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シルキー125(ウィニングショット)

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てな訳でウィニングショットより新しいストリング、シルキー125が発売されます。

単張りは3月、120mロールは4月発売予定との事です。

今回のストリングはマルチフィラメントで、腕に優しいストリングを目指したとの事です。

 

・・・えー、自分の第一印象としては、いる?って感じでして。

ウィニングショットのブランドテーマとして「もう少し………ここをなんとかしたいって”こだわり”が原点、譲れないスタンス」ってサイトにもデカデカと書いてあるじないですか。

今までのウィニングショットのストリングって、テンション維持性能を持たせたポリのメビウスシリーズ、シリコンを配合したシリコンシリーズがあって、

同じマルチだと繊維2倍のブラックスパイダー、ゲキ細のシルバータッチがあって、

他メーカーと比べても個性的過ぎるストリングばっか出してきたじゃないですか?

それが今更何で腕に優しいマルチを新たに開発しようってなったのだろうか。

まずマルチの時点で柔らかくて腕に優しいって言うのがメリットじゃないですか。

じゃあブラックスパイダーで良いじゃんって思うじゃん?

 

 

ウィニングショットの言い分としては、シルキーは今までのラインナップに無かったポリウレタン使用のマルチフィラメント、だから腕に優しい、との事らしいんです。

あーなるほど?

確かにポリウレタンを使うとなると打球感は変わってくるよね。

どちらにせよマルチならポリウレタン未使用でも最初から柔らかいとは思うけど、確かに打ち味は変わる。

でも、ポリウレタンのマルチと言えば既に世の中に山ほどあるジャンル。

 

トアルソンのバイオロジックやライブワイヤー、彼らはそりゃもう凄まじい反発力と柔らかさのマルチフィラメントで。

そしてウイルソンのNXTシリーズ、テクニファイバーのナイロン全般、ここら辺になるとストリングの表面まで柔らかい。

よくあるポリウレタン系マルチってストリングの表面がベタついてて、使ってると滑りが悪くなる印象ですが、テクニのマルチになると中まで浸透させるような作りなんだっけ?それで何だか表面まで柔らかくて、滑り難さも緩和されるイメージがある。

X-ONEバイフェイズなんかはハイブリッドでジョコも昔使ってたし、一般ユーザーでもナチュラルの代用として使ってる方が多いと思います。

 

 

そんな感じで既に市場にはポリウレタンマルチが飽和している訳で、その中に新作をぶっこんで来る!

これはけっこう大変な事だと思いますねぇ。

腕に優しいマルチ、しかもめちゃくちゃ優しいのが欲しい!って言われても、まずテクニファイバーが第一候補に挙がるでしょ。

高級マルチのバイフェイズ? めちゃくちゃ柔らかいTGV? それとも反発力もあるNRG2?

それを押しのける、または差別化できるようなマルチを果たして用意できるのか。

そこをクリアできないと販売する側だってアピールし難い没個性的なただのマルチのひとつとして埋もれちゃいますからね。

 

 

そして、ストリンギングの際の手触りからしても第一印象は(・・・普通のポリウレタンマルチかなぁ)って感じ。

表面はややベタ付きがあり、トアルソンの旧バイオロジックみたいな感じ。

バイロジに限らず大半のポリウレタン系マルチって表面に妙なベタ付きがあり、それがスナップバックの邪魔をする・・・

まあ、昔はスナップバックなんて意識されてなかったでしょうし、そういう時代からある手法のストリングであれば、そういうもんでしょう。

令和の時代的に考えると、その表面だとポリとのハイブリッドの相性も良くなさそうだけどどうなの?ってところではありますが。

一応シルキーのターゲットとしてはデカラケユーザーやシニアプレーヤーだそうなので、まあポリとの組み合わせは考えなくても良いと言えば、良さそうですが・・・

というか、長らくポリしか張ってない30代前半の自分に縦横マルチの良さを感じ取れるのかと言われると・・・どうしましょーかねぇ(笑)

ストリングテスターではありますけど、ポリ大好き男がテストしてはたして上手くいくのか?

ライブワイヤーとかバイオロジックとか色々使った事はあるんだけど、ポリとのハイブリッドでしか使ってないしなぁ。

なので自分は基本、マルチ使う時はポリとのハイブリッドなんですけど、今回はやっちゃいましたよ単張りを。

やっぱちゃんと評価しなきゃって思って・・・

ラケットもメインラケットに張ってしまった。

もうちょっとシンプルなスペックのラケットに張った方がストリングの性能を手に取れるかなとは思うけども、これも真面目にテストする為ぞよ。

テンションは38ポンド。

ラケットは18×20なんでストリングが撓み難いタイプ、動き難いタイプ、ストリングの性能を感じるには少し難しいかもしれないタイプ・・・

まあでも一応、普段のストリングもポリ36ポンドぐらいで張り、デビルスピンなんて撓んでホールド感しっかり感じているので・・・。

 

 

 

さてさて、という訳でヒッティングですが、打球感はマイルド。

今回送られてきたシルキーは1.25mm。

細いゲージであれば食い付く打球感、ホールド感が出ると思うのですが、シルキーは1.30mmを張っているかのような、撓みが少なくマイルド感が出る。

それって少なからずラケットの18×20のストリングパターンが影響してるんじゃないかなと、張る前から危惧してた部分ではあるのですが、

でもポリウレタンを使ったマルチフィラメント、それも1.25mmとなれば、基本的には大きく撓み、ねっちょりとしたホールド感が強く出るものだと思います。

NXTとかエクセルとかを張ったらまさにそんなイメージじゃないでしょうか。

それら代表的なマルチ達、同じポリウレタン系マルチと比べると結構異なる味付け。

メーカー説明だと種類の異なる側糸を巻いているという事ですが、それなら確かに硬めになって撓みが抑えられるか、でもそんな極端に変わるかなぁ、とか。

 

・・・この側糸の部分、モノフィラメントの側糸みたいに細いモノをマルチの周りに巻いているのかな?って思ってテストしていたのですが、ウィニングショットの発表したパッケージだとマルチが3層構造になっているような感じになっていますね。

マルチ構造で、複数の種類を組み合わせてフィーリングを変える・・・狙った性能を達成する為にかなり考えられたんでしょうね。

 

