スマッシュのグリップは

『フランカー』 さんからスマッシュの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  こんばんは。いきなりですが好きなだけ基礎練習ができる場所を見つけました。そう、マシンありのコートです。

そこでスマッシュについての質問です。
私は、サービスをバックハンドイースタン(コンチより薄い)。ボレーをコンチで握っています。
問題はスマッシュをどちらで打とうか迷ってとっちらかっています。
ボレーから握り変えれば慣れたグリップ。しかし実戦ではなかなか難しい。余裕がないと、回転がかかってしまいサイドアウトする場面が。しかしコンチはなんだか厚い気がする…。堂々巡りです。

内旋を使って打つスマッシュは、コンチが基本だと思いますがバックハンドイースタンではどうでしょう?面が作りにくいとか?慣れの問題ですか?

スマッシュを武器にするため、休日はスマッシュ練習です。ただ、スマッシュ練習って何故か息が上がる気がします。

 

フランカー より

 

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

スマッシュのグリップは

通常、コンチネンタルかボレーのグリップです。

 

なぜなら

コンチネンタルが

スマッシュをフラットで打つのに向いているからです。

内旋、回内を使うことにより

時速200kmのフラットサーブと同じ打ち方になります。

打点も後で捉えるため

後へ上がることの多いロブに対処しやすい。

だから男子のプロは

ほぼ100%、コンチネンタルです。

 

もう1つのボレーと同じグリップ。

コンチネンタルかフォアハンドイースタンです。

ボレーがコンチなら

何も問題ありません、コンチです。

フォアボレーがイースタンなら

スマッシュもイースタン。

こちらは回内の使いにくい人

女子選手の一部と

アマチュアプレーヤーのかなりの部分。

なぜこうなるのかというと

コンチを使い切れない

回内が上手く決まらないから。

もう1つはボレーと同じグリップなので

とっさのロブに対応しやすいことです。

もちろん、頭の後ろの深いロブは打ちにくくなります。

それはしょうがない。

長所があるなら目をつぶってもいい。

 

さて、バックハンドイースタンですが

何のご利益があるのでしょう?

 

サーブと同じ、ということですが

スピンサーブですよね

フラットじゃない。

実戦でサーブとスマッシュ同時に出てくることは無い。

だからこの二つの間で、すばやく持ち換えることはありえない。

ボレーとスマッシュの関係とは違うのです。

もしご利益があるとすれば

スピンのスマッシュが打てる。

これは、ベースラインから

グランドスマッシュを安全に打つには使えるかもしれません。

それ以外に思いつきません。

私はその場面では

コンチネンタルのまま、スライスサーブのように打ちます。

 

スマッシュのグリップは

男子プロなら一番有効に打てるコンチネンタル

ボレーと同じでもコンチネンタル、じゃないでしょうか。  テニス

 

 

カテゴリー: スマッシュ | 投稿者松原コーチ 19:57 | 1件のコメント

ラケットの長さ

『アトム』 さんからラケットの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ

昨日のレッスンの合間にラケットの長さの話があったと思います。
そろそろラケットを変えようかと思っており最近どうしようかと悩んでいたので質問させていただきます。

対象となるラケットはヨネックスではないので申し訳ありません。

私は今0.5インチロングのラケットを少しでもサーブやフォアの威力が上げると信じて使っています。

腕力だけはあるので普段の練習や試合でもほぼ問題がありませんが

動けない分少しでも遠くのボールに届くメリットも少しはあるかと思います。

ただ試合中近距離でのボレー合戦になると若干辛くなります

反応と体の動きがついて行かないのは仕方ないので

そのようなときにはグリップを短めに握るようにしています。

個人的な好みの問題かも知れませんが何か参考になるアドバイスがありましたら宜しくお願いします。

アトム より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

『アトム』 さん、トミーのテニス塾への参加

ありがとうございました。

 

さてラケットですが

最終的には、ホントに好き好きで

自分で打ちやすいのにすればいいのです。

先日の話は

「短いラケットだと楽ですよ」という話だったので

長めのラケットを使っている『アトム』 さんですので

心を迷わせてしまったかもしれませんね。

 

