カテゴリー別アーカイブ: サービス

サーブも振り子で

サーブの基本テンポはこれで

metronorm

メトロノームだ

バネ仕掛けで

視点からオモリまでの距離により周期が決まる。

 

サーブでもこんな風に構え

cimg5524

前後に

cimg5520

cimg5521

cimg5522

cimg5521

cimg5520

ゆすってみる

ゆっくりとした、あるテンポの時

楽に振れることに気が付く。

 

そのテンポは

構えから0.8秒もかかった、ゆっくりしたテイクバック。

その基本テンポにのりつつ

内旋の腕力を加えて加速したのが、プロのサーブ。

 

基本だけでも振れるのに腕力プラスで

パワーアップはもちろんだが

ラケットヘッドが無理なくついてくるので

この形に再現性が出てくる

TOMLJANOVI1412sr

つまり

一度このテンポを知って

癖にすれば

いつもこの形が再現する。

 

つまりいつでも

楽な場面でも、緊迫しても

元気なうちはもちろん

疲れてきた、ファイナルセット後半でも

いつでもサーブが決まるということなのだ。

 

サーブはユウックリ・テンポで、メトロノームに乗るべし。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 19:08 | 1件のコメント

外旋して前から上げる

さあ、またサーブに戻ろう。

 

外旋して前から上げる

だから内旋に結びつくというお話し。

 

先日、内旋が一番重要な動き

力の源であることを説明した。

内旋が有効であるためには

肘が直角の上体で動くことが重要。

だから

スジガネ君の肘は90度で固定してあるのだ。

 

現実の人間サーブでは

インパクトで高い位置が必要なこともあり

この辺りでは腕が伸びていく。

 

さて

この、肘の90度を保つためには

腕を上体の前から

外旋しながら上げていくのが一番確実なやり方。

CIMG5454

後ろから回しては

日の角度が90度になってもさらに進んで

鋭角になる可能性が高いからだ。

そうなるとパワーダウンするし

肘の障害も起こりやすい。

CIMG5419

ではそこのところを、ラオニッチさんに教えてもらおう。

 

今日は、1秒に10コマで取った連続写真を

構えからすべて載せる。

形とともに

この打ち方がいかにインパクト前後を速くするかも感じてほしい。

CIMG5449  インパクト 1.2秒前

CIMG5450  1.1秒前

CIMG5451  1.0秒前

CIMG5452  0.9秒前

CIMG5453  0.8秒前

CIMG5454  0.7秒前

CIMG5455  0.6秒前

ほぼ、90度。

CIMG5456  0.5秒前

ここで少しため、この形が重要

ここまで、0.8秒かかっている。

(スマッシュの構え、その形をこうなるように直したのを覚えているだろうか)

 

この後がうまくできれば

後ろから回して引いてもいいようなものだが

現代のプロはほぼやらない。

ラオニッチでもやらない、難しいことをする必要があるのだろうか?

 

CIMG5457  0.4秒前

CIMG5458  0.3秒前

CIMG5459  0.2秒前

肘、90度のまま、上体の後ろへ向かって、自然に落ちていく。

その延長がどこかで見たような次の形

CIMG5460  0.1秒前

ラケットを立て、ためたところから落ちきるのに、0.4秒。

スピンサーブの、ラケットヘッドが右に行き過ぎた形。

そこから振り子は戻って行き、0.1秒後に

CIMG5461  インパクト

CIMG5462  0.1秒後

振り切るのに、0.1秒。

肘が残っている。

CIMG5463  0.2秒後

腕の引っぱりが終わると一気にスウィングも止まる。

 

前から上げることの重要さ

時間経過により加速のものすごさ

その辺が感じ取れただろうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 17:46 | コメントは受け付けていません。

筋金入りのスピンサーブ

スピンサーブのこんな写真

1503srtarasi

こんなラケットヘッドの位置を見たことがあるだろうか?

