全日本大学王座戦

昨日、今日と有明に行っていた。

全日本大学王座戦

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全日本と名のつく大会はいくつかあるが

その中で大学生の団体戦、その日本1を決める大会なのだ。

大学の体育会テニス部としては個人戦であるインカレと並び

一番の目標となる大会なのだ。

 

関東、関西から2校ずつ

その他の6地区から1校づつ

全10校によるトーナメント戦。

 

わが母校の北海道大学は北海道地区の代表。

 

春合宿、秋合宿と1年に2回の指導に行っている私としては

指導の手ごたえと

来年への課題を探す任務があるのだ。

 

昨日の1回戦は、ライバル校の東北大学に

ダブルス2対1、シングルス5対1、計7対2で快勝

今日の準々決勝に進んだ。

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うちはやや地味

相手は第2シードの慶応大学

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ちょっと派手。

結果は

ダブルス、ナンバー1で

セカンドセット、セットポイントを握ったが取れず

全て、ストレートで敗退した。

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試合内容を見ると

ストローク力でそれなりに打ち合えるのだが

サーブ力に明らかな差があり

先手が取れない。

先に攻撃されてしまう頻度が高く

試合としては勝負にならなかったのが実情だ。

 

今回、いくつかはっきりとした対策も出てきたので

この冬の宿題として

きっちりこなしてもらうつもりだ。

 

その中にはけっこう技術的に面白い話もあるので

また、いろいろと披露していこうと思う。  テニス

 

 

 

カテゴリー: 年寄りのひとりごと, 日記 | 投稿者松原コーチ 20:28 | 1件のコメント

シングルスの戦法

シングルスは単純なようで複雑

いろいろな得点パターンがあり

ダブルスの戦法はピンときても

シングルスはどうしていいかわからないという人も多い。

 

そんな中で

あえて、これが 「一番の基本」 というのを紹介する。

フォアハンドの逆クロスを主武器にしたパターンだ。

 

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図にしてみると

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黒い点が攻撃側の自分

まずは

青い点から、緑の相手バック側に

茶色の線の沿って、緑の点に逆クロスを叩き込む。

相手がまいって、浅くなったところを

相手のフォア側、オープンコートへ

黄色線に沿って、赤い点に

ウィナーを決める、というパターンだ。

 

ポイントはとにかく逆クロスの角度と威力

最後のウィナーは付け足し。

ちゃんとスピンもかけて

安全にご馳走をいただくこと。

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もしフォアハンドがしっかり打てるなら

フォアハンドの威力はバックハンドに優るはず。

だからストロークの強力な選手はこのパターンを

攻撃の基本にしていることが多い。

 

そして

ここから攻撃パターンのバリエーションを増やしていく。

 

逆クロスの後を

クロスに打たないで、もう一度逆クロス。

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ストレートのドロップショット、等々。

特にこのドロップショット

錦織圭がよくやるので最近はブームになっている。

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これらのパターンを成立させるためにも

基本中の基本

逆クロス、クロスの決め方が

まずは

しっかりしている必要があるのだ。 テニス

 

さて

明日から、全国大学王座戦が有明で始まる

北海道から来ている、後輩たちは

今日の抽選結果、

1回戦で、東北大学と対戦することになった。

 

先日、定期戦で対戦したばかりの、一番のなじみ校

関東に来てまで、やらなくてもいいようなもんだが

しょうがない。

逆クロスを首尾よくぶち込んでくれるか?

勝って、第2シード慶応大学とやるためにも

期待を持って、応援に駆け付ける予定だ。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: シングルス, 試合 | 投稿者松原コーチ 20:05 | コメントは受け付けていません。

体幹部の重要性

ハードヒットへのかかわりとして

背筋力の話を書いた。

ストローク力のある選手

特にハードヒッターは背筋力が強いという話だ。

 

ただ

テニスでは、スピードが出ればいいというだけではない

というか

スピードが出れば、出るほど

より、アウトしやすくなるわけで

子供のころのハードヒッターが

大きくなって、安心して打てなくなったりすることも多い。

 

そんなわけで

ハードヒットと安定性を兼ね備える必要があり

ハードヒッターほど

安定性の要求はさらに厳しい。

 

だから、体幹がしっかりしている、シャラポワ

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すらりとした美人のハードヒッター

細身、きゃしゃなイメージが強いが

体幹部分は、しっかり、シッカリ、しっかり

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これがあって

はじめて、一流プレーヤーとして成立するのだ。  テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド, 年寄りのひとりごと, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 15:15 | コメントは受け付けていません。

ハードヒットの筋力は

『ムーディー』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ
質問させていただきます。

ストロークのハードヒットのために筋力を鍛えたいのですが、どこを鍛えると良いのでしょうか。
やはり腕打ちなので、腕でしょうか。

ムーディー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

腕も含め、全身全部です

と言えば多分あっています。

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ですが

ハードヒッターに特有な

明らかに必要な筋肉は、 「背筋力です」  パンチ

 

腕の振りをブロックして反動で加速させる。

 