もう何年くらい前になるのでしょうか

マイケル・チャンが1インチロングのラケットを使い始め

長ラケブームになったことがありました。

私も1インチロングを使い始め

チューニングして、だいぶなれたころ

突然、ブームは終わってしまいました。

今では、面の大きなモデルにちょっとだけ長いのがあるくらいで

ほとんど、長ラケはありません。

私もやっとなれた1インチロングを標準に戻しましたが

こちら方向の変更は、あっという間になれてしまいました。

 

ラケットの長さには

この競技にあった

適当な長さや重さがあるのかもしれません。

コートやボールの規格が決まっているわけですから

それに合わそうとすれば

みな同じようなところに落ち着くのかもしれませんね。

その同じようなところ

私は26インチから27.5インチくらいと思っています。

27インチが標準ですので

1インチ短めから、0.5インチ長めまで。

 

勢いよく振れること

面やスウィングのタイミングに対する操作性。

それらのバランスが

この辺りの長さに収束させるのだと思います。

208cmのカルロビッチでも普通のラケットのようですし

130cmくらいの小学生でも、26か27インチ。

それほど違わないようです。

 

長いほうがスピードを出せるような気がすると思いますが

角速度で言えば、長いほうが勢いを出しにくい。

短ければ一気に振りぬける

どちらのラケットヘッドのほうが速いのか?

多分ほとんど変わらない

それじゃあ、操作しにくいラケットはご利益が無い

ということだったのではないでしょうか。

ただし微妙なことを言えば

長いラケットだと長さを利用して

ゆったり大き目スウィングで威力を出すでしょうし

短めだと、一気の威力です。

私はわりに長めですが

アトムさんはどっちでしょう?

 

届く距離も

0.5インチロングですから

もちろんリーチが、12.5mmも増えますが ・・・

 

最近、ほとんど長いラケットはなくなりました。

実質、選べないと思います。

将来の、腕の負担もありますし

それを口実に

標準に戻したらどうでしょう。

 

もちろん、最後は、お好みしだいです。

好きな物が最高なのです。  テニス

 

 

 

カテゴリー: ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 19:26 | 2件のコメント

引くタイミング

『チョコビッチ』 さんからストロークの質問です。

以下がそのコメントの後半、質問部分です。

 

カラオケ  ・・・ 今度は、ストロークのテイクバックについての質問ですが、最近スクールを転校したことによってコートの速さについて行けずに、振り遅れてしまいます。コーチのスイングを見ているテイクバックの始動が早いことに気づき意識してやってみたところスピードにはついて行けるようになりました。しかし、スイングが少しぎこちないような感覚です。これは、今まで後ろに引いた勢いで振っていたのかなと思いますが、練習によりしっくりしてくるものなのか、または、降り遅れない程度に始動を徐々に遅らして行くほうが良いのでしょうか?

チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

ラケットを持った右腕を

フォアだと思った直後に

上体を少し捻りながら、上体の右横へセットする。

1401djokovicfkamae

そしてボールのタイミングにあわせて

「引いてヒット」です。

バックでも

federbk1401

ここから、ループして振り出すのです。

 

一番後ろまで引いてしまって待っていたら

勢いもつきにくいし

滑らかさもなくなってしまいます。

それと

打点の高さの変化についていけないのです。

 

もちろん

常に足を動かして

常に同じ高さで打てる人は別です。

高校生の時に

先輩にそうするように言われましたが

上級者やプロで

できている人を見たことはありませんが。

 

そんなわけで

この言い方があっているのかどうか分かりませんが

上級者は2度引きです。

質問中の

「今まで後ろに引いた勢いで振っていたのかな ・・・ 」

というのはそのことなのではないかと思います。

 

さて、それを前提に

速いボールに振り遅れる人は

1度目の構えが遅い人が多いようです。

この構え

いつなのかというと

フォアで打つ、バックで打つと決まったらすぐ。

つまり普通だと

ボールがネットを越えてくる前です。

こんな写真もこのブログの入り口にあったので、借りてきちゃいました。

201401_daviscup_300x250-02

ここから、「引いてヒット」 のタイミングを計る。

最初の構えさえできているなら

これは、2,3日でなれるでしょう。

 

ボールのバウンドを想像できるなら

頭で想像して打ってみる。

次に、想像したボールに対して素振りをする。

早ければ

5本から10本もあれば、なれるかもしれません。  テニス

 

錦織のフォアが炸裂し

ラオニッチに勝てるといいですね。

みんなで応援しましょう。   ぴかぴか (新しい)

