月別アーカイブ: 2015年1月

ワウリンカの立ち位置

ジョコビッチとワウリンカが準決勝を戦っている。

現在1セットオール

あと3時間はやるだろう。

 

目立つのは

錦織との試合でも炸裂した片手バックハンド

swbsus1

特にダウンザラインはきっちり

サイドラインから30cm位のところに決まる。

 

ちょっと下がりながらでも

クロスパスを決めるところもすごい。

 

じつは、つい先ほど

東戸塚校馬込コーチと話していたのだが

彼が言うには

「最近前に入る選手が多いけど、ワウリンカ、少し後ろじゃ ・・ 」

wawrinka20140129

そういえば

下がったところからのバックハンドが目立つ。

下がりながらというのも多い。

 

さて、片手バックだが

両手打ちに比べ

大きく振りやすいし

身体の動きをゆったり使って

腕に伝えやすい。

だからか

これを決め球に試合を組み立てる人が多い。

しぶといラリーから

突然のダウンザライン。

 

ガスケ、アルマグロ、ワウリンカ

20140421swbk

フェデラーのように

片手バックなのに

バック中心じゃない選手の方が

少ないような印象があるくらい。

 

考えてみれば

大きくフルスウィングに時間がかかるというのは

ベースライン近くよりも

少し後ろ気味の位置の方が

時間的な余裕ができて対応しやすいのだろう。

私の教えたことがあるジュニアでも

塀際からリターンを打つ選手がいたのを思い出す。

(そこからクロスにリターンエースなのだ)

 

当然、早いテンポなら

動きが最小限で済む両手打ちが有利

nisikoribkf1410

フォアハンドに時間をかけ

バックの比重は最小限というのが今の主流のようだが。

 

それに対し

一見不合理な下がり気味ポジション

片手バックのフルスウィング

それはそれで十分魅力的

俺だけが自分の道を行くという

主流じゃないというところも面白い。

 

だけど結果を見れば

両手と片手

どっちが有利なのか?

 

それなりに拮抗している。

こんなところもテニスの面白さ、不思議さ。

 

実はワウリンカのラケットだが

ヨネックスの、ベクターコア ツアーG

sw201401hoero

松原さんと同じラケットなのだ。

 

そんなこんな、言っているうちに

どうやら、3セット目はやられたらしい。

 

頑張れ、ワウリンカ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 19:58 | コメントは受け付けていません。

試合前のウォームアップ

『れね』 さんからウォームアップの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんにちは。
全豪オープンも終盤にさしかかりました。錦織選手の試合の解説で、気になった点が。
「試合前の練習で、汗を流し・・」みたいなことを聞きますが、映像では結構ハードに動いてますよね。
試合前のアップって、何をどの程度やるもんなんでしょうか? あんまりやりすぎると、試合が長引いたりすると途中でばててきそうで。プロ・一般人で分けて教えていただけると幸いです

れね より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

その人によりすごく差があると思いますが

プロの選手ですと

温まって、全力で動き始めるようになるまででも

30分以上かかるでしょうね。

着替え終わって、コートに立つ

その人なりの体操やストレッチで

筋肉を伸ばし、関節を動くようにする。

どこにも故障がなくても

それなりの時間がかかりますが

故障個所があると

(プロで何もないという人はいないでしょうね)

そこを動かすには

その周囲からでしょうか

それはそれは大変だと思います。

 

そして軽くボールを打ち始める。

一通りのショットをやったら

(それだけでも30分以上かかるでしょう。)

そっから先はその人次第

ここで終了の人もいるでしょうし

その日の調子や疲労具合で違ってくるでしょうね。

 

ただこれだけは言える

練習したら

試合でばてるかもしれないけど

調子が出ないうちに

楽に負けてしまうよりはよっぽどまし。

 

試合形式の総合練習。

次に

その日のテーマや

調子の悪いところの調整など。

サーブをえんえんと、という人も

サウスポーのサーブをリターンとか

そこまでやれば

すぐ2時間くらいたっちゃいますよね。

 

だから、1,2時間くらいといったところでしょうか。

 

そして

疲労回復して待機

試合前のウォームアップ。

 

この程度で疲れたら、試合で大変

という人はプロにはならないのでしょうね。 テニス

 

 

さて、アマチュアの場合ですが

試合会場で練習コートが用意されてるなんて

まずありえない。

へたすると

サーブ4本で試合開始。

 

相手もそうで、同じ条件だから言い訳もできない。

だから試合前に温まるやり方を

自分のパターンで作っておく必要がある。

ストレッチとか

体操とか

散歩か軽いジョギング。

そして素振り。

素振りで注意すべきは

入らないフォームをいっぱいやらないこと

腕回り、肩回り、手首、上体などを

ラケットを振る状態にしておくことが大事。

 

次に試合に入るやり方を決めておくこと。

第1球をどんな球種で

どこへ打つか?

