日別アーカイブ: 2015年9月6日

怒れる王者はやがて滅びる

いまこのテニス365のトップページにワウリンカが試合中に叩き壊してしまったラケットを観客に投げている写真があり、最初はそれをラケットをコートに叩きつけて破壊しただけで足りずに観客席に投げつけてしまったのかと勘違いして驚きました。

観客にラケットをぶつけて怪我させたりしたら、もはや選手生命を断たれる前代未聞の大失態ですがどうやら試合が終わってから記念品として渡してあげたということのようでした。

そのメチャクチャに折れ曲がってしまつたラケットを観るとたとえその怒りの矛先がハードコートのサーフェースであったとしても、あんな行為が許されていて良いのかと疑問に思います。

本来はコートにラケットを叩きつけることはルール上で禁止されていて、3回以上それをやると失格ともなる厳格な規定があるはずです。

一回目は警告されることになっていますが最近は実際にこうした行為でバイオレーションを取られることが少なくなっています。

もうああいうラケットに八つ当たりして怒りを発散するというのが当たり前になってしまい、だいたいが大目に見られてしまうからだと思います。

しかし、テニス選手というのは腹が立ったらラケットをコートに壊れるほど叩きつけて発散するものだ、などという全く不名誉で愚かしい行為をする者として認知されてしまうのは極めて心外です。

身体能力とテクニックは世界最高レベルなのに精神構造が怒りをコントロール出来ない幼児並みの未熟者であるなんて可笑しいというか、テニスを天職としている身には甚だ恥ずかしいことです。

今後はぜひとも相手がたとえモノを言わぬコートサーフェースであっても、テニスプレーヤーの魂であるラケットでそれを傷つける愚行蛮行を犯す者には厳しい処罰をくだして正していくべきだと強く思います。

考えてみると本当にトップに登り詰めてその座に君臨できるような偉大な選手は、かつてはそんな傍若無人なラケット叩きつけ事件を犯していても、やがてそんなことを絶対にしないいつも沈着冷静で平常心を失わない安定した人だけが成れるものです。

そう考えると我らが錦織選手はその境地にとても近いプレーヤーですから、やはりこの先に真のトッププレーヤーの座に君臨する日が必ずやって来るのではないでしょうか!

我々の上に立つテニス界の頂点を極める人には、怒りをコントロール出来ずにラケットを叩きつけるようなテニスプレーヤーとしても人間としても全く未熟で精神未発達な者には絶対になって欲しくありません!

 

 

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 14:53 | コメントをどうぞ