テニスのいくつかのショットを合理的に的確に打つためにはそれぞれに合ったグリップの握り方が必要です。
サービスではコンチネンタルかバックハンドイースタンで握ることで十分な打点の高さが得られ、もっとも効率よくスピードを生むリストワークが可能になり、スライスやスピンの回転をかけやすくしてくれます。
でもその握り方でサービスを打つことに慣れるまでがとても大変で、ジュニアなどが初めてやる場合は比較的に容易に身につくものですがそうでないと違和感がいつまでも拭えずについ握りやすいフォアハンドの厚めグリップになりやすいものです。
そんな時にレッスンで僕は「サービスをもっとよくしたいならばその打ちづらい握り方にまずとことん慣れてしまうこと!」と言っています。
ところがそんな僕自身がサービスではありませんが、最近とても気になる錦織選手のフォアハンドストロークの打ち方をモノするためにはフルウエスタングリップをまず克服する必要があることをなかなか実践できません
一昨日まではフルはまだ無理ですがセミウエスタンには何とか馴染んできて、それを用いて以前なら高い弾道のループを描くスピン過多のボールしか打てなかったのが錦織打法を参考にしたスイングを用いると低く速いショットが打てる感じになれたのです。
それが昨日になるとまたすっかり元に戻ってしまい、薄い握りで打っている自分に気づいて慌てて厚めに握り変えるのですが違和感を強く感じてしまうのでした。
考えてみれば30年以上もイースタングリップでフォアハンドを打ってきたわけで、その握りを変えると言うのは並大抵な努力ではなかなか出来ないことかも知れません。
あとは自分自信の物事に対する柔軟性や適能力がどれほどまだ有るのか?と言うことです。
まぁ大変な努力を要するなんて書くと悲壮感が漂いますが、この新しいフォアハンド模索の行程をとても楽しんでいますので何とか錦織選手が東京オリンピックで優勝してくれるまでには成し遂げたいと考えています