カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

フォアの構えは相変わらず

先日

松原テニスクラブ印西の女子ダブルス大会で

一番感じたのは

フォアハンドの構え方が

昔から進歩していないこと。

大多数の方たちが

たったこれだけのためにフォアハンドがうまく打てていないこと。

優勝した方だけがちゃんと構えていたのは偶然ではないだろう。

 

テニスコーチになって35年

こればっかり言ってきたような気がするので

改めていうのも気が引けるのだが

こればっかり言ってるのに

これが一番の

しっかり、コーチの評価をいただいている

飯の種、なのも事実。

こうやって打つのだから

djok1504fr

ラケットヘッドを下げ、「打つ形で構えればいい」

kamae1309

なぜか

皆さんのうちの多くが

ラケットヘッドを上げて

ボレーの打ち方にあった構え方をしている。

「私はボレー主体だから」 と考えるのか?

 

これはブライアン兄弟のネットでの構え

マイクがポーチしたところ

ATP Masters Series - Rome

マイクのフォアボレーは手首に

ラケットと前腕に角度がついている。

そう使うのがボレーなので

後、サウスポーのボブも

ラケットヘッドを上げ、手首に角度をつけている。

ボレーに対しては当然こうするべきなのだ。

 

で、どっちが?

どちらの構え方を採用するかではなく

 

ベースラインにいたら

ボレーはしないのだから

ストロークが打ちやすいように

ラケットヘッドを下げて構えればいいし

 

ネットへ出たら

普通はストロークをしない。

ラケットヘッドを立てて

ボレーの形でボールを待てばいいだけなのだ。

 

もしかしたら

皆さんのコーチが

戦前から一貫して、100年間も

「ラケットヘッドを上げて構えましょう」

と言い続けているのかもしれない。

andyfredpely

コーチの皆さんも

そろそろ

ストロークの場合は

「ラケットヘッドを下げて構えるように指導しましょうよ」

 

それと

「少しは生徒さんの構え方に注意を払いましょうね」

 

その二つだけでも

名コーチの称号をもらえますよ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:15 | コメントは受け付けていません。

腕打ちでどうですか

『jumper』 さんからの質問

以下の答えが抜けていました。

 

カラオケ    ・・・・

速いボールと緩いボールは、打感としては別物として認識すべきですか?仮に別物の場合、速いときと緩いとき、コーチはどんな風に感じてますか?

追伸  ・・・・

jumper より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

私の場合

打ち方が変わるわけではありませんし

打感とか重さはもちろん違いますが

面が変な動きをしなければ関係ないと思います。

一番違うのは

緩いボールは来てくれないこと。

だから自分から前進して

こちらの動きで合わせなくてはなりません。

 

それさえできるなら

私の感じでは

間に合う心配がないだけ

(年取って反応が鈍くなっているので)

緩いボールの方が好きです。

つまり緩いボールが来たら

「しめた」 と感じています。

 

実技としては

最後までしっかり動いて

足が止まるなり

腕で打つ。

 

それでも心配なら

わざとランニングショットにする。

kk1505fk

そう

身体をうまく使ってなんて考えない方がいいです

身体、足腰は位置合わせのためだけ

手打ちでいいです。

kimrsf1505

ホントは

小手先はダメですから

手打ちじゃなく

腕打ちでやってみてください。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:45 | 2件のコメント

緩いボールへの対処は

『jumper』 さんからの質問をいただきました

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも拝見させてもらってます。
初中級レベルの、とくに試合でよくある、山なりのゆるいボールについて教えてください。
速いボールには対応できるというか、速いボールの方が打感が気持ちよくコントロールもしやくいです。
緩いボールになると、面との接触時間が短いためか打感もあやふやでコントロールもしづらいです。
速いボールと同じくらいの打感が得られればコントロールできるはずと思い、緩いボールも振りきってみると、大きなアウトや、カスカスのネットです。
面の感覚が不足しているのは承知の上ですが、そもそも、速いボールと緩いボールは、打感としては別物として認識すべきですか?仮に別物の場合、速いときと緩いとき、コーチはどんな風に感じてますか?