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 19:56 | 1件のコメント

フォアが話題のトミーテニス塾

昨日はトミーインドアスクールでの

松原コーチのテニス塾

毎月、第3水曜日辺りでやっている

私のこだわりレッスン日なのだ。

CIMG2530

1時間目はフォアハンド

テイクバックを後ろに向けるべきなのだが

なかなかできない

というか、徐々に戻ってしまうのかもしれない。

だいたい半分くらい下向きという方が多いようだ。

前を向いていると分からないのかもしれないが

そこをとにかく直して、うるさいコーチになり

徐々に、皆さん安定してきた。

 

2時間目はバックハンド。

手首を緩めない

上体の回転をあまり使わない

ということを強調して

短い返球から

最後は、体当たりリターンまで

身体の動きを小さくする習慣をつけるメニューが中心だ。

私と参加者の1人を除いて、後は両手打ちの人ばかり

私の両手打ち、見本の迫力が足りないが

どうにかパンチのコツだけは伝わったようだ。

 

3時間目はボレーとスマッシュ

CIMG2535

スライスのミニラリーから

ぎりぎり追いついた、遠目のフォアボレーの返球へ

CIMG2537

その後、ハイボレーの決め方の練習の後

皆さんのフォアハンドへの関心にこたえるべく

私とクロスの壮絶な打ち合い

それをポーチで狙う練習へと続けた。

私も気持ちよく打ちまくり、抜きまくった。

今日も、私が一番上達してしまったかもしれない。 

 

レッスン後、皆さんの質問はやはりフォアハンドへ

フォアハンドはテニスでもっとも重要なショット

もっとも苦労しているショットなのだとつくづく感じた

今回は参加者も大勢で、充実の1日だった。

 

次回は、2月12日水曜日

もちろんフォアハンドもやるが次回はサーブの威力アップにも挑む

ぜひ、ご参加を。

 

そうそうHPに要項をアップしたつもりが

抜けていて、大変ご迷惑をかけたみたい

数日中にアップするので

トミーのページから見てほしい。   テニス

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 20:24 | コメントは受け付けていません。

サーブの肩はバネ 後編

サーブの肩はバネにする

なんのこっちゃと言う人が多いと思うので

今日は、こんなこっちゃという説明。

昨日に続いての第2弾だ。

 

さて、筋肉の使い方には

動かすことと固めることの2つがある。

もしかしたら第3の使い方もあるかもしれないが

その分野の専門家ではないので深く追求しないでもらいたい。

 

サーブや投球の動作を説明する時

動かし方を考え出すととっても難しい。

だが、腕をかなり固めて、バネにすると考えると

とてもシンプルで、実現が易しくなる。

つまりこれは

sujigane usiro

腕の外旋、内旋をバネのように使う腕なのだ。

スジガネ君の中には

胸郭を横断したシャフトに巻いたバネが入っているのだ。

sujigane bane

これは、生人間でも同じこと

kamae1401

生人間の場合、このバネをインナーマッスルという。

 

上体が横向きから前向きに動き出す時

外旋方向に力がかかる

自然に腕はしなり

sageta1301

前向きになる動きが終わると

そのしなりが開放され

バネが利いて、内旋方向に腕が動く。

impak1401

この自然な動きにタイミングを合わせ

更なる動きのための力を加えると

鬼のようなサーブや投球になるのだ。

fini1401

だからこんなフィニッシュになる。

ここで腕が曲がっている人がパワーサーブを打てる人。

写真では分かりにくいが

インパクトでも肘が延びきってはいけないのだ。

 

腕の使い方、分かってもらっただろうか?

