あけましておめでとうございます。

2017年元旦を迎えました。

年末ブログを更新しようとしたら、私の大事なiMacちゃんが体調不良に陥り、看病にだいぶ時間を取られました。

おかげさまで峠を越えられたらしく、持ち直しました!よかったー

WindowsからMacintshに乗り換えて、はや2年。不慣れだなーと思っていましたが、不調に陥って気付いてみれば、なぜかWindowsに戻りたくないと思っている自分に気づきました。

今後もこの子と付き合っていこうと思います。外付けのHDDをお誕生日(導入は2年前の年末でした)にプレゼントして、体調管理?もしもの時のために?安心できるようになりましたので、もう数年はこの体制で頑張ります。

今年はもっとこのパソコンに変えてよかったと思えるような活躍をしたいと思っており、それでテニスのブログなのにこんなことを書いています(笑)。

 

目標は、もう一つのブログにも書いたのですが、文章の量を減らそうと。

結構ワタシ的には思いついたことを書き留めておくので、まとめないうちにブログに掲載して、書き終わったことで頭の中で整理がつく、なんていう使い方をしている面がありまして、雑に書きなぐってきました。

 

おかげでタイピングが速くなったり、書くことにストレスを感じないようになって来れたのですが、さすがに最初にブログを始めてから10年目。もういいだろうってことで、まとめてから書くことを目指します。

 

読者の皆様には、長すぎて読みづらいとか、読む気がしないとか、色々言われてきましたが、結構笑顔で流してそれでも長々と書きなぐってきたこのブログ。

半分まではいかないと思いますよー

てことは、それでも他人様よりも長い文章になると思います。

 

電車の中で暇つぶしに読んでくださるような方には、ちょっとだけ物足りなくなる(目的の駅まで持ちこたえなくなる)かもしれません。

 

言っておいてできないこともあるので、まだわかりませんが。。。

短め、を意識しながら書いていきたいと思います!

 

今後とも宜しくお願いいたします!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:30 | コメントをどうぞ

力を抜いてわかる事・入れてわかる事

「脱力する」ことで気づくことが多いのは、テニスに限らずスイングするときには必要な要素なのでしょう。

以前にみていた高校生のジュニアの子が、「コーチぃ~脱力ってこうでいいの~」とぐにゃぐにゃのタコ踊り的なテニスをしてくれたときは、5分くらい笑っててレッスンが中断しましたが、力を全て抜くわけじゃないので、重要なキーワードかもしれませんがやり方ってものもあるのでしょう。

 

普段、ラケットコントロールをしたい意識が強いとぎゅっとグリップを握りしめて、スイングの勢いの方向や、急激にスピンをかけたいなどの時に力づくで打つようなことがある人には、「もうちょっとリラックス!」って声がかかるものです。

大概そうやって力づくでもコントロールしてやろうという人は、そうでない人に比べてセンスがある場合が多くて、要するに入れた力が反映されたときに打球感が変わることが体験として残り、その方の中で打球のヒントとして出来るのでしょう。

中には先入観というか、うまくできているかどうかを顧みないフェデラーや錦織の真似をしようとして頭の中にイメージした形をなぞるだけの「勘違い」的な力みのある人もいますが。。。

よく鍛えられてできた人のフォームを、素人がきちんとトレースできることは稀で、プロ選手は自分の打球感を元にスイングをコントロールしようとしていますから、うまく真似をすることで近い要素をもらうことが出来るものの、いつ力を使っていていつどの力を抜いているかなんてきちんとそっくりにすることはほぼ不可能だと思います。

可能だったら球速はプロほどでなくとも再現力としてラリーでもクオリティの高いショットになると思いますが、現実にはそんなにうまく「相手ショットへの合わせ」までも含めて他人のフォームでコピーしきることは難しいと思います。

 

 

さて脱線を元に戻します。

脱力してみて、そうしたことのない人が気づくのは、「こんなに楽に、しかも伸びるボールが打てるのか!」みたいなものだと言いますね。

スイングは力ではなく量ですので、力を入れて打っても、抜いて打っても、同じ量のスイングが出来ているのなら、インパクトにかかる力は大差ないはず。だから、力を入れてもたいしてすごいボールにならないっていうのと、力を抜いたからと言って急に弱くもならないものなんです。

スイングの量って、スイングがスタートしてからフィニッシュするまでの長さ。ボールに乗っかるパワーに関していえば、フォワードスイングからインパクトまでの長さです。

個人のスイングで、一定のリズムが身体にあるでしょうから、スイングスピードを極端に変えるってことはじつはむつかしくて、力を抜いても、入れても動作のタイミングはボールに合わせて一定の範囲内で行われることが多いものです。そういうことから見ても、インパクトのパワーは大差がないはず。

「ボールが伸びるように」感じるというのには、確かに効果が出る場合があります。

それは、手首がしなやかになりやすくて、ラケットの(トップ部分の)アクションがおおきくなれば、瞬間的なパンチ力が上がることになって、鋭く回転が掛かるとか、腕からラケットへの加速がスムースになってインパクトの強さが増すということもあります。

だから、「ゆるゆるでいい」という表現になると思います。

緩めていいのは、握りというか、手首の事だと思います。しなやかさを出す程度にすること、という方が一般的には良いような気もします。

動作中のラケット面の中心がどこにあるのかわからなくなってしまっては本末転倒ですから。

 

 

 

