日別アーカイブ: 2018年7月27日

各ショットに完全対応なラケットは可能か

昨年末に肘や肩の痛みがなかなか治らないのでラケットを軽く、フェースサイズを大きく、そしてグリップサイズまで3から2へ変えました。

激変と言ってもよい変更なので、肘や肩には確かに優しくなって回復には貢献してくれているのは間違いないですが、なかなか自分のプレーにアジャスト出来ていません。

それでこないだも重りを付けてもう少しウェートアップしてみようかと考えていることを書きましたが、そう思った途端に昨日などは(あれ、なんかフォアハンドが調子良いな!やっと慣れてきたのか?!)という印象を受けました。

でもそれは考えてみると人工芝のオムニコートでのことで、週に1度だけの水曜日夜のハードコートで打つとどうやら悩みが出やすくなると気がつきました。

ハードコートでのバウンド後の勢いと速さに対してはもう少し重い方が抑えが利くからということなのかな?

そうなるとプロ選手たちもサーフェースによってラケットのセッティングを変えたりしているのかな?って疑問がわいてきます。

ハードの全豪と全米、クレーの全仏、そして天然芝の全英、それらグランドスラム大会の前哨戦ではサーフェースも使用される公認球も違うわけなのでそれに適したラケットのセッティングが必要なのではと考えられるのだけどどうでしょうか。

たいぶ前に世界のトーナメントでオフィシャルストリンガーの方に話しを聞いた時は、それは選手によるということだったと記憶しています。

ある選手は例えばハードではテンションを高め、ウェイトもやや重くするけど芝コートでは逆にテンションを落としウェイトも軽くしてボレーでのプレーをしやすくするセッティングに変えるとか。

でもどのコートでも全く同一テンションで重さの調整もしない選手もいて、そういうタイプの方が多いとか。

最近はウィンブルドンでの戦い方もかつてのようなサービス&ボレーが主流というのから様変わりしていますからね、フレンチオープンではストローク主体のオールラウンドプレーだけど全英ではネットプレーをメインにして戦う、なんて戦略スタイルをわけることが以前に比べると減っているのかな。

そんなサーフェースの違いによってだけでなく、ラケットのテンションとかウェイト調整をすべてのショットで最善にすることは難しいです。

フラットサービスで最高のパフォーマンスを実現するテンションとウェイトが必ずしもフォアハンドストロークで同じく機能するとは限らないわけです。

何をもっとも重視してラケットのセッティングをするのか?

サービス、ストローク、ボレー、そしてそれぞれにまたフラット、スピン、スライスとあるのでどれにいちばんフィットした仕上げにすれば良いのかを考えなくてはならない。

フェデラーがメインストリングをナチュラル、クロスにポリエステルのスピン系ストリングというハイブリッドにしているのはそうした各ショットでの最大公約数的な最良パフォーマンスを実現するためなのでしょう。

テニスはゴルフみたいに状況に応じてクラブを使い分けるみたいなことは出来ないので、1本のラケットでそんなあらゆるシチュエーションに対応できるようなセッティングが可能ならばそうすべきでしょう。

そういえば今度のプリンスが開発したラケットは、フォアハンドとバックハンドで打つ際にそれぞれに専用設計してしなりとか捻れが最善となるように作られているそうです。

これからのテニスはそういう各ショットに応じて対応可能なものに変わっていくのかも知れないですね。

サービスゲームの時に使うラケットとリターンゲームでのそれが違うものになるとか、ちょっと面倒な気もしますけど確かにそれもありなのかなと思います。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fresco 16:41 | コメントをどうぞ