ワイパーの支点

『うそほんと』 さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  お世話になっております。フォアハンドの質問です。
1月7日の「深さの打ち分けは」の記事で肩を中心に大きな円を描けば深く肘を中心に小さな円を描けば浅く打てますと有ります。深く打つ際に、肘を中心に小さな円を描いても打てると思いますが肩を中心にした場合との違いはなんでしょうか?よろしくお願いいたします。

うそほんと

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

円の中心と書いたのは

振り子の支点ではなくワイパースウィングの

ワイパーの支点ですので念のため。

 

ところでテニスコートで実際にやってもらえたでしょうか?

たぶん、やってみれば結果はすぐに出ると思います。

 

肘を中心にワイパーすると

回転量の多いトップスピンが打てます

しかも下に向かって

低い弾道で飛ばしやすい。

1501gcnisikori

肩を中心のワイパーだと

回転やや少なめの高めの弾道で打ち出しやすくなる。

1501djok

もちろん肩中心でも

深いのと浅めの打ち分けはできます。

 

そして、肘中心ワイパーですと

浅いのと超浅めの打ち分けもできます。

 

そして

肘中心のワイパーでも上に向かって打てば深くも打てますので

こうすればナダルになれます。

(とりあえずナダル打ちは別物としての話です)

nadal1501c

肩中心ワイパーもできると

錦織にもなれるかもしれません。

1501aerokei

回転量の少ないトップスピン

速いフォアハンドが打てるということです。

 

フォアハンドをまとめると

現代男子プロ選手にとって

(全員がトップスピンクラブの正会員です)

肘中心ワイパーは必修科目

肩中心ワイパーは選択科目

ナダル打ちはプロのたしなみ

1501nisikori

といったところでしょうか。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 12:51 | 1件のコメント

試合で緊張する

『れねしす』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  試合に関する質問です。
娘がスロースターター過ぎるんです。ただ、緊張しているだけかもしれませんが・・・。
3試合目、4試合目でやっといつもどおりもプレーになります。
序盤の試合では、「普段はトップスピン中心なのに、回転も少なく、スピードもない球出しのようなボールを打つ」、「やたらと角度のついたショットを打つ (但し、アウト多し)」、「サーブでは頭のかなり後方に上がったトスを打ってダブルフォールト連発」、「余裕があってもラケットとがぎりぎり届くところま でしか走らなくなくなったり、あきらめるのが早い」、「やたらとバックハンドに回り込み(ちなみに今はフォアが得意ですが、昔はバックハンドが得意)、 オープンスペースが広くなりきめられてしまう」など、疲れた場合や調子が悪いときに現れる症状がでます。 いつもの調子でないことを気付けばなんとかなる かと、先日の試合では、上記のようなショットがでていないかのチェック表を作って試合に持ち込んだのですが、症状がでていても、「そうだった?」の一言。 気づいていないようです。
次の試合は、5Rからなので、最初からきつい試合が予想されます。
試合に備えイメージトレーニングなどをさせるなどはしてるのですが、改善につながりません。
漠然としすぎですけど、なんか方法はありませんか?
いつも長文で申し訳ありません。

れねしす より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

多分、緊張して、しかも硬くなっているのでしょうね

 

だから、無意識に危険なことは避け

安心なことをするのでしょうね。

 

現在、得意な、フォアハンドよりバックハンドの方が安全?

それは

いいショットを打てるフォアよりも

面の安定したバックなんでしょうね。

それは

見ている方からすれば得意な

どこかでは落ちるはずのトップスピンよりも

フラットっぽい、球出しボールの方が安心

という事にも出ているようです。

 

トスが後ろに上がるのは

指が緊張で、硬くなっているからで

症状がでていても、「そうだった?」 は

あがっていて、ここはどこ? 私は ・・・

という事でしょう。

 

硬くなるのは

神経がデリケートで性格がまじめな証拠

まるで私の若いころのようです。

 

さて、こうゆう子への

いや、親やコーチへの助言ですが

1、 きちっとした、やさしいテニスを教えてあげること。

「ミスしてもいいから深く打て」 なんて

口が裂けても言わない。

もう一つは

2、「テニスで負けたからって、君のことを嫌いにならないよ」

と言ってあげること。

3、試合にたくさん出て、練習試合たくさんして、試合慣れする。

 

2番は松原さんの得意分野ではないので

1番に集中します。

 