sujigane mae

今回は、話をシンプルにするため

回外、回内の動きに触れなかった

振りやすくするために、自然に使うだろうし

それは高い打点に腕を伸ばすのも同じ。

とにかく

サーブの腕はバネのように使う、かなり固めて使うのだ。  テニス

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 22:44 | 1件のコメント

サーブの肩はバネ

サーブの肩はバネなのだ

なんのこっちゃ、と思う人がいると思う。

実はボールを投げるというのがサーブと同じような動きなのだが

これがなんとも不思議な動作で

教えるというのがとても難しい。

ガキのころから物を投げつけて

遊んでばかりいた男の子は

その動きを自然に、勝手に身につけている。

自分の肩は自在に回ると思っている。

一方、運動経験の少なかった、元お嬢様たちは。

「コーチ、私は肩が回らなくて、・・・」 とおっしゃる。

そこで、サーブのコツ、その真髄を教えたい。

それは 「サーブの肩はバネ」 で硬く、ということ。

そこで今日は久しぶり、硬くといえば、硬派中の硬派

「スジガネ君」 に登場してもらい、教えを請うことにした。

sujigane mae

彼じゃなくても、ホントは、肩なんか回らないものなのだ。

うそだと思ったら

ボール投げをしながら

自分の肩を観察するか

手を触れて感じてみてほしい。

若干上下か左右に動きながら

上腕が肩関節の中でねじれる動きをしているだけ。

  (このねじれる動きを、内旋とか外旋とよんでいる)

物はためし

上下か左右の動きはやめて

内旋、外旋のねじりだけでボールを投げてみるといい。

けっこう投げることができるし

もしかしたらこの方が上手くできるかもしれない。

 

さて、プロのサーブ動作を観察してみて

重要な動き

これ無しでは成り立たないものを、3つ抽出した。

1つ目は、先ほどの内旋、外旋、上腕のねじりだ。

2つ目は、前腕の回内、回外の動き。

  (これは、ドアノブを回す動作だと思えばいい)

3つ目は、上体を横向きから前向きに回すこと。

 

この3つの動作だけしかできないのに

サーブの動きを説明できる子として誕生したのが

「スジガネ君」 なのだ。

sujigane yoko

胸を貫通しているシャフトが内旋、外旋、上腕のねじりを担当。

上体が横向きから前向きに動く時に

前腕やラケットの重みで後に取り残され (外旋)

上体が前向きになると

上がってきて、(内旋) インパクト。

という動きなのだ。

これに、前腕の回内、回外の動きをつけるとさらにリアルだが

今回は気にしない。

上体を左に傾けるとさらに人間のサーブのようになる。

sujigane usiro

肘の角度が90度固定なのでちょっと生人間との違いはあるが

これは、打点が低ければいい事なので無視

あえて、分りやすくするためにこうしている。

 

さて次が本題、バネの話し、筋肉を硬くする話なのだが

ここまででもかなり長くなってしまったので

次回に ・・・   テニス

 

最近、テレビで

「さて、真相はコマーシャルの後、3分後に」

なんていうのが多くて

いつも怒っているのに

自分でもやってしまった松原コーチなのであった。

 

少しはハンセイしているのだが。   爆弾

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 16:03 | コメントは受け付けていません。

ボレーのテイクバック

『チョコビッチ』 さんより、ボレー、再度の質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  丁寧な回答ありがとうございました。少しだけ質問を訂正します。
わたしが質問したかったのは、構えからテイクバックまでは腕で引くのか、肩を回してラケットを引くのかの質問でした。
スクールでは、腕を肩のラインまで引いている人を良く見かけますが、早いボールに対して振り遅れたりオーバーするのを良く見ます。

 チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

フォアボレーの場合

打点が普通? のところだと

肩を45度回しながら、腕も45度分

つまり全部で90度分引くくらいではないでしょうか。

上体が斜め前向きになり

右手の位置が右肩のネットと平行、横方向に来ます。

 

近い打点だと、肩の線は引かない方角ですし

遠い打点だと90度近く横向きになる。

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程度はともかく

肩も回すし、腕も引くというところでしょうね。

 

現象はそうですが

実は私、こう考えています。

ボールのところ、しかもなるべく前に行く

行きながら、上体の横にラケットを腕で引く。

上体の横というのは

右肩のところから、

ネットと平行に手を持っていくくらいの位置です。

そうして、打点方向に向かっていけば

上体の向きは自然に打点に向いていくのです。

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だから近い打点ならほぼ前向きで打つし

遠ければ横向き

バックボレーなら背中を相手に向けるくらい。

そして中間なら、斜め45度くらいになるということです。

つまり

テイクバックで肩の線を回す量はこれくらいということです。

そして手の位置ラケットの位置を

肩からネットとほぼ平行の横位置に持っていく。

 

その場でのボレーを基本と考える人が多いのですが

実戦を考えると

打つ位置はなるべくネットに近いほうがいい。

だから

普通のボレーの場合で

右肩を引くのではなく

左肩を前に出していく。

そして動きながら、前進しながらボールを捉える。

 

