かなり以前に肘を傷めて、それが治った後でもバックハンドストロークではほとんどスライスのみでの返球しかしていませんでした。でも最近はどういうわけだかフラットもしくは順回転のスピン系で打つようになりました。
それはなぜなのか?
きっとそういう厚い当たりのしっかりしたバックハンドを打つのが気持ち良いと、あらためて感じさせてくれるラケットのおかげだろうと思います。
それはプリンスのファントム・グラファイト100のことです。
3年ほど前にテニスエルボーが再発してそれまで使っていたEXグラファイト98を断念して280グラムの軽量モデルのビースト100に変えて使っていたのですが、肘が治ってくるとどうもその軽さとフレームの厚さに違和感を覚えたいました。
それで今年の春頃に新作のファントムグラファイトに変えたわけです。やはりグラファイトは抜群に打球感が良くコントロールもしやすいし、打球に必要な重さとバランスに優れているとつくづく感じます。
たとえばバックハンドでダウン・ザ・ラインにパッシングショットを打つと、見事にサイドラインとパラレルな飛球線を描いてボールが行くことに我ながら惚れ惚れしてしまうなんてことが久しぶりに味わえる。
デュースサイドからフラットサービスをセンターのTゾーンを狙って打つ時、もしそこに500円硬貨を置いてあればそれを弾き飛ばすほどの精度で飛んで行ってくれる、とまで言いたくなる自分の意のままに打球できる狂いのない正確さを持つ秀逸なラケットだと感じます。
ファントム・グラファイトのおかげで少し、いやだいぶテニスがまた楽しくなった気が大いにしています。ただ一つ気になるのが塗装が弱いのか半年ほどで無数の傷や塗料の剥がれ落ちが目立つ点は改善の余地ありかな。
ラケットメーカーの技術者の皆様、どうか傷や汚れの付きにくい塗装仕上げの方法を開発してください、宜しくお願いします!