追伸
この緩いボールが打てなくて、振りきれなくて、スライスで逃げて、、、という負のスパイラルに陥ってます。試合にすらエントリーするのが嫌になってきてます。打てない自分にも逃げてしまっている自分にも腹が立ちます。

jumper より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

速いボールの方が

ボールが食いつくので

ついでに

重さに備えて手首にも力が入るので

面が安定しやすいのです。

lina011

実はこの面が安定するというのがミソで

相手ボールがゆるくても速くても

面が安定するなら

打球も安定するはずです。

 

古典的な打ち方なら

垂直面をインパクト以前もインパクト以後も

しっかり保つ。

 

現代的な打ち方なら

下向きに引いた面を徐々に垂直にしながら振出し

インパクトでは、垂直面を保つ。

いや、インパクト後も

面や手首も、形を保つくらいでないと

安心して打つわけにはいきません。

agasi1505fr

アガシ、世界1のフォア

インパクト後も

手首の形が崩れていないことに注目してください。

この打ち方で行けば

インパクト後、面は少し上向きになっていくはず。

実際、アガシはそうなっています。

 

インパクトで手首を緩め

面を被せていくような打ち方だと

不安定さが常について回ります。

 

とにかく手首を固定し

面使いをていねいにするのが大前提です。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 17:45 | コメントは受け付けていません。

アマチュアはなめらかな方が

『うそほんと』 さんから質問の追加

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  ご返答ありがとうございました。追加の質問をすみません。なめらかではないトッププロのショット?または誤解しそうなのは誰のどの部分でしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

今回取り上げたのは

フォアハンドの振り出しで

手首から先の始動を腕よりも遅らせて加速

というメカニズムに限定しています。

1505nadafltb

というかそれ以外に急加速部分はないのです。

そこだけが男女で大きく違う部分だということです。

 

まあ

言葉じりでいえば

なめらかでないという表現も合っていないかもしれません。

ナダルやジョコビッチ、フェデラーや錦織

彼らのスウィングがなめらかじゃない

というわけでもないですから。

nadal1504fimp

でも彼らのような急加速を使うと

面の向きの安定度が

「筋力と、面を感じるセンスのあるなし」

で、大きく変わってくるのです。

nadal1505c

だから女性はもちろん

平均的な日本人男性の筋力で平均的なテニスセンスの人は

女子プロのなめらかさをまねしてほしいと思っているのです。

 

そうそう、質問の主題からそれて行っているかもしれません。

 

手首の返しをしない男子プロ?

ソダーリン以外にいますかね?

 

とりあえず、知りません。

 

松原さんはやりませんが

もしも

あと40年若かったら

たぶんやるでしょうね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:44 | 1件のコメント

なめらかなスウィングとは?

『うそほんと』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   お世話になっております。なめらかなスイングとは男子のトッププロのフォアで言うとソダーリングの様なスイングの事でしょうか?大きく力強いイメージですが、それとももっと柔らかい感じでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

なめらかなスウィングとは?

なめらかなスウィングです。

ソダーリングの様な、大きく力強いイメージでもOKだし

伊達さんのような小さなライジングもアリです。

 

どちらにも共通していること

「なめらかなスウィングです」

そして

なめらか以外のことも言うと

姿勢がよく

ラケット面がしっかりしていること。

lina011

必要最低限以上に、固いことが重要です。

動きは柔らかくても構いませんが

姿勢と面に柔らかさは要りません。

そこが柔らかいとエラーにつながります。

date1505imp

 

美人、二人の顔を見てください

どれくらい力が入っているか

伊達さんの写真

わざとセンターを外したのを選びました。

それでもプロの手首は耐える

コートにボールをねじ込まなきゃあ、負けるのです。

 

 

「なめらかさ」 と 「柔らかさ」 を、混同しないことが重要です。 テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:10 | 1件のコメント

女子のフォアはなめらかに

男女の筋力で一番差のあるのが握力

大人の男性で50kg台

それが

女性だと20kg台か30kg台くらい

2倍くらいの差がある。

 

