サーブのインパクト
全身で抱きかかえるイメージ
当然、スマッシュもそうだろう
ちょっと、いやそうとう昔の写真
19才の松原さん
確かに抱きかかえるイメージがあった
ジャンピングスマッシュなんてエラーするわけがないと思っていたころ
スマッシュの技術は大昔から変わっていないので
松原さんの写真を真似しても大丈夫です。
ここのところ
東戸塚松原テニススクールで大当たりのアドバイス
サーブのインパクトで
ボールを内側に抱きかかえるイメージ
打点が体軸よりも後方という指導法は以前からしていたが
イメージとして
全身で包み込むような感じを持ってもらうことにより
9才の女の子のフラットサーブも
男性の力自慢スピンサーバーも
一気に安定度がアップした
もちろん構えから
フィニッシュまで包み込んでいる
もしかしたら
名人級のフォアはんだーも
そうかもしれない
プロのサーブ
打点は真上
だからアマチュアも真上で打っている人が多い
だが
肘の位置は
両肩を結んだ線の延長上がベスト
真上で打つには
上体を左に傾け
両肩を結んだ線を立てる
そうすると女性や年配者は腰に来る
単純に腕だけを上げると肩を痛めるし
力も入らない
だから
トスをこっちにあげるといい
これで
スクール生の皆さんも
楽にサーブが打てるようになった
昨日、2月12日の東戸塚松原テニススクール
祭日の月曜だったので、イベント日
昼間は女子ダブルスとジュニア男子のダブルス大会。
女子ダブルスの後、少し時間が空いたので
参加者にサーブのコツを伝授
希望者のみということだったが
10名以上の方が参加された。
内容はここのところ何度も書いている
サーブの原点の実行
写真のように右前にトスを上げる
打点よりも40cmくらい高めにトスを上げ
振り子のテンポで
ユウックリと長いスウィングを
ほとんどの方が楽にスピードアップ
あっという間の上達を果たした。
ところが
2,3人の方がスピードアップしない。
せっかく高めに上げたトスを
低くなるまで待ってから急いで振っている。
高いところから振りはじめるようにアドバイス。
イメージをしっかり持ってもらってから
もう一度
面白いようにサーブが伸びていく。
前から、ラケットを上げていく
上腕と顔の間を離すようにすると
「肩の持ちが30年は違いますよ」
といういつもの話も実感していただいた。
この後グリップを薄くしてスライスサーブに発展
「斜めのラケット面をまっすぐぶっついて」
というわかりにくい話を受け入れてもらい
切れのいい、鋭角に決まるスライスサーブが
そして
安全に振り切るスライスセカンドサーブも打ってもらい
主催者発表だが
大好評のうちに講習を終えることができた。
ほぼ全員のサーブを改善してしまった
自分でも満足のレッスンだった。
ウェスタングリップでのフラットサーブが原点
単純に腕の前後の動きのみの次のサーブは
イースタングリップでのフラットサーブ
ちょっとだけの進歩のように見えるが
ここに
ほぼすべての要素が入ってくる。
だから、逆に
ウェスタンでの移動距離の大きさが
しっかり身に付いていてほしいのだ。
さて、イースタングリップサーブ。
インパクトは
打球方向を向くが
構えは少し横向き
トスを上げながら
ラケットを後ろに垂らしていき
一番垂れた時には
上体がかなり前向きになっていく
だから
上体が前向きに回転していく要素が入っている。
それと面が打球方向に向いていないことに注目
つまりこれから
前腕の回内が必要ということ。
打球方向に面が向いていると
ラケットヘッドを大きく落とせない。
そして
しっかり前向きでインパクト
上体の前向きの動きも止まって
フィニッシュ
ナイスサーブ
さて
ウェスタンの腕の前後動のみに比べて
1,上体の前への回転
2,前腕の回内
2つも要素が増えたわけだ。
大した違いじゃないと思うなかれ
上体の回転はボール投げのできる少年なら簡単にできることだが
前腕の回内は決定的に重要で
これがないとスウィングの長さが取れない。
コンチネンタルグリップでの回内量に比べれば
ほんの少しなので
上級者やコーチから見れば無視できるほどなのだが
運動経験の少ない初級者にとっては
とてつもないハードルなのだ。
だから
ウェスタンでしっかり振り込んでおいてほしいということ。
スウィング長さを感じておいてほしいということ。
そして
このハードルがクリアーできれば
次のステップ
コンチネンタルでのスライスサーブは
イースタンフラットができるなら
その、ほんのちょっと先の出来事なのだ。
サーブの一番簡単な形
それはウェスタングリップのサーブ
終始
打球方向を向いたまま
ラケットを前から上げ
後ろに垂らし
面の向きを感じながら
そのまま振り出す
手首の形もそのまま
内旋も回内も
上体の回転すら使わない。
動かす要素が少ないので
運動経験が少ない人
小学生低学年でもできる。
動かす要素が少ないのに
スウィング幅がそれなりに取れること