まずはフォアハンド

トップスピンだろうがフラットだろうが

ただ振り切るのではなく

振り切らなくても、ゆっくりスウィングでも

コントロールできるフォアにする。

トップスピンだから入るのではなく

基本は、正確に1点を狙えるフォアにするのです。

具体的には

手首を固定し、テイクバックの面を決め

フィニッシュの位置、姿勢も固める。

そしてなるべくステップしながら、動きながら打つ。

 

サーブは

身体を使いすぎないよう

特に

トスを上げるときに動かない方がいいですね。

 

とにかく自信があれば、ビビりません。

ミスが怖いのです。

ミスるわけがないショットならいいのです。

 

私も硬くなりビビるタイプなのでよくわかります

ちょっと思い出話になりますが

私の学生時代、一番強かった頃です

薄いグリップ、フラット性の

フォア系は徹底的にビビりぬいていました。

スマッシュとバックボレー、セカンドサーブは

そんな中でもビビらずに打ち抜いていました。

ミスるわけがないと思っていたからです。

今の私

スマッシュはビビってもフォアハンドはビビりません。

ミスるわけがないと思っているからです。

 

試合でビビりたくなければ

安心して打てるショットを身に着けるしかありません

そしてそれは

真剣にやるテニスなら

練習で安心できる精度ではとてもとても駄目なのです。

ミスるわけがないという精度です。

(真剣て字、わかります?  ミスったら死ぬんですよ)

 

ここまで書いたら私も

ちょっと年頭に当たり

ときめいてきましたので、ネット上で宣言します。

あのころのスマッシュに戻りたいので

またスマッシュ練習をしようかと思っています。

 

「春までに強力スマッシャーとして復活します」

やり方は分かっているのです。

 

すいません、ちょっと横道にそれました。

 

ところで、5Rまでには間に合いそうもありませんね。

硬くなっちゃうお嬢さんですが

技術的な問題をクリアーし自信がつけば

飛躍的に勝てるようになります。

とりあえず

「試合で緊張する」 でいいんです。

そう言ってあげるだけでも効果ありますよ。

 

少しくらいエラーしても気にしないような性格では

逆に将来、大きくはなれないと思います。   テニス

 

 

カテゴリー: ジュニア, 年寄りのひとりごと, 練習法, 試合 | 投稿者松原コーチ 19:05 | 1件のコメント

ラケット面のスイートスポット

『かきぴー』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  松原コーチの理論はいつも明快で大変参考にさせていただいています。
初めて質問させていただくのですが、打点に関することです。打点といってもラケットに当たる位置なのですが、私の場合どうしてもラケットの先に当たりがち です。軟式上がりなもので強打が好きなのですが、しっかり構えて気持ちの良い打感を確信して打った時でも期待ハズレにガシャッてしまうことが多いのです。 時間のない時はともかくチャンスボールを高い位置から打ち込みたい時はガッカリです。
手首の角度を固定することが大事と伺っていたので、それを意識した時はきっちり当たる気はしていますので、無意識に手首の角度が緩くなっていて思っている よりも先にラケットに当たってしまっているということでしょうか?それとも前への体重移動の問題でしょうか?またはその両方?
以前は特に意識しなくても当たっていたので、どうも確信がもてません。
グリップはセミウエスタンのフラット系です。他にも意識するポイントやコツまたはチェック方法などもあればぜひご教授ください。

かきぴー より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

たぶんフォアハンドの話ですね。

私もフォアハンドやスピンサーブは

ラケット面の先端気味で打っています。

告白すると

最近、パワーが落ちてきているので

フォアハンドはセンターに近づきつつあります。

 

ところで

なぜ、先っぽで打つのかというと

テニスの物理学

ラケットとボールの

衝突速度と反発係数の問題。

簡単にいうと

遅いスウィングだと

ボールはストリングの弾きや

ラケットの反発で飛ぶのですが

早いスウィングになると

ラケットやストリングではじいてくれない。

 

ラケット面にはスイートスポットがありますが

これはゆるいスウィングの場合。

早いスウィングだと

ボールもインパクトでつぶれてしまい

ストリングの弾きやラケットの反発でという理由では

ラケット面のどこで打っても飛ばない。

 

どこも飛ばないとなると

スピードの速い先っぽの方がまだましということ。

だからスウィングスピードの速い男子選手は

サーブやスマッシュ、フォアハンドを

本人はスイートスポットと感じる先っぽで打つのです。

djok1501jast

そんな人でも

ボレーは真ん中で打ちます。

 

