スピンサーブは身体をしっかりとそらして
身体から見れば後方
打球方向から見れば左にトスを上げ
空に向かってこすりあげる。
フラットサーブは真っ直ぐ立ったまま
打球方向の前方にトスを上げて
真っ直ぐにたたきつける。
当然、構えもフォームも違うし
トスからして違うから
見間違うわけがない。
これが35年ほど前にコーチ業を始めた頃の
松原さんにとっての常識。
20年ほど前
テニスジャーナルの解説をするようになって
連続写真を見て、困った、コマッタ、こまった。
スピンサーブとフラットサーブが見分けられない。
打点もスウィングもほとんど変わらないのだ
かろうじて
飛び出すボールの方向がスウィングとずれていたらスピン
インパクトの面が真っ直ぐで
ボールもその方向に飛び出していたら、フラット
と判定する始末。
結局、こうゆう頭の上の打点で捉え
斜めに当てればスピンがかかるし
もっと真っ直ぐに面を起こせばフラットになる
という結論に達し
自分でも打ってみて
納得したことを覚えている。
つまり、ベッカーやラオニッチ、フェデラーもサンプラスも
セカンドでもバカバカ打つような
サーブが得意なプロは
スピンのいっぱいかかったサーブが、スピンサーブ
スピンがとっても少ないスピンサーブがフラットサーブなのだ。