このところの異常な暑さにテニス好きな方も日中昼間のプレーは控え気味という状況でしょうか。
僕は金曜日以外は屋根付きコートやインドアコート、そして夕刻過ぎからのテニスなのであまり影響はありません。
とはいえ今年のこの猛暑は日差しを避けられても気温がかなり高いので、屋根付きやインドア、そして夜間といえども熱中症の危険リスクは低くありません。
自分自身はかつての炎天下でモロに日差しを浴びていた頃に較べたら全く苦にならない暑さですが、その自分の暑さへの耐性を基準にしてレッスンすると大変なことになります。
今までにレッスン中に熱中症患者を出してしまったことはあるのかというと、一度だけですね。
15~6人もいるサークルの練習をコーチングしていた時に、ほとんどのメンバーは元気で全く問題なかったので油断して一人のビギナー女性が具合が悪いことに気がつきませんでした。
その女性も熱中症なんて経験もなく少し我慢してしまったので、休憩に入ったら「コーチ、すみません頭が痛くて気持ち悪いのでもう帰ります」と突然に告げられてそれを言い終わらないうちに意識が朦朧として倒れてしまいました。
すぐにアシスタントコーチと二人で抱きかかえてクラブハウスまで運んでいったのですが、途中でそのアシスタントが「スミマセン、僕ももうダメです」とまさかの熱中症ダウン!?
そこから一人で僕と同じかもしかしたら僕よりややヘビーなその女性を抱きかかえてクラブまで、河原から土手に上がる階段を登っていきました。
重くて大変なことよりその女性にもしものことがあったらという不安が、火事場の馬鹿力的に作用して驚異的なパワーでクラブハウスまで無事に連れていきました。
クラブハウスの休憩室のエアコンを全開にして氷水で頭と首と脇の下を冷やして数十分、ようやく意識を取り戻して普通に会話できるほどに回復してくれたときは本当に安心しました。
あの経験があるので熱中症には細心の注意を払うようになり、それ以降はそういったことはありません。
今年はこれまでにない暑さと言われているのでよりいっそうの注意と警戒を怠りなくする必要があると肝に銘じています。
皆様もどうぞくれぐれもお気をつけて楽しくテニスされますようにと願っております。