逆に、力を入れた方が良いというアドバイスをする場合もあります。

インパクトにスイングのアクセントが無いような場合ですね。

あるいは、力を入れるポイントが間違っているような場合です。

身体を回す力=スイングを始めよう、加速させようとする力

腕を振る力=ボールをあっち側へ飛ばそう、力強く打とうとする力

ラケットが動く力=ちゃんと当てよう、面の向きなどに意識しようとする力

みたいな意識があって、全部一緒に力を入れることはできないというか、同時に意識することはむつかしいものなんです。

で、どれが正解ってこともないと思う(どれも必要な要素)ので、その人がどこにフォーカスを当てているのかを見るわけです。

ボールの動きをみて、「いまだ!」みたいな感じでボディアクションがある人。たとえば身体を回す力で腕の力を意識していないかもしれませんね。身体を回すと腕が付いてくるっていう。それでタイミングがいつも合う人は大丈夫なんだし、そこでズレが出るってことは、腕の方が遅れてくる認識がすこし甘いんでしょう。

インパクトに合わせて腕が加速するように力を入れる人も、ラケットはそのせいでおいていかれる動きが一瞬入ることをうまく認識できていないんだろうなと解釈します。インパクト前にその加速を作っておいて、インパクトに合わせて面が出てくる人はタイミングがあっている人ですし。そうでない人も同じ動作がインパクトの役に立たないことがわかれば、すこしずらして考えられれば改善されると思います。

 

スイングが正しいかどうかっていうのは、同じようにやっていても結果が違うことがあったり、結果が違う出方になる人がいるってことなので、「やりかた」に正解を求めるのは良くないのでしょう。

スイングするのは、まず第一にボールが当たる瞬間のために注意を払うってことなんでしょう。飛んでいくボールの事は、手ごたえで覚えていけば再現性が上がっていくわけで、飛んでくるボールが毎回同じではないことはわかっているはずですから、

「面の真ん中に当てること」と

「その面の向きが狙った方にボールをだしてくれること」が出来ていることが最初の条件だと思います。

だから、速いスイングをする事よりも、手がラケット面にかかる衝撃を感じるころには狙った形になっていてきちんと気持ちいい打球感が得られるかどうかの為にやってみてもいいわけですね。

どこに飛んできて、どうやってバウンドするか、変化するかもしれない(思っていたのと違うかもしれない)ボールに、うまく追従してきちんとインパクト出来るかどうか、っていうことに焦点をあてれば、そこは力を入れてもいいと思います。

 

縄跳びを飛ぶときに、縄は最初から最後まで腕の力で支配されている訳ではないですね。くるっと手首を回すと後からついてくる縄が身体の周りをまわっていく、というもので、そこにタイミングを合わせてジャンプするわけです。

要するに腕は、流れを作る動きを必要としていて、ラケットも腕も身体も、回転運動が入ってくるのはガチガチに力を入れるってことではなくて、流れを作る為の力は必要で、ボールに合わせる必要があって、うまく動作の流れに乗せてインパクトを迎えられればボールは狙った方に上手く飛んでいくのを感じられるようになるってことなんでしょう。

 

カテゴリー: 打ち方オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:32 | コメントをどうぞ

初心者には薄いグリップが良いのか

自分で確認した(現地で研修を受けたとか)ってわけじゃないのでアレですけど、アメリカではテニスを教わるときに、最初にボレーからスタートするらしいですね。←これ、いつきいたのかなぁ、もう20年位前だと思います。

おそらく、フォアバックの両側の面を使うことを前提にしていることと、ラケットがボールを跳ね返す感覚の方が(いかにスイングすべきかより)大事なんだろうというところが理由なんだと思います。

日本では、フォアハンドストロークからですね。そのときに、「イースタンフォア」で握りを教えるわけですが、この理由を考えたことがあるでしょうか。

職業コーチの方だったら、ほとんどが知っていると思います。そこからの発展性があるから、という理由だそうです。ストローク用に厚く握るようにも、ボレーやサーブのために薄く握ることも、どちらにも対応が難しくないってことなんでしょう。

初心者には、横向きから体の回転動作を生かしてスイングしながらきちんと打つことが難しい、とするなら、その理由は理にかなっていると思います。

厚く握るほうが、強烈なストロークを身に着けやすいかもしれませんが、ボレーで苦労するかもしれません。

コンチネンタルは日本での言い方かもしれませんが「硬式テニスの基本」みたいな位置づけですね。

教本の中では明確にコンチネンタル、イースタン、セミウェスタン、(フル)ウェスタン・・・と腕とラケットのなす角を作る握りの事を分類しています。

しかし現実はもうちょっと細分化していて、この言い方がはたしてすべてを言いあらわしたり、表現したものなのかは怪しいと思っています。

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フェデラーはフォアの握り薄いっていうけど、これどうなの?イースタンではないですよね。。。手がでかいんだろうから、我々とちょっと違う部分も実はあります。(手がでかい割に、グリップサイズは3で、体格にしては細い)

それと、ヒールの位置がこの写真ではちゃんと見れませんけど、違います。ストロングイースタンとでも言いますか、薄い握りの自由度と、厚い握りの力強さの両面を持っているといってもいいのかもしれません。

 

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このくらいが薄いっていうかなぁと思います。スクールのコーチらしく、初心者に教えている握りで真横から撮っています。

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これだとセミウエスタンかなぁ。

フェデラーの画像は、これよりも人差し指と親指のV字の中心は薄めの位置で、ヒールはもっと厚めの位置に来ていて、インパクト前にヘッドがうまく下がって、遅れて出てくるようになっているような感じです。

上半身の形も、この実際には打っていない私の画像よりも、もうちょっと顔を残す(横向きの体の意識を残す)ことで、狙ったラインを外さないように「押し」を加えやすいようにしているんじゃないかと思います。

 

 

まあその話はいいとして、初心者にフォアハンドストロークを教える際に、イースタンフォアのグリップで教えるってことについて懐疑的な意見を述べてみようと思います。

先に言っておきますが、否定的な立場をとっているというほどのものではありません。もちろん良い面も悪い面もあるってことなので、悪い面を見るとどうなんだ、ということを知っておくのもよかろうと思っての記述です。