この現象の

ボーダーラインは時速100km位のようです。

 

まあ、そんなわけで

先っぽで打っていると

先端にそれ以上の余裕がないので

どうしても先っぽガシャリが出やすい。

 

解決法は

いっぱい練習して精度を上げる。

姿勢を良くして

ボールとの距離を正確にしやすくする。

頭をしっかり垂直にして

しっかりボールとの距離をつかめるようにする。

昨日も書きましたが

インパクトまでボールを目で追わない

こんなことしか考えられません。

 

そうそうもう一つありました

ガシャリでも決まるほど

スウィングスピードを上げる。

 

まあ

上体と頭の姿勢をしっかりとれるようになれば

特に頭がぶれなければ

自然に、精度は上がると思いますよ。   テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, ラケット、用具他 | 投稿者松原コーチ 20:33 | 1件のコメント

ボールをよく見ると

『ぼこびっち』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  いつも楽しく拝見してます。
ついさっき、ヤフーニュースで錦織がハイボレーしている写真があったんですが、インパクトの瞬間まで凄い顔でボールを見ていました。印象的だったのでお便りしました。
プロの写真をみると首を捻ってインパクトの瞬間までボールを目で追っているように見えます。
私は最後までボールを見れない(おそらくインパクトの時は正面を向いているので、予測で打ってる)ので、プロのようにボールをみようと心がけるのですが、首を捻るまでしてボールをみようとすると、頭の位置がぶれるのかミスヒットになりがちです。
「ボールの見方」にコツでもあるのでしょうか。利き目の問題なんかあったりするんでしょうか。
くだらない質問ですいません。

ぼこびっち より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

錦織がボールをしっかり目で追っている

ように見える

で、本人は当たるまで見ているんでしょうか?

nisikorifsu1501

松原さんは見るなと言っている

でも、本人はしっかり見えている。

私自身はよく見ようとした時ほど

センターを外します。

 

ほんとうに当たるまでボールを追えば

あなたのように

「首を捻るまでしてボールを見ようとすると

頭の位置がぶれるのか、ミスヒットに ・・ 」

なっちゃうんじゃないでしょうか。

それに

ボールの方に、真っ直ぐ顔を向けなくても見えますよね

それをまっすぐ向けるまで動かすと

頭が動いて

オーバーアクションになるのではないでしょうか。

 

だから、錦織も本当は

首を捻るまでしては、ボールを見ていない

のではないでしょうか。

 

だいたい

当たるまで見ても、それから修正できるわけもなし

心ではしっかり見るつもりで

(インパクトで正面見てる人なんていません)

当たるまで見ないで、予測で打つでいいんですよ

 

念のため世界1ボレーのうまい

鈴木貴男プロに聞いてみましょう

ボールが来る

takaofv1501tb

インパクト

takaofv1501

黒目はどっちを向いていますか?  テニス

 

 

 

カテゴリー: ボレー | 投稿者松原コーチ 17:40 | コメントは受け付けていません。

東戸塚オープンS

昨日、1月12日の東戸塚松原テニススクール

東戸塚オープンシングルス大会

12名のフル参加で熱戦が展開された。

今回の皆さん

サーブのレベルが高いことが最初に受けた印象

CIMG0001

手首のしっかりした人が何名かいた。

試合は4名ずつ3グループでの予選リーグ

その結果

上位、1,2位の人たち6名の決勝トーナメント

3,4位の人たち6名の順位トーナメントを行った。

優勝はサーブ、ストロークに安定性のあった、遠藤さん

CIMG0019

片手バックもなかなかのパワー

準優勝が

強力サーブとトップスピンの、斉藤さん

CIMG0010

決勝戦は最初のゲーム

サーブアンドボレーのボレーミスで落としたのが最後まで響き

6-4で、向こう側、遠藤さんの勝利。

CIMG0020

全勝で優勝した、遠藤さんは

スタミナと冷静な試合運びも光っていた。

表彰後、皆さんに集まってもらい

CIMG0025

この後は私のレッスン

実は決勝の2人、そのフォアハンドが気になっていたのだ

相手の浅くなったショットに対しぶんなぐれない。

これは手首がインパクトで緩むことと

フィニッシュの取り方が上になることの弊害

CIMG0012

浅く打ち込めないのだ。

もちろんそれなりのレベルの人たち

全然できていないということではなく

かなり上の世界での話。

ワイパースウィングのアウトサイドイン

手首を固めた、左横へのフィニッシュ

これをはっきりさせなくてはならない。

 