材質や構造でやや硬めになったとしても、そこはポリウレタン使用のマルチだから打球感は柔らかで負担は感じさせない。

そしてグニャって掴んだら猛烈に反発して飛んでいくのがポリウレタン系なのですが、そこまで掴まないシルキーはパンッと弾きのある打球感。

ボールの飛び自体はそこそこあり、そこはやはりナイロン。

しかしNXTのような掴んで飛ばす強烈な反発力は無いのでパワーアシストは期待しない方がいい。

ポリウレタン系マルチは概ね殆どが反発力の高いストリングになると思うので、その中でやや抑え気味となるのは珍しい部類だと思う。

黄金スペックやデカラケに張る事を想定するなら、なおさら十分な飛びでしょう。

 

主な特徴は打球感と抑え気味の反発力の2つとなる。

スピン性能は・・・表面のベタ付きもあり、あと自分のラケットとか腕前もあり(笑)、特にコメントは無しかなぁ。

やっぱナイロンらしい飛び方で、その枠組みの中では上も下も無いってところか。

抑え気味の反発力とマイルド感のある打球感を思うとコントロール性能自体はあると思います。

 

ストリングとしては確かに柔らかく、しかし思った程は飛ばず暴発しない。

他のポリウレタン系マルチみたいな弾力性は無い代わりに、抑え気味のまとまった性能。

ただ、マルチフィラメントというのはポリウレタンを使っていないタイプだと今度は逆に柔らかく受け止めて飛び難いというタイプが多いので、コントロール性で選ぶなら普通のマルチでも良いですし、

腕への優しさという点でも、ポリウレタンを含んだシルキーの方が柔らかいですが、そうでないマルチフィラメントも柔らかいと言えば柔らかい・・・。

うーん、微妙な匙加減と言いますか、とにかく柔らかいマルチ!ならポリウレタンを含んだTGV、でも食い付くようなホールド感はあんまり好きじゃない・・・ってなったらシルキー?とか、

ナイロンで飛び過ぎは嫌かなぁ~・・・+柔らかければより良いかなぁ、みたいな流れでじゃあシルキー?とか。

強い個性が無いというところで、このストリングをお勧めするには選び手にきめ細かなな知識が求められるんじゃないかなと思いますね、ユーザー側にもショップ側にも。

 

シルキーの値段は3,685円で、マルチの中でも高価格帯かな。

柔らかさ勝負を挑むとしたらTGVは3,850円・・・コストパフォーマンスでは僅かに勝るものの、テクニの柔らかさは製造方法的に段違いだと思うので、性能面でどちらに軍配が上がるか。

トアルソンの代表的なポリウレタンマルチのライブワイヤーはほぼ同額3,630円、バイオロジックXXは2,860円、彼らはやたらと反発力が強いのでそこだけを見ると厳しい戦いに。

同じポリウレタン系と比べると、柔らかさはともかくとして反発力でかなり差をつけられていると思いますが、逆に言えばシルキーは抑え目でバランスがまとまっているとも言えるかなと。

個人的には細いのにマイルドな打感、というのがちょっとニッチですが他であまり見ない強みだと思います。

カテゴリー: WINNING SHOT | 投稿者クレー 10:28 | 610件のコメント

シリコンソフト125

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ウィニングショットから10月中旬に発売予定のポリ、シリコンソフト

以前送られてきてから気がつけばもうそろそろ発売が近付いているではないですか。

という事でインプレです。

 

ただですね、前作のシリコンツアーが個人的にイマイチだったので、最初はどうなのかなって思ってました。

シリコンツアーはボール飛ばないし、シリコン素材のおかげか衝撃はそんなに大きくは無い方だけど硬くてダルいし、表面がギシギシ鳴るからスナップバックし難くいし、それのせいで打球感に違和感あって・・・

他のストリングでも割とよく聞くシリコン、有名どころだとRPMブラストがシリコンコーティングをしていて、スナップバックをし易くしていますね。

ウィニングショットのシリコンシリーズは、釣り糸メーカーと共同開発してストリングの内部自体にポリとシリコンを融合させた物。

これによってしなやかな打球感と強靭さを両立させたというのがシリコンツアー。

シリコンツアー以後も釣り糸メーカーとの共同開発は続き、プラズマ加工なるものをストリングに取り入れようとなって生まれたのがシリコンソフト。

プラズマ加工を行う事によってストリングの表面を改質できるそうで、シリコンツアーをベースに当初はスナップバック性を重視した加工をテストしていたようですが、イマイチ効果が得られなかったとの事で方針転換。

ストリングの表面に特殊ポリマー層を形成して、衝撃緩和やソフトな打球感を目指したのでした。

 

ここで個人的に思うのは、シリコンツアーって打球感が良いって売り文句で出てきたと思うのですが、それを更にソフトに・・・?

自分が使った限りではシリコンツアーは嫌な硬さでは無かったものの、硬めでハードな印象がありました。

なのでソフトさが増すのは・・・良いとは思うのですが、それよりも気になったのは反発力の低さ。

ポリなので飛ばないのが普通ではありますが、となると、飛びだけでなくスナップバックもイマイチ、特徴はシリコン特有のしなやかな打球感で、強靭さについては、他のポリと比べてもしっかりしてるけど、ポリって大体は強靭なので・・・

あと価格帯はRPMブラストと同じ3000円台でポリの中では高価な方。(だったような。最近のはあまり知らないけど・・・)

シリコン特有の打球感だけを目当てに張るとなると、うーん・・・もうちょっと武器があるといいんじゃないかなって思ったのが昔の僕の感想。

 

なので強化するとしたら反発力かな・・・ってところでソフト方面への強化。

自分はパワー無い方なので、反発力が低いストリングはあまり得意ではない・・・

昔はグラファイト使ってたのにねぇ、最近はもうエスマッハプロから変える気が起きない・・・

最近のストリングは縦にデビルスピンと横ポリジナモス、両方とも1.25mm。

2つとも春にロール買い増ししました。

42ポンドぐらいで張ると横のポリジナモスがぼよ~んとボールをふっ飛ばしてくれるので、それをやや硬めの縦のデビルスピンで無理矢理引っ掛けて抑える・・・飛びとスピン両取りしようって目論み。

ラケットもストリングもテンションも飛び志向、そんな怠惰なかっ飛ばしセッティングをいつもしてるので、飛ばないだろうと予想されるシリコンソフトは使い辛いだろうな・・・なんて思ってました。

 

 

