ジョコビッチとワウリンカが準決勝を戦っている。
現在1セットオール
あと3時間はやるだろう。
目立つのは
錦織との試合でも炸裂した片手バックハンド
特にダウンザラインはきっちり
サイドラインから30cm位のところに決まる。
ちょっと下がりながらでも
クロスパスを決めるところもすごい。
じつは、つい先ほど
彼が言うには
「最近前に入る選手が多いけど、ワウリンカ、少し後ろじゃ ・・ 」
そういえば
下がったところからのバックハンドが目立つ。
下がりながらというのも多い。
さて、片手バックだが
両手打ちに比べ
大きく振りやすいし
身体の動きをゆったり使って
腕に伝えやすい。
だからか
これを決め球に試合を組み立てる人が多い。
しぶといラリーから
突然のダウンザライン。
ガスケ、アルマグロ、ワウリンカ
フェデラーのように
片手バックなのに
バック中心じゃない選手の方が
少ないような印象があるくらい。
考えてみれば
大きくフルスウィングに時間がかかるというのは
ベースライン近くよりも
少し後ろ気味の位置の方が
時間的な余裕ができて対応しやすいのだろう。
私の教えたことがあるジュニアでも
塀際からリターンを打つ選手がいたのを思い出す。
(そこからクロスにリターンエースなのだ)
当然、早いテンポなら
動きが最小限で済む両手打ちが有利
フォアハンドに時間をかけ
バックの比重は最小限というのが今の主流のようだが。
それに対し
一見不合理な下がり気味ポジション
片手バックのフルスウィング
それはそれで十分魅力的
俺だけが自分の道を行くという
主流じゃないというところも面白い。
だけど結果を見れば
両手と片手
どっちが有利なのか?
それなりに拮抗している。
こんなところもテニスの面白さ、不思議さ。
実はワウリンカのラケットだが
ヨネックスの、ベクターコア ツアーG
松原さんと同じラケットなのだ。
そんなこんな、言っているうちに
どうやら、3セット目はやられたらしい。
頑張れ、ワウリンカ。