いくつかのドリルを順番に行い

ほぼ全員のフォアハンドがしっかりとねじ込めるようになった。

ぜひ、何をどうしてどうなったかを

はっきり頭に刻んで、練習して癖にしてほしい。

準優勝の斎藤さんとも練習したかったのだが

都合により先に帰られたのが残念がった。

実は彼の手首、インパクトでひょろっとゆるむときがあるのだ。

これを見たらぜひ、意識してほしい

(自分のサーブを参考にするといいですよ)

パワーはダントツだったので

すごいレベルになれる可能性があると思う。

 

この後、つい出来心でサーブもやってしまった

やはり手首を固定して

きっちりコントロールすることを強調した。

実はこれに関しては斎藤さんのサーブはすごかった。

ぜひフォアも手首を ・・・

 

まだ明るいうちに全日程終了。

皆さん、ぜひまた参加してください。

私の顔も見に来てくださいね。  テニス

 

 

 

カテゴリー: イベント, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 20:17 | 3件のコメント

フォアハンドの引きは

『hiyopapa』 さんより、いくつか質問をいただいていました。

以下がそのコメントの一部です。

 

カラオケ   ・・・ テニスジャーナルの記事・・・ってもしかして365のwebレッスンに載っているやつでしょうか?
なにやら松原先生の理論とキレイに一致した記事だなぁと思っていたのですが。  ・・・

・・・  振り子でスイングするには、やはり水平に引くのは適さないのでしょうか?
振り子に引く、または外向きに引いてループ、で教え直すべきでしょうか?
ジョコビッチの引き方に似たような引き方をする長男の引き方。どう教えたものかと悩んでおります。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

365のwebレッスンというのは

いきさつは知りませんが

テニスジャーナルの記事そのものです。

 

そして、そのほとんどは

松原さんが解説していたころのモノです。

ですから当然

私の理論とキレイに一致します。

 

さて、フォアハンドの引き方ですが

トップスピンを安定して打ちたければ

面を作って振り子で引き振り子で打てばいい。

というかそれ以外の選択肢はないと思います。

dtarokamae1501

その延長として後ろをループする。

1411ftb

さらにその延長で高めから引いて面を外に向ける。

 

もちろん  (念のための追加注釈)

黄色の線がOK線、赤はNG線です。

赤くループすると、面が上向きになります。

 

ところで、ジョコビッチのように引けば世界1です。

ラケットヘッドを遅らせすぎないようにしたほうが

kurai1411ftb

アマチュアとしては使いやすいと思いますが。

 

教えるのはそれくらいでいいのではないでしょうか

それ以外はのびのびと自分でやらせる。

それでだめなら

本人も頭をひねる。

その時のアドバイスは効きますが

それ以外のアドバイスはうるさいだけ。

あまり教えすぎると

かえって

身体も頭の中もとっ散らかって

動きがおかしくなります。

バシバシ行けばいいんじゃないですか。

1501djousiro

子供は教えなくても歩き出しますし

走りだします。

錦織やジョコビッチ、フェデラーなど

ビデオで

時々は目にすればいいと思いますし

出来れば生で

うまい選手、迫力あるプレーを見る機会があれば

勝手に真似をします。

耳からの情報より

目からの情報の方が役に立つことの方が多いと思います。

それで困った時に

コーチのアドバイスや

私の文章を引用する。

 

ぜひ

教えすぎないようにしてほしいと思います。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド, 年寄りのひとりごと | 投稿者松原コーチ 18:14 | 2件のコメント

腰の使い方

『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメント中、2つ目の質問部分です。

 

カラオケ   ・・・  2つめ、ストローク時の腰の回転について
秋口から(50の手習いと言いますか)地元のテニススクールに通い出しました。
そこのコーチが言われることに、「グリップゆるゆる、振った時、ラケットが飛んでいかない程度に握る。」「スイングの始動は腰から。ラケットを持つ側の腰骨を意識し、腰を回転させる。上半身はそれについてくる感じ」とよく言われます。
フォアはそれ程、変にも感じませんが、両手バックは、手打ちを意識し、腰は勝手について来ると思ってきましたので、少し違和感があります。再度、ご解説いただければ有難いです。