それでいざシリコンソフトを打ってみて・・・

反発力はやっぱり低め。

低めというよりポリとしては標準、だからパワーアシストは元々期待できない。

表面の特殊ポリマー層は弾力性があるものらしいですが、飛ぶ感じはしなかった。

前作のシリコンツアーと大差無し・・・と見せかけて、少し良くなった点もある。

シリコンツアーはホールド感と言いますか、しなやかな球持ち感が結構ありまして、かつ飛ばなかったので、なかなかすっきりボールが飛ばせずかったるい・・・って思う事がありました。

しかしシリコンソフトの方はそういう飛び難いって負担は少なくなっているようでした。

シリコンソフトの方がボールの弾きが早くなっているような気がします。

 

 

弾きと言えば硬めのイメージですが、打球感はやはりソフトな方向になっています。

が、ストリングが大きく撓むという柔らかさではありません。

ストリングを柔らかくしたのではなく、プラズマ加工による特殊ポリマー層でストリング表面を覆ったという事だからですかね、ベースであるシリコンツアーのような強靭さは健在です。

その上で、硬いという印象が少ない、衝撃が少ない。

でもストリングがしっかりしているので、ストロークでボールをぶっ叩き易いです。

弾きは早くなったもののシリコンツアーのような球持ち感もあるので、なおさら安心して叩きにいける。

柔らかいストリングって強打すると撓み過ぎて力が逃げるような感じがするので、シリコンソフトなら、はっきりとした柔らかさではないですが、余計なストレス無くボールを打ち込めると思います。

 

 

それと、この打球感の快適さは特殊ポリマー層によるソフト方向の強化、だけではないと自分は思っています。

シリコンツアーの時はストリングを動かすとギシギシ音が鳴ったものですが、シリコンソフトは動きがやたらとスムーズ。

スナップバック性について試作段階では効果が薄いとして加工をボツにしたような雰囲気でしたが、この部分はシリコンツアーと比べて明らかに変わっています。

特殊ポリマー層の恩恵か、それとも摺動性を密かに標準装備としたのか・・・

ここがスムーズになった事でギシギシ音が目立つ事も無く、ソフト感とスナップバック性の両方で打球感は更に向上したと言えます。

 

ここまで見ると、前作のシリコンツアーと比べて反発力は同等、(これも、ストリング自体の性質を変えず表面だけを改質するプラズマ加工の恩恵らしいです)

やや弾きが増してボールを飛ばす負担が少なくなり、

打球時の衝撃はマイルド、かつ強靭さをキープしていて叩き易い、

ストリングの動きも良くてスピン性良好・・・

シリコンソフトって名前だとシリコンツアーのソフト版、みたいな亜流な感じがしますが、個人的にはシリコンツアーの改良版って立ち位置がしっくり来るポリだと思います。

シリコンツアーより悪い点が中々見当たらない。

シリコンシリーズのメリットが打球感と言うのであれば、シリコンソフトの方がより打球感の良さを堪能できると思います。

値段もシリコンツアーと変わらないという嬉しいポイントも注目。

但し、シリコンツアーでは1.25mmと1.20mmの2種類のゲージが選べましたが、現段階だとシリコンソフトは1.25mmのみの販売のようです。

シリコンツアーもシリコンソフトも反発力がいまいちだったので、シリコンシリーズの打球感が気に入って反発力が欲しい方はシリコンツアーの1.20mmを。

もしくはシリコンシリーズの第3弾で反発力が強化されるのを待ちましょう・・・この流れなら第3弾も来るかも?

カテゴリー: WINNING SHOT | 投稿者クレー 19:25 | 3,179件のコメント

スネークスピン

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ウィニングショットより新しいナイロンストリング、スネークスピンが発表されました。

スピン系のストリングと言えば昨今ではとにかくポリばかり。

何でしたっけ、数値の測定でもポリエステルの方がスピンかかり易いって出ているんでしたっけ?僕もそう思います。

僕的には耐久性目的にポリを選んだ事は無くて、ポリで打てるボールの質に惹かれて挑戦して、それ以来ボール的にもフィーリング的にもずっとポリ。

まあでも、何でもかんでもナイロンよりポリの方が優秀!なんてばかり言っていると困る人達もいるわけで。

そんな無闇に無理矢理ポリ使わなくても・・・って話でしょ。

まず軽く振っただけでナイロンの方が速くてよく飛ぶのは明白。

ポリで良いボールになる人、ナイロンで良いボールになる人って人それぞれ。

にも関わらず!最近発売される新作って基本的にポリばっかり。

どこからともなく漂ってくるポリブーム・・・だけでなく、製品を作るメーカーさえもそういう方向なので、ポリが苦手って方々にはちょっと肩身の狭い昨今かもしれません。

 

さてさて、今回ウィニングショットより 出るスネークスピンはモノフィラメント構造で、画像を見て分かる通り、表面がウネウネしてるのが分かると思います。

ポリでスピン系と言ったらRPMブラストやポリツアースピンみたいに形状をカクカクにしてしまうって手法がポピュラーですが、いかにも柔らかそうなナイロン系だとそういう加工をしているストリングはほぼありません。

大昔に四角形のナイロンストリングがあったらしいですが・・・。

という事で、スネークスピンはシンプルなモノフィラメント構造の外側に3本の側糸を巻きつけていて、それによる凸凹感でボールを引っ掛け、スピンを掛けるという構造にしています。

・・・という話ですが、ここの時点でマニアな皆さんならもう勘付いているかと思われます。

 

 

 

 

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「モノフィラメントに側糸を巻きつけた凸凹ガットなんて今までに沢山あったじゃん・・・」

ご尤もです。

トアルソンで言えばTNT2127スピンが太さ以外まさにそっくり。

ナイロンでスピン系と言えば大体このタイプ。

アスタリスタスピン、ムゲンスピン、プリンスのライトニングXXスピン、トップスピンDF・・・

例外はアスタリスタツアーぐらい?