真下に垂れ下がったよりももう少し

この写真方向だと、更に左まで行っている。

これがスピンサーブの特徴

この位置を記憶しておいてほしい。

 

さてスジガネ君のスピンサーブを見てほしい

彼は肘の角度が90度固定

さらに手首も固定したまま

それなので、ちょっと窮屈だが

それでも

じゃなく、それだから、見事なフォームでスピンサーブを打つ。

cimg4885

横向きに構え、少し後傾して

ここからトスを上げ

cimg4886

上腕を外旋して、ラケットヘッドを落としていく

cimg4887

ここが落とし切ったところから、もう少し行ったところ

cimg4888

さっきの錦織スピンサーブの位置

ここから上腕を内旋して振り上げていく

上体も前向きになっていく

cimg4889c

上体の向きはほぼ打球方向に向いて止まり

赤矢そして、印がその内旋方向

さらに内旋

そして前腕を回内しながら、インパクト

cimg4890c

赤矢印がその回内方向

その延長で一気にフィニッシュ

cimg4891

そうすれば、理想のフィニッシュはこんな形

上はスジガネ君

彼は、上体の回転と、上腕の内旋、前腕の回内しかできない。

 

下は筋金入り、ブンブンサーブのボリス・ベッカーだ。

bb1312

2人のフィニッシュを比べてほしい。

 

スジガネ君やベッカーのように、手首を固めて

しっかりと

筋金入りのスピンサーブを打ってほしいのだ。

 

余計な動きが入らないのが

プロ中のプロ。

 

スピンサーブは

基本的に

テイクバックを含めても

上体の回転と、上腕の外旋、内旋、前腕の回外、回内だけでいいのだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 21:51 | コメントは受け付けていません。

スピンサーブは下に向かって

スピンサーブの回転方向は

supinhoukou

こんな感じ

だから

ここをヒットするつもりで

supindatenn

ボールの右斜め上をヒットする

だから

ここをヒットできるラケット面は

左斜め下を向いているはず。

 

つまり敬礼した手のひらの向き。

 

ここを打つわけだから

スピンサーブは上に打つのではなく

斜め下に向かって

叩き落すのだ。

takao-sr1411

この感覚がわかりにくければ

サービスラインから打ってみるといい

下に打たなければ絶対に入らない。

この感覚をベースラインに持っていくといい。

 

スピンサーブは下に向かって打つのだ

だって打点はネットより上でしょう。   テニス

 

そうそう

今日は下川井テニスクラブでの一般レッスン

本日、2時間目に入学された、上級者のOさん

こすりあげてのスピンサーブだったので

 

手首を固め

打点を後ろ気味にして

下に向かってねじ伏せてもらった。

 

もちろん、その前の、私の

しっかり力んだ、美しい見本のおかげもあったと思う。

 

見事に厚い当たりのスピンサーブが決まった。

 

レッスンで、「力め」 と言われたのは初めて、との事だった。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 17:45 | コメントは受け付けていません。

スピンサーブの打ち方

現代の内旋、回内を使ったスピンサーブは

頭の上あたりの打点で打つ。

ここから

spin1

手首の角度を固定したまま

腕が伸びていきながら、内旋し

spin2

さらに内旋しながら

spin3

腕を引っ張り込む。

 

下からラケット面でこすりあげていくというより

固定したラケット面を

手でいうと

敬礼して斜め下を向いた手のひらを

内旋することにより

ボールの上側を

斜めの面でヒットするというイメージ

vol08_11

実際にはインパクトの位置が高くなるわけだから

腕が打点の方向に伸びていき

vol09_02

でも、肘が伸びきらないでインパクト

そこから

再び、引っ張り込んでのフィニッシュになる。

 

膝の屈伸とか

上体の反らしとか

そうゆうことはやればさらに力強くはなるが

あくまでおかず

スピンサーブ打法の本質、その真ん中ではない

スピンサーブの本質は腕の使い方にあるのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:33 | コメントは受け付けていません。

スピンサーブ? フラット?

スピンサーブは身体をしっかりとそらして

身体から見れば後方

打球方向から見れば左にトスを上げ

空に向かってこすりあげる。

edberg1510srfin

フラットサーブは真っ直ぐ立ったまま

打球方向の前方にトスを上げて

真っ直ぐにたたきつける。

 

当然、構えもフォームも違うし

トスからして違うから

見間違うわけがない。

 

これが35年ほど前にコーチ業を始めた頃の

松原さんにとっての常識。

 

20年ほど前

テニスジャーナルの解説をするようになって

連続写真を見て、困った、コマッタ、こまった。

 

スピンサーブとフラットサーブが見分けられない。

 

打点もスウィングもほとんど変わらないのだ

CIMG5460

かろうじて

飛び出すボールの方向がスウィングとずれていたらスピン

インパクトの面が真っ直ぐで

ボールもその方向に飛び出していたら、フラット

と判定する始末。

fed1412ad

結局、こうゆう頭の上の打点で捉え

spin2

斜めに当てればスピンがかかるし

もっと真っ直ぐに面を起こせばフラットになる

Australian Open 2007 - Day 8

という結論に達し

自分でも打ってみて

納得したことを覚えている。

 

