全豪オープンもついに終わりましたが、今回も錦織選手と大阪選手のおかげでとても楽しめました。
その大阪選手の今回の躍進ぶりにはストリングのセッティングを変えたからという情報を先ほど得ました。
今までポリエステルのみで張り上げていたのを昨年の12月頃から縦はポリエステルで横にはナチュラルを取り入れていわゆるハイブリッド仕様に変更したとのことです。
これによって打球感が格段に良くなってあの絶妙な深さとアングルへのプレースメントがアップしたということらしいです。
しかし、昨年の12月というとわずか1ヶ月前のことでそんな短期間で新しいストリングのセッティングにアジャスト出来てしまうというところがやはり天才なのでしょうね。
そして天才といえば昨日のジョコビッチ選手のパフォーマンス!!
あれを天才の成せる業といわずして何を言えばよいのか?
ジョコビッチのテニスはあまりに安定して確実過ぎて面白みに欠けるなんて言う人もいますが、あそこまで完璧で精度が高いプレーは正に芸術的領域ではないかと思えます。
以前に書いたことがありますが、音楽でピアノ演奏の天才と呼ばれる人たちは超絶技巧という凄く速く複雑な指の動きをほとんど間違わずに一気に弾ききるのですが、それに較べるとテニスはどんな達人、天才と呼ばれるプレーヤーも全くミスせずにゲームを勝ち終わることはあり得ません。
でもピアノ演奏の歴史を考えるときっとテニスよりも古くその練習方法や演奏の仕方が確立されているので、テニスよりも完成されたパフォーマンスを可能としているのかなと考えられます。
そうするとテニスもこの先にピアノ演奏が長い時間をかけて完成されてきたように、いつの日か超絶プレーをほとんどミスすることなく完璧にこなして勝ちきるプレーヤーが現れるかもしれません。
昨日のジョコビッチが見せてくれた素晴らしいの一語に尽きるあのプレーは、そんな未来が確実に訪れるだろうということを強く感じました。
アンフォースドエラーが限りなくゼロに近い、そんなホロヴィッツみたいなテニスプレーヤーがきっと生まれてくるんではないでしょうか。