来年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。

レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

先日のスクエアースタンスを見ていただけたでしょうか。

うまく上体が前向きになって

その後腕が振り出されて来れば

きれいなフォアハンドが打てるのです。

ただ

ボールと正確な距離を取って回ればいいのであって

右腰が出なければならないわけではないのです

オープンスタンスや下がりながら打つときは

djok140609

むしろ左腰を動かしてどける。

身体のどこを基準に見るかで

背骨から見ればどっちでも同じことです。

背骨が前に出ていけば右腰

背骨が後ろに下がれば左腰になるのでしょうね。

 

両手打ちも文章にすればまるで同じこと

同じ原理なのですが

腕の力と上体の動きの力、動きの量

その関係、バランスがかなり違う

フォアハンドは

上体がゆったり動いて、つぎに腕が振られてくる。

1411nisifshippari

だからフォアはのびのびと振ったように見える。

それが、両手バックだと

上体がちょっと動いたところで

腕が鋭く振られてくる。

フォアだと上体の動きで打ったようになるし

1411nisikori finis

両手バックだと腕力で打ったようになる

nadal1410bkb

だからちょっと窮屈そう

ということだと思います。

 

ただ、安定性ということが実際には大問題なので

フォアでも両手打ちでも

手首ぐにゃぐにゃはどうもいただけませんね。 テニス

 

 

 

カテゴリー: バックハンド, フォアハンド | 投稿者松原コーチ 18:09 | コメントは受け付けていません。

スクエアスタンスからの腰

『hiyopapa』 さんからフォアハンドの質問です。

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ   松原先生、こんばんは。
連投失礼致します。

フットワークからの流れで一つ質問させて下さい。
ずばり『スクエアスタンスからのフォアハンドでは、脚はどう使えば良いのでしょうか?』
先日の質問にあった『イスに座るように重心を落として、スイングにあわせて左足に乗って立ち上がる・・・』のくだりなど、イマイチしっくり来ないもので、ジュニアに指導するときも含めて教えて頂けますと助かります。

hiyopapa より

 

 

 

水瓶座   私の答えです。

腰が前を向き

自然に上体が前向きになって

腕が振り出され

インパクト。

 

この一連の流れがうまくできるなら

何スタンスでも構わない。

だけど

初心者がそれを自然にできるためには

スクエアースタンスが一番いい。

 

というのはこんな恰好から

打球方向に踏み込んでいくと

CIMG5649

左足がつっかえ棒になって

ついでに

少し腰を開いておくと

(左足を前向きに踏み込むのがこつだが)

腰や上体が自然に前向きに回る。

taijuuidou

(これは昔、私が解説した、テニスジャーナルの記事)

それを何度も繰り返して

上体の向きを身に着けることがまずは大切。

 

そしてその後で

オープンスタンスに入っていく。

aza1407

オープンスタンスは

この上体の回転を

わざと意識して作らなければならない。

だからスクエアーでコツをつかみ

打てるようになってから始めたいのだ。

 

とまあ、話が進んだところで

もう一度言うと

左足はつっかえ棒

身体を回すための方便

しっかり乗っかるための脚ではないということを

強調しておこう。

乗っかりかけて蹴っ飛ばすのだ。

 

ついでにこれは野球のホームランを打つコツでもある。

これが下半身パワーを上体に伝える一番の方法でもあるのだ。  テニス

 

次に

「椅子に座ったような姿勢から持ち上がる」 のは

昔、ビック・ブレーデンが提唱していたこと

下から上にこすりあげるトップスピンを

マスターするための方法として言っていたのだと思う。

日本では、アメリカン・テニススクール

というところで盛んに取り入れていたので

そんな教え方のコーチもいるのかもしれない。

 

だが、そのやり方で

強力なトップスピンを見せてくれるコーチもいないし

実際にトッププロはそんなことしない。

とりあえず

気にしない方が身のためだと思うが ・・・      テニス

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 22:16 | 1件のコメント

深さの打ち分けは

『このくらい』 さんからの質問

以下がそのコメントの全文です。

 

カラオケ  あけましておめでとうございます。
毎回毎回、楽しみにアップを拝見させてもらっています。

いつぞや松原コーチが「面を感じて打つこと」が大事を書かれていましたが、最近になってそのことを痛感しています。

私は「面を感じて打つことができる」と言っていましたね。

回転をかけて安定させることは重要だと思いますが、なんとかコートに収めようと、無理に回転を掛けようとしたりしていましたが、結局は面の作りで入るか入らないかが決まるんだな…と。

