カテゴリー別アーカイブ: バックハンド

バックの上体回転は違う

『レフティスタイル』 さんから

昨日のブログに対して、コメントをいただきました。

以下がその前半部分。

 

カラオケ  松原コーチ、おはようございます。
そうですね。確かに写真を見ると一目瞭然ですね。錦織選手の右ひじは確かに正面を向いています。

プロとしては当たり前、でもアマチュアでは(私は)そこまで大胆に開いていなかったんですね。
多分、両手バックについても同じことなのでしょう。有難うございます。納得しました。

・・・・・

 

 

 

水瓶座  私の感想です。

 

プロとしては当たり前、でもアマチュアでは?

どっちでも今風なテニスなら前向きにならなければ

いいボールは打てません。

djok1507frsisei

違うのはプロならしっかり横向きから打てる

我々はそこまで身体を大きく使えないということです

Nishikori1507tb

それと

昔風なテニスで

面を垂直に引く人は

上体が前向きになったらふかすので

インパクトで前を向けないだけです。

 

それと両手バックですが

nisikoribkf1507

ご覧のように

しっかり前向きにはなりませんので

こちらも

プロの写真を見て確認してください。

 

プロの両手打ちバックの上体回転量は90度程度です

フォアハンドの方は、余裕のある時は210度くらい回ります。

 

机の上で理屈だけ考えると間違いやすいのです

ぜひ、机の上でも、ソファーの上でもいいですから

プロの画像なり映像なりを見て

参考にしてください。

 

後半の質問はまた ・・・  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:13 | 2件のコメント

両手のYの字を固定

Yの字を固定する

とは

ラケットと左右の前腕で構成された

Yの字の角度を固定することです。

1507djokyokoback

つまり手首の角度を固定する。

手首さえ動かさなければ

肘は硬くてもいいし

自在に動いても構わない。

 

一般に

肘を曲げ気味に使う人は

肘を柔らかく

両肘を打球方向へ送るような感じで振る。

五角形を変形させて

肘を送るような打ち方だ。

djok1507bk

逆に、腕が伸び気味な人は

肘を固めて

肩を中心に振るようだ。

五角形を固定させて腕全体でパンチするイメージだ。

agas1507bkimpc

(細かいことを言うと、五角形は固定できないが)

 

とにもかくにも、Yの字をしっかり固める。

 

それが両手打ちをうまく打つコツだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:30 | 1件のコメント

両手バックの腕は

『下手の横好き』 さんから両手バックの質問をいただきました。

以下がそのコメントの入り口部分です。

 

カラオケ  松原様

はじめまして。
『テニスジャーナル』の時から師事させて頂いております。

「両手打ちバックハンド」のインパクト時の腕の形に悩んでいます。

① 逆三角形(両肘を伸ばす。ラケットを立てる)

② 五角形(両肘を曲げる。ラケットを寝かす)

③ ①+②(左腕は伸び、右腕(利き手)は曲げる)
-----------------------------
① (アガシ、サフィン、モヤ、ナダル、ツォンガ)と
② (ナルバンディアン、フェレーロ、ジョコビッチ、マレー)、
③ (ロディック、錦織)の

・・・・・

この間が長いので、省略、見たい人はこちら

・・・・・
どれが良いのでしょうか?よろしくお願い致します。

下手の横好き より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

五角形だとうまく打てるとのこと

それで正解だと思います。

1507djokyokoback

肘は、伸ばしているように見えても

必ず曲がっています。

 

そしてその角度は

グリップや腕の伸び具合で

少しづつ違います。

nishi1507bkimp

肘が曲がっているとすると?

つまり、プロは全員、五角形なのです。

 

肘は伸びた方が

打点が遠くなり、リーチで有利になります。

agas1507bkimpc

センスと腕力があれば、採用です。

 

逆に曲がった方が

初心者には扱いやすいし

力が入れやすくなります。

clijsters1507imp

だから女子プロはたいてい曲がっている。

 

どっちがいいのか?

