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「ラケットを下から」の指導が生んだトップジュニアの悲劇。

全日本ジュニアテニス選手権で優勝した女子選手で海外遠征して惨敗を喫してテレビの取材でこう言っています。

薄いあたりのスピンでは外人には通用しないことがわかったんです。今は厚いあたりスピンを練習しているんです。薄いあたりのスピンをチョリンチョリンのスピンって呼んでいます。

薄いあたりのスピンを薄いあたりのスピンで返してきてくれているうちはいいのですが、薄いあたりのスピンを厚いあたりでぶっ叩いてくる人が出てくると太刀打ちできません。

子供は最初厚いあたりのボールを打ちます。コートに収めるために「ラケットを下から」という受け売りが蔓延したようです。

悲劇が続かないことを願います。

では。

 

カテゴリー: テニススクール, テニスフォーム, テニス選手 | 投稿者ryu 01:53 | 1件のコメント

テニススクールのレッスンがテニスもどきだった罠。

こんにちは。
レッスンではミスが多かった中上級のご婦人たちとレッスン後にレンタルコートでゲームをさせていただいたのですが驚くほどお上手でスクールのレッスンはなんだったのかと考えさせられました。
大学でテニスをやられている学生さんが体験レッスンを受けられてレッスンではミスが多くあまりお上手には見られなかったのですがその後のゲームで驚くほど強かったです。
練習慣れしていないとはこのことでしょうか。

「スクールの練習で下手にされる現象」で書きましたがスクールによっては練習の練習が多いように見受けられます。数多くの練習番長が育成されているのです。
練習後にゲームが下手になっていて今までの練習はなんだったのか。実際にはほとんどなない場面の練習だったり練習のような場面が一度もないこともあります。
良質な練習は練習がアップになり、その後のゲームにスムーズに移行できます。
よくある実例を紹介します。

 

<ボレーストローク編>

 

打ちやすい球を深く続けても実際のゲームで強打を打ちやすい球と同じように打ってしまって抑えられなくてアウトが多い。
打ちやすい球は実際はアングルやドロップボレーで終了が多い。
沈めたらドロップショットや浅い球になることが多いので一歩前の意識が大切になりますが、コーチの「【練習】なので深く続けてください」のアドバイスにより下手にされてしまっている。
ただし、JOPダブルス試合経験のある別のコーチは沈めても弾まないスライスボレーを深く返してきて前に詰めさせてくれません。弾まないので強打しにくいですし、無理に強打すると浮き球になります。打ちにくい球を打ちにくい球で返してきます。

 

<球出しボレー編>

球出しのボールをステップを踏みながら打つ練習があります。

自分のほうへ来るボールを何ステップも踏まされてボレーのフォームを習得する練習なのですが本来は動かなくても打てるボールにも関わらず無駄に動かされすぎて目線が動かされすぎてミスヒットさせられていました。

 

簡単なボールに対して難しいことをさせられているのです。

 

動かなくても簡単に打てるボールはそのままボールをじっくり待って構えてシンプルに打てばいいのではないでしょうか。

 

球出しが終わった後にコーチが「実際のボールは球出しとは違い上手く打てないことが多いのでこれから実際のラリーの中で練習します。」→裏を返せば球出しのボールとはタイミングも打ち方も変わってくるから最初から実際のラリーで練習したほうが時間の節約になるのでは?

 

別のあるスクールでは初級から球出しがありません。ボレーの球出しはありません。
コーチに聞いてみたところ「球出しはもう古い考えですね」とのことです。
アップでコート全面でネットを挟んで人数に応じて4人(2人対2人)・6人(3人対3人)・8人(4人対4人)のボレーボレーの基礎練習でした。補足しますとボール1個で4人対4人でポイントゲームをします。ルールやバリエーションがありますが割愛します。

 

このように打ちやすい球を長く続けた結果、テニススクールでは

 

縮こまったフォーム

 

にされていく方が多いのです。
では。

 

 

 

カテゴリー: テニススクール | 投稿者ryu 00:26 | 1件のコメント