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親不孝の憂鬱

一昨日の夜に母と住む姉から、母が家のなかで倒れてしまって脚を痛めてしまったようなで様子を見に来てとの電話を受けてすぐに行きました。

家に入って母の部屋に入ると、母が横になっていましたが私の顔を見て「あらっ、どうしたの?」とわりと元気そうなので安心して、「お母さんが倒れてどこかを打って痛がっていると言うから来たんだよ」と伝えると「へー、そうなの」と呑気な返事。

姉に様子を聞いたら「転んで足をぶつけたみたいで右の太腿のあたりが痛いって言うのよ」と言うので、母の足を触って「ここが痛いの?」と聞いても「いいえ」、「ではここは?」と訪ねると「いや痛くありません」と答えるのです。

母は少し認知症が進んでいるのですが、物忘れがひどい以外は至って正常なのですがこうした痛みに対する感受性も弱っているかなと思って、もっと詳しく調べたけどやはり大したことはなさそうでした。

それで姉に何でもないけど明日は念のために病院に連れていったらと言って帰って、次の日の午後になったらメールがきて「大きな病院で診てもらったら大腿骨の骨折だった」と連絡があり、すぐに病院に行きました。

すると母がベッドに横たわっていて、何となく顔つきがいつもと違って見えましたが話してみるとまあ少し同様しているのかちょっとわけがわからないことを言っていますが概ね普通でした。

ところが、今日の午後に再び見舞いに行ってみると、また顔つきも目つきもちょっと別人かなと思うほど変わっていて話してみると「あぁそうですか、それはどうも」みたいな全くの他人行儀です。

普段も時々はそんな口調になることはありますが、基本的に姉と僕のことがわからなくなることはまずあり得ないことでした。

でもどうもずっと口調がそんな感じなので恐る恐る「あのお母さん、僕が誰だかわかりますか?」と尋ねたら「えー、すいませんわかりません」と言われてビックリ!

さらに夕食が出てきて、箸を持たせようとしたらまるで持てずならばスプーンをと握らせても駄目でした。

入院する前の一昨日までは自分で箸を器用に使って何でも食べられていたのにです?!

これにはとても僕も動揺してしまいました、ショックで何だか目眩がするほど・・・

それで家に帰ってきても未だに頭がおかしくなりそうな不安に襲われてしまい、ラインにある幼なじみののグループにその話しを書いてみました。

友達というのはほんとにありがたいもので、すぐにそうしたことの経験と知識のある友人からほんとに的確で気持ちが軽くなるアドバイスをもらって安心できました。

いや、今日はどうもあまりにもショッキングな出来事とそれに対するありがたい感動ものの励ましに感謝したことをどうしてもどこかに書きたくなって、ついテニス専門なのにまったく関係ない私的な内輪話を書いてしまいました。

ほんと申し訳ありませんでした、でもこのブログを読んでくださる方のなかにもこうしたことを経験されたり今もしかしたら体験中という方もおられることでしょう。

そしてこれからそうした事態に見舞われるかもしれない皆様に、私のような親不孝の見本のような息子が言うのも非常におかしいですが「どうか親御さんがお元気なうちに感謝の気持ちやお詫びがあったら伝えておきましょう」と強くお勧めしておきます。

 

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 00:38 | コメントをどうぞ