後はゴーセンのスピン、AKプロスピン、レクタングルZ、よく見たらここら辺は側糸を上から巻きつけるというか、そもそも側糸のサイズをデカくするって感じに見える。

一説ではナイロンの特にモノフィラメントは完成度が高いから新作を作る余地があまり無いとか・・・。

なので過去のストリングと似たような物になるのは仕方が無い事ですが、流石にそのままの復刻品という訳では無く。

突起物や凸凹、ストリングのスナップバック、スピンに関する要素にはストリングの磨耗が付き纏うもの。

そこでスネークスピンは側糸の一部にピーク材という物を使用しており、通常のタイプより耐久性を上げています。

そして素材を変えれば当然、打球感にも変化は付き物。

あまり目立ち難い変化ですがスピンによる磨耗対策としての変化。

 

 

 

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よくある構造というのが気になったので今回はTNT2127スピンも用意して打ち比べしました。

普段はポリしか使ってないから尚更、ナイロンの打球感を手に馴染ませないと。

TNT2127スピンもただのストリングではなくTNT2照射によって反発力を強化したモデル。

公称値はスネークスピンは1.25mm~1.32mm、TNT2127スピンは1.27mmですが、それ以外見た目はそっくり。

 

 

 

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という事で試打。

個人的な印象ではナイロンの凸凹ストリングはボールを引っ掛ける、というよりかは摩擦による抵抗でのスピン。

鋭利ではないせいかポリの多角形のような引っ掛かり、喰い付きは流石に感じられない。

普段からフラット打ち、スピンが全然かけられない僕だと、ポリの多角形の方がスピンが勝手に掛かってくれるので楽。

スネークスピンはスピンを打つスイングをすれば掛かる。

ただしスナップバックは凸凹だから仕方ないけどイマイチ。

張ってしばらく経つと少し硬化してるような。これもナイロンの宿命。

もしかしたら、凸凹加工より細いゲージの方がスピンのキレが良くなるのでは・・・?とちょっと思った。

 

 

 

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今回、TNT2127スピン以外にも何となくシンセティック125スーパーレイザー(写真上)も張ってみて打ってみましたが、僕的にはシンプルな構造のスーパーレイザーがスピンも飛びも一番良かったです。

普通に細い方がキレ良くすっきりと飛んでくれる。

このスーパーレイザー、公式サイトだと反発力もスピンも3の並評価。

うーむ、不思議だ。

 

スネークスピン、打って気になったのが思ったよりマイルドな打球感

値上に1.25mmの箇所があるとはいえ凸凹してるので当然実際は太い部分もありますが、おそらくピーク材の影響もあって少し硬め?

弾力性も低いような気がします。

打った時にボールの飛び出しがやや遅い。

このマイルド感は即ちホールド感と言えるでしょうか。

喰い付き、ストリングのたわみ、というのはスーパーレーザーより感じられる。

ただしたわんだ後のボールの飛びは逆な感じ。

ボールを捉えている時間がやや長めに感じられるので、その部分でコントロール性があるなと思います。

モノフィラメントは基本的に反発力の高いストリングが多い中で、スネークスピンはやや抑え目でコントロール性重視かなと。

TNT2127スピンは逆に、当たるとボールを飛ばしてくれます。

やはりこっちも凸凹の分打球感はマイルド寄りですがボールはしっかり飛ぶ。

これがTNT加工の効果か。

こうして打ち比べるとよりスネークスピンのコントロール性が際立つ。

このマイルド感と凸凹加工が合わさってスピン性が強調されているのでしょう。

モノフィラメントらしい攻撃力、飛びは無い一方でしなやかなホールド感、コントロール性。

普段ナイロンストリングを使っている方が乗り換えた場合、スピン特化と言うより、スピン・ホールド感による全体的なコントロール性の高まりでショットの安定感が増すのではないかなと思います。

カテゴリー: WINNING SHOT, ストリング | 投稿者クレー 16:03 | 4,491件のコメント

シリコンツアー125

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ウィニングショットが送り出す新素材ポリエステルストリング、シリコン・ツアー125。

テニスのゴンちゃんでも話題となった注目の新作を約一ヶ月前に受け取ってテストしましたのでレビューしたいと思います。

・・・まあ、ブログを見ての通り途中でポリジナモスのロール買っちゃってる時点であまり使いこなせなかったんだろうなってバレバレでしょうけど。

正直に白状すると僕のレベルでは難しいガットでした。

新しい打球感しなやかかつ強靭なストリングとして開発されたこのガット、手で触れただけでは硬い印象ですが、ボールを捉えるとしなやかに乗り、それでいて適度な弾きでボールが放たれる。

ボールをコントロールするしなやかさ叩き潰す強靭さを確かに両立しており、ハードヒッターが使えばより正確なフィーリングを得る事ができるのではないでしょうか。

しかし思ったよりも硬い。

シリコンと融合させたポリという事で文字だけで判断すると柔らかいのかな?と最初は思うのですが、ストリンギングに時に触れた第一印象はもう硬いの一言。

張った時の感想でも硬い連呼ってぐらい。

この硬さが強靭さだって事でボールを潰すと結構良い球が出ます。

ただ反発性能が悪くはないけど良くもない。

硬さを思うとアシストが少なく、このガットの良いところを引き出すには少しパワーが必要になると感じます。

そしてシリコンを使った事による新しい打球感、最もアピールしたいと思われるこのポイントについては残念ながら自分の感想としてはイマイチ、ピンときませんでした。

シリコンを融合させる事によってはたしてどんなメリットが生まれるのか。

ポリガットにどんな革命を起こせるのか。

僕のパワーではもしかしたらまだシリコンツアーの魅力を引き出せていない可能性があるかもしれません。

 

・打球感やコントロール性能

シリコンツアーで最も優れていると思うのがこの部分だと思います。

ストリングは触った時も軽く打った時も硬めという印象ですが、その硬さに対してシリコン素材が働いているのか、ボールをしっかり捉えた時の球持ちは非常に良いです。

硬いガットだと打ったらすぐ弾いて飛び出してしまうイメージですが、シリコンツアーはボールをすぐには弾かずしなやかに受け止めます。

その為、ポリの硬さを活かしてボールを潰して打つ人にとっては強打時に接触時間が増えるような感覚になり、強打のコントロール性が高まるのではないでしょうか。

球乗りが良い、しなやかに受け止めると表現しましたが、打球時のガットの撓みは殆ど感じられません。僕が非力なのもあるかもしれませんが。

そして球持ちがある一方で、ボールが飛ぶ時になると予想よりも軽快にボールが弾いて飛びます。

この部分は硬いガットらしい打球感です。

シリコン素材によってしなやかさと弾き感を両立しているようです。

打った時に変な振動もなくピュア、弾きの良さがあるので打球感に嫌なところは少ないです。

しかし硬さや球持ちの長さに対し反発力はそこまで高くない、そうなるといくら打球感が綺麗でもボールを飛ばすのがしんどく、少し負担になるように自分は感じました。

この面倒臭さを含めて打球感が似ているなと感じたのが4G。

確かにシリコンツアーの打球感は良い性能を持っているように思いますが、手で触れた感触が硬いのと、打った時に微妙な粘り気がある、そしてボールがあまり飛んでくれないという点で4Gととても似ている。