体格ももちろん

自分のグリップや趣味で決めればいいと思います。

 

私はコーチとして

五角形を作るのが大事だと思うので

バックが苦手な方には、はっきり曲げてもらいます。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:02 | コメントは受け付けていません。

動いて位置を合わせる

『butchcoon』 さんからフットワークに関する質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  先生いつも参考にさせていただいています。フットワークに関してなのですが、自分は例えば フォアハンド(バックハンドでももちろんいいのですが)で打球点に到達する際、どうしても最後まで足を使って追っていないように感じていて最後はやはり体や手で調節しているため打点が安定していないように思います。この人はうまいなぁと思う人のプレーはやはり最後まで足で打点を追っています。先生も口すっぱく足を最後まで動かして位置決めしてから打つのが最良とおっしゃっていますが、日ごろの練習としてはどのようなものを取り入れるのがよいでしょうか?

butchcoon より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

細かく足を動かしてタイミングを合わせ

最後は大きな踏み込み

大股でしっかり踏ん張ってヒットする。

ダッ、ダ、ダ、グウッ、バシッ

最後の足を大股、大きな踏み込みで打っているでしょうか?

 

最後まで足を動かして位置決めし

最後の足が大きく踏ん張るには

2通りのやり方が考えられます。

 

1つ目はスライド

2つ目はジャンプして打つこと。

1507djokyokoback

スライドするには滑るコートじゃないとできないので

クレーコート系の打ち方。

ハードコートは相当な脚力がないと滑らないので

ステップしながら

つまり、ジャンプして打つということです。

1507djok

もちろんクレーなら

滑っていって、踏ん張って、ジャンプもアリです。

djok1507frsisei

そして、着地

1507djousiro

最後まで足を動かして位置を決めるということは

最後にどうやって動きを止めるのかということと

完全に絡んでいます。

止まることと踏ん張ることは一緒です。

いっぱい踏ん張ると

止まった挙句に跳び上がります。

 

練習として跳び上がってみる

実戦では跳び上がるまではいかなくても

いい位置で、しっかり踏ん張れればいいのです。

 

上の例で挙げた

動いて打つ

踏ん張るためのフットワークを実践すれば

自然に

最後まで動いて

位置決めすることができるのではないでしょうか。

 

もう一つはランニングショットです

djok1507bk

これは動きながら打つことですから

いやでも最後まで動くことになります。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, フットワーク | 投稿者松原コーチ 17:18 | 1件のコメント

バックはラケットヘッドを引かない

バックはラケットヘッドを引かない

何のことかというと

バックハンドでは手首をしならせて

ラケットヘッドを

柔らかくムチのように振り回す

ということはしないということ。

 

腕や手首を固めた方が鋭く振りやすい

両手打ちはもちろん

krais1507tb

TENNIS/BRISBANE INTERNATIONAL 2010

ゆったりと大きなスウィングをする

片手バックでもそうなのだ。

CIMG539802

CIMG539901

CIMG5400imp

CIMG5401a1

この辺が

盲点になって

上達を妨げている可能性もけっこうあるので

意識してみるといいだろう。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 19:50 | コメントは受け付けていません。

片手バックのリターン

アルマグロのリターン

1秒間に10枚の連写です。

ひまがないのでオープンスタンスのまま。

 

彼はウェスタングリップ

フォアバックとも同じ面で打ちます。

CIMG5314b55

インパクトの、約0.55秒前、まだ引き始めない

CIMG5316b35

0.35秒前、バックに引き始める。

グリップ持ち替えの時間は要らない。

打点の高さもわかっているので、ちょうどいい高さに引いていく。

CIMG5318b15

0.15秒前、一番大きく引いたところ。

上体は横向き、腰は30度くらい横向き。

その肩の線をわずかに前向き方向に戻し

ラケットを加速。

CIMG5319b05

0.05秒前

意識は完全に捕まえている。

時間がなかったのでかなりフラットに近い。

(上下に振る分の時間がない)

 

そして、インパクトを過ぎて

CIMG5320a05

0.05秒後

相変わらず、手首の角度、面の向きは保ったまま。

身体は、少しだけサイドライン方向へ動いている。

上体は少しだけ前向きに

下半身は少しだけ横向きに

ひねり戻す方向に動いている。

CIMG5321a15

0.15秒後

手首と面を保ち

CIMG5322a25

0.25秒後のフィニッシュ。

見事なリターンを目が追う。

 

ここまで来て

まだ、手首の角度を保っている。

当然、コントロールは狂わない。

 

フォア側へ決めに走るか?  ガッツポーズへ行くか?