エラーをしないで安心して打てるショット

できれば温まるショット。

1501nisikori

私なら

サーブはスピンをいっぱいかけてファーストを入れる。

最初のストロークやリターンはクロスに

ヘビートップスピンで安全に大胆に振り切る。

最初から大胆な奴と見せかけて

安全に、どさくさに1ゲーム目をゲットするのだ。

nadal1501c

結構上手な人でも

最初の入り方を決めていない人が多い。

だからこれだけでもかなりのアドバンテージ。

 

試合の最初から温まっていないうえに

頭も寒いと

これではちょっと ・・・  テニス

 

 

 

カテゴリー: 試合 | 投稿者松原コーチ 20:06 | 1件のコメント

印西のダブルスやボレーの踏ん張りや

昨日は毎月1回、月曜日に開催している

松原テニスクラブ印西女子ダブルスだった。

 

今回はまだまだ少ない7ペアーの参加だったが

CIMG0279

それなりに激戦が繰り広げられた

と思う。

というのは風邪

先週から見事にはまってしまい

長迫コーチに全部お任せ

おんぶにだっこ

松原さんは

東戸塚の暖かい部屋で事務仕事の1日だったのだ。

 

さて、見てきたような結果は

スマイルズの、佐藤さん、奈古さんのペアーが

決勝戦、6-1のスコアーで

TTC、高木さん、村上さんのペアーを下し、優勝した。

CIMG0283

そんなわけで、見てきたような論評はなし。

 

次回は、2月23日月曜日の開催

要項はこちら

来月こそは私の風邪も治っているはず

今回参加できなかった皆さんも

ぜひ参加してほしい。  テニス

 

 

 

さて、さて、次の話題。

 

『たんのん』 さんから

24日ブログ、ボレーの動きについて、コメントをいただいたのだ。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  すみません。予想になってしまいますが、この場合、担当コーチの言いたかったことは止まって打つな、ではなく動いて打つにしても最後の1歩の前のタメがない為に言ったアドバイスでは?
ダダダはダメということはそうだと思います。
松原さん風に言えば、ダダッ、ギュウ、ダッ!が正解!的な。
細かく足を動かし続けながら打っていませんでしたか?もしそうなら、私もそういうアドバイスをします。最後の1歩の前にタメがないですよ、タイミング取れませんよと。

たんのん より

 

 

 

水瓶座  それに対し、私の考えです。

たぶん質問コメントの雰囲気から感じると

担当コーチは

ホントに、しっかり止まって打つべきと

思っているのではないでしょうか。

 

とはいっても

『たんのん』 さんの指摘は面白い。

実際にそうゆう風に打つボレーがあるからです。

「松原さん風に言えば、ダダッ、ギュウ、バシッ!」

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ギュウ、の直前の写真だが

実はこれ

ストロークで動きながらもしっかり踏ん張って

ぶんなぐる時のフットワークを表現したもの。

ところが

ボレーでも同じような場面がある。

ATP Masters Series - Rome

それは

ポーチしてパンチボレーを打つようなとき。

フォアなら右足でため

1501date

左足を踏み込みながらパンチ。

 

余談ですが

手も固め身体も固めるので

内転筋を痛めたとき (足を閉じる内モモの筋肉です)

えらく痛かったのを思い出しました。

 

さて、パンチボレーはそうにしても

つなぎのボレーなどはそんな踏ん張りはいらない。

流れの中で

ボールをきっちり距離を保って打ちたいところ。

clijsters1501fv

だからダッ、ダッ、ダッ、と細切れ、ガタガタはいけないにしても

止まってしまうことのご利益はない

やはり、なるべく前進しながら

トッ、トッ、トッ、スー、と

動きの中でとらえるべきなのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント, ボレー | 投稿者松原コーチ 18:22 | 1件のコメント

ボレーは止まって打つ?

