新年の挨拶もしないうちにもう10日になってしまいましたので、「本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます」とだけ言わせて頂きます。
さて、コロナが今年こそはいよいよ収束に向かうかと期待していたのに、また感染者の数が各地で急増しているという忌まわしい事態になっています。
オミクロンという変異したウィルスが世界で猛威を振るっていても、日本では感染者が一人も出ていなかった昨年までの良好な状態が年明けから一転しています。それはどうやら日本にあるアメリカ軍の基地から発しているらしいと聞きます。
だから米軍基地のある沖縄では信じられない感染爆発というほどのひどいレベルに陥っています。
寒い冬に暖かい所へ行って骨休みしたいと考えて旅行予約していた方々が仕方なくキャンセルしています。実は私も今月末に沖縄旅行を目論んでいたのに断念せざるを得なくなりました。
いま世界中でいちばん感染状況が最悪なのはアメリカだと言われています。
そんなアメリカ軍関係者の人々が基地周辺に出歩いてオミクロンをばら撒いているのかと思うと本当にいい迷惑だな、と少なからぬ憤りを感じますね。
アメリカ人にも衛生観念が高くきちんとした方はもちろんいるでしょうが、私のイメージでは日本人と較べてだいぶその意識は低いと言えるのではないかな。
学生の頃にロスアンジェルスへ短期留学した頃なのでかなり古い話で恐縮ですが、その時に見た彼らアメリカ人の行動で驚いたことを二つ紹介します。そのこととコロナ感染は密接に関係していると思えます。
ひとつめは大学のトイレでのこと。そこはUCLAのロングビーチ分校のトイレだったのですが、個室の扉がほとんど付いていなくて中が丸見えでした。だからそこで用を足す人たちの様子が嫌でも目に入るわけで、驚いたのは彼らが個室内の床しかも便器のすぐ横に平気で自分の持ち物を置いていることでした。
バッグとかトレーナー、書物なんて当たり前に置いてあり、最高にビックリしたのは紙袋を置いてその中からパンとか果物を取り出して便器に腰掛けながら食べているワイルドなヤンキーの姿!
そしてふたつめは食料雑貨店とかスーパーでのことです。日本人の感覚では店の商品はレジで精算するまで決して食べたり飲んだりすることは許されず、そんなことしたら一種の居直り万引き犯みたいなものです。
ところがなんと、大学近くのスーパーで買い物中の私の目の前にいた金髪の見目麗しいお嬢さん二人組。陳列された赤く美味しそうなリンゴを一つ手に取りTシャツで少しゴシゴシしたかと思ったら、いきなりそれを口に運んでガブリと囓り始めてしまうではありませんか。
(うわー、この二人かわいい顔して堂々と万引き食いしちゃってるよ、警備員が飛んで来たらどうすんだろ?)と心配して様子を見ていると、まったく悪びれた素振りも見せずそのリンゴを囓りながらカートを押して買い物を続けている。
それを大学で知り合った日本人の先輩留学生に話すと、それはアメリカでは当たり前の光景で彼らは買物中に食べたくなったらレジ前でも食べるし、何か飲みたくなったらその場でやはり飲み始めると教わった。
今でもそういうことを普通にやっているとしたら、コロナだのオミクロンだのが付着している手で誰かが触ったりクシャミや咳で飛沫が付着したリンゴをシャツで軽く拭いただけで食べちゃうわけです。
そしてトイレの床に置いた私物を自室に持ち帰り、それをベッドの上とか枕の上に平気で乗せちゃう。まぁそもそもトイレだけでなく屋外のあらゆる場所であらゆるバイ菌を採取した靴のままでベッドに寝っ転がるわけです。だから自室の床もベッドも大学のトイレの床とそれほどの違いはないと認識して間違いないかな。
そういう衛生への意識レベルが正にアメリカンコーヒー的な人々のあいだで、感染力の強いウィルスなどが蔓延したらどういうことになるかは火を見るより明らか。
日本はなぜコロナ感染率が低いのか?って世界から不思議がられていますけど、自宅のトイレで履いたスリッパですらそこ以外には絶対に使わない、っていうか使えない衛生観念意識の高さがあるからだと思います。
日本人の中にもトイレの床に平気で鞄を置ける人、トイレから出るときに手を洗わずその手で直に食べ物を掴んで平然と食べちゃうような猛者はいますけどね。
そう言う人は真っ先にインフルエンザとかノロウィルスにやられて、七転八倒する羽目になるものです。
トイレに入ったら手を洗う、それは幼稚園児のレベルですがそれすらやらない人たちがパンデミックの元凶なんでしょうね。