サーブで
全身を使ってパワフルに打ちたいため
膝をすごい勢いで伸ばそうとする人がいるが
これは無駄な努力に終わる。
下半身の運動量が腕に伝わっていくには
都合のいいテンポがある。
そのテンポは
下半身が終わってから上半身の動きに伝わる。
そのタイミングが合わないと
むしろ、下半身を使わな方がまだまし。
伝わるためのテンポのためには
トスを上げ膝が曲がったところから
ゆっくりと膝を伸ばしながら
ラケットヘッドがゆっくり降りていき
膝が伸びきったところで
ラケットヘッドが一番下まで垂れる。
急いで膝を伸ばすと
ここまではラケットが垂れる暇がない。
だからスウィング幅が取れず
情けないサーブになる。
いいサーブは
軽くジャンプして
膝が伸び切り
下半身の動きが止まったところで
一気に腕が振り出される。
そして内旋を使い
腕力で一気に振り切られる。
身体の動きは上下には飛び上がることで止まり
前後には
背筋を固める力の反動で
右足を後ろに蹴上げることだ上体の倒れと回転を止める。
最後の2枚の身体の向きをよく堪能してほしい。
膝はゆっくり伸ばすのだ。
ロジャーも楽勝で余裕があるから
ゆったりとサーブしているのではない。
あれが一番いいサーブを打つテンポだからなのだ。