『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・ この前、スクールのコーチに、「ダダだ~ッと動きながらボレーしない。打つ瞬間には足を合わせる。そのためには瞬間止まる必要がある。ストロークでもそうでしょう?」と言われました。これは正しいのでしょうか?また、お時間がある時にでも解説い ただければと思います。よろしくお願いします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

止まって打つ方が動きながら打つよりやさしいはず。

いかにも正しい理屈のようです。

動きの要素を排除した方が

難しい話が減るということなんでしょうね。

 

ところが現実は

足が止まれば

位置の調節は腕や手でやるしかない。

だから打点が動いて、近くで取ったり、遠かったり。

それでは安定したスウィングなんかしている暇はない。

 

しかも

足が止まれば

それ以上のいい位置にまではいけないのです。

 

だからプロは足を動かして、動きの中で

そしてできるだけ有利な位置でボールを取ろうとします。

takaofvhit

止まっちゃうのは

これ以上行けばタッチネットというときのみ。

競技レベルのテニスでは

動いて打つ方が簡単だし

戦術的にも使い勝手がいい。

 

ただ

机の上でしかテニスをしない人とか

初心者は

止まってボレーした方が易しいと思います。

もちろんコーチがそこへ正確に球を出すのです。

初心者は止まってボレーを覚え

次に動きながらという風に上達すべきでしょうね。

そのクラス、初心者クラスだったのでしょう。

 

もしあなたが初心者なら

「足を止めて腕のふりのみに集中する」  という

コーチの適切な指導をしっかり聞いてくださいね。

 

「 ・・・ ストロークでもそうでしょう?」

という部分。

 

いま、オーストラリアンオープンをやっています。

ハードコートなので

ストロークを打つのに

足をコートに付けて打つ確率が高いようですが

エラーが多いのは案外止まって打つとき。

ちょっと外に振られ

ステップしながら打つときなどは

姿勢が決まって

プロはエラーが少ないようですよ。

ちょっと、そうゆう目で観察してみてください。

1501nisikorifor

それ以上言うのはちょっと遠慮しておきます。

アッ、初心者はもちろん止まって打ちましょうね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フットワーク, ボレー | 投稿者松原コーチ 17:48 | 3件のコメント

ショートクロスのフィニッシュは

昨日の片手バック、ショートクロスについて

『momotaro』 さんから以下のコメントが返ってきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、ありがとうございます。ショートクロスはワイパーを強く意識するのですね。その 場合、フィニッシュでのラケットの位置はどこになるのでしょうか。フォアのように、脇の下のところまで持っていくのは、難しいと思います。肩の上でしょう か。グリップもウェスタンくらいに厚目にしたほうが良さそうですね。
私の場合、深めにトップスピンやフラットドライブを打つ場合は、セミウエスタン(通常は、イースタンでスライス)にして、両手を開いて胸を張るようなス ウィングにしています。ラケットヘッドは肩の上で、面はやや斜め上を向く感じになります。ワイパーだと、面は地面を向くイメージでしょうか。

momotaro より

 

 

 

水瓶座 私の答えです。

ここがフィニッシュのイメージでいいと思います。

fedbk1501sitani

手が肩の高さくらい

ラケット面も少しかぶるくらい

まあ、もう少し先まで走りますが

feder1501ransbk

これはショートでもないのですが

(ショートクロスならフィニッシュを肩より少し下にするつもりで)

面はかなりかぶっていますね

まあ、こんなイメージ

実際のプロのフォームを見るのが一番大切です。

ラケットヘッドが地面を向くなんて

見たことないでしょう。

もちろんバックですから

脇の下に振りきるわけにはいかない。

 

後は実際にコートでやってみてください

この程度のワイパー

この程度の引っぱりで

それなりのショートクロスが打てます。

 

グリップに関しては

通常はセミウェスタンかウェスタン。

でも

片手バックの場合

グリップを薄くしても

手首の折り方と腕の向きが変わるだけ

力の入りやすさは違うでしょうが

基本的にどのグリップでもできると思います。

レンドルやエドバーグ、マッケンローも

コンチネンタルでそれなりにやっていたと思います。 テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:45 | コメントは受け付けていません。

片手バックでショートクロス

『momotaro』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
全豪がいよいよ始まりました。テレビで観た、ナダルと圭の試合、相手は片手バックハンドの選手でした。敗れはしましたが、二人共思い切りの良いスイングで、強烈なバックハンドショットを放っていました。
一時期は、両手に変えようかと迷った時期もあったのですが、結局片手バックハンドで通すことにしました。その折は、アドバイスありがとうございました。
さて、そのバックハンドですが、長い(深い)球ならトップスピン、あるいはフラットドライブで打てるのですが、浅い球をトップスピンでアングルに打つことが難しく、結局スライスで打ってしまいます。
フォアハンドであれば、ワイパーで打てるのですが、バックではどうしても打てません。どのように打つと良いのでしょうか。