フォアハンドで比べてみると

男子選手の場合

1505djokftb

から

1505djok

それが

kk1505fk

男子だと手首の返しを使って急加速したり

トップスピンを多くしたりするのだが

握力が弱いため

手首が柔らかい女子選手の場合

面がぐらついてしまい、エラーが多くなる。

だから

女子選手は

急加速を避け、なめらかなスウィングをする人が多い。

kimrsf1505

ここまでは男女で比べたが

男子であっても

握力がなかったり

急加速で面を保つことに自信がなかったり

まだ小学生低学年であったりすれば

エラーの理由は女子プロ選手と同様かもしれない。

 

男性で50kg台の握力と書いたが

これは日本男児の普通の人

ナダルやジョコビッチはこれくらいではないだろう。

ましてラオニッチは?

 

50kg台の人はなめらかに振るべき鴨 ・・・・・  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:10 | 3件のコメント

緩いセカンドサーブは

『櫻井』 さんより質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原様
いつも楽しく拝見いたしております。

早いサービスについてのご考察、その通りだと私のような初心者〜中級者でも感じます。
ところで、試合に出た際に最も悩むのが「ゆるいサービスのリターン」です。

相手の2ndサービスで、半端2ゆるく入ってきたサービスの方が帰って打ちづらく感じ、せっかくのチャンスをあまり活かせないケースが多く、自分自身もどかしく感じます。

一般愛好家のレベルというくくりで、相手の比較的緩い2ndサービスへの対処法をご教授願えませんでしょうか?

お忙しいところ恐縮ではありますが以上よろしくお願いいたします。

櫻井 より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

緩いサーブとは

絶対にサービスライン内に落ちるボールですから

浅いショットです。

浅いチャンスボールかな?

 

要は、短い距離に打てるかどうかが問われているわけです。

 

短く打つショットでやっちゃいけないのがこれ

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左肩の上に振り切ること。

こうすれば間違いなく深く飛ぶ。

 

じゃあどこへというと

トップスピンで振り切るならここ

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トップスピンは

フィニッシュ位置やスウィング軌道で深さを調整する。

 

フラット性の人は

振り切ったらまずダメ

強く打ってもいいから

この辺でやめる (つもりで) 。

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もう少し前へ出して終わるのだが

手首の角度をキープしたまま

ここで終わるつもりでブレーキをかけるといい。

振り自体はしっかり打っていい。

 

特に低めにフィニッシュを取れれば

短く打つことはそんなに難しくない。

 

 

もう一つの方法はスライス

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

それも当たった後

フラットのフォア以上に、しっかり止めること。

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持ち球と趣味で

打ち方を選択してみてください。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, リターン | 投稿者松原コーチ 21:08 | 2件のコメント

フォアの前向き法

どうやって、前を向く

以前、ジュニアのフォアハンドのスピードの話でもしたが

とにかく前向きでボールを捕えなければ話にならない。

そうしなければ情けないフォアハンドになってしまう。

 

さて

杉村太蔵氏の大学後輩たちとの試合動画を見ていて

近くにいいのがあるのを発見した。

ディミトロフとトップジュニアとの練習風景だ。

 

最初はジュニア選手のストロークと彼のボレー

ほとんど横向きになれないのでわかりやすい。

もっと後でのディミトロフのストロークでも

ひまの無いときに下半身が前向きなことがわかる。

 

ここから腕を引けば

本人が腕だけで打つつもりでも

肩の線が自然に横向きになる。

1504djokftb

ひまがなければ

引きを小さくして、腕だけで打つつもりでいいし

余裕があれば

上体がそれなりに横向きになる。

 

この、それなりというのが大事で

このやり方なら

引きすぎてしまうこともないし

腕だけで、身体が使えないということもない。

djok1504fr

自然にそれなりに身体を使えるのだ。

150428djok

クローズドスタンスでも考え方は一緒。

膝を前向きにして左足を踏み込めばいいのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 11:50 | コメントは受け付けていません。