つまり、ベッカーやラオニッチ、フェデラーもサンプラスも

bb1312

セカンドでもバカバカ打つような

サーブが得意なプロは

スピンのいっぱいかかったサーブが、スピンサーブ

スピンがとっても少ないスピンサーブがフラットサーブなのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:54 | コメントは受け付けていません。

現代サーブ理論の根っこ

現代サーブその理論の根っこ

それは、腕の内旋、回内が力の源になっているということ。

そして、それが

他のサーブ理論の

各種ノウハウの大本、大前提なのです。

 

現代のプレーヤーのサーブのパワーは

ほとんどを

内旋と回内の、腕の使い方から得ています。

 

だから

構え方やテイクバック、手と顔の位置関係

振り方のテンポなどは

この内旋や回内を確実に使うための

予備的な技といっていいのです。

 

それ以外の動作は

何の役にも立たないか

むしろ害をなして

パワーダウンに至るか

傷害の原因になることすらあるのです。

 

さて、その内旋とは

上腕を図のようにひねること

vol07_04

腕相撲の使い方ですね。

だからこれを効かせると

フィニッシュはこうなります。

CIMG5462

 

そして、回内とは

前腕を図のようにひねること

hiji2

だからフラットサーブやスピンサーブの

フィニッシュのラケット面はこうなるのです。

sampuras1503

 

内旋と回内を使った

その腕の振り方はこんなイメージ。

vol02_04

プロのサーブでも

vol09_02

 

この使い方をすると

肘の位置があまり動いていないのに

手の位置やラケットヘッドは

大きく走っていることに注目してください。

 

これから何回かにわたって

現代サーブ技術の理論再確認をするつもりです。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 17:59 | コメントは受け付けていません。

サーブの右足位置

『オレンジ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。サーブのフォームについて質問させてください。サーブの際に後ろの 足を前に引き寄せて打つ動作がありますが、エドバーグのように後ろ足をかなり前に動かすタイプと、最近のプロのような前足の後ろの辺りにセットするタイプ で、どのような違いがあるのですか?
とあるコーチに前者のタイプはもう古いと言われましたが、具体的なメリットとデメリットがあるのでしょうか?

オレンジ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

エドバーグの足はこれですね

edberg1510srkamae

まだ、右足は移動途中で

もう少し前の方に動くかもしれませんね。

 

実はこれはこれとセットかもしれません

edberg1510srfin

かなり、上体を後ろに倒した

スピン量の多い

典型的なスピンサーブ。

 

上体を後ろに大きく倒す場合

右足は

そろえるよりも

前の方にかなり大きく出しちゃった方が

姿勢を取りやすいようです。

 

ただしこの姿勢からでは

厚い当たりのスピンやフラットは打ちにくい。

 

だから現代のプレーヤーは

CIMG1090

キリオスのような、そろえた足で

後傾量も少なめして

スピードサーブとスピンサーブを

並立させているのではないでしょうか。

 

ただ

この足の位置については

確かに両足を近づけていくプロが多いのですが

全然動かさないプロもいるし

かなり、人により違いもあります。

自分が楽で、しっくり来ればいいわけで

効き足や体質により多様性があって当たり前だし

面白い。

 

サーブは自分勝手に打てるショットですから

それほど神経質になる必要はないと思います。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:06 | 1件のコメント

左足の踏み込み

昨日に続き、サム・グロスのサービスについてのお話し。

これは

私が世界1のサーブ技術と絶賛している

鈴木貴男のサーブ

tssr1509

左足が浮いている。

知っている人も多いと思うが

彼は最初、ラインから離れて構え

トスを上げながら

左足を前にステップインする。

 

50cm位動かすから、かなりなもの

ルールではサーブの動作中

ずれる程度の動きは容認されているので

たぶんこれが世界1のずれ幅。

 

こんなに動いたら

ボールとの位置関係が難しくなりそうなものだが

実は違う。

 

動きの中で筋肉も心もリラックスできるし

若干なら

トスの位置に合わせた位置調整もできて

一流プレーヤーにとっては

むしろ

この方がドンピシャに決まりやすい。

 

これはジャンピングスマッシュが易しいのと同じ理屈。

常に最適打点に自分の身体を持っていける

エアーケイやジャックナイフも同じこと。

 

ところで、グロス

このタイミングがほぼ、鈴木貴男といっしょ

CIMG0876

左足は止まっている

というか、最初からこの位置で動かない。

 

ここで私はエッと思った。

実は、ウォームアップ中

30cm位?