よろしくお願いします。

momotaro より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

バックハンドもクロスに打つときは

ワイパーです。

ただフォアハンドほど露骨ではないだけです。

それと

肩を中心に振るべきで

肘を中心にした半径の小さなワイパーとは

ちょっとイメージが違います。

 

身体から離して構え

feder1501bktb

上体よりだいぶ前の打点で

ボールの外側から

アウトサイドインに捕える。

fedbk1501hippari

ショートクロスの場合、特にですが

この時に

手の位置を強く引っ張り込むようにするのがコツ

手は緑色の線のように動きますが

力の方向はむしろ下に

水色の矢印方向に引っ張ると考えるとわかりやすい。

 

この引張りでラケットヘッドは自然に立っていく。

fedbk1501sitani

写真だけ見て

腕力で立てようとする人がいるが

むしろ逆効果

むしろ手首からやや垂れたところから

先ほどの水色矢印。

 

腕全体を外旋させるように

もしかしたら

手の位置を中心としたワイパー

と考えてもいいかもしれませんね

feder1501ransbk

面を徐々に被せていくようなイメージもいい鴨。

 

あまり引っ張らずに振り切れば、ダウンザライン

少し引っ張ると、クロスへ

強烈に引っ張ると、ショートクロスです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 18:40 | 1件のコメント

小4のころは

『hiyopapa』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原先生、こんにちは。
今日は私にも長男にも当てはまることの質問です。

ご存知のように長男は普段、私と練習しています。
私は長男のフットワークや反応を効率良く上げようとそれなりのスピード(非公式試合に出ている初中級の子くらい)の球を打っています。
そして長男は同程度かやや遅めの球を返してきます。

結果、長男はスクールの緩く跳ねない球だとタイミングが合わない、かつゆっくりなので油断して引き遅れ振り遅れになり、私はたまに行くスクールでコーチとラリーすると引きはともかく振り出しのタイミングが合わず(と言うか分からず)振り遅れることが多いです。

まず第一に、これはもう球数をこなして慣れるしか無いと思うのですが、何か短時間で慣れるようなポイントなどありませんでしょうか?
また、長男に対してはスクールレベルにスピードとスピン量を落として打つべきでしょうか?

よろしくお願い致します。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

「これはもう、球数をこなして慣れるしか無い」

そう、そうすべき問題です。

 

とにかくテニスになれることが重要なので

いっぱいいろんなことをやるべきです。

 

息子さんに関して言えば

今はフォームがどうこう言うべきタイミングでもありません。

楽しくのめりこんで、たくさんプレーし

神経系を鍛える、最後の時期なのです。

(神経系が盛大に発達するのは10歳くらいまで)

 

テイクバックで面が上向きでも構わない

フォームが少しくらいおかしくても構わない。

棒を振る感覚

面を感じること

こうゆうことが大切です。

プロのまねをして

とんでもないことをしてもいいと思います。

 

もっとパワーが付いてくると

ちゃんとアウトするようになる。

そうしたら、テイクバックを直せばいい。

さらに上達すると

姿勢の大切さが身に染みてくる。

nisiidrops1501

今はストロークもボレーもジャンピングスマッシュも

トップスピンもアンダースピンもやるべきです。

又抜きも、背面打ちも。

いろんなことをやって神経を発達させ

対応力を磨かなければならないのです。

こっちもいろんな球種を打てばいい。

 

基本的に教えるべきではないし

失礼ながら

『hiyopapa』 さんにその能力はないと思います。

へたにフォームを教えれば教えるほど

下手になり、テニスを嫌いになると思います。

テニスで一番大切なのはフォームじゃありません。

1501nisikori

やるべきは

テニスの楽しさを伝えること

相手をしてあげることくらい

教えることではないと思います。

いっぱい打って

いっぱい試合をし、笑えばいいと思います。

 

だから、すいません

(お子さんに関しては、あまり教えてほしくないので)

あまり細かいことは聞かないでください。

聞かれれば私の性分で答えちゃうけど

それは役に立たない可能性の方が大きいのです。

 

