全豪は、錦織圭のいなくなった寂しさを感じつつも、勝ち上がった選手たちがやはり魅力満載のテニスを見せてくれています。
ミーシャ・ズベレフのことを知ったのは、去年の夏頃でした。渡米帰りのお客さんから、アレクサンダー(弟)のお兄ちゃんだと聞いて、へー知らなかった、って言った記憶があります。
その夏のシーズンからはけっこう、弟くん以上の成績だった試合なんかもあり、左利きでガッチリしていて、アレクサンダーの方とは随分違うなあと思ったのと、かなり重厚なプレッシャーをネット前でかけてくる、いまどき珍しいタイプ(サーブ&ボレー)だなあと思っていました。
まさかマレーを倒して勝ち上がってくるとは!衝撃でした。
だけど、フェデラーならなんとでもなりそうだなとも思っていました。。。
フェデラー自身がもともとサーブ&ボレーのスタイルでやっていたこともありましたし、ヘンマンと有明や全米のコートでやっていた記憶もあるので、サーブ&ボレーヤーとの戦い方は熟知しているだろうと思ったからです。
第一セットは一気に5−0だったんですが、その時のスタッツ。
ミーシャの1stサーブでのポイント獲得率=11%とありました。
ぎえぇー。フェデラーっていったい。。。
第二セットはミーシャも頑張りました。先にブレイクして、ブレイクバックされましたがタフに戦って5−7。
あの試合、試合の出だしで優劣をはっきりさせちゃったから、ミーシャに与えたメンタル面への影響はどうだったんだろうか、って興味が出ます。
弟のアレクサンダー・ズベレフは、みんなが言うように、将来のナンバーワンになる素質があるんだろうと、本当に思えますね。
ナダル戦、後からダイジェストで見たんですが、ナダルがすごかった。だけど、世界のトップを張るにはこのくらいじゃなきゃダメだぞって教えてあげてるような気がしました。ナダル本人にそう言う気概があったかじゃなくて、神様がこの試合を組ませた、みたいな?
しかし、自分のスタイルで敢然と押してきていましたね。ハートの強い、素晴らしいテニスだったと思います。きっとフルセットになった長い試合の中、できることは全てやってやろうとしていたはずです。それでも敵わない時があるってことがすごい経験になったと思います。もし勝っていても、別の切り口かもしれませんがやりきったことは同じで、大きな試合だったと思います。
ティエムとゴファンの試合も、注目のカードでした。ゴファンも好調をキープしている今期であり、ティエムは去年飛躍したこの時期に、さらに成長をと望むにはお互いに格好の相手。
ゴファンがけっこう好きなんですが、ティエムにはもっと期待しています。
だから個人的にはこの試合はすごく見たかった。レッスン中でライブでは見れませんでしたが。。。
今回に限っては、ゴファンに勝って欲しかった。去年からの好調と、ランキングをもっとあげたい現状の中で、ツアーの中で最もこういう相手に勝っておかなきゃならないタイプがティエムだろうと、勝手に思ってしまったのもあります。ナダルとかティエムとか、情熱的に打ち込んでくる相手に引いてしまうようではゴファンのタイプのテニスは、錦織のレベルまでいかないと思ったからです。
ティエムに勝って、次はディミトロフ。
今度は同タイプ?近いタイプ?の対決になります。ディミトロフは自分がコートでどうするべきかがわかっちゃったような、コートを支配するかのような好調ぶり。やっぱりフェデラーを彷彿とさせます。
むー、みたい。
そんなこんなを思いつくまま書いちゃいましたが・・・
・・・やっぱフェデラーに優勝してほしいと思っています。
世界中にそういう人が一番多いだろうと思いますが(笑)。