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伊藤竜馬のフォアハンド

『ヒゲおやじ』 さんから伊藤竜馬のフォアハンドについて、質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   お世話になります
先日の全日本シングルス決勝の伊藤選手と西岡選手の
試合を見て感じたのですが・・・。

伊藤選手が得意のはずのフォアで、アンフォーストエラーを
連発していたのが気になりました。

威力はあるが、少しズレると入るかどうか心配になる感じ。

逆に、西岡選手は一発目から入る安心のフォア。
ナダルを彷彿させる軌道のフォアハンドでした。

伊藤選手の問題点を松原フォアハンド理論から解説
いただけませんか?

ヒゲおやじ より

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

最初に言っておきますが

大きな欠点があったら、世界の100番には行かないだろうということ。

フォアハンド、かなりすごいです。

でも小さいとはいえ、欠点があるなら

それを修正して、50位以内に入ってほしいのであえて書いてみます。

 

まず、一般的な話で

西岡のグリップはかなり厚く、伊藤のはかなり薄いですね。

1311nishiokaus

1311tatumahiki

2人ともかなり手首を緩めて

ラケットヘッドを走らせ、スピンをかけたりするのに使う。

 

手首を使った場合

薄いグリップのほうが面が乱れやすい。

その上、西岡のほうが、スピン量はかなり多い。

 

西岡のほうが、アンフォースドエラーが少ないのはそのせいだと思います。

 

 

ところで

私がフォアハンドの安定性でいつも言っていることは2つ。

 

1つ目は、ラケット面をインパクトと同じ向きになるよう

構えでラケット面を下向きにし

テイクバックで面が後ろを向いてしまうように引く。

djok1310fr

厚いグリップなら自然にできるが

薄めの人はかなり意識的にやらなければできない。

でもそうじゃないと、時々ふかすカモ。

ここまで下向き後ろ向きなのかがちょっとキニナル部分。

 (この段階で背筋もジョコビッチのほうが ・・・ )

 

2つ目は、スウィング中、姿勢を垂直にすること。

1311nisikorifor

この人には、垂直を作っているカンジが常にする。

特に感じるのが、腹筋の締めかた。

どの写真を見ても、腹筋が締まっている。

これは伊藤

itoh1311naname

1311tatumafr

静止画では分かりにくいかもしれない

ほとんど垂直なんですが

「おう、軸がしっかりしているな、固めたな」 というほどのカンジがない。

 

どちらも、キニナル、カンジが、というレベルの話。

しかし、トップレベルのぎりぎりのところだと

ナダルに勝つかという場合に、もしかしたら ・・・

 

ヒゲおやじさんにはそれが不安感として伝わり

松原さんには姿勢やラケット面として伝わってくるのかもしれませんね。

いつもこんなふうにぶっ飛ばして

1311itohfrok

50位以内に行ってほしいですね。

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:04 | コメントは受け付けていません。