大阪なおみ選手がマイアミでもあっさりとセレナ・ウィリアムスにストレート勝ちしたというのは予想はしていたものの、やはりあらためてその凄さに驚きます。
前回のパリバ・オープンで世界ランキング上位選手をなぎ倒すように勝ち続けて優勝し、さらに出産休業明けとはいえあのセレナ・ウィリアムスに1セットも与えずに勝ってしまったのですからもはや絶対にトップ選手への道を駆け上がるのは明らかですね。
錦織選手が快進撃をスタートした頃に「勝てない相手はもういない!」というフレーズがとても印象的でしたが、大阪選手もこれで「勝てない相手はもういない!」が確定したも同然です。
それどころかもしかしたら今のこの大阪選手の勢いからすると「勝てない相手はもういない!」ではなく、「私に勝てる相手はもういない!」という状態ではないでしょうか。
もちろんそんな驕りの気持ちを持つことは良くないので大阪選手にはさらに「勝って兜の緒を締めよ!」でトップに上り詰めるまでゆめゆめ油断しないことを望みます。
しかし、こうした精神的ないわゆるメンタルタフネスというものの重要性は大きいものです。
「全力を尽くし万全のプレーをすればもう勝てない相手なんかいない!」という気持ちを持つのと、「なんだか怠いし肩も肘も痛い、おまけに膝まで具合が悪い、これじゃ勝てる相手なんかいない?!」と思いながら試合に臨むのでは月とすっぽんです。
そう考えるとやはり身体が万全でなくてはなかなかメンタルの強さも持てないわけで、あのフェデラーですら怪我や障害を抱えてしまうと低迷してしまう。
世界ランキングが33位に下降してしまった錦織選手の不調の原因もそうした身体の故障で、早く万全のコンディションに戻して再びトップへの道を駆け上ってもらいたいですね。
今の錦選手に必要な言葉はきっと「健全なるタフネス(精神)は健全なる体に宿る」というものではないでしょうか。
近い将来に錦織&大阪がグランドスラム大会シングルスでそれぞれがファイナルに進み、ダブル優勝という夢のような快挙を成し遂げる日が来ることを期待しています。