今年の全豪オープン女子シングルスはセレナ・ウィリアムスがマリア・シャラポワをストレートで破り優勝しました。
その試合のハイライトシーンばかりを集めたものを先ほどネットの動画サイトで観ましたが、ものすごいスーパーショットの応酬に度肝を抜かれた感があります。
ボールの行方だけを観ていたら「これは男子シングルスの相当上位の凄腕選手同士の打ち合いだな」と思ってしまうことは間違いありません。
まぁ身長が190センチに迫るこの二人ならば男子顔負けのショット炸裂させての激しい戦いは必然なのでしょう。
それにしてもダイナミックでパワフルな打ち合いにはほんとに驚いてしまいます。
昔は女子と男子の試合はかなり趣きが違っていたものですが、今やわずかにサービスのスピードに開きがあるというだけで他にどこか違うところがあるだろうかというレベルになっています。
敢えて違いを挙げるならば、男子の試合での最高峰レベルはスピードとパワーはもはや当たり前となっていて、現在はその超速&パワーショットをラインの外側に狙っていれるウルトラスーパープレースメントショットが増えているということでしょうか。
昨日のジョコビッチ対ワウリンカ戦ではチャレンジによって明かされたそのオンラインボールの様子が驚異的なもので、ほんとにライン外側にわずかにかかっているというレベルのものが何と多かったことでしょう。
極めつきは僕もよくスクールのレッスンで説明するときに使う「ラインとボールの間にはっきりと隙間が見えなければインになる」という正に見本のようなオンラインボールがあったこと。
かつてマッケンローは「俺はラインの外側半分を狙っているんだ!」と言い放っていましたが、今やそのスーパーショットは当たり前のものとなりつつあります。
なんかもう僕が知っているテニスの世界とは少し違うものになってしまったなと一抹の淋しさを感じてしまうのは歳の所為でしょうか?