そうゆう目で

もう一度、ヨハンソンの動画と連続写真を見てください。

こちらをクリックすると

365ネットの技術解説ページ、連続写真が開きます。

 

それともう1つ

忙しい時はできることのみをやる。

肩のラインまで引いたら間に合わないのであれば

腕だけでいいから

打点の10cmくらい後にセットしてブロック。

いつも同じところへ引くわけではないのです。

 

常に同じ大きさに引かないと違反だというルールがあれば

もちろん、小さく引くしかありません。

大きく引くと、振り遅れるときがあるからです。

だから、いつも大きめテイクバックだと

早いボールに対し振り遅れることもあるという理由で

大きめテイクバックは間違い、ということではないのです。

 

1つの打ち方、1つのスウィング量、ひとつの高さ、しかないなら

いいフォームを身につければOK。

でも、実際の試合では色々なボールが来て対応を変える必要がある

だから練習するのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 15:26 | 1件のコメント

バックのラケット面制御

『レフティスタイル』 さんから、両手バックの質問です。

以下がそのコメントの質問部分です。

 

カラオケ  さて、昨日、サークルに行ったら、話題になっていた話がありました。メンバーの1人がテニス誌スマッシュの2月号を持って来ていて、その78ページに“トップスピンが自在に打てる「最新型両手バック」”を本村剛一プロが解説されていました。
それによると、「これからは、インパクト面を少し上向きにしてテイクバックし、インパクトではその面にボールを乗せてスピンをかける打ち方が主流である。アンディ・マリー選手はそのタイプだそうで、これまでのテイクで面を伏せ、その面を保ちながらラケットを持ち上げてくる従来の打ち方は古い」として、マイケルチャンとマリーを比較してありました。

インパクト時に面をオープンにすると、当然、ボールは上に飛ぶ。それを押さえようとすれば、インパクト時に面を伏せるなどが考えられますが、かなり不安定で、そんな打ち方しているプロは、過去に天才マッケンローくらいしか思いあたりません。
解説で面を伏せろとはありませんが、どういう仕組みで自在のトップスピンがかかるのかはさっぱり分かりません。

「松原コーチに聞いてもらえないか?」サークル友人の願いを受け質問させていただきます。
彼は必死にその打ち方を試そうとし、ボロボロになっていました。
連続質問となりますが、どうぞよろしくお願いします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

先日からこの話ばかりなような気もします

念のため、バックハンドのカテゴリーをチェックしてみてください。

 

とは言いつつ、今日もやりましょう。

バックハンドは、片手両手を問わず

テイクバックで少し面を上向きにして

振り出しのきっかけを作り

振り出したらほぼ垂直面を保ちます。

垂直面を保つというのは

右腕を外旋させて被せる動作で

面が徐々に上を向くことをキャンセルしているのです。

 

フェデラーも

feder1401bktb

垂直面で下から上に斜めに振り上げればトップスピンがかかります。

feder1401bkimp

もちろんまっすぐ当たればフラットです。

インパクトでは垂直か若干上を向いているかもしれません。

これはスウィングでで被せている証拠のフィニッシュ。

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もちろんマッケンローでもそうです。

 

これが見つけた中で一番上向きのインパクト面。

特に、ゆるく打つときはやや上向きになります。

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そうじゃなければネットを越えませんから。

チャンにしても面を下向きからといっても

ちょっとだけ? いや微妙か?

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フォアに比べれば、ほとんど垂直といっていいでしょう。

もちろん、インパクトは

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垂直です。

マレーと比べてみてください。

murray1401a

murray1401b

murray1401c

ほぼ垂直を保っていて、垂直面でこすり上げ、スピンをかける。

大して違わないでしょう。

とにかくテイクバックでやや上向き

スウィング中は垂直面を保ちます。

マレーも、アガシも、フェレーロも、錦織も、ジョコビッチも

もちろん片手ではフェデラーも、ガスケも、ワウリンカも、あの松原コーチも

みんなテイクバックやや上向き、その後、垂直面保ち組です。

トップスピンは垂直面で下から斜め上に向かってこすりあげます。

腕全体でこすりあげる要素がメインですが

マレーを見ればわかりますが

両手打ちでは手首で先を下げ

インパクトへ手首でこすりあげる要素もあります。   テニス

 

 