で、質問です。
コースを狙うことは面を向ける方向で決まりますが、深さ(長い・短い)はどのように調節すればいいのか、どこにポイントがあるのか、ご教授願います。

このくらい より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

たぶん、フォアハンドの質問だと思うので

そのつもりの答えです。

 

面の向きで調節したら

すごく不安定になると思います。

だから面は垂直で固定する。

そして、スウィングで調整です。

下に向けて振れば下に行くし

上に向けて振れば上です。

 

実際のプレーでは

スウィングの軌道の高さとフィニッシュで調整です。

このことに関しては

バックでも、薄いグリップのフラットでも

基本的な考え方は一緒です。

 

さて、フォアハンド

ワイパースウィングのトップスピンですが

nadalsf1501c

緑色のように振れば少し上気味に飛び出して

深く入ります。

黄色のように少し下向きの軌道を取れば

低い弾道で飛び出し

浅く、短めに入ります。

黒色と水色の線は手の位置の動きです。

 

その時、手にかける力の方向は

赤色の矢印

かなり下向きですで

この下向きが強ければ強いほど

下に、短く打てます。

ワイパーで遠心力がかかるので

ラケットの重みを中心に引っ張り込みながら打つわけです。

 

さっきの軌道の話を腕の動きに置き換えますと

肩を中心に大きな円を描けば深く

肘を中心に小さな円を描くと浅く打てます。

 

どちらにしてもフィニッシュは上体の左横です。  テニス

 

 

 

カテゴリー: フォアハンド | 投稿者松原コーチ 15:30 | 4件のコメント

サーブ、リストの使い方

『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの中の1つ目質問の部分です。

 

カラオケ   ・・・

1つめ、サーブをする時のリストワークです。
松原コーチはよく、リストを固定してと仰いますが、スピードとキレを手っ取り早く出そうとして、リストと意識して使うようにすると、確かにスピードもキレも出るような気がするのです。
これを疑問に思っている中級プレーヤーは、私の他にも、たくさんいるハズ。
どうか、ご解説お願いいたします。

・・・    レフティスタイル より

 

 

 

水瓶座  私の答えです。

ラケットヘッドをスピードアップする方法として

あなたのおっしゃる

リストを柔らかくして

鞭を使うようにする方法が一つ考えられますね。

うまくやれば、130km/hくらいいくかも。

 

もう一つがプロの選手が採用している

腕の内旋 (腕相撲の腕使いです)

と、回内を使う方法です。

 

回内をうまく使うには

前腕とラケットに角度がなくてはなりません。

CIMG5457

ご存じ、ラオニッチです。

CIMG5459

角度があることによって

回内がラケットヘッドの移動距離を作るのです。

CIMG5460

手の移動距離の何倍もラケットヘッドが走ります。

手首に角度があり

CIMG5461

肘が既にほとんど止まっていることに注目。

CIMG5462

成人男性であれば

この方が圧倒的なスピードを出せると思います。

180km/h以上を目指すならこれしかないと思います。

 

ただ、握力の無い女性や子供には

内旋や回内を力強くやる筋力の問題もあり

スピードに関しては

このご利益が少ないことも間違いありません。

あまり両者の差はないかもしれません。

(柔らかい方が早いということはないと思います)

 

次の問題はコントロールです

私がいつも言っている

手首固定のサーブであれば

ラケット面がいつも同じ形で出てきます。

CIMG8075

手首ぐにゃぐにゃであれば

出たとこ勝負です。

この方向で

ファースト、セカンド

両方うまくなった人を見たことがありません。

 

手首によって

サーブが安定するかどうかでは大きな差が出ます。

力のある男子プロは

手首を固定して

力が入るようにやることで

コントロールも同時に得ている。

 

世の中にはサーブの苦手な女子が多いのですが

力を入れて

面を固定する習慣がないことが

この大きな理由になっていると思います。

 

ついでにコーチや先輩たちが

力がないんだから

力に頼らないように ・・・

なんて指導したりして、ますますぐにゃぐにゃ。

 

力がなくても手首は固定するべきです

サーブは入ってなんぼなのです。   テニス

 

 

 

 

カテゴリー: サービス | 投稿者松原コーチ 15:15 | 1件のコメント