彼はすべて左足をステップインして打っていたからだ。

そのなめらかな動きと躍動感のよさ。

 

当然、全球フットフォールトしているし

毎回、ライン内から飛び上がって打っているから、位置も前すぎ。

(それで、試合中のトスが前だったのかは定かではないが)

 

どうするのかな、と思ってみていたら

試合では一切動かさない。

エッ

もちろん、フットフォールトは取られない。

 

でも

ウォームアップの時のなめらかな動きの方が ・・・

 

(ついつい、コーチ目線で見てしまうが ・・ )

 

263km/h の時にどこに立っていたのかは知らない。

でも

毎回、40cm後ろから動けば

毎回、260km/h サーブが ・・・

 

もちろん、タラ、レバ、言ってみても始まらないが。   テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと, 日記 | 投稿者松原コーチ 19:26 | コメントは受け付けていません。

世界最速サーブ

10月6日火曜日

楽天ジャパンオープン観戦のため有明へ

11時開始、最初のお目当ては、1番コート

オーストラリアの世界最速サーバー、S.グロス

フランスの、J.シャルディとの1回戦だ。

 

生の試合観戦の最大目的は

以前にも話したが

生のスピード、ボールの軌跡、身体の動き、迫力

これらを知ることなのだ。

 

だから、グロス、193cm、99kg  (でかい)

263km/hの世界最速サーブを記録している人。

この人のスピードを見たい。

 

11時の定刻を相当すぎて、選手登場。

試合開始とともに

エース、エース、ダブルフォールト、相手ラケット先端をかすめてキープ

 

5ゲーム目に連続写真を撮ったので、紹介しよう。

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この間前後に身体を揺さぶり

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なんでも、関節が曲がっているのが特徴

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トスの腕も曲がったまま

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腕だけ伸ばすのは、身体の使い方としてやりにくいのだろう。

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腰が入り  (ここまで身体を使うのはロディックくらい)

手首の角度もロディック以上に内向きに角度がついている。

CIMG0880

腕も身体も伸びていく

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左肩から右ひじまで一直線  (教科書通り)

肘の角度もほぼ直角に近い  (いやちょっと曲がりすぎか)

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上体が前向き、しっかり伸びたところで

ラケットヘッドは完璧下向き

CIMG0883

少し打点が前になっているのが、本日やや不調の原因?

CIMG0884

肘を残してフィニッシュだが、思っていたほどの迫力では ・・・

CIMG0885

ここまで3枚、しっかり上体が前向きで

ブロックできていることを示している。

CIMG0886

だからそのための、左足着地。

CIMG0887

上体も前に倒れていない

CIMG0888

そのまま、前進して ・・・

サーブがエースになってしまった。

 

腕の使い方は教科書通り

身体の使い方は、できることは何でも目いっぱい使って打つ。

身体が終わってから腕という連鎖もまさに教科書通り。

 

ただ、なんとなく打点が前というのが気になる。

さっきの手首

あのスマッシュで抑えの解説をした手首だ

これが前すぎる打点と会わない

少し加減が必要になっちゃう。  (今日は不調鴨)

 

それとも少しひじの角度が鋭角なのとのマッチでこうなのか?

他の日に見たことがないので ・・・

 

もう少し後ろなら

ファーストはもっと安定して、最大パワーで入るだろうし

セカンドでも安心してぶんなぐれる。

 

だからかどうかはわからないが

試合は、セカンドサーブをシャルディーのバックに叩かれ

3-6、0-2 となったところでリタイア (理由は知らない)

 

猛烈なサーブだが

普通のトップクラスのサーブ

むかし

ボリス・ベッカーのブンブンサーブ見て唖然としたのに比べると

世界最速というほどには感じなかった。

(確かに、ちょっと不調だったのかも)

 

シャルディーの両手バック、ライジングリターンはすごかった。

 

この日は

キリオスのサーブやバックハンド、ポジション取りなど

最後はダブルス、セカンドタイブレークの出だし、内山のスマッシュミスまで

ほぼ全試合をつまみ食いしてきた。

この後も何回か

思いついたのを写真と一緒に触れてみようと思う。 テニス

 

ああ

スマッシュはおとといのあれ、手首

rod1510

 

なんだよな。  テニス

 

 

 

カテゴリー: サービス, スマッシュ, 年寄りのひとりごと, 日記 | 投稿者松原コーチ 15:32 | コメントは受け付けていません。