それぞれのグリップの厚さについては、得意不得意があるので、良い面悪い面というのはそういう事も含みます。

イースタンフォアは、なじみやすい握りであることには間違いありません。手のひらをラケット面に沿わせ、その面の感覚がグリップを通じてわかりやすくなるようにそのまま下ろしてきてグリップに合わせる、という説明も、とてもシンプルで感覚的に理解しやすい。

腕の振りは、振り子運動が出来れば、腕の長さ、イースタンで握ることによってできる腕とラケットのなす角までを考えれば(そんなに細かく考えなくても)ひざ上からベルトの高さくらいが打ちやすいボールの高さに設定されます。

初心者向けに近くから手でトスをするボール出しを打ってもらうには、バウンドをそこら辺の高さにするのは、ボールの規格上も理にかなっていると思います。

しかしですね。。。ラリーがベースライン同士になった際に、バウンドしたボールがベルトの高さくらいになるようにするのって、けっこう正確にボールの動きに合わせて動き回らなきゃいけないですよね。ましてラリーに不慣れなレベルでのボール軌道は高めでゆっくりなショットである方が繋がりやすいかもしれません。

まあイースタンで打ちやすいように私だったら高めの弾むボールを送らないようにラリーしたりしますが。初心者同士だとそういったコントロールは難しくなって打ち返しづらい打点からミスが早くなったりしがちです。

 

それと、振り子動作は安定するのはスイングがお腹の前を通るとき。すなわち横向きになった方がスイングは安定して、打点が発見できれば安定したコントロールのショットが打てるようになります。

だけど、相手のコートからショットが飛んできていて、自分もそっち(ネットの向こう)に打ち返そうとしていますから、慣れていないプレーヤーであるほど、ネットに対して正面向きでいたいものです。目をそっちに向けておける方が安心できる。

そっちから考えれば、正面向きからラケット面を相手のコートに向けて、それを持つとなる、厚いグリップになった方が跳ね返しやすい。

例として実際に、小さいジュニアに横向きになるスイングを教えて、うまくできないような子に、ラケットを縦にして相手のコートに向けさせて、高ーく弾むボールを球出しして、そのラケットで跳ね返してきな、っていうと、身体の余計な動きがないために簡単に照準を合わせて成功させてきます。(羽子板打ちみたいになるってこと)

手の形と、当たったボールがあっち側に返る、という都合がシンプルになるってことかもなぁと思います。かといって厚いグリップで教えるのが正解ってわけでもないでしょう。いずれ体は横向きにしてスイングの長さを確保しなければならないし、フォロースルーでコントロールの感覚を付けなければならないでしょう。

厚いグリップでももちろんできますから、ストロークに限っては近道と言えば近道だとも思います。

厚いグリップでの利点ももちろんありますね。例えば手首とラケットのなす角が大きくなりますから、グリップ側からスイングを出していって、ヘッドにパンチ力があるという力の入れ方(動作の順序)の正しい形を覚えやすいと思います。薄い握りだと体や腕などの大きな力を使って不器用な動きになってしまうより、手首や指先などの素早く力を入れたら反応しそうな部位に頼ってしまう傾向が強く出る場合があります。

それって、ボールの飛んでくる動きに馴染みがないために、目で追ってなるべくうまく追従したいような感じで普通に誰でも起こります。

厚いグリップでこそ、腕を前に突き出して壁のように面を使うことで、グリップ側が動きをリードして、運動の連結をうまく使えるような型にはめやすい面もあると思います。

厚いグリップで癖がついて、ボレーやサーブ、スマッシュ、あるいはバックハンドストロークへの握りかえがしづらくなるという側面も持っているかと思います。

だからなるべく早い段階でスライスも教えて、状況に合わせて判断させるような練習をしておかなければならないでしょう。

相手が打って来てから、自分の打点にボールが到達するまでに結構時間があり、その間に動きの判断や狙いの決定、自分の動作のイメージなどが慣れていくのが練習です。

バックハンドの握りが難しく感じて、フォアハンドよりも苦手なイメージを持ちやすいものですが、バックハンドはスライスでもいいわけです。

ボレーやスライスの要素を早い段階で知っておく−スイングよりもタッチでボールが飛ぶ感覚を知っておく−ということを、初心者にうまく教えてあげることができれば、フォームにさほどこだわらずにゲームを楽しめるようになるかもしれません。

薄い握りは手の届く範囲が返球範囲になること、切る動作をすることでフォアとバックの境界線が薄くなること、テイクバック時のラケットセットを高くすることでスライスとドライブの両方の準備になることなどを覚えられれば、やっと届いたようなラケットでも面の感覚があればネットの向こうには返せる、ということがわかります。

タッチでコントロールできるのが、最初は短い距離ということになるのなら、ショートコートでラリーやゲームができるようになると思います。

 

タッチにエネルギーを与えるのがスイングですから、ボレーよりもスライスのストロークの方がスイングの長さが必要になることの理由もわかります。いかに振るかが問題になるようではなく、いかにうまくタッチするかがスイングの目的になるのなら、打点に迷うようなこともすぐになくなるでしょう。

 

ここまでのことをまとめると、厚いフォアの握りと、それ以外ができる薄い握りの2種類を手の感覚に植え付ける、ということがコーチとしての使命かと。(大げさかな)

バックハンドのドライブをいかに打つか、ということがトピックスになってくるレベルになれば、腕とラケットを動かす方向に対して握りとは衝撃力を受け止める形のことですから(=正しい打点の形…だから人によっては多少の差があっても良い)、例えば左手を添えて両手打ちってことにしてもいいですし、