カテゴリー: バックハンド | 投稿者松原コーチ 15:31 | 1件のコメント

逆クロスの意味

『れねしす』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   ボレーの解説のコメントで恐縮ですがストロークの質問です。
私が試合に出ていたころは、回りこんでのフォアの逆クロスをよく使っていました。それは、バックハンドがシングルハンドでそれほど強烈なボールが打てなかったからです。
ご存知の通り、現在では、ダブルハンドのバックが一般的です。
ダブルハンドであれば強烈なショットが打てるのに、プロでもあえてフォアの逆クロスを打つ場面をよく見かけます。
わざわざ回り込んでまでフォアの逆クロスを打っていくメリットってなんなのでしょうか。

 

れねしす より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

 

「バックハンドがシングルハンドでそれほど強烈なボールが打てなかったから」

というのは相対的に、今でも事実です。

バックが両手であってもそうです。

また、得意の人にとって

フォアの逆クロスというのはホントに力を入れやすいのです。

 

さて、片手スライスバックしかなかった時代でもそうですが

力負けした場合に

ダウンザラインのウィナーコースに打つのは通常、無理。

大抵、逆クロス側が優位に立ちます。

1401nisikori

これは、順クロス同士の場合でも同じで

しっかりクロスに打たれたボールを

ダウンザラインにエースというのはなかなかできません。

だからクロスクロスの打ち合いが

どちらかが打ち負けるまで続き、長くなるのです。

それを逆クロスとバックでやると

バックのほうが負けて、短くなりチャンスに

という結末がより多めに期待できるのです。

 

もちろん力負けしない人たちもいて

gasuk1401

昔とは違って

逆クロスを待ち構えられることも出てきました。

デモ、それはよっぽどの場合。

プロでも普通はフォアの逆クロスのほうが強い。

ましてアマチュアなら ・・・ 。

 

さて、力勝ちするための逆クロスですから

甘いボールを打ったらだめ。

ホントに相手のバックがヘボならいいけど

ヘボはヘボでも

バックいやさに

逆に、フォアで回りこまれるかもしれない。

そうしたら

立場が逆転してしまいます。

しかも、回り込んだのだから

こちら、フォア側のオープンコートは広い。

回り込んだからには、しっかり打ち抜くべきなのです。  テニス

 

カテゴリー: シングルス, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:38 | コメントは受け付けていません。

ボレーのスウィング

『チョコビッチ』 さんからボレーの質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

カラオケ  私のイメージとしては、腕を振らない方がボレーは、しっくりきます。鈴木選手、ヨハンソン選手の写真では、テイクバックで身体の横まで引いていますが、腕自体は、両肩のラインよりほんの少しだけ5°から10°ぐらい引いて、インパクトのように見えますが。実際にインパクトまでは、腕は高さを変えるだけで肩を回すイメージで良いのでしょうか。

チョコビッチ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

 

結論を先に言うと

腕のスウィングを使うべきで

肩はできる限り回さないほうがいいです。

 

 

ちょっと理屈を言います。

 

フォアハンドトップスピンのように

パワーがほしい場合、上体の回転を使います。

上体の回転を使う場合

安定させるためには、上体を垂直に保ちます。

1401komekeifs

逆に言えば

上体が垂直であれば

軸がまっすぐなわけで

上体の回転、肩の線の回転があってもいいのです。

 

この理屈は、フォアでもバックでも

ワンバウンドでも、ノーバウンドでもいっしょです。

 

一方、軸を垂直に保てば、リーチは狭くなり

ボレーでは不利になります。

上体を打点のほうに倒したほうが、より遠くまで届く。

takaofvtb

ボレーではぜひそうしたい。

だから、上体の回転を使わない

だから、腕だけ

そうすれば軸の問題はなくなるのです。

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スライス系のショットの場合、パワーはそれほどいらない。

腕だけで打てるので、上体の回転パワーは使わなくても打てる。

そうすればリーチが広くなり

特に、ボレーではご利益があるのです。

 

ボレーは上体や肩の回転ではなく

腕のスウィングで打ちましょう。

 

腕のスウィングは振り子

凹型に弧を描いて振るのです。

 

そうそう、それ以外のときでも

1401komekeibk

垂直を保てない事情があるときは

リターンやランニングショットなどで

上体を回さない、肩を開かない必要があるのです。  テニス

 

 

カテゴリー: ボレー, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 12:57 | 1件のコメント