ダブルスの詰め具合

『オレンジ』 さんからダブルスの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんにちは、いつもブログを楽しみに拝見させていだだいております。

今回は、ダブルスのフォーメーションについて質問させてください。

一般にテニスのスクールやテニスの指導書では、並行陣はストレートサイドの人が少し前で、クロスサイドの人が少し下がるという風に前に出た二人が段差がつくように構えるスタイルを教えます。

ですが、プロの男子のダブルスを観ていると、ストローカーに対して前に出たネットプレーヤーがほぼ同じ距離で立っている場合がほとんどのように見えます。

プロの男子ほど前には詰めれないとは思いますが、二人が横に同じ距離で立つ並行陣は一般レベルではやらないほうがいいでしょうか?

ご返答よろしくお願いします。

オレンジ より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

本来、ネットポジションの考え方として

スマッシュがベースラインまでカバーできるような範囲で

ボレーのためにはなるべく前がいい。

ということだと思います。

 

したがって、プロのポジションはああなるわけです。

 

アマチュアも基本的には同じように考えるべくだと思います。

ストレート側のネットマンも

あまり前に詰めたらロブで抜かれ放題ですよね。

クロス側のネットマンはロブが心配ないなら

後ろにいるのはもったいないのです。

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サーブやレシーブがらみで

2人の詰め具合に差が出ることがありますが

基本的に、スマッシュできる範囲で

場合によってはそれも無視して、なるべく前です。

 

昔はローボレーでつないでおけば

いつかはネット側が勝ったのですが

最近は凄腕ストローカーが増えてきて

ぬるいボレーを打つとぶちのめされてしまうようになりました。

できる限り前に詰めてボレーすべきだと思います。

 ATP Masters Series - Rome

ただ、相棒がスマッシュできない場所に詰めた時は

写真のようにわざと詰めないでおく場合もあります。

 

2人のポジションが同じ深さだと

真ん中が重なって、譲り合ったりする不都合が

という理屈もあるようですが

プロの場合はどうせ譲りません

全部、自分のだと思っているので問題ありません。

そんな性格の人だけがプロになっているからでしょうが

 

スマッシュ力もプロの場合はみな高いので同じように詰められます。

アマチュアの場合

2人のスマッシュ力に差があるなら

叩ける人が後にいたほうがいいでしょう。

これも平行陣の中のミニ雁行ですが

ボールに対し、クロスの人が下がるわけではありません。

スマッシュ力のある人が後なのです。

ミックスだとはっきりこうなる場合があります。

 

理屈で考えた平行陣よりも

そのペアーの技量、得意ショットなどで考えた陣形のほうが

実践的だし、面白いと思いますよ。  テニス

 

 


カテゴリー: ダブルス | 投稿者松原コーチ 18:11 | 1件のコメント