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こんな風に「面のないもの」で打つことをイメージして、このバットのどこにボールが当たることになるか、そのボールはどうやって飛んでいくかを理解できれば、そんなに握りかえは難しくないでしょう。

握りかえのできない人っていうのは、グリップチェンジの動作がわからないのではなくて、信頼できるフォアハンドの面感覚が変わってしまうのが恐ろしいからなんです。

だから、こういうイメージと、実際の成功体験を繰り返していくしか上達する道はないのと、その段階の途中であってもゲームを楽しみたいのならスライスという安心できるショットがある。

ドライブが打てるようになっても、スライスは便利なショットです。相手の攻撃をかわし、時間を作り、自分に有利な展開に持っていくことになったり、パワーよりも繊細さが必要な瞬間にとても打てると重宝します。

打点の範囲や、スイングのタイミングに対応できる幅が広く、腕をひねるような動作が入らなくても良いために使いやすい。強く打つと吹っ飛んでいってしまいそうなので、気持ちよく強打を叩き込めるようになるにはドライブを使えた方がいいので、スライス主体でテニスをすることを積極的に教えなくてもいいでしょうが。

 

そうすると、イースタン、という中途半端な握りの出てくるところがないような気もします。

 

実際には、フォアハンドは打てるようになったけどそのほかのショットがまだまだ、という成長の仕方をする人がほとんでしょうから、ここへ書いたような理想的な上達はしないものなんですが。

 

体の中に感覚ができないと、自信なんてつかないでしょうからね。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:12 | コメントをどうぞ

「時間」というプレッシャー

早く着替えないと遅刻しちゃう、とおもって急いで着替えていたら、なぜか手が震えてうまくできなかった、という小学生の時の思い出があります。

その時に「なんだ落ち着けばちゃんとできるじゃん」と自分でわかって、大人の人たちが「落ち着きなさい」とかっていうのがちょっとだけ理解できたような気がしたものです。

 

ボールが飛んでくるのがプレッシャーになる、と前回の記事で書いたのですが、どんなレベルになってもそういうことはあると思います。

プロの選手だって、さっき200キロのファーストを見た後に、急に150キロのすっごい跳ねるスピンサーブ見せられたらうまく対応できないかもしれません。速いからいい、ということもありますが、相手が慣れる、ということもあるので、そういう速度の落差、みたいなのを武器にすることもありますね。

 

かくいう私も、スクールの上のクラスで、男性のサーブへのリターンはやっぱり不安定で、そのメニューの時には挑戦するような気持ちでリターンの打席に入っていたようなところがあります。

 

それがどういうことか、最近ではリターンでは崩されにくく感じています。書き方を間違えたかな、相手のサーブでは崩されにくくなってきたと感じています。

 

実は、コーチが相手になるとまた違ってきます。やっぱりボールの伸びとかは違うんですね。

技術的に上がったというよりも、見慣れてきた、ということの方が大きいと感じています。

 

そのほかに、

 

「ボールをより遅く見る方法」

 

もあるんですね。

 

そのコツは、

 

「もう打てるはずなんだけど、まだ打たない」を一瞬でも作れるようになるってことです。

 

いつも通りのテイクバックからインパクトまでの体の動きは、まさにいつも通りに動く、慣れた動きの上で意識して見ます。

一瞬、いつもだったらもうボールに向かっていくけど、わざと我慢する。

 

言い方を変えれば、「ひきつけてから打つ」というかもしれません。

体のバランスが、相手ショットのスピードがあるように見えて、突っ込みがち担っているなと感じた時には、きっとそれができるはずです。突っ込まなければ、バランスはいい方に保っているはず、と信じてそうやってやります。

 

同じ相手の、同じようなショットに、一瞬我慢するくらい、「実は速い球じゃない」と信じ込ませて(自分にですが)見ていると、見えちゃったりするものです。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:19 | コメントをどうぞ

飛んでくるボールのプレッシャー

飛んでくるボールの空気圧、じゃないですよ。精神的な圧迫感があるかっていう話です。

たとえば初心者の人にも、差がある場合がありますよね。生まれて初めてテニスをするっていう人でも、普通のリズムでうまく当てられる人もいれば、固くなって動きがぎくしゃくしたり、なぜかワンバンドする地面に向かっていったりすることがあります。

上級者のクラスに行っても、もちろん私自身もそうですが、想定外の速い球が足元まで深く入ってくるような感じの時に上手く打てなくなったり、読みが外れて走っていこうとしているのと逆に真正面に飛んできたりする遅い球なんかで、うまく動けなくなっちゃって失敗することがあります。

ラケットの扱いに長けてくるにしたがって、そのプレッシャーは軽くなっていくものだと思いますが、たとえば上級クラスの、シングルスの試合に出ているようなレベルの人でもフリーの状態のチャンスボールを力んでミスってしまう事があります。

それって、へたくそだからミスっているのでしょうか?

狙った通りに、ミスなく決まるような勢いのショットを打てないと・・・とか、せっかくいい球を打ったのに決まらなかったとき、とか

なんでもないようなボールでもミスをしますね。

普通の練習では、気が抜けていて余計なミスをすることがありますが、相手のいるラリーや、試合などの環境の変化によって「失敗はゆるされない」というプレッシャーにさらされます。

スクールの初心者や初級クラス位の人なら、練習してうまくなりたいから、きっと気を抜かずに一生懸命うまく打とうとするでしょう。

ウォーミングアップの、コーチの手でトスしたワンバウンドの簡単なボールでも、試合中みたいな一生懸命さで打つ人もいます。

でもそれって、軽いはずのプレッシャーを重たくしていませんか?

