カテゴリー別アーカイブ: ボレー

精密さはテイクバックから

先日はフォアハンドについて

打ち終わりの姿勢や

フィニッシュの高さについてお話しした。

 

確かに

これにより飛距離の調整はできるのだが

これだけでは

精密なコントロールが獲得できるわけではない。

 

打球の精度を上げる

何本でも同じように打てるためには

むしろテイクバックの方が

より重要になる。

1509nadafltb

フォアハンドに限らず

どのショットにも面を安定させる

スウィング法があり

そのスウィングを作るための

テイクバックのやり方があるのだ。

 

 

さて

今日はその最初の1発目

フォアハンドよりもわかりやすい

スライス、ボレーのことから入って行こうと思う。

nisifs1510

何度も説明しているので

スライス、アンダースピンのスウィングは

肩を中心とした振り子スウィングで

凹型に弧を描いた形になる

1303swing

そして

肩関節はひねらないように動かすので

(外旋も内旋もしない)

ラケット面は

上の写真のように

徐々に上向きに変化していくように

振られることとなる。

nisikorifsu1510

じゃあ

こうゆうふうに、うまく振るために

いい位置にテイクバックするための引き方は

先ほどのスウィングの真逆

凹型の弧を描いたテイクバックで

徐々に面を下向きになるように引いていけばいいのだ。

 

基本的にこの往復運動

 

なんだ、それだけと思うかもしれないが

だからこそ最初の1発目に持ってきたのだ。

 

これさえ意識してやれば

スライスやボレーのまあまあ打てる人が

天才的なスライサーや

ボレーヤーになれるので

ぜひ

だまされたと思って

試してみてほしい。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: スライス, ボレー, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 15:31 | コメントは受け付けていません。

最近は回外で

ハイバックボレーのパンチのため

昨日は肘を上げ

その肘を下げながら外旋して

ラケットヘッドを走らせるように説明した。

むかしは私自身も含め、この要素が強かったが

最近はプレーが忙しくなったこともあり

手刀で、切るようにしながら回外を使うことが多いようだ

特に、打点が遠くになった時のポーチボレーなどは

引き起こしの、ほとんどの要素が回外になるかもしれない。

 

(間違って回内としていたので、ナイショで直した)

 

前腕を回外しながら

コンパクトに引き起こす

federer_bvhi_04

イメージがわかるように

私の動画を見てもらおう。

これがユーチューブでの私のハイバックボレー

もちろん回外だけではない外旋の要素もある。

特に、最後のスロー映像は

研修会で外旋を見せるため

それを強調したデモであることをお断りしておく。 テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:28 | コメントは受け付けていません。

バックボレー引き起こし

ボレーの説明はフォアハンドの方が多い

それは

バックはスライス慣れしているのに対し

フォアがスライスの使用頻度が低いので

上級者には、フォアボレー苦手派が多いため。

 

だが

昨日、若者たちを指導していて

バックボレーの未熟さに気が付いた。

 

どうも最近は両手打ちが多いこともあり

バックでスライスを使うことが少ないためのようだ。

 

基本のスライスはフォアと同じ考え方なので

今日はパンチするための、引き起こしモアパワーについて。

 

さて

強打するための基本は

打点を前にすることと

高目にセットすること。

 

高く構え

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手を赤い矢印方向に引き下ろし

ラケット面を加速させながら引き起こしていく。

グリップ側が下に引っ張られることにより

ラケット面が起きてくるのだ。

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引っぱる方向は

最初は斜め前方、下に

面が起きるにつれ

徐々に真下方向に変えていく

それによりさらに引き起こし、加速させる。

 

この方向に手を動かせば

ラケットは自然に立ってくるので

頑張って、自力で起こす必要はない。

 

ぐらついてはいけないので

保つという意味で

しっかり、腕や手に力を入れておく。

 

そして、インパクト

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この後は

面の安定性のため

凹型の弧を描いたスウィングにつなげる。

そのため手の動き方向を

インパクト直前から、前方向に変えていく。

だから

少し上向きのフィニッシュになる。

hv44

ポーチボレーなどで

この引き起こしを使えば

かなりの強さでパンチできる。

 

次に

これプラス、というか

この引き起こしを少し小さくして

前腕の回外を使うのが最近の流行だが。

 

これはまた次にしよう。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:29 | コメントは受け付けていません。

ボレーの振り出しはなめらかに

ボレーの振り出しはなめらかしたい。

 

最近ストローク力が上がっているので

どうしてもボレーは忙しいし

速いボールを受けるケースが多くなっている。

 

そのため

ボレーの主流が

ブロックボレーと思っている人も多いかもしれない。

 

だが

ボレーの本質は

大きめにスライスでスウィングするところにある。

 

こんなに高く構え

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滑かに 1303swing

ラケット面が弧を描いたスウィングに従い

徐々に上向きに変化していく

これは肩を中心にした振り子スウィングなので

肩関節をひねらなければ

自然にそうなる。

 

