グリグリのスピンを打たれたら

『レフティースタイル』 さんからたくさんの質問をいただきました。

以下がそのコメントの1番です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。

1つめは、まさに今回のテーマ「高い打点」に関係する質問です。
先日、ダブルスの試合で、ベースライン付近からグリグリのスピンを打ってくる相手と当たりました。
非常に処理しにくく、深い球はライジング、そうでもない球は高い打点で打たざるを得ず、甘い返球は前衛がポーチに出てくるので、非常に苦労しました。(結局競り負けました。)
こうした相手と当たった時はどう対処すればいいのでしょうか?答えは既に書いていると言われそうですが、どうかよろしくお願いします。

レフティースタイルより

 

 

水瓶座  私の答えです。

深いボールにはライジングで打ったそうなので

つまりライジングを打てる。

相手ボールが短かった時もライジングで打ったらどうですか。

(高い打点で打たない)

つまり積極的に先手を取る。

もちろん、こんな打ち方もアリです。

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だいぶ乱暴な答えですが

こんな考えもあるわけで

最近の世の中ではグリグリは結構普通になってきている。

こんな練習もどんどんしておくべきでしょうね。

 

と言ったものの

そうできれば、しかも打ち勝てれば世話はない。

次はちょっと現実的な対処法。

質問の内容はダブルス

しかも雁行陣ですね。

 

雁行陣やめましょう

それで高く跳ねるグリグリはなしです。

サーブ打ったら前に行き、平行陣です。

サーブアンドボレーでもいいし

サーブアンドアプローチでもいい。

もちろんアプローチショットは

スライスもアリですが

ライジングトップスピンで打てれば最高。

 

レシーブゲームも

suzukii140720

リターンダッシュです。

(鈴木・岩淵組はこれで、ジャパンオープン優勝しています)

もちろんトップスピンで打つのもアリです。

ネットで、ボレーで処理すれば、跳ねるボールは関係ない。

 

こんなやり方で確実に勝てるのか?

もちろん確実には勝てません

5分5分でしょうか?

でも、もしそう思えるなら

トライする価値はあります。

 

実はこれ

グリグリ・ストローカーの私が

ストローク力で明らかに負けているときの奥の手なのです。

はぼ確実に打ち負けて、負けそうなとき

(最近、若者とやるとよくあります)

4分6分ならアリだなと思ってやります。

実は、かなり高い確率で勝っています。 テニス

 

 

 

カテゴリー: ダブルス, 試合 | 投稿者松原コーチ 18:17 | 2件のコメント

関節の可動域拡大は

『レフティスタイル』 さんからいくつかの質問をいただきました。

今日はそのうちの2つ目

以下がコメントのその部分です。

カラオケ  松原コーチ、こんばんは。いつも楽しく拝見しております。
本日もまたいくつか質問させてください。

2つめは身体の可動域について。
最近のサーブ特集、大変興味深く読ませていただきました。一番の興味はいかにすれば速いスイングスピードが出せるか。スイングスピードが速ければ、高速で も高回転でも振り方さえマスターすればできるはず…という非常に単純な考えです。子どもは自分達よりはるかに少ない筋力で、速い球を打つことができます。 これは身体の可動域が広いからではないか。
また、同じクラブの上級者の方は、信じられないほど素早い動きで、反応もいいのですが、これは可動域を広げるべく、地元の整骨院に行っている成果なのだと か。私も誘われましたが、お金も暇もないので断りました。ただ、もし何らかの独自トレーニングで広げられるのなら、チャレンジしたいな~と。
身体の可動域(柔軟性?)について、少しでもコメントいただければと思います。