そういうときの練習の目的は、自分の身体の各部位が普段通りに打球動作に対応できているか、例えばテイクバックしたラケットを打点に合わせてドンピシャでインパクトに合わせられるか、とか回転を掛けるようにしたのなら膝が曲がっているかとか、面を感じながらコントロールの感覚はどうなっているかとか、確認するくらいの意味でやっていればいいわけですから、「なんだか一生懸命」という結果だけにこだわってどうやっているのか、どこか間違っていたり余計な力が入ったりしていないかとかに気を付けていないと、うまくなるべき道が見つけられない人みたいになっちゃうこともあります。

 

車のレース、例えばF1の選手なんかでも、プラクティスの時にはコースに出て、ずっと全力で走るってことはしていないはずです。

コーナーごとに、侵入から脱出までコース取りを調整したりして、ゆるく入ったかと思えば急にコーナーで攻めてみたりして、全体を本番の決勝にそなえてコンマ1秒でも削っていくために研究?している訳ですね。

練習っていうのも必要な要素がわかれば、上達のヒントになると思いますから、全力で打つと決めたときはそうすればいいし、そのなかで振り遅れるとか、あたりが強すぎてアウトするとかいう不具合を治すための要素を取り入れるための練習をしてもいいわけです。

気づくのはプレーヤー本人ですから、コーチが気づきやすいようにテーマを設けいている場合もありますし、自分で目標とするプレーがあるならどんな感覚で結果までが納得いくものだったか、想像と違うものだったか、見比べてみればいい話です。

なぜか、ということよりもこの次にはこれを試してみよう、というようなやり方の方がいいでしょう。

 

飛んでくるボールの中にあるプレッシャーは、主に時間だと思っています。

よーく考えていると飛んできちゃうわけですから、あっという間に整理がついていないと打ち損ねます。

相手がどこに打ってきたかがわかってから、自分の打点までしか自由になる時間はありません。

ですがそれを少しでも自分に有利に持っていくためには相手がどこに打とうとしているかを見極められるようにしたいわけですし、さらに言えば相手にどうやって打たせようかその前のショットから作ることができれば、なんてこともあります。

ものすごい勢いで自分のショットが入れば、相手にも選択肢がなくなりますから、打ったところにまっすぐ打ち返すくらいがせいぜい、ということもありますし、当たり損ねて甘くなる、ということもあるかもしれません。

逆に真ん中に甘い球が入ってしまったら、どっちに打つのかわからないように隠されて、ドカンと決め球を打たれちゃうかもしれませんし、たまたまバックハンドの高いところに弾んだら、甘い球でもどこへでも打てるものじゃなかったりします。

攻める方の立場だったとしても、そういう中で不用意な失敗が続いたら、「帰ったらこのショットの練習しなきゃ」って思うはずですね。

 

とにかくラリーっていうのはポイントが掛かっていてもかかっていなくても、ネットの向こうの人と「かわりばんこ」に打ち合うものですから、たった一球といえど、プレッシャーのかかるシーンがあるわけです。

 

いつぐらいになったら呼吸でもするくらいの自然さで狙ったところにボールが打てるようになるんでしょうか。。。

生きている間には無理な気もしますが。。。(笑)

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 16:03 | コメントをどうぞ

ラケットの振り方を先に重要視しない

ラケットのスイングは、テニスの専用の型があるとは思いますが、わりと感覚的なものなんじゃないかなと思っています。

考え方のもとは、いまから打球しようとしてテイクバックが完了しているところから打点に向かってスイングし、当たったボールの感覚を確かめるくらいがやろうとしていてできることで、手首やひじの角度がちょっと間違ったからと言って修正できるスピードや力の使い方をしていないと思いますし、もう振り始めちゃってるところで自分の手首とか肘の角度が間違っているかどうか気づくのかっていうのも怪しいもんです。

 

動きの中でフィーチャーされるものは、もちろんボールが当たる瞬間のラケット面だと思いますし、それが期待通りのインパクトかどうかっていうのはラケットを持っている手がわかる。

 

どんなに初心者でも、飛んでくるボールに向かってラケットをスイングしていって、ラケットの面の向きを気にし始めてから初めて「ねらって打つ」ことがどういうやり方なのかわかると思います。

慣れるにしたがって狙うための準備がいかに早くできて、飛んでくるボールが打点に入ってくることや、自分のラケットがとらえる感覚にミスが出ないように気を付けることがどんどんうまくなってくるものです。

ちゃんとやっている自覚があっても、なかなかうまくいかないと悩んでいる人は、そこでラケットの振り方そのものに疑いを持つような感じ、で取り組んでいないでしょうか?

いかにうまくインパクトを迎えるか、は腕をどうやって動かしたかが先でなく、狙った打点にボールの到達とぴったり同時にラケット面を最適な状態で出すのにどうやればいいか、という事に興味を持ったことはあるのだろうか、と思います。

テイクバック完了の形は、どのようなインパクトを迎えようとしているか完全にわかっている形であるべきで、自分の型のなかでも打点に入ってくるボールには対応できるような自信が持てる形かどうかは、ボールを見ながら自問していくべきだと思います。

振り始めてからインパクトまでには、実際にはすこし時間がかかるものなはずなんですが、ジュニアの小さい子にそういう子がいるように、不慣れな人だとその時間は「一瞬」と感じているんだと思います。なぜなら、力いっぱい腕を振り回しに行っているから、すごいスピードで腕もラケットも動くんだと思います。

力いっぱい腕を振って、ちゃんと当たる子だったら、まずそこを否定せずに当てるのが上手いことを認めるべきです。そのスピードでボールをきちんととらえられるのなら、手の中にラケットが合って、空中でボールとうまくコンタクトできているんですから、空振りする子とは違う面を注意すればいい。