そうそう、短時間にやれること

イメージトレーニングです

「他の人が打っているときに心の中で一緒にプレーすること」 ですね。

1501aerokei

息子さんなら、錦織になりきることです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ジュニア, 年寄りのひとりごと, 技術全般, 練習法 | 投稿者松原コーチ 20:30 | コメントは受け付けていません。

ボレーのスウィング、テンポ

『レフティスタイル』 さんからボレーの質問をいただきました。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ   ・・・  さて、今回、ボレーについても1つ質問をさせてください。
今に始まったことではないのですが、滑らかなボレーが打てません。特に少し球速があると、たちまち差し込まれて、伸びのない短いものとなります。

全体においても、「これっ!」っていうベストのタイミングで捉えたボレーは、中々無いのです。
何か、伸びのあるボレーを身につけるため、タイミングをつかむためのコツはあるでしょうか。

どうか、ご解説、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ボレーというのは 「ノアー」 と打たなくてはならない。

ストロークのようなバウンドがないので

1, 2の3というふうにはいかないということです。

 

もう一つはスウィングすること

ボレーは当てるだけという人が結構いますが

上手な人はたいていスウィングします。

takaofv1501tb

ボールは動いているわけで

動かないラケットで当てるためには

当たるはずのところで

完璧に待つ必要があります。

それではとても難しい。

 

もう一つはスライス

上級者でバックボレーの下手な人はめったにいない。

上級者でも、フォアボレーが下手な人はたくさんいます。

みんなバックのスライススウィングは慣れているからです。

それなのに

フォアはフラットにあてるだけという人たちです。

 

フォアもスライスのスウィングで振るべきなんです。

上下の調節も

上下のスウィングがあって初めてできる。

 

さてスライスの習得法

nisikori1501mm

スライスのみにラリーをサービスボックス内でやります。

その時のポイントですが

ラケットヘッドを引かない

なるべく

手首の角度を固定して腕全体で振る。

nisikorifsu1501

それにある程度なれたら

ノーバウンドで

ボールを想像して

なめらかな美しい

「ノアー」 としたスウィングで素振りしてみる。

nisiidrops1501

これをやれば

「これっ!」っていうベストのタイミングで捉えたボレー

を打つのは簡単です。

takaofv1501

次に実際のボールを打ってみる。

 

こんなんでどうですか。

たぶんすぐにできると思いますよ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: スライス, ボレー | 投稿者松原コーチ 18:10 | 2件のコメント

ワイパーの支点

『うそほんと』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  お世話になっております。フォアハンドの質問です。
1月7日の「深さの打ち分けは」の記事で肩を中心に大きな円を描けば深く肘を中心に小さな円を描けば浅く打てますと有ります。深く打つ際に、肘を中心に小さな円を描いても打てると思いますが肩を中心にした場合との違いはなんでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

円の中心と書いたのは

振り子の支点ではなくワイパースウィングの

ワイパーの支点ですので念のため。

 

ところでテニスコートで実際にやってもらえたでしょうか?

たぶん、やってみれば結果はすぐに出ると思います。

 

肘を中心にワイパーすると

回転量の多いトップスピンが打てます

しかも下に向かって

低い弾道で飛ばしやすい。

1501gcnisikori

肩を中心のワイパーだと

回転やや少なめの高めの弾道で打ち出しやすくなる。

1501djok

もちろん肩中心でも

深いのと浅めの打ち分けはできます。

 

そして、肘中心ワイパーですと

浅いのと超浅めの打ち分けもできます。

 

そして

肘中心のワイパーでも上に向かって打てば深くも打てますので

こうすればナダルになれます。

(とりあえずナダル打ちは別物としての話です)

nadal1501c

肩中心ワイパーもできると

錦織にもなれるかもしれません。

1501aerokei

回転量の少ないトップスピン

速いフォアハンドが打てるということです。

 

フォアハンドをまとめると

現代男子プロ選手にとって

(全員がトップスピンクラブの正会員です)