レフティスタイル より

水瓶座  私の答えです。

かなり、否定的な話になりそうです。

テニス選手はほとんどみんな固い

アスリートの中で最も固い部類がテニス選手と言ってもいいくらい。

というのは、ごく一部の関節を除いて

関節可動域のギリギリのところまで使わないからです。

ごく一部の関節というのは肩

サーブの時に、外旋させてラケットを垂らすところ

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そして肩甲骨が動く

この辺は柔らかく動く必要があるでしょう。

この辺の動きの幅が取れれば

少しはスウィングに勢いをつけることができるかもしれない。

でもスピードを出せない人は

99%、関節可動域が少ないというよりも

動かし方そのものが下手

根本的に

違う使い方になっているということの方が多いと思います。

子供の方がうまくできるというのは

神経系の発達する時期にテニスをしていて

スキルが高くなっている

大人になって始めた人は

技術をうまくマスターできない

ということではないでしょうか。

それとも、子供は本能的にスピードの出せる打ち方を感じる

大人は基本を気にしすぎうまく打てない

のかもしれません。

整骨院と反応の関係ですが

関節を動かしてもいたくない

ちゃんと体が動くという点では効果があるかもしれませんが

障害の無いどおしの比較だと

関節可動域と反応速度は関係ないのではないでしょうか。

ただ、ある程度の柔軟性がないと

姿勢の変化などで余裕がなく

身体を痛める可能性が高くなるかもしれません。

それも筋肉の柔軟性を高める必要があるので

ちゃんとストレッチをしましょうというようなお話

関節可動域をうんと広げる必要があるということではないと思います。

ちょっと追加しますと

肩関節以外は

可動域の広すぎが

かえって

不安定なフォームにつながる可能性も感じます。

私はプラスのオプションを追加するより

余計な部分を取り除くことで

  (例えばフォアハンドの構えで横向きになる過ぎないとかで)

スピードアップにつなげるべきではないかと考えるたちです。

告白します

私はかなりなめらかなフォームだし

けっこうひっぱたける方だと思いますが

間違いなく

他競技の人に比べ

かなり身体の固い人です。   テニス

カテゴリー: 傷害、治療, 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 19:24 | 2件のコメント

今日はトミーのテニス塾

今日は月例、水曜日に行う

トミーインドアスクールでの、「松原コーチのテニス塾」

一番遠い人は神奈川県の秦野市から来てくれた。

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1時間目はフォアハンド基本編

もっぱら面つくりの話に終始。

入るはずのラケット面を最初に作る必要があるというお話

ここをクリアーしないと次に行きようがないのだ。

そして、ここを治せば、グンと安定度が増す。

 

2時間目はフォアハンド応用編

本当は2つ目の基本

アウトサイドインにスウィングすること。

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そのためにはインパクトで前向きにならなくてはいけない。

TENNIS-GBR-WIMBLEDON

しっかり横向きに構えるを

40年近くやってきた方もおり

感覚的には難しいのだが

ひざの向きや踏み込み足を意識したり

かなりできるようになったと思う。

 

そして、3時間目はバックハンド

身体を使いすぎないよう

ジャックナイフの練習も入れてみた

効果はばっちり。

その後の打合いなどで

余計な上体の回転が少なくなり

みなさん安定度があがった。

後半、私のボレーを相手に

フォアバックとも実戦的な打ち合いをした。

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特に、フォアの場合、腕だけで打ってくださいと言いつつも

腕力打ちはやって見せたり声を出したり

そしてボレー相手だと暇がないので

だんだん適応していくのだ。

 

今日も楽しくも、汗びっしょりのレッスンだった。 晴れ

 

さて、次回は8月20日の水曜日

ぜひ、千葉県新京成線くぬぎ山のトミーインドアまで来てください。 テニス

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 22:17 | 2件のコメント

高い打点は少し苦手

フォアハンドストローク

低い打点ならうまく打てるが

高い打点は苦手という人が多い。

 

高い打点がなぜ難しいのかというと

力が入れにくい

脇が空いて不安定になりがち

そもそも、脇を開ける気がない

上体をより前向きにする必要があるが、

しっかり横向きの人には、間に合わないことも多い。

つぎに、最初から、高い打点に振り出すスウィングを想定していない

(昨日の話はこれ)

その辺をうまくやれば

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そう、それともう一つ

腕が上がることにより

打点が体の中心線から遠くなり、その分難しくなるし

難しいと思ったとたんに不安感が増す。

これが一番大きいかも。

 

低い打点なら

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顔つきも穏やか

腕も楽だし

打点も近い

振り子を利用してスウィングも楽に振れる。

 

だが、テニスではいやおうなしに相手が打ってくるわけだし

低い打点、イコール、ずうっと後ろの方で打つことにもなりかねない。

ちょっと高いスウィングで素振りするだけでも違う

ほんのちょっとの努力でいいからでいいから

高い打点になれ、困らないようにしておこう。

TENNIS-GBR-WIMBLEDON

高い打点を

そこに来るボールをイメージし

遠目に立ち

高めに構え

前向きの姿勢を作り

高い打点でジャストミートの素振りをしておく。

 