面の向きが感じ取りやすいことが最大のメリット。
ココから始めないと
ネットを超すだけで苦労する人
コントロールがまるでない人が出てくる。
逆に
ココから始めて
スウィング幅を感じ
面の向きを感じさせることができれば
テニス仲間に引き込むことができる。
ココを楽にこなせるようになれば
次のイースタングリップ
上体の回転
内旋、回内を使った本格風サーブに進むことが可能になる。
ココを楽にこなせないうちに次に進むと
一生サーブが苦手な人が出来上がるかもしれない。
ウェスタングリップの単純前後動きスウィングは
サーブの原点なのだ。
そうそう
運動能力の高い小学生に
ウェスタンサーブを何年も長くやらせ続けると
回内を使ってリバースサーブになっていることがある。
リバースとは
野球でいう、シュートボール。
回内で面が右を向いてしまうことによる結果なのだ。
上手に身体を使える子には早めに薄いグリップを教えるといい鴨。
サーブで細かいテクニックがいろいろと言われるが
一番大切なことはスウィング幅
ラケットヘッドが一番下に垂れ下がること。
ココから振り上げられて
打点に達するのだけれど
スウィングのベースは振り子のテンポにある。
だから
テンポが同じなら
振り子の振幅が最大の時に
最高スピードが出る。
サーブの初めてとして
バシッとぶったたけることが重要
そしてその時
振り子のテンポをベースとしたサーブは
面の向きも正確になる。
パワーとコントロールを合わせ持つ
一流サーブの原石となる。
それができてから
面の向きがどう
打点がどう
回転は
という話に進めばいい。
スピンを多くかけようとしているのに
ラインの内側に納まってくれないのはスピンサーブも一緒。
試合でダブルフォールトを回避すべく
スピンをいっぱいかけようとする
どうしてもサービスラインの20cm向こうに弾着。
こすり上げ量が多いほど
飛び出し角度がさらに上を向いてしまうからだ。
こんな人が
昨日のシングルスイベントでも何人かいた。
さてどうする?
まず考えるべきは面の向きをより下に向けること。
ボールの斜め上を打つのだ
そのためには
構えで面を内向きにして
肘を曲げ
腕に少し力を入れ
固めてておくのがプロの常識。
そして
内旋回内を使い
腕を引っ張り込む。
こすり上げる意識が強すぎてはいけない。
そして
腕に力を入れないと
内旋回内が上手く使えない。
下に向かってスピンサーブを打ち下ろすように。
相手コートに自分の力で捩じ込むのだ。
サーブで
全身を使ってパワフルに打ちたいため
膝をすごい勢いで伸ばそうとする人がいるが
これは無駄な努力に終わる。
下半身の運動量が腕に伝わっていくには
都合のいいテンポがある。
そのテンポは
下半身が終わってから上半身の動きに伝わる。
そのタイミングが合わないと
むしろ、下半身を使わな方がまだまし。
伝わるためのテンポのためには
トスを上げ膝が曲がったところから
ゆっくりと膝を伸ばしながら
ラケットヘッドがゆっくり降りていき
膝が伸びきったところで
ラケットヘッドが一番下まで垂れる。
急いで膝を伸ばすと
ここまではラケットが垂れる暇がない。
だからスウィング幅が取れず
情けないサーブになる。
いいサーブは
軽くジャンプして
膝が伸び切り
下半身の動きが止まったところで
一気に腕が振り出される。
そして内旋を使い
腕力で一気に振り切られる。
身体の動きは上下には飛び上がることで止まり
前後には
背筋を固める力の反動で
右足を後ろに蹴上げることだ上体の倒れと回転を止める。
最後の2枚の身体の向きをよく堪能してほしい。
膝はゆっくり伸ばすのだ。
ロジャーも楽勝で余裕があるから
ゆったりとサーブしているのではない。
あれが一番いいサーブを打つテンポだからなのだ。
スライスサーブは左に切れていくもの。
だから
ジュースコートから打つのを得意にしている人が多い。
そして
アドコートでは打ちにくいと思っている人が多い。
なぜだろうか?
これはサーブが飛んでいく方向から見た絵。
つまり
サーブはこちらに向かって飛んでくる。
で、よくあることなのだが
アドコートへ行くと
アドコートのサービスボックス、打球方向から見た絵だが
かなりジュースコートに比べ、身体の向きがオープン。
これでは
スライスサーブでこちらに打つのはかなり苦しい。
それならどうするかというと
その構えはこんな感じ。
そう
先ほどのジュースコートサーブの
打球方向から見た絵とほぼ同じ。
ラインの向きだけが変わっている。
こうすればこちらに
アドコートに向かってスライスサーブを打つことができるのだ。
なぜこんな事が起こるのかというと
大多数のスライスサーバーが
打つ方向ではなく
ベースラインに対して同じ角度で構えているから。
これからは
ベースラインに対してではなく
打球方向に対し、スタンスを取り
打球方向に対し、身体の向きを決め
打球方向に対し、同じ角度からトスを上げよう。