肘中心ワイパーは必修科目

肩中心ワイパーは選択科目

ナダル打ちはプロのたしなみ

1501nisikori

といったところでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 12:51 | 1件のコメント

試合で緊張する

『れねしす』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  試合に関する質問です。
娘がスロースターター過ぎるんです。ただ、緊張しているだけかもしれませんが・・・。
3試合目、4試合目でやっといつもどおりもプレーになります。
序盤の試合では、「普段はトップスピン中心なのに、回転も少なく、スピードもない球出しのようなボールを打つ」、「やたらと角度のついたショットを打つ (但し、アウト多し)」、「サーブでは頭のかなり後方に上がったトスを打ってダブルフォールト連発」、「余裕があってもラケットとがぎりぎり届くところま でしか走らなくなくなったり、あきらめるのが早い」、「やたらとバックハンドに回り込み(ちなみに今はフォアが得意ですが、昔はバックハンドが得意)、 オープンスペースが広くなりきめられてしまう」など、疲れた場合や調子が悪いときに現れる症状がでます。 いつもの調子でないことを気付けばなんとかなる かと、先日の試合では、上記のようなショットがでていないかのチェック表を作って試合に持ち込んだのですが、症状がでていても、「そうだった?」の一言。 気づいていないようです。
次の試合は、5Rからなので、最初からきつい試合が予想されます。
試合に備えイメージトレーニングなどをさせるなどはしてるのですが、改善につながりません。
漠然としすぎですけど、なんか方法はありませんか?
いつも長文で申し訳ありません。

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

多分、緊張して、しかも硬くなっているのでしょうね

 

だから、無意識に危険なことは避け

安心なことをするのでしょうね。

 

現在、得意な、フォアハンドよりバックハンドの方が安全?

それは

いいショットを打てるフォアよりも

面の安定したバックなんでしょうね。

それは

見ている方からすれば得意な

どこかでは落ちるはずのトップスピンよりも

フラットっぽい、球出しボールの方が安心

という事にも出ているようです。

 

トスが後ろに上がるのは

指が緊張で、硬くなっているからで

症状がでていても、「そうだった?」 は

あがっていて、ここはどこ? 私は ・・・

という事でしょう。

 

硬くなるのは

神経がデリケートで性格がまじめな証拠

まるで私の若いころのようです。

 

さて、こうゆう子への

いや、親やコーチへの助言ですが

1、 きちっとした、やさしいテニスを教えてあげること。

「ミスしてもいいから深く打て」 なんて

口が裂けても言わない。

もう一つは

2、「テニスで負けたからって、君のことを嫌いにならないよ」

と言ってあげること。

3、試合にたくさん出て、練習試合たくさんして、試合慣れする。

 

2番は松原さんの得意分野ではないので

1番に集中します。

 

まずはフォアハンド

トップスピンだろうがフラットだろうが

ただ振り切るのではなく

振り切らなくても、ゆっくりスウィングでも

コントロールできるフォアにする。

トップスピンだから入るのではなく

基本は、正確に1点を狙えるフォアにするのです。

具体的には

手首を固定し、テイクバックの面を決め

フィニッシュの位置、姿勢も固める。

そしてなるべくステップしながら、動きながら打つ。

 

サーブは

身体を使いすぎないよう

特に

トスを上げるときに動かない方がいいですね。

 

とにかく自信があれば、ビビりません。

ミスが怖いのです。

ミスるわけがないショットならいいのです。

 

私も硬くなりビビるタイプなのでよくわかります

ちょっと思い出話になりますが

私の学生時代、一番強かった頃です

薄いグリップ、フラット性の

フォア系は徹底的にビビりぬいていました。

スマッシュとバックボレー、セカンドサーブは

そんな中でもビビらずに打ち抜いていました。

ミスるわけがないと思っていたからです。

今の私

スマッシュはビビってもフォアハンドはビビりません。

ミスるわけがないと思っているからです。

 

試合でビビりたくなければ

安心して打てるショットを身に着けるしかありません

そしてそれは

真剣にやるテニスなら

練習で安心できる精度ではとてもとても駄目なのです。

ミスるわけがないという精度です。

(真剣て字、わかります?  ミスったら死ぬんですよ)

 

ここまで書いたら私も

ちょっと年頭に当たり

ときめいてきましたので、ネット上で宣言します。

あのころのスマッシュに戻りたいので

またスマッシュ練習をしようかと思っています。

 

「春までに強力スマッシャーとして復活します」

やり方は分かっているのです。

 

すいません、ちょっと横道にそれました。

 

ところで、5Rまでには間に合いそうもありませんね。

硬くなっちゃうお嬢さんですが

技術的な問題をクリアーし自信がつけば

飛躍的に勝てるようになります。

とりあえず

「試合で緊張する」 でいいんです。

そう言ってあげるだけでも効果ありますよ。

 

少しくらいエラーしても気にしないような性格では

逆に将来、大きくはなれないと思います。   テニス

 

 

カテゴリー: ジュニア, 年寄りのひとりごと, 練習法, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:05 | 1件のコメント