そう、ちょっとの努力

艱難辛苦に耐え

上の6行をしっかりイメージして

集中して、ジャストミート、5回の素振りしてみよう

それを3日 ・・・

 

来週には、高い打点が好きになっている

かっこいい自分に出会えるだろう。    テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと, 練習法 | 投稿者松原コーチ 22:59 | 2件のコメント

打点もイメージ

昨日、東戸塚松原テニススクール

小学生たち、リトル上級クラスでのこと。

女の子が一人、フォアが安定せず苦労していた。

インパクトのラケット面が安定しないのだ

構えから、インパクトの手首角度を作り

そのままテイクバック

そのまま振り出すことにより

そしてそれを素振りからやることで

簡単に一件落着

と思ったら

空振り。

悪い方向へ行ってしまった。

よく見ると

ボールは腰以上高く弾むのに

スウィングは膝の高さで振っている。

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(もちろんこの人は本人ではない)

素振りの時はタイミングを合わせているが

高さを気にしていない。

単に楽なスウィングをしているのだ。

もちろん、小学生の女の子

腕の力がないのでしょうがない部分もあるのだが。

 

仕切り直し

「どの高さにボールが来るの?」

と聞くと

実はわかっている。

じゃあボールの高さも同じにして

ジャストミートで素振り

その後、見事に打てたのはもちろんだ。

TENNIS-GBR-WIMBLEDON

(もちろんこの人も本人ではない)

本当にボールを想像してみるのは

実はけっこう難しいというのが分かった。

段取りも省略しないよう気をつけねば ・・・

 

確かにストロークであれば

いろいろな高さに来るし

特に球出しであれば

こちらが彼女のスウィングに合すこともできるが

ラリーだとどうしても高く弾んでしまう

打たないでボールの軌道やタイミングを見せる

というステップも必要なのかもしれない。 テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 練習法 | 投稿者松原コーチ 20:27 | コメントは受け付けていません。

攻撃的なジョコビッチ

ジョコビッチはあれだけのレベルの選手

素晴らしい攻撃力を持っているわけで

今更なんだ? と思われるかもしれない。

でも松原さんのこれまでの評価は

安定したストロークのジョコビッチ。

それほど攻撃力に魅力を感じていなかった。

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ところがウィンブルドンの決勝を見て

ちょっと考えが変わった。

ジョコビッチ、特にフォアが迫力なのだ

ぶんなぐっている。

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どこにそれを感じるのかというと

フィニッシュの迫力

インパクト後にさらに加速されたように

ラケットがうなりをあげて

上体の左わきに振りぬかれる。

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垂直な上体がしっかりと前を向き

力強く腕を引っ張り込む

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フィニッシュまで力を抜かない。

力を入れ続ける。

この時に迫力の足りない選手だと前向きだけで終わるのだが

今回のジョコビッチ

しっかり前向きを越して

フィニッシュしていたのだ。

本当に力強かったのだ。

ちょっとジョコビッチを見直した

ちょっとジョコビッチを好きになったウィンブルドンだった。  テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 20:29 | コメントは受け付けていません。

テンポの違い

野球の投球動作とテニスのサーブ

腕の使い方は基本的に同じだということが分かってもらえたと思う。

次にどこが一番違うのかというと

動きのテンポだ。

テンポを決めるのは振り子の原理

支点からオモリまでの距離で決まる。

当然、長いものの方がよりゆっくり振れることになる

普通振り子というと下にぶら下げるものだが

テニスのサーブや、野球の投球動作のように

バネの上におもりを載せて

前後にゆすっても同じこと。

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これはメトロノーム、典型的な上側の振り子

今、オモリが真ん中あたりにあるが

これを上に動かせばテンポが遅くなるし

下に動かせば速くなる。

 

