波乱含みの2017全米オープンテニスですが、上位選手の欠場で幕を開けそして上位選手・本命選手が相次いで敗退しています。
これは男子プロテニス界のいわゆる過渡期というものなんだろうかと思います。
しかし、そんな新たな勢力の選手がいっきに勝ち上がるのかというとさすがに一気に入れ替わるなんてことはあり得ません。
フェデラーと同等かそれ以上の前評判の高かったアレクサンダー・スベレフが敗退、ディミトロフも姿を消しました。
そんななかで彗星のごとく現れた若手中の若手、デニス・シャポバロフ!
もしかしたら久しぶりのティーンエージャーのグランドスラム優勝を観られるかも?!と大注目していた方も多いでしょう。
残念ながらパブロ・カレーニョブスタに破れてしまいました。
でもそのプレーを観た方は誰しも次世代の王者はこの若者が継承するのはほぼ間違いないだろう!と思われたはず。
いったいどうやって弱冠18歳であれだけの完成度の高いテニスを身につけられたのか?
一時は絶滅するのではと思われたシングルハンドのバックハンドを華麗に打ちこなすことだけでも素晴らしいのに、フォアハンドの破壊力も天下一品、サービスの威力はサウスポーという優位さを抜きにしても秀一です。
身体能力とバランス能力も抜群でメンタルの強さも並みではない!
強いて言えばネットプレーにまだ改善の余地があるくらいで、それを完全に把握できたならばもはや彼に敵はなくなるのでは?とさえ思える。
今までにも俗にいう「先がとても楽しみ」な選手はたくさんいましたが、デニス・シャポバロフほど将来性ある選手はおよそ見たことがないかも知れないです。
またテニスの新たな時代の扉が開かれようとしている!
そんな思いを強く感じる今年のニューヨーク、USオープンテニスです。