大坂なおみ選手、オーストラリアンオープン優勝と世界ランキングNO1おめでとうございます。
本当にすごいですね!
街には号外が飛び出すほどのビックニュースで、日本国中の感心の高さが分かりますね。
こうなれば次の目標は、グランドスラム達成と夢はどんどん広がります。
彼女の強さはいったいどこから来るのか?
サーブを始めとしたショットの強さについ目が行きがちですが、むしろ精神面や考え方の成長が強さの要因となっているんでしょうね。
今大会では、モチベーションを常に維持するために彼女が行っていた仕草につい目が行きました。
一つは常に左手をしっかりと握りしめた仕草。
ほぼ全ポイントで左手を握りしめ、あたかも自分に言い聞かせるように集中力、冷静さ、勝利への執念、パワーを注入し続けているかのように見えました。
もう一つは相手のエースに拍手を送る仕草。
もちろん点を取られて嬉しいはずはありませんが、拍手を送る事により失点を受け入れ残念な想いを切り捨て、動揺や憤りで自分を見失わないようにしているように思われました。
テニスは1セットで50ポイントくらい、3セットとなれば150ポイント近くを戦います。
もちろん落としてもかまわないポイントは1ポイントもありません。しかし全てが上手くいく事はまずありません。
終わった事はしょうがない、それより次にどんなプレーをすべきか、最終的に勝利を勝ち取るには今何をすべきかを考える力が、今大会のどの選手よりも勝っていたのではないかと思います。
まさに彼女には一部の隙もありませんでした。
また、プレーヤーの振る舞いとしても、とても共感できる場面がいくつかありました。
その1 最近のプレーヤーの殆どがタオルをボールパーソンに渡しますが、彼女は決してパーソンに向かって投げたりません。
また、よっぽど汗が気になるとき以外はまずタオルを使いません。
その2 何度かボールが足元に転がってきたシーンがありましたが、彼女は拾ってパーソンの方を向いて丁寧に手渡していました。
その3 多くのプレーヤーがサーブ時にボールを3個請求し、選んで1個を後ろに転がしますが、彼女は2個しか貰いませんし、渡してくれるボールパーソンありがとうの会釈をするシーンを何度も見ました。
その4 試合終了時、脱帽して会釈をしてから相手選手と握手をします。(決勝だけはバイザーをとるの忘れちゃったみたいですが)
「真剣勝負だからそんなことどうでも良いじゃん」って言われそうですが、そんな事を気に掛ける事が出来るくらいの心のゆとりも大切な気がします。
何より彼女たちプロは、もの凄い影響力を持っています。
世界中のテニスファンが見ていてプロの振る舞いをみんなが真似します。
それだけ責任があるのではないのかなと思います。
ましてや世界NO1ともなればなおさらでしょうね。
ならき あきお
≪名古屋テニススクール テニスクラブ≫