カテゴリー別アーカイブ: フォアハンド

フォアをトップスピンに

先日の大会中に

うちの大学の後輩、O君から聞かれたことです。

 

カラオケ  攻撃力を増すために

フォアハンドをもっとトップスピン気味にするべきか?

という内容でした。

 

 

 

水瓶座  私の考え方です。

フラットで押し出すように打っている人は

テニスの根本を崩してしまうので

お勧めしません。

 

それに対し

もともと少しトップスピン気味に打つO君は

スピン量を増やしてもいいと思います。

ただし

小手先をなるべく使わない

手首を固め

垂直なラケット面でボールを捕え

インパクトの面を常に感じることです。

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面はテイクバックで下向きになり

徐々に起きて行って

垂直面でボールを捕えます。

 

そしてトップスピンをかけたために

下から打つが故の

アウトをなくすためにも

アウトサイドイン

低め位置へのフィニッシュを心がけなくてはなりません。

1501gcnisikori

その辺をしっかり心がけるなら

片手バックのトップスピンに比べれば

はるかにハードルは低いと思いますが

単にちょっとスピンを増やそうということでは

すでにできているテニスを壊すことにもなりますので

それなりの覚悟で臨むべきでしょう。

特に

トップスピンとは面を被せることだと思っている人は

かなり危ない。

 

とにかく

面は垂直、低めのフィニッシュです。 テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 13:38 | 2件のコメント

その他の逆クロス

『うそほんと』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつもお世話になっております。3月29日のフォアの逆クロスの記事を見て思ったのですがバックハンドの逆クロスやスライスフォア・スライスバックの逆クロスも同じ様に考えて良いのでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

バックハンドの逆クロスというのは原則

打点を前に取り、手首の角度を大きく作って打つ

フォアの逆クロスとは違い

手首の角度を変えないで

上体の向きを逆クロス方向に対し横向きを作って

そちら方向にしっかりスウィングすると考えた方が普通です。

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片手でも両手でも

男子の場合はそれが多いようです。

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ただし

女子では手首をしならせ

打点を前気味でとって

ラケットヘッドを走らせる

つまり、両手で打つフォアハンドのような形の人が多く。

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その人たちは

フォアハンドと同じように逆クロスを打ちます。

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ですが

なぜかそんなふうに打つ男子は

たいていバックハンドが下手ですね。

男子にとっては

力と打ち方のマッチングがよくないのでしょうね。

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スライスですが

通常

逆クロスは打点を遅らせて

引き付け気味にアウトサイドインに振る。

nisiap1504

手首は原則固定でサイドスピンをかけます。

トップスピンフォアハンドのように

打点を前に取り

手首をしならせて使うと

確かにスピードは出ますが

時に塀をダイレクトで揺らしたりします。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: スライス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 16:37 | 1件のコメント

トップスピンは弾む?

ふと、言い忘れていたことに気が付いた。

それはトップスピンのボールの弾み方。

 

どなたかの質問で

「トップスピンはコートを蹴って高く弾む」

というような趣旨の話が合ったのだ。

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ホントにトップスピンのボールは

スピンの威力で弾むのであろうか?

 

もちろんテニスコートでは

ナダルのようなトップスピンは高く弾むし

フェデラーのスライスは低く滑る。

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さて科学的な考察

と言ったって、簡単なことだから

ちょっとだけ付き合ってほしい。

ちょっとした図を用意した。

topspin1503

iは入射角と呼ばれるもの

rは反射角だ。

光が鏡に反射する時は

i と r は等しくなる。

つまり、飛んできた角度で跳ね返ることになる。

 

ボールのバウンドもほぼ同じで

摩擦や、バウンドの減衰がなければ

同じ角度で跳ね返るだろう。

石鹸水を塗った面を使い

スーパーボールで実験すればたぶんそうなる。

問題は赤い矢印の方向に回転するトップスピン

しかもテニスボールでどうなるのか?

ということ。

 

トップスピンでコート面に当たったボールは

打球方向に蹴るわけで

図のように

バウンドはむしろ低い方向に行くのではないだろうか。

 

そしてもう一つ

スーパーボウルほど弾まないテニスボールとしては

コート面に当たる速度より

跳ね返る速度は当然遅くなる。

だからますます低いバウンドになるのだ。

 

結論

「トップスピンのボールは弾まない」

えっ

でもナダルのボールは?