空振りする子は、自分の想像ではそこにボールがあるはずだと思ってラケットを出しに行ったら期待と違うことになってしまったんだと思います。

これって技術じゃないほうの問題なので、コーチとしては的確なアドバイスをするのはむつかしく、「できるようになるのを待つ」ようにして繰り返し声を励ましに使いながら頑張ってもらうくらいしかできないものです。

ま、やり方はあるんですけど、それもコーチによっていろんなやり方でその子の感覚のずれを見てあげれば、短期間で解決するものでしょう。

 

 

ともかくも、ラケットがどうやってボールに当たるのかが手の感覚で味わうことが出来るようになれば、あとは自分で考えな、でもけっこう大丈夫かもしれません。間違っていれば手を差し伸べるし、勢いよく伸びていくのなら、その子の才能がすごいんだと認めつつ正しく連れて行って上げられればいいなと。

 

打点では、自分の意思でボールを狙った軌道に乗せるべく「ボールを動かす」イメージがある方がよく、

その前後の、打点までのスイングの型がフォワードスイングだし、軌道に乗せるために動きの流れを切らずに押し切った形になればフォロースルーになっていきます。

打点が後ろになりすぎればフォロースルーは自然と取れない形で終わってしまいますし、脇が空く様なら面が不安定な当たり方をすると思います。

打点が前過ぎれば体がバランスを失ったり、ヘッドスピードが出すぎたり、出切った後の力ないインパクトになったりします。

打点は自分で力を込めてスピードを上げるようなことをするよりかは、スピードが出てくる頃のラケットにうまくボールが入ってくるような感覚でとらえてあげれば狂いも少なく、スピードや高さ、深さまでの再現性があげられるようになると思います。

 

テイクバックの型の中に、インパクトの期待の形があって、力負けしない角度でラケットが入れば、ラケット面はボールを跳ね返してくれる道具なので、うまく狙ったところへ飛ばしてくれて、手のひらに正しい感覚だったことを伝えてくれるでしょう。

意図的に形をつくり、流れに逆らわずに当てられるかどうか?

 

言葉にすると難しいような感じがしますけどね~

 

出来てみるとそれが一番信用できたりします。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:55 | コメントをどうぞ

打点の感覚の理解のために

ボールを打つという事は、打点があるという事で、打点が合っているという事は、スイングに狙いがある以上ショットが狙い通りに飛んでいったということです。

だから、どこに打とうか決めてスイングしているのにうまくいかない時は打点でミスをしている訳です。

打点でミスをするのは、打点に入ってくるまでの段階でミスをしやすい形になっていたか、ボールの方でイレギュラーしたとかで合わせきれなかったか、自分が思い描いていた飛球ラインと違うボールが来ていたか、ということになります。

ということは、打点に必要な要素は、ラケットの向きがイメージ通りに出ていること、ボールが真ん中に当たる事のほかに、相手のショットの飛球ラインと自分のスイングの侵入角が適したものであるという条件があると思います。

じつはまだあって、腕、とくに上腕骨と手のひらでなす角と、ボールとの衝突の位相が合っていないとインパクトの力がラケットをぶれさせる原因になる、なんてことも。

けっこう複雑です。

解析するってことは、いかにむつかしいかを考えるようなところがあって、それはコーチがやる事でいいんです。要するに、その条件の内のほとんどが満たされる状態でみなさんはボールを打っていて、出来ていることはことさら意識して確認しなくてもいい。出来ているということは才能がある、くらいの気持ちで、もうできることはできるでいいじゃないか、と思っていた方が得です。

生徒さんでショットにミスが出やすい人がいて、フォームは綺麗なのになんでかなぁ、と考えたときにどの条件かがうまくできていないのを見つけられればいい。

自分の中にひとり、自分専用のコーチを持ちたい、と思っている人は自分で自分のテニスを見つめたときにそういった要素を取り出して顧みることがあればいいかもしれません。

打点は、簡単な状態の事を言えば、自分のラケットに当たったボールを狙った方向へ動かす事です。

打点とは、線だとか点だとかいう話がありますが、論争があるってことはどっちでもあるってことなんです。

とらえる点があるわけですが、「ボールを押す」という表現があるように感覚的にラケット面から狙ったラインに乗せる動きが感じられると思います。

打った瞬間に「よし、うまくいった!」とわかるショットも、「しまった!失敗だ!」とわかるショットも、ラケットを通して手の感覚でショットの成否がわかるわけです。

飛んでくるボールには、止まっているときとは別に、力の方向や強さなどがボールの重さに付加されてラケットに当たります。

ラケット面をどっち側から押してくるのか、それを支える腕の形が面に当たるボールにきちんと力を加えることが出来そうかどうか、というのがあらかじめわかるときには、インパクトの直前までには何となくでも自信があると思います。エースをねらって打つようなショットを打つときに、「もらった!」なんて思うときがありますよね。

ぎゃくに、相手のショットがたとえ遅い球でも、角度が合わなさそうなときには、あらかじめ「打ちづらそうな球が来た」と思って後ろへ下がったりします。

そのボールをもっとよく見ようとか、打ちやすい所がそこじゃないことがわかっていて、下がるわけですね。ボールの方が動きが早ければ、下がってもうまく打てるところまでいけないか、体勢を崩してやっぱりうまく打てないんじゃないかと思います。

さっとスイングと面の侵入角を合わせることが出来れば、ラケット面の入射と反射の角度が合っていて相手のコートに返ったり、浮かせちゃいそうなところがうまく低い球で次の攻撃を避けられた、なんてことに繋がります。

 

ラケットを通してボールを「持つ」とか「捕まえる」という感覚があれば、合わせるという動きがわかりやすくなります。たたくとか飛ばすという感覚を初心者の内に持ちすぎると、都合のいい球が来た時には凄い球が打てるかもしれませんが、相手がスライスでつないできたり、当たり損ねのチャンスボールが来てもタイミングを合わせて打ちこむのが苦手だったりしてくるようになります。