それは背筋力です。

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野球のホームランバッター

ボクシングのヘビー級チャンピオン

みんな、とんでもない、背筋力を持っています。

 

しかし、背筋だけ鍛えると

バランスが悪くなって、腰痛になったりしますので

腹筋も鍛えた方がいいです。

 

もちろんラケットの振りだしは腕ですから

腕力も

特に推す方を考えがちですが引っ張る方の

上腕二頭筋も

 

そうそう踏ん張る力も必要だから、脚も。

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まあ

すべて必要ですが

ハードヒットは背筋力です。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 技術全般 | 投稿者松原コーチ 21:27 | コメントは受け付けていません。

ダブルスのリターン

スライスでポーチされないためには

攻撃的に行くしかない

ベースライン後方から

はるばるとスライスリターンを打ったら

獰猛なネットプレーヤーのポーチが来る。

 

だから攻撃的に

 

具体的に言うと

ライジングで取ってリターンダッシュ。

 

チップ・アンド・チャージ、というやつ

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スライスだと

ポーチに捕まりやすいので

両手打ちでのパンチとか

片手のトップスピンで

と考えがちだが

 

特に片手トップスピンはハードルが高い

構えが少し遅れただけで

打てなくなるし

タイミングがちょっと狂っただけで ・・・

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サーブに対してここまで間に合すのは

相当ハードルが高い。

その辺は

両手打ちの方が

はるかにハードルは低い。

 

スライスでライジング

リターンダッシュというと

とても難しそうに思う人もいるかもしれないが

さにあらず

打球方向に前傾し、右肩を下げて

テイクバックしながら迫り

切り下してぶつけるだけ。

 

構えに時間のかからない

ライジングスライスに間に合わないようなら

片手バックハンドトップスピンの構えなど

間に合うわけもない。

 

両手打ちにしても

当てただけなら、一番のポーチ鴨

 

アマチュアの

現実的なポーチ対策としては

スライスのリターンダッシュか

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両手打ちの、フラット体当たりのどちらかかだろう。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: ダブルス, リターン | 投稿者松原コーチ 20:08 | 1件のコメント

トミーのテニス塾

10月14日水曜日は

トミーインドアスクールでの

松原コーチのテニス塾

今回は生の松原コーチを見ようと

3名の方が参加してくれた。

3時間とも、同じ3名の方たちと行った。

 

1時間目はフォアハンド

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3人とも最初の構えと

振り子のように弧を描き

腕をひねらないように、凹型に引くこと。

この二つですっかり球筋が安定した。

 

特に最初の構え方

その手首の形が、インパクトのそれと違っていたのが

問題だったようだ。

 

そしてワイパースウィングでの飛距離調整。

皆さんの希望もあり

2時間目の前半までフォアハンドを継続した。

最後は3本の逆クロスと

浅くなったチャンスボールをクロスへのウィナー

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飛距離の変化ができなくてはならないメニュー

しかもシングルスの一番の基本メニュー。

 

2時間目はバックハンド

2名が片手

1名が両手

どちらも垂直面を保つということで

まず、スウィングがかなり役になったよう

次にスウィング感覚とスピンのかけ方の違いを説明。

両手は直線的に下から、斜め上へ鋭く。

片手は打点をかなり前にして

振り子の後半で

アッパースウィング部分でとらえることをしてもらい

トップスピンの習得へ。

 

3時間目は一転してスライスとボレー。

手首を固定し先を引かぬよう

といっても

腕で振る、充分大きなスウィングで。

 

ボレーでは

特にフォアハンドでボールより上に引くことが困難だったが

徐々に慣れ

すこしずつ

キレのいいボレーに近づいていった。

 

今回は3人とも、近くの人たちだったので

土曜日の私のいるときに来ていただく約束で

松原テニスクラブ印西の無料ビジター券を差し上げ

再会を約束して終了になった。

 

今度、クラブで楽しくテニスしましょう。  テニス

 

そうそう

次回は、11月11日(水)の開催

松原さんに会いに来て

うまくなっちゃってください。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 19:03 | コメントは受け付けていません。

サーブの右足位置

『オレンジ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチ、こんにちは。サーブのフォームについて質問させてください。サーブの際に後ろの 足を前に引き寄せて打つ動作がありますが、エドバーグのように後ろ足をかなり前に動かすタイプと、最近のプロのような前足の後ろの辺りにセットするタイプ で、どのような違いがあるのですか?
とあるコーチに前者のタイプはもう古いと言われましたが、具体的なメリットとデメリットがあるのでしょうか?