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あれは、強烈に落下してくる勢いで跳ね上がっている。

トップスピンは急激に落ちるので

入射角が小さくなる

しかもスピードがあるので

強く地面に激突する。

だから高く弾む、という理屈なのだ。

 

一方のスライスは浮き上がる力が働き

低く滑るように飛んでくる

入射角が大きくなるので反射角も大きい

だから、低いバウンドになるのだ。

 

まあ、そんなわけで

いくらナダルが打っても

4mの高さから落ちてきたエッグボールが

6mの高さに跳ね上がるということはないだろう。

 

結論を言い換えると

「トップスピンそのもので高く弾むのではない」

ということ。

 

でも

トップスピンはスライスよりも高く弾むのだけれど。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:17 | コメントは受け付けていません。

フォアの逆クロスは

『YS』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ

いつも参考にさせていただいています。

早速ですが、わからないことがあり
質問させていただきます。

フォアのクロスに打つのが得意で
回り込んでの逆クロスが苦手な場合、
どのように練習すればよいのでしょうか?

スタンスがややスクエアぎみで、打点を前にとり
ボールを引っかけるように打つのでクロスに打つのは
得意な反面、回り込んでから、オープンスタンスで打点を
遅らせ気味に打つのは不得意というより、全くできないです。

何かいいアイデアはないでしょうか?

もちろん、松原コーチのいつも言われているように
インパクトのときに前を向くことができていれば
何の問題もないのですが、現在の打ち方が癖になっており
次の試合が半年後なので、どうしたものかと思っております。

YS より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

半年後の試合?

相当先ですよね。

さっさと覚えれば大丈夫です。

 

質問中

逆クロスについて誤解があります。

「オープンスタンスで打点を遅らせ気味に打つのは不得意」

打点を遅らせたら、逆クロスは打てません。

打点は遅らせないで

手首を早めに前に出す

ラケットヘッドが遅れ気味になって

逆クロスが打てるのです。

 

だから手首が柔らかくて

上体の開く人は逆クロスにしか打てない

たいてい、クロスが下手です。

 

そう、上体が開く

右肩右ひじが前に出ちゃう

手首が柔軟

だから相対的にラケットヘッドの出が遅れ

逆クロスなのです。

1501gcnisikori

もちろん打点を遅らせば

逆クロス方向には行きます。

でもそれはたんなる振り遅れであって

逆クロスとは言いません。

 

やり方、練習法?

スタンスはどうでもいい

最初から上体が前向きになり

肘と手首を前に出す

ラケット面を逆クロス方向になるように

ラケットヘッドを

アッチ向いてホイです。

 

一番早く習得する方法

私のところへプライベートレッスンに来ること

5分で打てるようにしてあげます。

半年まではかからない。

でも

プライベートレッスンは30分単位ですので

30分のお代はいただきます。

 

ホントいうと

さっきのアドバイスちゃんと聞いて

誰かに手間出ししてもらい

サービスラインくらいから打ってみればすぐにできますよ。

やはり半年はかからない。

もちろんこれを癖にして

コントロールの感覚がつくのには

半月くらいはかかりますが ・・・   テニス

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 16:48 | 1件のコメント

スウィングの始動は

『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんにちは。

ストロークに関して質問があります。

松原コーチは特にフォアハンドの場合、ゆっくり振り出すと解説をされていますが、速いボールが来た場合、ボールがバウンドする前に始動した方が良いのでしょうか?
また、スイングに関してですが、ボールの軌道をイメージして『打点はこの辺かな?』程度に意識してアバウトに打点に向かってスイングしたほうが良いのでしょうか?
ボールをしっかり見ようとしすぎて、逆に真ん中に当たらないということがあるもので。

よろしくお願いします。

たまには勝ちたい より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ボールの軌道をイメージして『打点はこの辺かな?』