捕まえて、放り投げる様な感じ、という人がいますが、理解できないと思う人はできないと思うし、共感できる人はそうやってやっているんだと思います。

すべてそうでなければならないってことでもないですけどね。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:15 | コメントをどうぞ

動けない・動き方がわからない

同じスクールにもう5年以上いますから、当時高校生だったトップジュニアは大学を卒業しました。小学生だった子は、もう高校生の子もいます。

小さい子だった小学生は、まだ小学生の子もいます(笑)。しかしうまくなりました。キッズクラスだったり、小学生の初心者クラスだったのが、もう試合を考えるレベルで立派に打ち合っています。

だけどまだよいサーブを打っているとは言えなかったり、逆に良いショットを打ち込んだのに次のショットが効果的でなかったり、プレーのちぐはぐさが目立ちます。

一般のクラスでも同じことが言えます。

ラリーは十分にできますし、相手にきつい球を打たれても簡単にミスをしない。女子連に参加して試合に出ていたり、男性だったらクラスをあげてきたりしていて、テニスを打球スキルでみるなら、見た目にもはっきり上達がわかります。

しかしやっぱり、先に書いたプレーのちぐはぐさが見られます。

コーチからみれば、なのか、プレーをしていない立場ならみんな分かるのか、良いショットを打とうとして打点に入り、うまく打てたとしても、その次にどう動くかがみえていない。

ようは、ポジショニングの事なんです。

ダブルスをやっている方が、コートに二人立っているという条件からわかりやすい面もありますが、相手も二人いるとか、自分が打ったショットじゃないとかで、思ったようにわからない面もあります。

シングルスでも、コートの形と自分の打ったショットの影響が相手にでる、という事がわかればある程度次の事を予想してもよさそうなものですが、常にボールを「取らされている」ようなラリーをしていると、コートが広くて、相手が自由にどこにでも打てるような気がしてどこを向いてどうやって構えていればいいのかは分かりづらいかもしれません。

 

 

プレーをしているときは誰しも、「こうきたら、こう返す」というものを持っていると思います。球種や軌道をいくつも使い分けられるとしたら、余計にその使い方も知っているはずです。

例えば、相手がロブ気味に深く弾ませてきて、自分は下がりながら高い打点でとらなきゃいけないとき、どうやって返すかはある程度決まったものがありますね?

相手の球が速くて、フォアハンドの方に遠くに走らされたら、どうやって自分のショットを打つか、用意はあると思います。そして、そのショットの精度についても、どこまでならできるかも知っていると思います。

相手のコートのどこにでも、どんなスピードででも、高さを変えることになっても、狙ったところにボールが打てる、なんて人は世界中にそんなにいないでしょう。

相手も、自分と同じくらいか、少し差がある程度だと思いましょう。その差を計っているのがラリーです。

どうやって打ち返そうか、ではなくて、どうやって打たせれば、がラリーの要素に入ってくれば、次のショットはどのくらい相手にとって打ちやすいか、それとも相手を苦しめているか、予想が効くはずです。

甘くなりそうだったらそういう期待をして、相手がしっかり打ち込んできそうだったら、打てそうなコースに予測を立てて、本当に自分の予測が合っているかどうか確かめながらショットを待ちましょう。

 

相手が打ってから、自分がラケットにあてるまでも時間はあります。走って追いついて、軸足が入って打点を取る腕までが差し込めるのなら、狙って打てていますし、そういう予測ができる動きをしているのならどこを狙うか自分で決めていると思います。

 

じゃあ、動けないことはないんじゃないかな?

 

怖いのは、相手が自分の思ったように返してこない事なんです。

だけど、相手は自分ではないし、自分のしもべでも何でもないでしょうから、思った通りになんかくれないのが当たり前。

そこから追いかければいいだけなので、位置が良ければ効率が良いってことまでができていれば、あとは打点に入るためのフットワークがあればいいんです。

 

だけど、相手が打つまでうごけない、なんてことはないですよ。

やってみて、間違っていてもいいんです。そうやって学習するんですから。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 15:56 | コメントをどうぞ

非利き手

右利きなので、非利き手は左手です。

左手は、スイングをリードする立場にある、と思っています。

利き手側ってのは、物を飛ばす動作をするんですが、そのためには飛ばす対象を直接持っていたり、飛ばすための道具を持っているってことですね。

テニスはラケットを持ってボールを飛ばしてやるってことです。

スイングには慣性力などの力があって、非利き手側とおなじバランスでいられなくなることから、体幹から見て反対側にある手をうまくつかってバランスを取る役目と、スイングの勢いを増減させる役目などがあるはずです。

 

自然とできるものになっていて、ワタシにはこの、例えばボールを遠くに投げようとするときに左手をぐっと虚空に張って利き手と反対側におき、利き手をスイングさせるときには体側に引き付けるようにして利き手のスイングを鋭くするっていう回路を切ってみたいのですが、できません。

自然にやってしまうのです。

しかし、左手にボールを持ち替えて同じように遠投しようとしたときに、右手は左手との関連を知らないかのように右手は右肩から先、左手は不慣れな動きをするかのようにギクシャクして、ボールは半分も飛ばないばかりか手から離すタイミングすらよくわからないとかの症状で、うまく投げられる日が来るような気すらしません。

ボール投げの経験がない人も、こういう感覚で自分の身体をあつかっているのかと思うと、程度の差こそあれ、この中のどの要素が、上達に結びつくものかと思ってしまいます。

ワタシ自身、テニスを始めたころに感じていた、飛んでくるボールを見ながら「スイングのスタートのタイミングはどう測ればいいのか」と自分なりにわからないと思っていました。

