いま使っているストリングはポリエステル系のスピン加工処理がほどこされたものです。
スピン加工されているのでストリングに凹凸がついていてこれがボールによく引っかかることで回転をより強力にしてくれるものです。
最近はそういうスピン加工されたストリングが増えてきており、その形状にもバリエーションが出てそれぞれ特徴があります。
なかでもポリスターのターボというものは凹凸加工が歯車の形状をしているので、これのスピン性能は群を抜いていると思います。
ちょっと強めにこすり上げて打つと自分からそのバウンドを観ていても「オー、すごい跳ねているなぁ!」とわかるほどで、受けた人は今まで見たこともない跳ね上がり方に驚いて打てずに立ちすくむなんて光景があるくらいです。
それが仲の良い気心の知れた相手だと思わず「いつもより多めに廻しておりま~す」なんておどけてみたりして
僕はフォアハンドストロークでは以前ほどスピンを多くかけて打ったりしないのですが、こんなにものすごく回転がかかるとついついグリグリトップスピンをかけたくなってしまいます。
それで最近はかつては「ウワー!?」なんて言いながら驚いてくれていた方々も、頻繁にスピンボールを受けているうちにすっかり慣れてしまいます。
そうなるとこちらがけっこう頑張って放った超トップスピンショットを、何事もなかったように軽く返してくるようになるわけで、それはそれで進歩したというですから良いことなのですがちょっとガッカリしたりもします。
そこでフォアのトップスピンがダメならばバックハンドのスライスはどうだ!?って、ことで思い切り回転量を多めに低く抑えたスライスを打ってみるのです。
これは今のところ未だ慣れてしまったという方はいないので、「ウワー、ボールが滑ってくる!?」と驚いて頂けてこちらも満足しています。
なかには強めのスライスの利いた低いバウンドのボールがまったくの未知の領域という方もいて、そういう方だとまるで予測と違うバウンドに目が付いていかず「あれっ、ボールが消えた!?」というリアクションをされることもあります。
それがやはり懇意にしている方ならば「これが秘技のテニス版消える魔球ですよ!」なんて僕は冗談を言って喜んでいますが、そのうちにこの「消える魔球」も全然どうということもなく軽々と返球されてしまうようになるんでしょう。
それまでにまた何か新たな「秘技」を生み出しておかないと!
「跳ねる、消える」ときたら次は?やはり「曲がる」でしょうね