さて、テニスの腕の、肘を支点にした

内旋、外旋による上側振り子はこんな形。

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野球なら

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肘から先は前腕の長さだけ

テニスの肘からラケット面中心までに比べ半分くらいか

だからこのテンポをうまく設定するために

野球なら自然に腕を振ればいいのだが

テニスでは特に、スウィングの前半

ゆっくり振りはじめる必要がある。

重さを感じながらゆっくりと加速していく。

この重さを感じられるセンスがサーブに求められるのだ。

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フェデラーでも鈴木貴男でも

前半ラケットをあげていく動きから垂れ下がりはじめるまでが

すごくゆったりしていることに気が付いている人も多いだろう。

そして最後は電光石火

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なのだ。  テニス

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 22:01 | コメントは受け付けていません。

印西女子ダブルス

毎月恒例の

松原テニスクラブ印西女子ダブルス大会

7月7日、月曜日に開催された。

あいにく、午前中は雨

外のコート、ほかのイベントはすべてキャンセルされたが

このイベントだけはインドアなのでいつも通りの開催

今月も参加者は少なめ、6ペアーでの戦いとなった。

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今月は予選リーグなし

全ペアー総当たりの1本勝負

各ペアーとも、ノーアド6ゲーム先取の試合を5試合づつ行った。

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熱戦が繰り広げられ

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全員、3試合ずつ終了したところで、休憩

参加賞をお配りし、全員で集合写真

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あと残りは2試合ずつ

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今回は写真でもボレーが多いが

いつも以上にボレーの技術が上がってきたように感じた。

ただし

勝率のいいペアーを見ると

最終的な優劣ではストローク力が効いていたようだ。

やはり安心してストロークを強く打てる人は強い。

 

さて結果だが

全勝で1位になったのは、TTCの菅原さん、土本さんのペアー。

惜しくも1位ペアーに、5-6で敗れ

2位になったのが、高根台の徳川さん、土肥さんのペアーだった。

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大激戦で

全勝はいたが、全敗のペアーはいなかった。

 

試合の本筋から外れるが

試合の合間、雑談で出てきたのが、先日書いたセルフジャッジのこと。

多くが試合経験が少ない人たちだったので

われわれ、テニス界に長くいる人間以上に

セルフジャッジをすること

協議に審判がいないことの奇妙さを感じていたようだ。

 

さて次回は、8月の25日、月曜日の開催

参加要項はこちら

ぜひ、大勢の皆さんに参加してほしい。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 16:37 | コメントは受け付けていません。

続 サーブの腕はこう使う

ボール投げのうまい人

子供のころからボールを投げなれている人は

肘の角度を直角に

腕をバネのように固く使って投げる。

サーブもテンポこそ違うが

形は同じなので

先日はベースボールを参考にしてみたが

モデルの時速100マイルを投げる若者

大谷翔平

次の日にはホームランを2本打った。

やはりバッターの方が ・・・

 

さてテニスのサーブ

大きく下からテイクバックするとき

最初はこうなるが

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腕を上げていきながら、すぐに肘を直角にしていく

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ここですでに

左肩から右ひじまでが一直線に

上体を前に回しながら、腕が外旋して上がっていき

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前腕が立ち肘が直角に

 

上体が前向きになることで

手がボールの重さもあり、外旋して後ろに落ちる

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ここまでの3枚

腕の直角、左肩から右ひじまでの直線は

形を決めたまま、動かない。

ラケットはっどは完全に垂れ

次に内旋しながら

腕が伸びていき

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それでも左肩から右ひじまでの直線は変わらない。

そして腕がかなり伸びたが

最後まで伸びきらないことで、内旋がさらに有効に。

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どうだろう

私のごひいきのサーバー、鈴木貴男

(175cm位の身長から200㎞いくのだ)

役に立っただろうか?

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私も若いころは ・・・・   テニス

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 18:35 | コメントは受け付けていません。

サーブの腕はこう使う

ボール投げのうまい人

子供のころからボールを投げなれている人は

肘の角度を直角に

腕をバネのように固く使って投げる。

サーブもテンポこそ違うが

形は同じなので

今日はベースボールを参考にしてみる。

モデルは時速100マイルを投げる若者。

 

大きく振りかぶって投げるとき

最初はこうなるが

ohtani1

すぐに肘を直角に

ohtani2

ここですでに

左肩から右ひじまでが一直線に

上体を前に回しながら、腕が外旋して上がっていき

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前腕が立つ

ohtani4

上体が前向きになることで

手がボールの重さもあり、外旋して後ろに落ちる

ohtani5

ここまで、4枚

腕の直角、左肩から右ひじまでの直線は

形を決めたまま、動かない。

次に、一気に内旋しながら

腕が伸びていき

ohtani6

それでも左肩から右ひじまでの直線は変わらない。

そして腕がかなり伸びたが

最後まで伸びきらないことで、内旋がさらに有効に。

 

どうだろう

私のごひいきのピッチャー?

(ほんとはバッターの方が好きなのだ)

役に立っただろうか?

 

私も若いころはこんな風に ・・・・・  テニス

 

 

カテゴリー: サービス, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:29 | コメントは受け付けていません。