こないだサービス練習をする際にどういうわけだか自分でもよくわからないのだけど、もう何年も打っていないスピンサービスを試してみようと言う気になった。
スピンサービスを打たなくなった最大の原因は身体の負担が大きいわりにあまり効果的じゃないと感じてしまったから。
30代の前半頃までは対戦者のバックサイドに高くそして少し横へ跳ね上がる、キックサービスとかツイストサーブはなかなか有効でいざとなるとそれを打つことで容易にポイントを得たり窮地を脱することが可能でした。
ところが次第にバックハンドをダブルハンドによって高い打点で捉えてハードヒットするプレーヤーが増え、ジャックナイフなんていうスタイルで高く弾んだスピンサービスを叩き返されることが増えてしまった。
そうなるとスピンサービスはそうした相手の餌食になるだけで、「労多くして効すくなし」のものとなり打つことがなくなっていったというわけです。
それと自分の身体能力が衰えてあまり威力のあるキックやツイストサービスが打てなくなったということももちろんあるでしょう。
まぁそんなことでスピンサービスをしっかり練習してみることはもう20年以上もやらず仕舞いとなっていて、たまにジュニアの生徒から「コーチ、スピンサービスを打ってみて!」とリクエストされてポワーンとしたただ弾むだけのスピンを打ってみせる程度でした。
そんなことでなんで今さらスピンを一生懸命に打ってみようとそのときに考えたのか思い出せないけど、とにかくちょっと本気でしっかり打ってみたのです。
すると「あれっ、けっこう威力ありそうな跳ねあがりじゃないか!?」って久々の自画自賛。
試しにレッスンで生徒さん相手に打たせてもらったら、「うわー!?」という感じで皆さんとんでもない所へリターンをすっ飛ばしてくれる。
まぁその方達がバックハンドでジャックナイフを使って打つような強者ではないので、決して往年の神がかり?ツイストキックサービスが復活できたわけではないのは承知しております。
それでも自分としてはまだちょっとした威力のあるスピンが打てるじゃん、と嬉しい気分です。
でも久しぶりにどうしてスピンがそんな良い感じで打てたのか?それはストリングのおかげなのかもしれません。
最近に張り替えたのはプリンスのトップスピンXプラス16というもので、これはとても好感触のスピン系ストリングです。
これまで使ってみたスピン系ストリングは回転はかけやすくなるけど、あまり打球感が良くなくて反発力にも不満を覚えてしまうものが多かった。
しかしこのトップスピンXプラス16は打球感も良いし反発力もしっかり満足いくものだし、なにより良いのはこの手のストリングは衝撃吸収性が犠牲になってしまうものがほとんどなのにその点でもこれは実に素晴らしい。
こんなにスピンをかけてハードヒットしていたら肘が痛くなるかも、とつい強めのラリー練習をしてしまった後でも腕への衝撃は少なく痛みも生じません。
僕はファントムグラファイト100にこれを張っていて、その相性も抜群です。
なにか良いスピン系ストリングを探しているプレーヤーにはこのトップスピンXプラスはお薦めです。
これのおかげで最近またスピンサービスを打つのがとても楽しみになっていて、腕には優しいからその点は安心なんだけど・・・
気をつけないと身体を大きくしならせて打つスピンは老体には禁断のサービスと成りかねず、腰とか背筋を傷めないように十分に注意が必要です。
タバコの箱みたいにこのストリングのパッケージの一画に警告文が必要かも?
健康のためスピンボールの打ち過ぎにはご注意ください!