いよいよ学生の皆さんは今日で夏休みが最後の日となりましたが、宿題は済んでいるでしょうか?
うちの娘は4~5日前から部屋にこもって宿題に追われています。
そしてそのなかで僕が毎年のように手伝わされるのは読書感想文で、まず課題図書の入手から担当しています。
アマゾンでネット購入かブックオフに行って探すこともありますが、たいていの場合は図書館で借りるということになります。
今年の課題図書を図書館の資料検索で調べると何とほぼすべてが貸し出し中で、おそらくこの時期に同じ目的で借りている学生がほとんどでしょう。
ようやく一つだけ川崎市の図書館にあるのを見つけて出かけて行って借りてきました。
課題図書はどれも第二次世界大戦などの戦争を扱った作品で、この時勢を反映したものが選ばれたことは明白です。
そして借りた本のタイトルは「娘に語るお父さんの戦記」という漫画家の水木しげるさんによる実話の戦争体験記というか氏の従軍記録となっており、リアルな戦時下の日本と実際に戦地に赴いて僕の想像を絶する艱難辛苦の連続を描写された話に引き込まれます。
たまたまタイトルに「娘に語る・・・」となっていますが、これを通じて僕も自分の娘に「戦争」について深く考えるきっかけを作ってやりたいと思います。
昨日は国会前で空前の安保法案反対デモが繰り広げられたそうです。
あの法案によって日本が再び戦禍にまみれるリスクが少しでもあるのならば、やはり安易に成立させてはならないと言う気持ちをこの本は呼び覚ましてくれます。
本来は戦う意思など微塵もない人が紙きれ一枚で強制的に戦地へ駆り出され、他人を殺傷させられ自らもそのリスクを負わされる。
そんな理不尽な出来事がこれから起きる可能性は露の先ほどもないのだという証明がなされない限りは、あまり政治的な意見など発することに与しない僕でも法案成立には反対という立場を取らざるを得ないです。