いま世間では冬季オリンピックで賑わっているようですが、自分がやらないスポーツには全く興味も関心も持てない僕は家族がなんだかダイニングのテレビを見て騒いでいる隣のリビングで一人でwowowの映画を観ています。
ヤフーのトップ画面を見ていれば世の中で何が起きているかぐらいはだいたいわかるので、どうやら羽生選手という人がスケートで金メダルを取ったらしいことは知っています。
その話題でFMラジオのJーWAVEでもその羽生選手がいかに凄いかということを、しきりに誰なんだかわからない人が熱く語っていました。
でもオリンピックで金メダルを取るということは他の何よりも偉大で素晴らしいことなのだとマスコミが過剰にもて囃すことには、何か強い違和感を覚えます。
ラジオで聴いた話だとその羽生選手がやっているフィギュアスケートでは、飛び上がって4回も体を廻すことがおこなわれていてそうした難易度の高い危険な行為に高い得点が付けられると言っていました。
そして将来その回転数は5回になることもあり得るし、マスコミがまずそういうことを強く選手に望み観客や視聴者もかなり期待するだろうとも言われていました。
それはとても危険を伴う行為でありチャレンジする選手の半数以上がおそらく失敗して再起不能の傷害を被ることになるだろうと言うことも聴きました。
テニス競技はフィギュアスケートと違って単に見栄えよく技を見せるものではなく、相手と戦い直接にポイントを得るものです。
だから無意味なしかも危険を伴うようなことなどする必要はなく、ただ相手から得点を奪うためにたとえ泥臭いプレースタイルだろうと構わないはずです。
でも互いが高度な技を駆使して得点を競い合ってプレーする姿は意図せずとも洗練されていき、その姿は美しいとさえ感じさせられるものとなるわけでそれはフェデラーのプレーを観れば一目瞭然です。
たまにそんなトップ選手たちでも、股抜きショットとか背面打ちなんてことをすることもありますがあれはファンサービスで魅せてくれているというよりも相手へのいわば奇襲戦略的な選択としてやっているようです。
だからもしかしたらこの先に誰かがフィギュアスケートの回転みたいに廻りながらチャンスボールを打ち込むとかやり出すこともあるかもしれません。
バレーボールで言えば時間差攻撃、そして先ほど書いたようにそうした変則プレーで相手への奇襲攻撃として使うわけです。
そういうのを観てみたい気もしますが、そういうことが当たり前になってくると困ります。
今のフィギュアスケートの世界みたいに、本来は危険過ぎてやるべきではない技を導入しないと世間もマスコミも納得してくれなくなって、せっかくもて囃されているスケートへの熱が冷めてしまうことを恐れそうしたリスク回避が出来なくなるからです。
スポーツでの真のトップアスリートを軽業師とか曲芸師の方々のような、いわば芸能ジャンルで生きている人々と同列に考えてはいけないのではないでしょうかね。