピンは
かからないラケットでも、カカル。
今も昔も
ボールとの衝突速度が大きくなると
多分 100~120km/h くらいか?
ボールがつぶれてしまい
どんなラケットを使っても
反発係数はほとんど ゼロ になってしまう。
だから
木のラケットでも、最新のグラファイトでも
でかい シャモジ でも、鉄板でも同じこと
トッププロが使えば、200km 出る。
もっとも
でかい シャモジ や、鉄板で
スピンがどうなるかは定かではない。
多分変わらないような気はするが。
ところで
これは私が、現代サーブの極致と思っている
タカオ・スズキ のサーブ
どちらも内旋、回内を使った超現代的なサーブなのだ。
もしかしたらよりパワーのあるゴンザレス
回内の量は上回っているかもしれない。