オレンジ より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

エドバーグの足はこれですね

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まだ、右足は移動途中で

もう少し前の方に動くかもしれませんね。

 

実はこれはこれとセットかもしれません

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かなり、上体を後ろに倒した

スピン量の多い

典型的なスピンサーブ。

 

上体を後ろに大きく倒す場合

右足は

そろえるよりも

前の方にかなり大きく出しちゃった方が

姿勢を取りやすいようです。

 

ただしこの姿勢からでは

厚い当たりのスピンやフラットは打ちにくい。

 

だから現代のプレーヤーは

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キリオスのような、そろえた足で

後傾量も少なめして

スピードサーブとスピンサーブを

並立させているのではないでしょうか。

 

ただ

この足の位置については

確かに両足を近づけていくプロが多いのですが

全然動かさないプロもいるし

かなり、人により違いもあります。

自分が楽で、しっくり来ればいいわけで

効き足や体質により多様性があって当たり前だし

面白い。

 

サーブは自分勝手に打てるショットですから

それほど神経質になる必要はないと思います。  テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 18:06 | 1件のコメント

コーチ研修会にぜひ

毎年6月初めと12月初めころに開催している

神奈川県テニス事業協会主催の

「2015冬季神奈川県テニスコーチ研修会」 の日程が決まっているので

ここで宣伝

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要項はこちら

日程は、12月8日の火曜日

場所は、相模原インドアテニススクール

申し込み先は、東戸塚松原テニススクール

講師は私、松原コーチなのだ

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コーチたちに最新技術を教えるというのが目的だが

一般の愛好家も参加OK

担当の松原さんが言っているのだから間違いない。

私がうまくしてしまう、矯正の相手になって

一瞬で苦手ショットを克服することもできる。

 

是非たくさんの皆さんに参加してほしい。

当日のメニューだが

最初の1時間くらいは私の理論とおしゃべりを聞いてもらう時間

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そのあと、午後4時ころまでみっちりと、実技

私のデモと説明皆さんの中の希望者への矯正

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全員の反復練習

等々

 

間違いなく上達できるし

最新技術を習得できる

そして、自分で言うのもなんだが、面白い。

 

(写真はすべて、1年前、同じ会場での2014冬季研修会のもの)

 

申込み、お待ちしています。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント | 投稿者松原コーチ 18:41 | コメントは受け付けていません。

スライスリターンは

スライスリターンについて解説したが

実は

自分ではスライスリターンは好きじゃないし

なるべく避けるべきだと思っている。

 

プロレベルでは

スライスリターンは相手に主導権を渡しやすくなる。

特にフォアハンドの返球だけのリターンは

たとえ深く返ったにしても

次の相手ハードヒットの襲来は必至だ。

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そこからの逆転はなかなかに難しい。

だから

できるだけこちらが主導権を握れるよう

力強いリターンがほしいのだ。

 

だから

たまにはエラーが出ても

なるべく

攻撃的なトップスピンリターンがほしい。

 

トータルとしてどっちがポイントを取りやすいのか

どっちがブレークしやすいのか

という視点から見ないといけないのだ。

 

確実にリターンを返してもキープされるとしたら

3ゲームに1回でもいいから

うまくいったときにブレークできるように考えるべきと思う。

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だから打てそうなのに

スライスで確実にというのは

見ていて、イライラすることが多い。

 

だから

スライスリターン

特にフォアのスライスリターンは好みじゃないのだ。  テニス

 

でも

スライスしかできない時もあるので

そこまでは否定しないし

その時でも

ポイントをあきらめない技術を持つ必要はあるのだ。 テニス

 

 

 

 

カテゴリー: スライス, リターン, 試合 | 投稿者松原コーチ 22:27 | 1件のコメント

スライスの手首

先日の楽天ジャパンオープン

観戦中に感じたことの一つに

スライス

特にリターンでの手首の固定がある。

テイクバックで

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ラケットヘッドを引かず

手首をしならせないで、形を固定したまま

インパクト

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というテクニックだ。

違うショットの写真だが

2枚の写真の手首の形がほぼ同じになっている。

だから手首は固定されてているという事。

 

これがアマチュアだと

1枚目のところで

手首をしならせて引いてしまい、不安定になりやすい。

 

プロの場合

サーブが強烈で

ラケット面にかかる圧力がすごい上に

そのタイミングが一瞬の間。

 

だから強靭な握力で手首を固定しつつ

ラケット面にかかるすごい圧力を

腕全体のスウィングで打ち返す。

 

これが以前よりもよりはっきりしてきたように思う。

そして

正確にベースライン深くにリターンを返している光景が

毎試合、何度も見られた。

 

技術的にはバックハンドも同じこと。

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この手首のまんま

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正確に面をぶつける。

正確にベースライン近くに返る。

 

もちろんバックも

昔は面の引き起こしが普通に見られたが

最近はとても少なくなっている。

 

ハイバックのボレーをパンチするときの特殊操作になってきた。

引き起こし付きのバックハイボレーを

バックハンド・スマッシュに分類すると

スライスやボレーに、引き起こしはないといってもいいだろう。

ATP Masters Series - Rome

ボレーも条件がリターンに似ている。

手首の固定

腕全体でのスウィングが

重要なポイントなのだ。   テニス

 

そういえば最後の写真の二人

ジャパンオープン、呪いでもかけられているのだろうか?

今年も1回戦でいなくなってしまった。    山羊座

 

 

 

カテゴリー: スライス, ボレー, リターン | 投稿者松原コーチ 17:52 | 1件のコメント