ボールの飛び出しはシリコンツアーの方が軽めですが、ボールの飛びが似たようなものなので使い易さはどっちもどっち、シリコンツアーに大きなアドバンテージがあるとは思えない。

もっと言っちゃえばテンション維持性能では断然4Gでしょうし、ハードヒッターがコントロール性を欲しいと思うのならシリコンツアーより4Gの方がメリットは大きいかと思います。

いやいや、4Gよりももっと軽快な弾きが欲しい!・・・となったら、他に近いのはレーザーコードかなと思います。

レーザーコードと比べると打球時の球持ち感はシリコンツアーが上、でも弾き感はレーザーコードの方だと思います。

ボールの飛びはこちらもイーブン、そしてテンション維持ならレーザーコード。

こちらもそこまで性能で突き放されてはいないと思います。

 

・反発性能

決して悪いレベルではありませんが飛びの良いポリとは言えません。

打球時にあまり撓まない為パワーアシストは感じられません。

また、球持ちも長く感じるのでボールを飛ばすのには苦労するタイプです。

 

・スピン性能

シリコンを使った新素材ポリとの事ですが、シリコンとポリと言うとシリコンコーティングを施したRPMシリーズや、シリコンを浸透させたポリツアーファイア/スピンGが以前から販売されています。

シリコンツアーは製造段階でポリとシリコンを融合させているので、今までのガットよりもシリコンの割合が高いポリ。

そこまでしてシリコンと一体化しているとなると気になるのはスピン性能。

シリコンの力でストリングの滑りを良くしてスピン性能を高めているのがRPMシリーズであり、ポリツアーファイアとスピンGです。

しかし期待とは裏腹に、まず張る時にガットを触った感触だと妙なベタつき。

本当にこれでスムーズにスナップバックしてくれるのか?と思いましたが、実際に打ってみてもやはり嫌な予感が的中しました。

ガットを動かすととにかく音が鳴る。

ギギギとなってガット間の抵抗がとても強い様子。

スナップバックは期待できないと言っても過言ではないです。

シリコンの性能は表面よりも内部の方で活きているようです。

ただし、硬さがあるのでボールを潰してスピンをかけた時は中々威力が出る。

ボールが浮くように伸び、バウンド時に加速するようなスピンを見せたのが印象的。

 

・テンション維持性能

今回もスマホアプリのラケットチューンで計測してみましたが、結果はポリジナモスやアスタポリと殆ど変わらず、特に良い点はありませんでした。

張りたてから翌日プレーした後のテンション推移を見ると、シリコンツアーは-10%のダウン。

ポリジナモスは-11%、2016年に出たアスタポリは-8%という結果。

ちなみにテンション維持が売りのメビウススピードの場合、一回目のプレー後は-3%、一ヵ月後のテンションは-10%でとんでもない差が出ている。

そもそもポリはテンションが落ちやすいのでそういうものだと割り切れるものですが、しかし最近のテンション維持重視のポリとは勝負にならない。

でも同じように少し硬さがあり、それでいてボールが楽に飛ぶメビウススピードの方が使い易さで勝ると思います。

 

・総括

コントロール性能は良い、しかし飛びは平凡、スナップバックもイマイチ。

強烈なボールを放つには結構な力が必要であり、ボールを潰すのが得意な選手じゃないとこのガットを武器にするのは難しいと思います。

ボールを速くしてくれる、スピンを強くしてくれるといった分かりやすいプラス要素は少ないガットです。

ポリジナモスと比べると、ポリジナモスの方が打球にパワーが出て、スピンも素直にかかってくれ、打球感もボールをマイルドに包み込んで、尚且つしっかり打ち返してくれる。

自分としてはポリジナモスの方がボールの質を全体的に上げてくれると思いました。

 

 

という具合で自分にはイマイチだったシリコンツアーですが、いち早くレビューしたゴンちゃんの動画を見てみると、おっとマズいぞ、感想に差が・・・ :34 怖~い:

カテゴリー: WINNING SHOT, ストリング | 投稿者クレー 22:34 | 9,097件のコメント

ポリジナモス

明らかに安いガット、昔のガット、もっと性能が良いのがありそうなのに支持されているガットってあるじゃないですか。

アルパワーなんて1992年生まれなのに未だに皆使っているし、25年もあって誰にも認められる上位互換のポリはまだ作られていないの?なんて。

非ルキシロンのナダルもデビュー当初からしばらくデュララストだったって話ですし。

流石にプロハリの方が飛びとか柔らかさとか全部上でしょって思うのですが、一流の手にかかると別物になるとでも言うのでしょうか。

 

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さてさて、とうとうロールが3つ目になってしまいました。

1つたりとも完走した事ありませんけど、それはそれ、これはこれ。

ウィニングショットのポリジナモス1.25mm

これからはこれでいきます。

公式サイトを見る限りでは耐久性とホールド性、しっかりとした打ち応えという特長を持ち、希望価格は1500円~。

しかし耐久性と言ってもポリなんだからあって然りぬべし、ホールド性なら多角形のボルトがシャープに喰い付いてスピンもかけてくれるだろうし、打ち応えならメビウスが長時間維持してくれる。

となるとポリジナモスの一番の売りは性能よりも1500円という値段・・・そういう風に受け取られる可能性が高いと思います。

では実際にウィニングショットの契約プロは何を張っているかと言うと、西脇プロと細谷プロがポリジナモスを使用している。

ボルトの方がスピンかかるだろうし、メビウスの方がテンション維持が高いだろうし、メビウススピードなら更にボールも飛ぶだろう。

六角形や特殊延伸加工を施した高密度ポリエステルら手の込んだ逸品を押しのけ、何故ポリジナモスが選ばれたのだろうか。

 

更にはテニスのゴンちゃんでも最新ポリのメビウススピードを差し置いて紹介されていたのがポリジナモス。

あの全国レベルの選手が「1500円という値段に対してかなり質が高い」という高評価。

そんなこんなで興味を抱いて自分も使ってみました。

 

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・硬さと打球感

まずこのポリで印象に残ったのがコシのある柔らかさ

柔らか過ぎるポリだとそのままスイングで運べって言ってきたり、ストリングが撓みまくって心許なかったりするのですが、ポリジナモスはストリングの動きではなくその身でボールを受け止めて、スイングすると跳ね返すパワーもくれるので安心感があります。