面が変化するとエラーの原因になりそうなものだが

それは違う

むしろ

面を変化させた方が

必要な対応

回転や高さによる打ち出しの方向などに

柔軟な対応ができ

エラーも少なくなるのだ。

 

さて先日紹介した

ヨハンソンのフォアボレーをもう一度見よう

これがその連続写真と動画

 

ラケットが弧を描いて動くこと

面が徐々に上向きに変化していくこと

それと振り出しのなめらかさと、丸まった感じ

 

しかし

これで力が抜けて、柔らかく、と解釈しないでほしい

確かにスウィングの動き出しがなめらかだが

手首は固めているし

私には、しっかり感の方がより強く感じられるのだ。

 

手首はしっかり

腕全体でなめらかにスウィングするのだ。

 

この

振り出しのなめらかさを覚えてから

必要に応じて

ブロックボレーの方向に幅を広げていく

 

そうすれば

どんなボールにも対処できるボレーになっていくのだ。 テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:11 | 1件のコメント

ボレーは動きながら

ボレーは動きながら

しかもなるべく前で

ネットに近いところで打ちたい。

 

その方が

打つ角度も広く取れるし

相手に時間の余裕も与えないで済む。

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ボールと自分の距離も

動いた方がより正確に取れる

つまり

より簡単に決めることができるということ。

 

もう一つ技術的な要因だが

ボレーのボールは

相手のボールがノーバウンドでそれなりに威力があり

その力もいただけば

こちらにそれほど大きな力は要らない。

 

というわけで

地面を蹴っ飛ばすところからの大きなパワーまでは要らない。

腕全体でテイクバックし

腕の振りだけ、腕のパワーだけでも十分なパワーが得られる。

なので

動きながら打つことに対し

障害になることは特にない。

 

だから

ボレーは動きながら

しかもなるべく前で

ネットに近いところで打つのだ。

 

これはヨハンソンのサーブアンドボレーでの

フォアボレー、連続写真と動画

365ネットの技術ページへのリンクだ。

 

かなり、動きの中で打っていることがわかるだろう。

 

それと

インパクトに欠けて上体が徐々に前傾していること

上体のひねりパワーを使わないのなら

回さないのなら

上体は傾いていてもいいということ。  (傾かなくてもいい)

 

 

「ボレーでは開くな」、というアドバイスはこの時のためにある。

 

ただ

そのために横向きを作るのだが

横を向きすぎて

姿勢が苦しくなってしまっては

本末転倒

 

写真の程度、横向きになって

なるべく上体が前向きに回転しないようにすればいいのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 17:42 | コメントは受け付けていません。

ボレーはアウトサイドイン

ボレーはスウィングする

そして

そのスウィングはアウトサイドイン

fvsyomen

そして

その極端な例が

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身体近くに来たボールを

腕を縮めて取ったようだが

手首の角度が

しっかりと保たれていることに気づいてほしい。

 

手首を固めて

小手先ではなく、腕全体でスウィングする

アンダースピンだが

スライスと呼ばれるのは

外から中へ

薄く引き切るから

ハムをスライスするにも

果物をスライスするのも

刃物を薄く引いていくのが

切れ味を出すコツなのだ。

 

もちろんバックでも同じ

手を身体から離し

脇を開けて引き

nisifs1510tb

大きなスウィングで

外から手前に引くように

スライスするのだ

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ボレーはスライスで

外から手前に引き切る。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:08 | コメントは受け付けていません。

ボレーは引かない

ボレーはスウィングするのがコツ

と先日から言い続けたばかり

というか

いつも言い続けている。

 

じゃあ

「ボレーは引かない」、とは

Nishikori of Japan returns a shot to Ferrer of Spain during their match at the U.S. Open tennis tournament at Flushing Meadows in New York

(これはストロークのスライスだが)

実は手首から先の話。

 

これは、この365ネットの技術解説ページの連続写真

鈴木貴男、ボレーの連続写真と動画

3コマ目と6コマ目のラケットヘッドの高さの違いから

高さにして、40cmくらいは振りおろしていることがわかる。

しかし手首

ほとんど動いていない。

スウィングは小手先でなく、腕なのだ。

 

つまり手首から先は引かない。

特にフォアはそう。

(バックは強く打つときに、引く場合もよくある)

 

ついでに

1コマ目の手首とラケットヘッドの方向も見ておいてほしい。

 

この形が

いかにもボレーが上手な人の構え方引き始め方なのだ。

 

手首を固定し、腕全体で

ちょっと見、手首の方から引いていくのだ。   テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:38 | 1件のコメント

ボレーは振って合わせる

振り遅れボレーの解説に対し

再度、質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、解説有難うございます。

スイングが必要なことは分かるのですが、インパクトのタイミングが遅れることの悩みなのです。

どうすれば、スイングをしながら、そのタイミングを合わせることができますか。

重ねて質問となりますが、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです

試しに大きなスウィングで打ってくれましたか?