ではなく

もっと確信をもって

『打点はこのタイミングでここ』

というつもりで打つのではないでしょうか。

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相手ボールが速かったり深かったりすれば

当然、振出は早目になります。

引き始める、構える、のタイミングになりますと

バウンド後ということは普通はありません。

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どんなタイミングというと

相手打球を想像してみれば

そしてそれを想像でスウィングしてみればわかりますよね。

 

そしてこの想像ができるなら

その通りやるだけですから

すぐに実行できると思います。

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上級者は想像したボールに対してスウィングします

だから、振り遅れることなく打てるのです。

そして真ん中に当たるのです。

想像せず

後追いになって、ボールをよく見ると

情報が常に後手後手ですから

むしろ真ん中に当たらないのです。

 

もちろん微妙な調整は振り出した後にもありますので

「振出は早目に、ゆうっくり」 と言っているのです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:58 | コメントは受け付けていません。

ヘビートップスピンの覚悟

『フランカー』 さんと、『中年プレーヤー』 さんからの

フォアハンドの打球感覚についての質問に対し

まだ答えていなかったように思います。

 

水瓶座  以下、私の考え方です。

トップスピンは

手首を固定したほぼ垂直なラケット面が

ボールを下から斜め上の捕えることによりかかります。

斜め下45度くらいからのヘビートップスピンです。

1411nisikorifor

打球の深さは

ワイパーの高さやフィニッシュの高さで調整する。

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ちょっと面を被せればかかるとか

かかりやすいラケットがあるとか

引っ掛かりのいいストリングがあるかとか ・・・

 

そんなことは考えません。

中途半端なスピンではどうせしっかり落ちません。

しっかり落ちなければ大事な試合で安心できない。

プロの打球を見ればわかると思います。

 

それくらいのヘビートップスピンなら

安心して大胆に打てます。

 

軽いトップスピンで

アウトが怖くて、振り切れない

当たり前です。

プロだってできないのに。

「鬼のように、いっぱいスピンをかけましょう」

1411nisikori

30年くらい前

トッププロはどれくらいスピンをかけるのか?

そのスウィングはどれくらい早く、どれくらい振り切るのか?

疑問を解消するため

セイコースーパーテニスに出場中の

ビヨン・ボルグを見に行きました。

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回転のついでに前にも飛んでいるというようなイメージ

スウィングはゆったりした動作から

インパクト後のスウィングの速いこと。

 

だから私のテニスは

めちゃくちゃヘビートップスピン

ボールスピードが遅くなる心配は

スウィングスピードで解消すればいいと思っていました。

 

それくらいの覚悟でトップスピンを打てば

試合でも思い切って打てます。

 

話をちょっと変えてメンタルの話。

大事な試合、大事なポイントで

コチコチに緊張感で固まる。

その状態でできるテニスは

 

1、 当てるだけ

2、スライスでちょん切る

3、フルスウィングで振り切る

 

以上のどれかです。

 

だから、もし攻撃的にありたいのであれば

究極のヘビートップスピンしかない。

 

 

私は臆病者なので

昔々は

フォアは当てるだけ

バックはスライスをかけてごまかす。

 

トップスピンに変えた30数年前から

相変わらず、臆病者の私は

フルスウィングでヘビートップスピンを打っています。

 

手首を固定し、がっちり握りしめたまま

斜め下から45度くらいの気分で

30年前は60度くらいの気分で

垂直なラケット面をぶち当てます。

それくらいしなければ振り抜けません。

 

硬くなるときは

打ちながら、「うー、うーっ」 と叫びます。

多分、外からは

臆病者には見えないと思います。

上体の左に引っ張り込みながら

「ヨシッー!!!」

全力を出した後なので

顔は獰猛な雰囲気に輝きます。

 

テニスセンスにあふれる方

試合でビビらない人は

今日の話は聞かなかったことにしてくださいね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 17:26 | 1件のコメント

テニス塾やアラレや

先日、千葉県九十九里の白子町まで行ってきた

大学の後輩たちが合宿に来ているので

その指導に行ってきたのだ。

フォアハンドの打ち方はかなり伝えることができた。

それと今回サーブ打点とグリップ

後ろ目の打点と薄めに持つこと。

もちろん擬似的に薄めのグリップになる手首の折り方でもいいのだ

最近よく登場するこの人の構えを例に挙げて

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何人もの選手のサーブを安定させてきた。

ラオニッチさん、ホントにありがとう。

 