 

フットワークは最低限の動きなので

オープンスタンス。

腕の振りは結構大きい。

そして、手首はぶれない。      テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 19:29 | コメントは受け付けていません。

バックハンドのスタンス

『オレンジ』 さんから再度、確認の質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   返信ありがとうございます。

返信の内容に「片手バックではオープンで特にリーチが広くなるわけでもない」とありましたが、
これは両手打ちだとオープンにするとリーチが広くなるという事ですよね?

また片手では余裕のあるときはクローズの方が振りやすいとありましたが、
両手打ちのセレナ ウィリアムズとかは、余裕のあるときでもあえてオープンで打っていますので、
両手打ち出あればどちらのスタンスで打ってもあまり変わりはないということになるのでしょうか?

オレンジ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「片手バックではオープンで特にリーチが広くなるわけでもない」

というのは

フォアハンドに比べて、というつもりで書いたのですが

両手だと少しだけ広くなるかもしれませんね。

でも大した違いではありません。

 

それより

ひまがあるか? 余裕があるかの方が大きいでしょう。

オープンだと

前を向いたままで上体だけひねればいいのですから。

 

特に両手打ちの場合

上体の回転も少しだけでよく

それを鋭く使う。

nisikoribkf1507

片手は上体の回転を

Henin1507bkimp

両手バックに比べれば、ゆっくり大きく使う

wawr1507bkf

両手の方が窮屈そうに振るのがわかりますね。

 

それと両手同士で比べると女子の方が

腕力がないため

男子より上体の回転も多めに使う。

よりフォアハンドの感覚に近い。

1507Serenabk

だからセレナはオープンを多用するのでしょうね。

もちろん、彼女の場合

ちょっと、動かしにくい、「○○メ」 の体形の問題もあると思います。    テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 19:21 | 1件のコメント

片手バックのスタンス

『オレンジ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチこんにちは。前回の質問もまだですが、またテレビを見ていて
気になったことがあったので質問させてください。

現代テニス、バックハンド側へ振られたときはオープンスタンスの両手うちで
返すシーンをよく見ますが、片手バックハンドではあまりオープンでうつ
シーンは少ないようです。なぜでしょうか(トップスピンでの話です)?

やはりプロがあまりやらないということは難しい技術、あまり必要ない事
なのでしょうか?

自分でやってみてもオープンだと体の開きを押さえるのが難しいようにかんじます。
今後この技術が両手うちオープンスタンスのように主流になったりする可能性は
あるでしょうか?

いつでもいいので松原さんの意見聞けたらうれしいです。

オレンジ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

片手バックハンドのオープンスタンスは

それほど珍しいものではなく

プロの選手はよくやります。

 

ただし

それはどうしても必要なケースの場合。

充分に余裕のある時は

スクエアーかクローズドの方が強く振りやすいので

そちらのケース方が多いのです。

 

特に

単に横に振られただけの場合

片手バックのオープンはリーチが広くなるわけでもありませんので

クローズドで右手右足、同じ側を出すケースが多いのです。

 

オープンを使う、しかたのない場合ですが

リターンで、左足を踏み込む暇がない場合。

後退しながら打つ場合

ホントにギリギリなのにトップスピンで打ちたい場合などです。

feder1506ransbk

フォアのランニングショットと同じ感覚のフットワークです。

左足踏切、右足着地。

上体を回さないことで

少しくらい前傾して、軸が傾いても大丈夫です。

 

相手がネットにいるケースなど

プロはこうでもしないと

相手に付け込まれるからで

それと

腕力のある人は

身体を十分に使えないことが

それほど不利にもならないということでもあります。

 