早目に、高めにテイクバックして

大きめに振る。

 

これでだめだと

いっぱい練習してください

というほかに答えがありません。

 

振り遅れの対策として普通に考えるとしたら

振り遅れないように

テイクバックを小さくして当てに行くことだと思います。

 

でもそれでは余計に遅れる。

 

大きく振るというのは

見込みでスウィングするということです。

当たるはずの会合点に向かって振っていく。

ATP Masters Series - Rome

ボールのタイミングに自分の動き、スウィングを合わせるのです。

それに

微調整が振りながらも、少しは可能です。

 

フィード・フォワードの制御です。

 

それに対し

当てに行くというのは

ボールの動きに必死に合わせるということ

つまり

常に後追いになる、フィードバック制御なのです。

 

制御の精度を上げたり、追っかけ速度を上げれば

振り遅れを極限まで減らせますが

必ず、振り遅れます。

 

だから

「振りなさい」 なのです。

 

それと

ボールをインパクトまで見ない方が、ジャストミートしやすい

ボールの動きが、飛行線が見えていることが大事なのです。

 

いきなり、実打球で対応しにくいなら

素振りしてみてください。

 

相手打球を想像してそれに対して

素振りで切り下す。

1508vswing

ここまでは、コート上じゃなくてもできる。

こんな恰好、ジャストミートもイメージ

clijsters1508fv

 

次に、実際の本物ボールを打ってみてください。

 

たいていの方は

普通の運動神経で、すぐに当たると思います。

 

相手ボールをイメージできない初心者は別として

このやり方で、当たらなかった人にお会いしたことはありません。

 

だまされたと思って、ホントにやってみてください。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 19:09 | 1件のコメント

ボレーは振る

『レフティスタイル』 さんからボレーの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。
ボレーについて、教えてください。

ごく単純な質問なのですが、簡単なボレー・ストローク練習でもインパクトのタイミングが遅れます。ほんの0、コンマ、何秒の問題だと思うのですが、ボールが浮いたり、伸びて行きません。

短いスイングをしないとダメだと思うのですが、上手くタイミングを見つけられない状態です。いくつかの原因があるかと思いますが、ご解説よろしくお願いします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

小さなスウィングでタイミングをとるというのは

かなり難しいことです。

 

むしろ大きなスウィングの方が

調整しろがあって

当てやすいし、タイミング合わせも楽。

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ただしフラットで大きなスウィングだと

勢いが出すぎる可能性が高いので

スライスボレーをお勧めします。

 

それで

スウィングして、切る。

takaofv1501tb

普通のボールに対しては

これくらい振ってもいいんです。

1303swing

そして

これができるようになったら

小さなスウィングのブロックボレーも

練習すればいいと思います。    テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 18:17 | 1件のコメント

スライスの手首

先日の楽天ジャパンオープン

観戦中に感じたことの一つに

スライス

特にリターンでの手首の固定がある。

テイクバックで

nisifs1510

ラケットヘッドを引かず

手首をしならせないで、形を固定したまま

インパクト

nisikorifsu1510

というテクニックだ。

違うショットの写真だが

2枚の写真の手首の形がほぼ同じになっている。

だから手首は固定されてているという事。

 

これがアマチュアだと

1枚目のところで

手首をしならせて引いてしまい、不安定になりやすい。

 

プロの場合

サーブが強烈で

ラケット面にかかる圧力がすごい上に

そのタイミングが一瞬の間。

 

だから強靭な握力で手首を固定しつつ

ラケット面にかかるすごい圧力を

腕全体のスウィングで打ち返す。

 

これが以前よりもよりはっきりしてきたように思う。

そして

正確にベースライン深くにリターンを返している光景が

毎試合、何度も見られた。

 

技術的にはバックハンドも同じこと。

nisifs1510tb

この手首のまんま

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正確に面をぶつける。

正確にベースライン近くに返る。

 

もちろんバックも

昔は面の引き起こしが普通に見られたが

最近はとても少なくなっている。

 

ハイバックのボレーをパンチするときの特殊操作になってきた。

引き起こし付きのバックハイボレーを

バックハンド・スマッシュに分類すると

スライスやボレーに、引き起こしはないといってもいいだろう。

ATP Masters Series - Rome

ボレーも条件がリターンに似ている。

手首の固定

腕全体でのスウィングが

重要なポイントなのだ。   テニス

 

そういえば最後の写真の二人

ジャパンオープン、呪いでもかけられているのだろうか?

今年も1回戦でいなくなってしまった。    山羊座

 

 

 

カテゴリー: スライス, ボレー, リターン | 投稿者松原コーチ 17:52 | 1件のコメント