カテゴリー別アーカイブ: ボレー

ボレーのスウィング

『チョコビッチ』 さんからボレーの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  私のイメージとしては、腕を振らない方がボレーは、しっくりきます。鈴木選手、ヨハンソン選手の写真では、テイクバックで身体の横まで引いていますが、腕自体は、両肩のラインよりほんの少しだけ5°から10°ぐらい引いて、インパクトのように見えますが。実際にインパクトまでは、腕は高さを変えるだけで肩を回すイメージで良いのでしょうか。

チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

結論を先に言うと

腕のスウィングを使うべきで

肩はできる限り回さないほうがいいです。

 

 

ちょっと理屈を言います。

 

フォアハンドトップスピンのように

パワーがほしい場合、上体の回転を使います。

上体の回転を使う場合

安定させるためには、上体を垂直に保ちます。

1401komekeifs

逆に言えば

上体が垂直であれば

軸がまっすぐなわけで

上体の回転、肩の線の回転があってもいいのです。

 

この理屈は、フォアでもバックでも

ワンバウンドでも、ノーバウンドでもいっしょです。

 

一方、軸を垂直に保てば、リーチは狭くなり

ボレーでは不利になります。

上体を打点のほうに倒したほうが、より遠くまで届く。

takaofvtb

ボレーではぜひそうしたい。

だから、上体の回転を使わない

だから、腕だけ

そうすれば軸の問題はなくなるのです。

takaofvhit

スライス系のショットの場合、パワーはそれほどいらない。

腕だけで打てるので、上体の回転パワーは使わなくても打てる。

そうすればリーチが広くなり

特に、ボレーではご利益があるのです。

 

ボレーは上体や肩の回転ではなく

腕のスウィングで打ちましょう。

 

腕のスウィングは振り子

凹型に弧を描いて振るのです。

 

そうそう、それ以外のときでも

1401komekeibk

垂直を保てない事情があるときは

リターンやランニングショットなどで

上体を回さない、肩を開かない必要があるのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 12:57 | 1件のコメント

スマッシュをボレーで返球

『レフティスタイル』 さんからの質問その2です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 カラオケ  2つめは「相手のボレーやスマッシュの返球について」です。
上手な方は、よく見てられて、相手の打つボレーやスマッシュを至近からでも何とか当てて返されます。すごいな~とは思いますが、どうもボレーボレーのようには行きません。相手がスマッシュの体制に入ったときなんかは、恐怖が先に立ち、見ることもままなりません。しかし実際に返球される方がおられるのですから、何か自分との違いがあるはずです。これも、練習量の違いだと言われると終わってしまう話しなのですが、ご解説いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

打つ気があれば怖くないですよね。

相手のショットに対し、時間的に間に合い

それを打つ技術があれば

当然、取りに行く、打ちに行きます。

そのときは怖いかどうかすら考えません。

 

だから

時間的に反応できないポジションであれば

どうしようもない

取れるわけがないのです。

取るつもりがないのにスマッシュを打たれたら

そりゃあ、怖いですよね。

 

さて、打つ方法です。

反応できる距離、スピードであれば

打つ技術があるのかということ

技術的にはブロックボレーしかありません。

ボールが来る場所に面を作り

インパクトで

ギュウと握る。

 

相手スマッシュのボール想像できるでしょうか?

想像できるならそのボールに対し

ブロックボレーで素振りする。

素振りといっても面を作って

スウィングは10cmくらい。

 

その素振りでジャストミートできるなら

本物のスマッシュボールもジャストミートできます。

 

これだけやれば、即、試合でもできると思いますが

心配なら

少し距離を取って

スマッシュしてもらい

練習したらどうでしょう

そしてだんだん距離を詰めていく。

 

ボレーボレーができる人なら

すぐにできると思います。

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:31 | 1件のコメント

ボレーのスウィング量

『レフティスタイル』 さんから2つの質問をいただきました。

以下がそのコメント、1つ目の質問部分です。

 

カラオケ  1つめは「ボレーのスイングについて」です。
松原コーチはいつもボレーはスイングすると仰います。ところが連続写真を見ていると、それ程ラケットを引いてられるようには見えません。
実際ラケットを引くと、間に合わず差し込まれて、前でインパクトできず、スライス回転がかからないのです。イメージとしてテイクバックは身体の横位までにしておき、インパクトはできる限り前で、そのため、セットは早く、インパクト後はラケットを止める感じで。そうなるとラケットの動く距離はそれほどないことになりますね。
ラケットは、身体の横に、しかし身体が踏み込むので、テイクをしたようになる。
そんな感じでしょうか?

レフティスタイル より

 

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

ストロークでも、トップスピンのスウィングは大きく

それに比べるとスライスは小さなスウィングになります。

そうゆう意味で

ノーバウンドのスライスであるボレーのスウィングはさらに小さく

トップスピン・ストロークのスウィングに比べれば

とても小さなものになります。

 

だから、ボレーは振るな、という表現も

ストロークに比べれば、相対的には正しいと思います。

ただ、本当に振らないのか?

当てるだけかと?

いうとそんなことはなく

当てるだけに比べれば

はるかに大きなスウィングをします。

takaofvtb

「イメージとしてテイクバックは身体の横位までにしておき

インパクトはできる限り前で

そのため、セットは早く、インパクト後はラケットを止める感じ ・・ 」

というのは

スウィングの大きさという点で、かなり正しいのではないでしょうか。

特に

テイクバックは身体の横位までというのは会っていると思います。

そして、そこからスウィングするのです。

takaofvhit

引くといっても身体の後まで引いたら

必ず振り遅れます。

だから、ボレーは小さめなスウィングですむスライスにするのです。

  (打点は、なるべく前とは限りません)

 

これは、365ネットの技術解説ページにある

ヨハンソンのフォアボレー動画と連続写真です。

ここをクリックして、見てください

 

どうですか

身体が前進しながら打っていますので

ラケットヘッドのスウィングの長さは、2m以上になりますし

上体の移動分を差し引いても

身体の横からかなり前まで

インパクトまででも、70cmくらい

インパクト後では、50cmくらい

振っているのではないでしょうか。

 明らかに振らないというレベルではないと思います。

私が振るべきというのはこのくらいの話しです。

もう少し小さめでもOKです。

引くのもこの辺、身体の横までです。

当てるだけ、振らない、というのから比べると

かなり振っていると思います。

 

 

さて、これは日ごろ気になっている話です。

日本人はまじめで厳密さを求める気質があります。

だから基本を大事にする。

大事にしすぎる。

「あまり振らないほうがいい」 ということになると

「振らなければ振らないほどいい」 

のではと考えてしまう。

「腰を落としたほうがいい」 は

「腰は落とせば落とすほどいい」 に

「身体は開かないほうが・・」 は

「絶対開かない」 に

「余計な力は抜いたほうが」 は

「力は抜けば抜いただけいい」 に

 

だから、私の話を聞いて

「ボレーは振れば振るほどいい」 とは思わないでほしいのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:11 | 3件のコメント