小さい頃から野球の遊びではかなり親しみましたので、ピッチャーが投げたボールにタイミングを合わせてスイングして、間違って失敗しても、三振するまでに調整できれば打者である自分の勝ちになるとおもって身体を使ってタイミングを合わせる方法なんかを教わったりやってみたりしましたが、テニスはテニスで独特のものがありそうだな、なんて考えてやっていたと思います。

バウンドするテニスボールには、動き方や跳ね方に慣れるほどにわかるようになってきて、まじめに取り組み始めてからはある程度動きがわかるようになったと思います。

当時は壁打ちが近くにあって、壁から跳ね返ってくる球と、相手が打ってくる球でバウンドが違う事とか、けっこう面食らっていたんじゃないかと思いますが、そのうち特徴を掴んで対応するようになりました。

左手でラケットをもってフォアハンドストロークを打ってみても、相手がスライスを打ったり、速い球を打ってきたりしても、フォームは見れたものではないですが、ちゃんとラケットに当てることくらいはできます。

それって、ボールを見る能力がついているからで、ある程度右手でテニスが出来るんだったらそんなにいつまでもボールを見つめていなくても打ち方がわかるようなときでも、左手になって自信がなくなるとやっぱり速い球への対応は遅れるし、そうならないように目でよく見てしまって、ラケットをどう出すか、そこんところの感覚は出たとこ勝負のような感じになってしまうものです。

 

初心者の生徒さんが見ているような風景が、そういう事なんだろうなと思いますが、それって空間把握とか、動作の技術とは違う部分のスキルになるので、たくさんボールを打つ動作を繰り返して慣れていってもらうしかないものだと思います。

 

ラケットを持たない側の手の使い方について書いたわけではないのですが、明確なものがあるってわけでもなさそうなんですね。ただ、自分の身体、という物差しを持っているのに、その物差しとして一番使いやすいのが非利き手なんだという要素もあると思います。

カテゴリー: 打ち方オタク | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:41 | コメントをどうぞ

IPTL2016 初日!

International Premier Tennis League=IPTLの2016年は、さいたまスーパーアリーナで開催と聞いて、何か月前からだったか、もう楽しみで楽しみで、ウキウキしてこの日を迎えました。

錦織率いる「ジャパンウォリアーズ」にはサフィンや、ベルダスコ、奈良くるみちゃんなんかもいて、もうメンツだけ見てもどの人のテニスもみたい!と思わせてくれる。

団体戦のチームも4チームあり、1日で団体戦を二つ、全部で10セット堪能できます。じつは、当日会場にいくまでひとつだけしか見れないのかと思っていましたが、3日間で全部の対戦を終えるようにやっていくんですね。

初日の金曜日に錦織は出ませんでしたが、現役トップ選手のレベルで3日間毎日ガチの試合をするのも大変だと思いますから、土日のお客さんが沢山入る日にメインを持ってくる方がいいでしょう・・・(ちょっとヤケクソ気味)

 

肝心のゲームの方が、時間にタイトなステージ作りになっていて、それで選手がバタバタしているのも、そういうルールなんだってことがわかってくると楽しめます。ていうか選手たちがそれを楽しんでる(こんなんじゃやりづらいよ!っていうクレームが来るようなことはなく、『やべっ』って感じで時間に追われたお茶目な子供みたいになる)ので、テレビ放送を意識してなのか、これはこれで、新時代のスポーツとしてのテニスの面白い例になってるかな、なんて思いました。

 

印象に残ったのは、レジェンド・プロたちが非常にテクニカルな面白い試合をしてくれて、楽しんでる感もみれて面白かったのと、男ダブにしてもミックスにしても、ダブルスが非常にレベルが高くて、面白かったです。

シングルスももちろん面白いのですが、普段見れない試合の、ツアーファイナルに出ちゃうような選手たちしかいないコートって、どうしたってハイレベルになるでしょう。

不思議なくらいスムースな動きと、観客席から見ているこちらが理解できないくらい速い展開。え、いつ動いてどういう判断でそのポーチ?とか、思い切ったストレートアタックに余裕のアングル返し、みたいなスーパープレーの応酬。

きっと今日になったら、また明日の日曜日とかなら、もっと選手たちもコートに慣れてレベルが上がると思います。

 

 

あとはですねぇ。。。

観客席がすくなかったな~

チケットが高かったってのがあるかと思いますけど、こういうイベントって、もっと観客席側からも熱いモノがあって、良いゲームやポイントに会場がどんどんヒートアップしていってさらにレベルの上がったプレーが出る、なんていう流れがもっとみたい。

応援団とか、つくっちゃったらどうなんでしょう。団長とか、メインの応援団は仕込でもいいから、入場したお客さんに熱を持たせるような企画とか、あってもいいと思いますよね。

デ杯の時なんかは長年頑張ってくださっている団長さんを中心に、選手たちが入ってくる前から会場をあっためておくじゃないですか。

団体戦っぽくだから、サポーターごとチームの後ろに立って大声援をおくる、みたいなことをしたいですよね。それこそ、レギュラーシーズンではテニスの大会ではお客さん側が出来ないこと。

テニス界の年に一度だけある、ほんのわずかなシーズンオフにできた、楽しいお祭りってことじゃないんですかね。キリオスだって毎年楽しみにしてるってコメントしてますし、選手たちも気持ちを切り替えたり、他の選手たちと仲良くなってモチベーションを上げられる場になるかもしれませんしね。

あれだけ観客席が空いていたのが、すごくもったいないような気もしました。

 

だけどすごく楽しみました。また来年もさいたまスーパーアリーナでやってくれないですかねぇ。。。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:47 | コメントをどうぞ