実に当たり前の話しですがテニスはやはり練習をしっかりしないと上手くボールを打つことが出来ません。
それはレッスンでコーチとしてスクール会員の皆さんの練習を見ていて、毎週きちんと欠かさずにテニスしている方はメキメキと上達している様子からも感じます。
そして自分自身の練習として簡単ではないボール、速いとかスピンが強くかかっているというショットを打ち返すことをたとえ短時間でもやると調子が上がるという実感を得られます。
しかし、そうしたハイスピード、ハイスピンのボールに対してのアジャストが上手く行き始めると実に気持ちよく打てるしとてもレベルの高いショットを炸裂している気持ちになるのだけど、それは相手のボールの威力のおかげで要領よく撥ね返して打っているだけなので身体全体を使って打つと言うより逆に腕の動きのみでなんとかなってしまう。
だからゆっくりとした浮いたチャンスボールを打とうとするとそれこそ全身の連携動作を総動員してやらないと勢いのあるボールが飛んでいかないのだが、そうやって打つ機会がなかなかなくてそうした全身コーディネートのショットが上手く打てないわけです。
コーチとの打ち合いでもっと時間があればそういうチャンスボールを出してもらって練習することも可能でしょうが、ほんの少しの時間しかないとお互いについ速いペースの打ち合いになりがちでゆっくりした甘いボールを全身フルコーディネートして打ち込むなんてことがまずない。
レッスン中にスクール会員の方とラリーしているとそういうチャンスボールが来ることが間々ありますが、たまに「失礼します!」という感じで思いきり打ち返すことはあってもまさかいつもそんなハードヒットしていたら「コーチ、大人げないことしないでください」とクレームが出てしまうでしょう。
こういう傾向は僕だけでなくレッスン数が多くて自分の練習をあまりする余裕がないテニスコーチには比較的わかい人にもありがちなのではないかと思います。
その多く担当するレッスン数の大半がトーナメントクラスとかそれに近いクラスばかりだと話しは違うでしょうが、たいていは思い切り打ち返すと顰蹙を覚悟しないといけないクラスがメインでしょう。
そんな状況でも最も全身コーディネーションが必要なサービスだけはレッスンの中でも思い切り打つ機会がありますから、すべてのショットのなかでサーブがいちばん好調を維持できていると言えます。
サービスをしつかり打てることでおそらく他のショットにおいてもしっかり練習時間が取れさえすれば運動連鎖に優れたベストボールをまだまだ打つことは可能だろうと思えます。
コロナ渦の副産物で公式戦でもマスクをしてプレーするのが許されているらしいので、試合に復帰するチャンスかなと思っていたけど試合スケジュールのカレンダーを見て今さらにながらに「えっ、もう12月なのか、今年中にエントリー出来る試合なんかないじゃないか?!」って残念に思っています