さて、この日の白子は大荒れ状態

風はいつものことだが

雨が降り

それがだんだん冷たくなってきて

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アラレに

見る見るうちに

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コートが白くなってしまった。

はるばる北海道から来て ・・・

でも

少し時間が短くなったが

充分に成果は上がったと思う。  テニス

 

さて、1泊して

昨日はくぬぎ山

トミーインドアでの、松原コーチのテニス塾

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前回より人数は増えて、4名

1時間目のテーマはフォアハンド基礎編

身体の向きフィニッシュの位置

インパクトでの面を保つ感覚など

皆さんのフォアをしっかり安定させた。

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2時間目はフォアハンド応用編

距離の打ち分け、コースの打ち分けなど

動き方も絡めて満足に行くレッスンができた。

CIMG0030

そして最後の3時間目はバックハンド。

手首の角度をしっかりさせるところから始め

フィニッシュの位置など

最後はフォアも含め

とにかく追いついた時に、ほぼ構えができていること

それが得意ショットにつながることを説明、見本をやり

納得、実践してもらい

実戦的なショットへ進歩させることができたようだ。

CIMG0036

自分自身

ノリノリでレッスンしとっても楽しい3時間だった。

 

さて来月は、4月15日水曜日の開催

要項はこちら

ぜひ皆さんにも参加してほしい。

お電話ください。    テニス

 

 

 

 

カテゴリー: イベント, バックハンド, フォアハンド, 日記 | 投稿者松原コーチ 20:11 | 1件のコメント

パスコースを読む

『たかちゃん』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原校長、いつも楽しく拝読しております。いつもありがとうございます。

ひとつ質問がごさいまして、
相手ボールのコースの読みのことです。

先日、シングルス練で私がボレー、相手がパスを抜く練習をしたのですが、パスのコースが全く読めないのです(笑)

現代テニスで体が前向きでコースが読みづらいからなのか、球速が早くなったからなのか、ポジションなのか、はたまたセンスの問題なのか(*^^*)?わかりませんが、相手ボールのコースを読むコツなどあったら教えて下さいませ。

どうぞよろしくお願いします!

たかちゃん より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

実は私も苦手です。

逆に

性格が良いせいか

他人からはしっかりコースを読まれてしまいます。

 

そんなことを言っていてもしょうがないので

何か対策を考えましょう。

 

全般的に言うと慣れです。

いっぱい相手ショットを見て

どっちだっ? と、思っていると

だんだんと分かるようになってきます。

しかし、自分の試合、しかもパスシーンだけだと

データが足りませんから

他のシーンでもいいから

他の人が打っているのを見て

コースの当てっこをしてみるといい。

もちろんテレビでもいいんです。

だんだんと当たる確率は上がっていきます。

 

次にちょっと理屈を考えましょう。

まず一つ目は相手の癖

クロスにしか打たない

または、クロスにしか打てない人

その人に対して読む必要はありませんよね

でも大きな意味では、確実な読みができているという事。

 

次は体勢から、除外できるコースがあるということ。

ぎりぎり走らされて

やっと届いたところからだと、クロスはきついですね。

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その次は癖

余裕のあるなし

テイクバックの位置

カウントによる癖 (大事なポイントだと ・・)

球種による癖 (どの球種でもどっちもなんて人は ・・)

等々

 

そんなことを考えながら観察していると

かなりわかっちゃうようですよ。

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そして、最後の必殺技

「ヤマを張る」

ダブルスのポーチとおなじ

わからないときはどっちかに決めて動く。

しかも

取りにじゃなく、決めに行く。

2つに1つ当たるなら相当な高確率。

パスミスまで入れたら、過半数のポイントをいただき

しかも

相手に考えさせるので

そのデータは次のポイントの山ハリに使える。

 

こんなもんでどうですか

大胆にお試しください。 テニス

 

 

 

カテゴリー: シングルス, バックハンド, フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 18:07 | 1件のコメント