中にエネルギーが何かが詰まっているようで(?)、ガットがボールに負けません。

点で捉えるのではななく面で捉える、シャープというよりマルイド。

ボールが乗る、球持ちが良いという事でコントロールがし易い。

僕が好きなガットだったヘッドのホークに似ていて、よりマルイド。

メビウススピードを使った時は表面の硬さで弾きがあり、力を乗せ難いと思ったのですが、ポリジナモスは弾かず球乗りがあって力を込められる。

こういうタイプは自分の好みです。

ただし、今回はピュアドラ系ですがこれをボックスフレームに 張ると今度は球持ちがあり過ぎて飛ばし難いという感想に変わるかもしれません。

 

・飛びとパワー

打球時にボールを受け止めたストリングが押し返してくれるので、強いボールを繰り出してくれる。

良いですよね、自分以上のパワーの出るガット。

こういうエネルギッシュなパワーを秘めたポリは、他だとホークやRPMブラストが思いつく。

流石に一発の威力はRPMブラストの方が上でしょうけど、ポリジナモスも中々のパワーの持ち主です。

アスタポリは勝手に良いボールになっちゃうのが良い点であり不満点でもありましたが(ぇ)、ポリジナモスはしっかり力を込められるのでこちらの方が好み。

特にクロスに走らされたところからのクロスへの仕返しが思った以上の威力で飛んでいってくれたのが嬉しい。

ただし反発力は悪くは無いものの過大な期待できない。

結構球持ちもあるので少し飛ばすのが面倒に感じるかもしれません。

一応そこそこの飛びはあります。

まあそれぐらいはSマッハの厚さでカバーしてくれってところでしょうが。

ちなみに使用2回目からはテンションの緩みがあってかビーンと飛んでくれるようになりました。

むしろ緩んでる状態の方が好きかも・・・なんちゃって。

緩んだポリはすっぽ抜ける印象ですが、3週間経過時点では まだまだ球持ち感も維持してくれています。

 

・スピン性能

スピン性については特筆されていませんが、球持ちがあるせいかスイングにボールが引っ付き、スイングの通りに回転がかかってくれる印象です。

フラットバカ打ちマンの自分が使うとデビルスピンより回転がかかっている気がします。

そしてスナップバックの動きもかなりスムーズなストリングだと思います。

柔らかさが活きているのか、ストリングを動かしてもギシギシ音が全く鳴りません。

動きの抵抗の少なさから、ハイブリッド用としての相性も良さそうです。

 

・テンション維持

何となく察しはつくかと思いますがテンション維持は悪いです。

そもそもそれがポリですし仕方ないですね。

ロールが240mもあるんですからガンガン使っちゃいましょう。

緩んだ状態の方が飛ぶので自分はそのまま使っちゃえそうですが(笑)

RacquetTuneの計測だと

張りたて:50.4lbs (マシン設定:52lbs)

一晩経過:46.6lbs (-8%)

一回使用:44.8lbs (-11%)

一週間後:43.2lbs (-15%)

二、三週間後:42.7lbs (-16%)

という具合です。

張る時はややテンションの出難いストリングのようです。なので張り上げテンション低いのは僕のせいではないでしょうきっとうん・・・。

それでも思ったほどテンションは落ちていませんが、最近のテニスは一週間に一度、二時間ぐらいなので量が多い人はもっと早く落ちそうですね。

ちなみにテンション維持性能が特長のメビウススピードは1ヶ月で10%のダウンでした。

やっぱストリングって進化してますね。

 

・総括

メーカー説明では耐久性、ホールド性、打ち応えが特長との事でしたが、それプラスで相手の球を押し返すパワースイングに追随する素直なスピン性能を持つポリだと僕は思います。

とても安いだけとは思えない、良い部分が多過ぎるストリングです。

僕の中ではホーク、アスタポリと肩を並べて気に入ったポリベスト3に食い込みましたよ。

強いて言うならもう少し飛びが欲しい、ボックスフレームに張ったら球持ち強過ぎちゃいそう、テンション維持・・・っていうぐらいで、色んな点で満足のポリです。

 

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あと僕に残る問題と言えば、ロール2つをろくに消化しないまま買っちゃったというところですが・・・ :34 怖~い:

 

 

 

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黒鬼デビルスピンの方は最近ようやくシックスワンからの乗り換え先をプロスタ97CVに決めた弟に押し付ければいいかぁ(笑)

アスタポリの方は・・・うん、なるようになるね :23 イシシ:

カテゴリー: WINNING SHOT, ストリング | 投稿者クレー 22:31 | 4,510件のコメント

タフドライ(プロ仕様)

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ウィニングショットのタフドライのプロ仕様が一般販売開始されましたね。

正直赤いエンドテープと青グリップってモロにトーナのイメージに引き摺られてそうなので、緑色版の登場でかなりの存在感を確立できるのではないでしょうか。

ドライは青色にするのが一番良いのかどうかは知りませんが、キモニーもヨネックスもトアルソンも、評価の高いパシフィックまでもが青ドライをラインナップしてるではありませんか。

タフドライ自体が耐久性のあるドライって事で作られているので間違いなくトーナを意識しているとは思うのですが、これでトーナの後追いグリップの一つから緑のテープのタフドライだと一目ではっきり分かりますね。

赤と緑じゃ大違いでしょう。

 

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エスマッハwithタフドライ。

トーナの30本入りがまだ未使用で残っているのでまだしばらくはトーナかなと思っていたところでしたが、ここにきて緑色の登場で大きく揺らぐ。

ちなみに通常版ではネットで12本セット、30本セットをまとめ買いできましたが、今のところプロ仕様の12本セット、30本セットの販売予定は無いとの事。残念。

存在感を放つ緑色の人気はきっと出ると僕は思います。

 

カテゴリー: WINNING SHOT | 投稿者クレー 23:16 | 1,558件のコメント

ウィニングショット タフドライ

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ウィニングショットのタフドライを初めて使ったのは大学生の時。

一年生の時にラケットを2本すっぽ抜けて折って以来、僕は二度と悲劇を起こさない最強のドライグリップを血眼になって探していました(笑)

が、何でしょうか、ドライ系の筆頭であるトーナグリップを意識したタイプ、それとは違った形のフィーリングのタイプ、色々とあるものの、自分がトーナ以上に気に入ったグリップは殆どありませんでした。