日本人アマチュアの場合には

スライスでこなした方が実戦的かもしれません。

その場合

もちろんオープンスタンスもアリです。

 

CIMG539802

リターンは

いい連続写真があるので

次回、じっくっりと解説します。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 19:51 | 1件のコメント

深いボールの返球

『オレンジ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  こんにちは。テレビのテニス中継を見ていて疑問があったので
質問させてください。

ベースラインギリギリの玉際のボールの処理ですが
男子選手はジャンプしながら上に力を逃がすようにして返すのをよく見ますが、
女子選手はほとんどしゃがむような体制で返すことが多いように感じます。

素人の感覚だと、低い姿勢をキープしながら返す方が、足の力をより使うような
気がするのですが、筋力の少ない女子の方がしんどそうな打ち方をしているのは
なぜなのでしょうか?

また、一般プレーヤーの参考になるのどちらの打ち方でしょうか?

全く的外れな質問だったらすみません。

オレンジ より

 

 

 

私の答えです。

水瓶座  いい質問ですねえ。

男子でよく見るのはこれ

nishikorifnd1507

ナダル打ちというやつですね。

男子プロのほとんどがフォアハンドでやりますね。

 

これは、自分自身がトップスピナーであることが大前提です。

男子プロは、ほぼ全員がヘビートップスピナーですから。

 

そして

相手ボールもトップスピンであることが多いので

この打ち方の相性がいいのです。

 

一方女子の選手は

テニス=ラドワンスカらが4強、ウィンブルドン女子単

この人が一番しゃがむ人

ラドワンスカです。

しゃがむ反動でスウィングを鋭くという事もあります。

 

バックでも

radwanska1507bk

女子のボールはフラット性のボールが多いし

そして自身もフラット性の人が多いので

真っ直ぐ合わす方が自然なのです。

 

実は

同じ理由で

男子でもバックハンドでは腰の高さを一定にして

面を真っ直ぐ当てていくことが多いようです。

錦織もとっさに飛びついたパスなどでよくやります。

 

アマチュアの男子はどっちがいいのか?

 

バックはプロと同じように考えればいいですね。

フォアは

トップスピナーなら

そして

ナダル打ちができるなら、飛び上がる。

 

フォアの打ち方がフラット性な人なら

女子プロと同じように考えればいいのではないでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, フットワーク | 投稿者松原コーチ 19:18 | 1件のコメント

バックハンドの左手

『たかちゃん』 さんからの質問への追加返事

この部分への答えでもあります。

 

カラオケ   ・・・ フォアのグリップからバックのグリップにチェンジし、テイクバックするときは、スロート持つ左手で面の向きを調整するイメージで良いでしょうか?

たかちゃん より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

左手で面を作って引くのはうまい手で

私もやっています。

1311bgtb

人差し指をスロートに添えることで

ラケットヘッドを腕に対し寝かせやすく

これでだいぶ打ちやすくなりました。

 

だから、待機の時はこうやっています。

1311fgtaiki

右手の形はフォアハンド用

左手は、いつでもバックに切り替えられるようにして待つ。

 

ここから左手でガイドしながら

右手グリップを持ち替え

先ほどのところへ引いていくのです。

 

フェデラーはもうちょっと単純に持っています。

federbk1507

ラケットヘッドを立てることにより

反動でヘッドを落としやすく

トップスピンを多くしやすいでしょうね。

その代り手首が動くリスクもあるのです。

 

 

私も以前はそうでした。

 

それが

誰かのまねをしたわけではなく

ジュニアのレッスンで

緩めに、確実に

相手に打ちやすい球質になるよう

ラリーをしていたら

いつの間にかこうなっていました。

 

私の腕力や才能程度にあっているようで

手首を動かさないためにはこちらの方がいいようです。

 

そういえば、奈良くるみさんは両手打ちなのですが

kamae1507

左手がバックの形になっています。

フォアハンドの方が

面つくりがデリケートなので

フォア優先の構えですね。

錦織圭もそうです。

 

私の構え方も

フォアバックの関係については同じ考え方です。  テニス

 

 

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 20:58 | 2件のコメント