昨日は錦織選手の試合を夕方のレッスン前に観ていました。
その中で錦織選手のフォアハンドストロークでダウンザラインにノータッチエースを取った時の打球フォームをスローモーションで再現した場面がありました。
そこであらためて完全なフルウエスタングリップの様子と打球コンタクトに向けてのラケットの動きが手に取るようにわかりました。
それでなぜあの厚い握りから超高速ショットが生まれるのかという謎がひとつ溶けたのではないかと思います。
以前にも書いたかも知れませんが、要するに今やフォアハンドストロークもサービスのようなスピードを上げるためのラケットワークになって来たということです。
サービスで打つ直前まで空気抵抗が最もすくないフレームのエッジ部分で振りだしていき、ボールコンタクトで急速にラケット打球面にいわばリストの返しを利かせて当てていく動き、錦織選手のフォアハンドもほぼそれに近い動きをすることでサービスのようなスピードパフォーマンスが可能になっているというわけです。
そんなものを見てしまったのでその後のレッスンではそれを試してみたくなるのは人情というものです。
しかし、元々はどちらかというとイースタングリップの薄めで握っていた僕がそんなフルウエスタンでしかも今までにないラケットの動きを真似できるのか?
ミニラリーでは何度かミスしながらも少し形になったかと思います。
それではロングラリーではどうなのか?
「オッ?!意外に出来るじゃないか!!」って我ながら少し感激しました。
今までフルウエスタンで打つとグリグリのトップスピンがかかった大きなループ飛球線を描くボールしか出来なかったのが、その物真似?打法にしたら弾道が低く抑えられてスピードも格段に速くなるのです!
「これは良いモノを授かった!!」とちょっと喜んでいますが、見た目はともかく実際にボールは低くスピードを得て飛んでいるのですからそれなりに効果は確かにあったなと言えます。
錦織選手のおかげでまた一つテニスの楽しみが増えました、昨日は残念でしたがほんとに良いモノを観させてもらってありがたく感謝いたします!