そんな中でタフドライはトーナの強化版と言っても差し支えない出来だと思います。

ドライとして有名なトーナグリップは高校生の頃から「青いグリップと赤いエンドテープは上級者の証」みたいな謳い文句で知ってはいましたが、大学でようやく初使用。

初めてのドライデビューがトーナグリップでしたが耐久性以外はすぐに気に入りました。

 

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肝心の耐久性は知っての通り最悪。

今は割り切ってガンガン巻き変えていますが、学生時代の自分はそれが許せずトーナ以上のグリップを探しました。

 

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トーナ以外で良いなと思ったのはヨネックスのドライスーパーグリップ。

ざらざらとした表面はトーナとはフィーリングが違いますが、手に引っ掛かるので安心して使えた思い出。

もっと言うとウォーターフィットグリップが更にザラザラ。ちょっと痛いぐらい。

僕の中ではドライ史上最強だと一時期確信していたのですが、トーナ以下の耐久性、1本入りしか無いというコスパの悪さから愛用は断念しました・・・。

画像は後輩のラケット。

一時期はトーナでしたが最近は専らドライスーパーを使っています。

自分は・・・ヨネックスのラケットじゃないのにヨネックスのグリップテープってどうなんだろうという謎の拘りでトーナへ。

でもウォーターフィットと共に結構長く使っていました。

 

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ドライスーパーはトーナと違ったタイプですが、パシフィックのXTRグリップは近くてより良い、タタフドライと同じくトーナの強化版と言えると思います。

フカフカしていて安心して握り込める。

人気があるのも納得の良さ。

先輩がどのラケットにも必ず巻いてます。

自分も良いとは思いましたがパシフィックのガットもラケットも使ってないのにパシフィックのグリ(略

 

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大学生以来久しぶりにタフドライをラケットに巻く。

トーナグリップはドライと言いながら何だかんだでウェット感みたいなのがあって手に吸い付くイメージがあります。

他のドライ系はドライ過ぎてトーナ好きのツボを通り過ぎている物が多い気がします。

ドライだからドライで正解なんですけどね。

タフドライはまさにトーナに近い感触で、ウェット感が手にしっかりフィットしてくれる。

それでいて汗をかいていてもグリップ力がある。

タフドライで一番の売りにしているのが耐久性、これはもうトーナとは比較にならないです。

ただ、グリップを長く使っているのは不衛生だって意見もありますが・・・。

僕はグリップエンドの鈴木貴男グリップの出っ張りのせいでトーナの寿命が更に削れていってます。

不経済な勢いでトーナを使い捨て過ぎてるなと思うので今だったらタフドライの方が良いかもですね。

それでも大学生の時はトーナの方を選んだのですが、決め手は・・・トーナのチープさですかね :23 イシシ:

タフドライの方が耐久性があり、厚みがあり、しっかり作られている。

が、あのトーナの薄っぺらさの方が妙に心地良い。

タフドライは性能を向上させ過ぎてあの安っぽさを再現できなかったとも言えるでしょう(暴論)

それ以外の点では上回っているのがタフドライ。

トーナと違って巻き始めに両面テープ付いてるし、全長長いから足りないどころかフレームまでテープ巻けるし・・・って、ここまでくるとトーナはよくもあれだけ不親切?な仕様で人気だなって感じですね。

両面テープ付いてないのってトーナだけでは?

トーナの耐久性の低さに耐えかねている人はタフドライにすると殆ど違和感なく移行できると思います。

カテゴリー: WINNING SHOT | 投稿者クレー 23:07 | 4,933件のコメント

WINNIG SHOT

ウィニングショット

この度WINNING SHOTのテスター登録をして頂きました。

こんな形でテニスに携わる事ができるなんて、もうドキドキワクワクです。

憧れを抱きテニスショップとスクールのアルバイトした大学時代も今や昔の話。

またテニスに貢献できる日が来るなんて夢のようです。

「あなたの意見がウィニングショットの製品に反映される―――」

この言葉にグッと来る人は多いのではないでしょうか。

色んなストリングをハイブリッドして、色んなラケットに手を出して、オンリーワンの武器を探し求める中で、こんな言葉を聞いてしまえば胸が躍る訳です。

自分がテニスに携わったのは大学時代の4年、テニスを生業とするプロフェッショナルの方々と比較すると本当に僅かな時間の経験しか持ち合わせていませんが、無い頭振り絞ってお役に立てるレビューができるよう精進します。

 

ウィニングショットはテニスサポートセンター様の会社が立ち上げたブランドで、店舗またはネット通販で現在購入可能です。

テニス雑誌を買っている方は広告や製品カタログで見た事があるかと思います。

自分がウィニングショットの製品を初めて使ったのは大学生の時でグリップテープのタフドライ。

トーナを使っているとどうしても耐久性が気になってしまうので一時期ドライグリップを色々探し回っていましたが、他のどの大手メーカーと比べてもタフドライがかなりトーナに近い上に全体的に性能が上、肝心の耐久性も凄く良くて感嘆した記憶があります。

(手触りのチープ感(?)がなんとなく好きで結局今のところはトーナを使っていますが)

ウィニングショットはグリップテープ、ストリング共に全て日本製と言うのも好印象。

海外のOEMではなく日本で作るってなるとコストが高くなりそうですが「とことん、こだわる」というコンセプト通り、本気の一品達という事ですね。

更に日本国内に留まらず、今年からはアルマグロ選手がタフドライの使用契約を結んでおりブランドとしての勢いも増してきている様子。

日本人のプロでは秦野出身の榊原プロや、全日本に出た西脇プロ、本村剛一プロらが契約。

テスターの方も元日本ランカー、全日本出場経験者、マスターラケットテクニシャンと言ったまさにプロ中のプロ、錚々たるメンバーがズラリ・・・こ、この一員に入るの・・・!?ほんっと気合入れていきます!!