トミックのフォアについて

『butchcoon』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  先生こんにちは、楽しく拝見させていただいております。一連のフォアハンドに関しての技術理 論、いつもながら参考になります。またプロのフォアハンドに関して質問なのですがオーストラリアのトミック選手のフォアハンド、こちらは先生の理論、現代 テニスのフォアハンドにかなり反しているといえますでしょうかhttps://www.youtube.com/watch?v=uwYJgOQkyzw
「中年プレーヤー」さんの質問にありましたような古典的なフォアハンド(テイクバックから比較的垂直面を作ってそのままインパクト)、フラットフォアハン ドの典型のようにみえますね。たしかに彼はトップ10の選手ではありませんがトッププロの一人です。このスタイルでやっていけてるのはトミックがその感覚 で打てる天才であること、またビデオを見る限りそれほどハードヒット(われわれにしてみれば十分ハードですが)していないことで成立しているのしょうか?

butchcoon より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

振出しがちょっとコリコリしますが

基本的に現代的な打ち方だと思います。

 

現代的な打ち方の基本はトップスピンです。

時々低いボールを打つときに注目してみると

かなりトップスピンをかけ

下向きの面が徐々に垂直に起きて行っています。

これは典型的な現代風。

 

それに対し違って見えるのは

この練習で多く打っているフラット性の打ち方

水平に近いスウィングの場合です

割合、早目にフラット近くになっているように見えます

一般的に

フラット性に打つとこんな感じになることが多いようですが

確かに

彼の場合、かなり早く垂直になっていますね。

でも

その場合もしっかり下向きに引いていますし

その時点から面が垂直な

古典的な打ち方とは根本的に違います。

上体もしっかり前を向きます。

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バーナード・トミック

基本的には

トップスピンをベースにした

現代的なフォアハンドだと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:31 | コメントは受け付けていません。

現代的フォアの感覚とご利益

『中年プレーヤー』 さんから続きの質問をいただきました。

以下がそのコメントの質問部分の抜粋です。

 

カラオケ   ・・・ ちなみに、現代的な振り方のボールに対するインパクト(ボールにヒットする直前から直後)は、どのような感覚を持っておられるのでしょうか。

ただ、緊張したりすると、ボールに当たった後の上に振っていくタイミングが早いせ いか、大ホームランになることがあります。
おそらく、松原コーチのご指摘のようにゆっくりのペースだとこのようなことは起こらないのですが、試合などの場面でよく起こります。
現代的な振り方のインパクトのイメージをご教示いただけないでしょうか。(雑誌には、面で転がすとか、10cmくらい押してとか書いてあり、よくわからないでいます。)

よろしくお願いいたします。

中年プレーヤー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

「面で転がす」 のは現代的な話かもしれませんが

「10cmくらい押して」 は古典的な感じですね。

その解説者の頭の中が

各種理論の混合状態なのでしょうね。

時々、各種理論のいいところだけ集めると

最高のものができると思う人がいるようですが

日本酒にウィスキーをブレンドするようなものかもしれません。

もちろん宇宙1のお酒が出来上がります。

 

さて

「現代的な振り方のボールに対するインパクト感覚」

ですが

プロがどう感じているかはわかりません。

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私の知っている

感覚を教えてくれる最上級者は松原さんなのですが

彼はインパクトで

「ボールを捕まえた」 という感触を持っています。

もちろん垂直面でとらえた感覚もあります。

もう少し正確にいうと

「ギュウっ」 と感じています。

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次に

「試合などで緊張すると、大ホームランに ・・・ 」

という部分ですが

これこそが現代的なフォアの存在理由。

 

試合では緊張するのです

古典的な方法で

徐々に面の垂直を、練習で保てる人でも

試合で緊張したり

強めに打とうとしたりすると

調整が吹っ飛ぶ。

あまり思いつめると

最後はイップスになります。

 

面の操作が原則必要のない

現代的なフォアハンドで

しかもトップスピンをかける。

だから試合で平然と打てるのです。

 

古典的な方法での解決法は

1、死ぬほど練習する。

2、座禅して心の修練を積む。

3、試合には出ない。

のどれかです。     テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:19 | 2件のコメント