エラーしないはずの人が

エラーしないはずの人が

試合ではエラーでポイントを失う

なぜだろう。

 

先日のブログで

ボールに向かうときかなり早めに構えると書いた。

充分に余裕をもって構えられれば

いい形で打てるはずで

エラーするわけがない。

余裕があれば

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こんなこともできる。

また

ギリギリでも何とかタイミングが間に合い

姿勢も作れれば、ボールをコントロールできる。

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エラーするということはこの前提が狂うこと。

 

相手ボールが速くなったり

遠い所へ打ち込まれて

いい姿勢になりきれないなど

nisifd1504

構えるのが

ほんの少しでも振り出すタイミングより遅れると

いい形でのスウィングができなくなる。

 

そのままでは、当たりが悪かったり

面の向きが違っていたりする。

それを小手先などで調整しながら打たなければならなくなり

どうしても100%安全なショットとはなりえない。

 

これはどのレベルでもあることで

私なら

元気な若者ショットを食らうと

食い込まれて構えが遅れ打点が遅れる。

 

錦織ならその程度はたいてい余裕でこなせるが

1504djok

相手がジョコビッチになると

間に合わないことが少しづつ多くなっていく。

 

だからテニスというのは

相手をコースやスピードで崩して

エラーさせたら勝ち。

 

相手の姿勢を崩すスポーツという人もいるし

相手から時間を奪うスポーツという人もいる。

 

だからこそ最初に戻るが

易しいボールに対し

余裕をもって、早目の構えができなくてはいけない。

 

それが

強い相手とやるとギリギリの構えになるし

それでも

もっと強い相手とやると間に合わなくなって破たんするのだ。

 

余裕がある時でギリギリなら

間違いも起きやすいし

破たんするのも早くなる。

 

何度も言うが

「余裕をもって、早目の構え」 なのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:06 | コメントは受け付けていません。

早く構えられるか?

先日のトミーインドアでの、「松原コーチのテニス塾」

参加者が少なかったこともあり

みなさんの希望で

ひたすらファオハンドの1日だった。

 

当日印象に残ったのが

毎月のように参加してくれる、お二方のフォア。

 

いつも私のアドバイスを素直に聞いてくれるし

すごくまじめに取り組んでいるので

二人ともすごくきれいなフォームで、いいボールを打つ。

 

ただ、実践的なプレーでどうしてもエラーがでる。

 

前後の動きの練習の中で、私が見本をしていて

気が付いた。

 

「松原さんの構え、身体の向きを作るのはすごく早い」

ということ。

ボールを打つ位置に入っていきながら

相当早く、肩の線の向きを決め

いつも同じ形を作って、ボールに迫っている。

djok1503f

二人はどうかというと

ちゃんと形になっているのだが

その形ができるのが打ちに行くぎりぎり前。

 

だから

ちょっとした出来事で、「ぎりぎり、構えられなかった」

という事になりかねない。

 

事実を指摘し

やって見せ。

当然のように、やってもらった。  テニス

 

やることは簡単で、すぐにできるようになる。

だが

問題はここから。

それを習慣に、癖にするか、なのだ。

そうとうに強い意志がないと

こんな簡単なことが身につかない。  テニス

 

もう一つたどると、心の問題。

「そうまでしてでも勝ちたいのか?」

という事。

 

松原さんの場合

そうまでしても、勝ちたいし

これを生活の糧にまでして取り組む以上

やってあたりまえ、としか考えていない。

 

アマチュアやテニスコーチの場合

今のままでも十分にうまいし

大抵の人には納得させられる。

特に、そこまでやるか?

という世界なのだが。

プロや本当に勝っている人

エラーなんかするわけがないという人は

当然やっていること。

 

そこまでやって

ぜひ

こちらの世界に入ってきてほしい、と願っている。  テニス

 

さて、次回テニス塾は、5月日水曜日

要項はこちらを見てください。

ぜひ、たくさんの皆さんに

松原さんのテニスを体験してもらいたい。   テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:33 | コメントは受け付けていません。