そんな本気の製品を並べるブランドであるウィニングショット、メビウスシリーズやタフドライの他にもスピン系ポリのボルトシリーズ、超の冠を付けたウェットタイプのグリップテープといった強力な個性の製品を売り出しています。

今月には中の繊維の数に拘ったマルチフィラメントストリング、ブラックスパイダーが発売。

更には現在新しいストリングを開発中との事ですが、普通はテニスのメーカーに依頼するであろうところを釣り糸のメーカーに製造してもらうという拘りぶり

(11/12訂正 ブラックスパイダーを釣り糸のメーカーに製造してもらっていると書いていましたが間違いでした。すみませんでした。)

これからどんな凄い発想の製品を世に送り出すのか、自分がどれだけ貢献できるのかとても楽しみです。

カテゴリー: WINNING SHOT | 投稿者クレー 23:28 | 990件のコメント

ウィニングショット メビウススピード

メビウススピード

 

特に大学生の頃はポリのテンション維持性がとにかく気になって仕方がなかった。

アルパワーやエッグパワーは(人気あるけど)すぐ緩むから敬遠し、スーパースマッシュの性能に惚れた事もあったものの、やはりテンション維持性が気になって定着する事は無かった。

遡れば高校生の頃だって選んでいたのはシグナムプロのポリプラズマ ヘキストリーム、テンション維持性には昔から定評のあるガット・・・って、たぶんこの頃の自分は色と八角形で選んでいてテンション維持性が良いのは知らなかったかも。

そうしてガット探しの旅をしていた頃に出てきたのが第四世代の4G、レーザーコードらテンション維持性の高いポリ。

しかし自分にとって4Gはまるで鉄板。

レーザーコードは弾きが早く、飛びも抑え目でフィットせず。

ERT300でも測って確かにテンション維持は今までのポリより断然良いものの、自分の武器になるようなアシストはあまり期待できないなと当時感じました。

 

さてさて前置きが長くなりましたが、トップの画像はテニスサポートセンターさんで展開されているブランド、ウイニングショットのポリエステルストリング、メビウススピード

この度モニターする機会を頂いた為、一月弱こちらを使用していました。

ウイニングショットでは元々メビウスというテンション維持性を特長としたポリを出していたのですが、使用者の意見を反映して反発力を加え、裾野を広げたのがメビウススピード。

メーカーページより引用すると「学生のようにガンガン打つというよりも、社会人がプレースタイルを重視して、ストリングのパワーアシストを借りながら、スピードボールで攻めたいタイプのプレースタイルの方にうってつけ。」との事。

4Gやレーザーコードを思うと、反発性能とテンション維持を両立したストリングともなれば扱い易くて長く使えて良い事尽くし。

最近はもうHDアスタポリに固定気味、ガット探しの旅は控えめになっていますが、このストリングはどれだけの性能を見せてくれるか。

ラケットはエスマッハツアー280、テンションは52lbsで使用しました。

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・反発力

まずは一押している性能から。

手触りは硬い印象ですが、ボールを打った時にストリングが撓み、撓んだ分だけ遠くに飛ばしてくれる。

力強い打球と言うよりはグーンとボールが伸びていくタイプ。

パワーアシストのあるストリングだと言えますが、アルパワーやエッグパワーのような飛び抜けた反発力とまでは行かないレベル。

でもこのポリの持つテンション維持性で反発力まで飛び抜けていたらいよいよ反則級かも。

十分にプレーヤーをアシストしてくれる嬉しい飛びです。

 

・テンション維持性

今回、メビウススピードのモニターをキッカケにストリングのテンションを計測し始めた。

と言ってもERT300を購入する勇気はそう簡単には沸かないので、スマホのアプリのRacquetTuneで計測しました。

張って初使用後から1週間で4lbs程の低下。

初日は打球時にボールを割と深く掴んでくれたものの、次の使用時にはちょっと鳴りを潜める。けど柔らかさ、撓みは持続。

それ以降2~4週目は時間経過ではあまり大きな低下は見られず。

打球感もあまり変化は無し。

この間は2時間テニスして1lbs下がるかどうかぐらいで、計測したテンションは殆ど安定していました。

ストリングのテンションを測るのはバイト時代に慣れ親しんだERT300以来。

この2つが出す数値にどれだけ差があるのかは分かりませんが、今回のメビウススピードのテンションの推移、約1ヶ月でおよそ6lbsの低下という結果はかなり良好だと思います。

 

・打球感

打球時に撓み、細いゲージで引っ掛かりが少しある。

ボールが当たった周辺が撓むイメージで、打ち出す時にはボールを弾く感がある。

ちょっと我侭を言うと、ストリングの動きがやや大きめで硬さの割に頼りないかな?と感じた。

でもそれだったらメビウスの方を使ってねってなるか。

メビウスとメビウススピード、キャラ分けはしっかりできている訳ですね。

ストリングの動きも表面に抵抗があるのか、ギシギシ音が鳴る。

表面の硬質感からかカッチリ弾くので撓みの割に打球感はそこまで柔らかくないものの、球が飛ぶので負担は少な目。

硬さ・柔らかさは両方の打球感の良いところをバランス良く持っている感じがします。

 

・スピン

ちょっと目ざといかもしれませんが、もしかしたら平均的、もしくはやや下かもしれない。

先述の通り、使っていく内にスナップバック時のギシギシ音が気になってくる。

ポリは滑るからスピンがかかるとよく言われていますが、ちょっと抵抗が重いかも。

少なくともアスタポリやプロフォーカスはスムーズにストリングが動く。

 

・総括

メビウススピードは高いテンション維持性と反発力を両立している。

打球感には硬さがあるものの飛びが良く弾く打球感。

硬くて飛ばない、テンション維持性が低い等、一般的に言われるポリの弱点をカバーしている扱い易いストリングだと思います。

ただし、1.25mmの細さと柔らかさがある分、弾きと飛び優先でインパクト時の安定感に不安を感じる人もいるかもしれません。

打ち応えを求める方にはメビウスが合っていると思われますが、個人的な我侭を言うとメビウスとスピードの中間があったら良いなと思ったり。

 

そして・・・

通販と海外輸入が大好きなホームストリンガーの方にとって値段の話は避けて通れないかと思います。

メビウススピードは希望価格が3200円。

ポリの3000円台となると4GやRPMブラストと同じ価格帯。

海外輸入品があるこれらのポリと比べると、メビウススピードを入手するにはどうしても値段がかかってしまう。

気になったけど値段で敬遠しているって方もいらっしゃるかもしれません。

あまりルキシロンやバボラのロールの価格は確認していませんが、パッと見た感じだとロールならメビウススピードも海外輸入品と同じかほんの少し高いぐらいの値段になるのかな。

単張りだとどうしても値段に差が・・・。

しかしフィーリングと反発力を長く維持してくれるこのポリ、少なくとも4Gよりは扱い易いし全体の性能がバランス良く高いので、同じ価格帯のポリ達と十分肩を並べられるストリングだと思います。

カテゴリー: WINNING SHOT, ストリング | 投稿者クレー 23:29 | 8,540件のコメント