この時期は気温が上がりそれに伴って湿度も上昇するので、指先の乾燥によるひび割れとは無縁になるはず。
ところがこないだ朝から夜までフル稼働でレッスンをした日があって、ラリーやボレー繋ぎでボールをかなり打ったら右手の中指のグリップに当たる部分が切れてしまった。
冬場ならばそういうことがごく普通にありますがもはや5月の連休シーズンの今頃にそんなひび割れを起こすなんて、いったいどうなってんだろうと不思議に思いました。
気温は上がったけど空気が乾燥しているのか、それとも自分自身の皮膚が乾燥気味なのか?
そう考えてみるとやはり年齢的にこれはいわゆる「お肌の潤い不足の歳頃」ってことなんでしょうか。
まぁそれであればもはや致し方ないことなので、これからは寝る前に冬と同じように保湿クリームを指先に塗って寝れば良いかな。
しかし、このちょっとひび割れで切れた指先がボールを打つときに及ぼす影響の大きさにはあらためて驚きました。
僕はストロークで打球する際にラケットを必ず下から上に動かす操作を確実におこなうことでほとんどネットミスすることはないと自負しているのだけど、昨日まだ指先が切れている状態でテーピングもせずにラリー練習したところネットにかけるボールが何度も続出してしまいました。
ボールを打つときにいちばん摩擦抵抗を受ける部分だからこそ乾燥していると裂傷を負ってしまうわけで、それだけスピンをかけるのに果たす中指先の脇部の役割は重要であるということです。
レッスンでグランドストローク、ボレー、サービスなどのグリップの握り方について人差し指、中指はくっけないで斜めに少し伸ばすようにアドバイスしています。
そうすることでラケットを繊細に操作することが可能になるからで、一流の料理人が包丁を握るようにとかオーケストラの名指揮者がタクトを持つようにということに通じると思います。
中にはかなり長いことテニスをそうした繊細なグリップの重要性を理解できないままおこなって来て、いわゆるハンマーグリップもしくはドラえもんグリップなどと呼ばれる握り方でそれなりに上達されたごく一部の例外的な方もいらっしゃるでしょう。
でもストロークやボレー、サービスでなかなかボールが安定して飛んでいかなかったり回転のバリエーションがほぼ皆無という方のグリップをチェックすると、95%くらいの確率でドラえもんグリップ。
つまり指と指のあいだに全く隙間がなくジャンケンのグーの拳の中に無理やりラケットグリップを押し込んだように固く握りしめているのは間違いないでしょうね。
ついでに言うならばそういう握り方をする方はグリップだけでなくお姿もドラえもん体型である確率も95%。
そうした繊細とは真逆なタイプはなんと称するのか?
大雑把、おおざっぱというんですね、「大づかみなやり方で細かい点に注意がいかない」という意味で正にこの握り方でテニスする方の様子を如実に表現していますよね。
あなたのグリップは「繊細」ですか、それとも「大雑把」でしょうか。
どちらであっても楽しく面白くテニスが出来ているならばそれで良いのではないか・・・な?