皆さん、最高です!

さあいよいよコートが完成しました。

オムニにして10年、皆さんの激しい?プレーに耐えてきた人工芝も限界に。ベースライン付近は10年持たずに3年ほど前に部分修理を行いましたが、今回は思い切って全面改装しました。

さあ真新しいコートで思う存分テニスを楽しんでください。ただ暫くの間は、イレギュラーやらバウンドが小さいやらでちょっとやりにくいかもしれません…砂が落ち着いてくるとそのイレギュラーもなくなり最高の状態になると思いますよ!

 

今回、施工をして頂いた監督さんから

「我々は商売柄 何百面のコートを見てきているが10年でこの状態はかなり優秀ですね、ここのお客さんは皆さんマナーが良いですね」

とお褒めの言葉を頂きました。

 

 

ハードからオムニに改装する時、

「日頃のメンテナンスが大変だよ!なかなか利用者の協力が得られなくてね…」

と何人かの方に言われました。ところがその心配は全く当てはまりませんでした、皆さんマナーよく使用後のブラシがけを当たり前のようにやって頂けました。

その証拠がちゃんとコートに残っているんですね。

 

監督さんに褒められ、まるで自分の事のように嬉しかった自分は

「当然っしょ!うちはよそとはちょっと違うからね!」ってかなりドヤ顔になっていたと思います(笑)

 

皆さんいつもありがとうございます、これからも宜しくお願い致します!

 

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 18:02 | コメントをどうぞ

ノープラン卒業

ゴールデンウィーク終わっちゃいましたね。皆さんはいかがお過ごしになられましたか?「10連休」という方もいらしたみたいですが、茨木では恒例の「男子シングルス」「ミックスダブルス」を開催し、大いに盛り上がりました。

お天気にも恵まれた2大会の運営をしながら沢山の試合を観せて頂きました。皆さんエンジョイテニスと言えどもいざ試合が始まると真剣そのもの。必死に戦っているのが観ているこちらにもしっかり伝わって来ました。かなり試合慣れしている方もいれば、まだこれからという方も。

さていろんな試合を観戦していてちょっと気になったのは、「ノープラン」の試合です。ノープランとは、サーブ、レシーブから始まってラリーが続いてミスでポイントが決まるといった一見すると試合にはなってはいますが、あまり内容のない「ただ返球しているだけ」といった試合の事です。

テニスは自分からの失点を最小限に止めながら、如何にして相手からポイントを得るかといったゲームです。そうするにはどうしたらいいのかという「プラン」を立てなければなりません。先に書いた「ノープラン」とは何度も何度も同じようなミスを繰り返したり、あきらかに相手の弱点が見えているのにそこを攻めていなかったり、計画的にポイントを取ったというよりは「たまたま決まった」といった内容の試合の事です。

「だってどうしたらいいか分かんない…」というプレーヤーがきっと沢山いると思います。まずは自分の事をよく知りましょう。ずばり錦織の試合をみてもすぐに真似は出来ませんからね(笑)

最初に自分のショットの中で得意なショットとブレーキになるショットを分けてみましょう。最もあなたらしいテニスの展開は、得意なショットが中心に構成されるのが一番良い事だと思います。

例えばフォアのショートクロスが得意ならばそのショートクロスでウィニングを決める為の展開を考えるのです。「相手のバックへボールを集めフォアサイドにオープンを作り、相手がストレートに攻めてきたり、逃げた時がチャンス!一気に得意のショートクロスで決める!」

と言った感じですかね、そのパターンが決まったら最高に気持ちいいですよ!

また、ブレーキになるショットの位置づけも明確にする必要があります。折角ポイントを取ってもブレーキになるショットが度々足を引っ張っていては何にもなりません。

例えばサーブがそのショットならば、ズバリサービスエースを狙うのはやめましょう!最低限の仕事としてサーブを確実に入れ「リターンは必ず返って来るもんだ、その後どうやって相手を料理しようか」と考えるべきです。リターンエースを決められたり、厳しいリターンが返ってこなければ十分役割を果たしていると思います。

これはサーブを諦めるのではなく1ポイントを取る為の役割分担で、あなたにとってサーブが4番バッターのような存在でなければ確実に送りバントを決める事と同じです。

テニスは総合力が大切なスポーツです。自分の出来る事と出来ない事をよく理解すれば、最も自分らしいプレースタイルに気付けれると思いますよ。

さあ練習しましょ(笑)

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 18:26 | コメントをどうぞ

コントロール

多くの高校生が憧れる「インターハイ」その予選が各地で始まりました。当たり前の話ですが、チャンスは3回しかありません。特に高3は最後のチャレンジ、失敗は許されないプレッシャーから過去にも「番狂わせ」を幾度もみてきました。

この春もきっといろんな「ドラマ」があるのかなあと思います。

自分にとってもインターハイ予選は特別な記憶が残っています。成績としてはシングルスは大した結果は残せず、ダブルスは高1の大会が県大会出場、高2は県大会ベスト4。インターハイ出場枠は県から2本、優勝か準優勝しないと出れません。ただ自分の中では「高2でベスト4なら来年はたぶん大丈夫、行けるんじゃね?」と自信というより過信が生まれたのを覚えています。

高3最後の大会、ここで自分とって忘れられない貴重な経験をすることになりました。

そのインターハイ予選の約半年前、高2の秋の大会がベスト8という結果に終わりました。当時のドローは前大会の成績が最優先で、この秋の大会の成績から高3のインターハイ予選は5番から8番手のグループに入れられ予選からスタートする事になったのです。また県大会に上がると2Rで第1シードとあたる厳しいドローとなりました。しかし出場するには、どこかのラウンドで上位シードを倒さなければならないので、まあ2Rでも準決勝でも同じ、今思えば開き直って戦うには絶好のドローだったかもしれません。

いざ大会が始まると「負けたらお終い」という極限状態の中に置かれた自分たちは、今までにない気合で予選をなんなくクリア。中には完全試合を含むほどの高い集中力をみせました。

さあ県大会です、やっとスタートラインに並ぶことが出来、これからが本当の勝負の始まりです。そこで 最も記憶に残っているのは、やはり2R、相手は予定通りの第1シード。結果は64 64で勝利、内容も1ブレーク、1ブレークと相手も含めて非常にしまったものでした。しかしこの「記憶に残る」の意味は実は勝利や内容ではなく、自分の中で今までに(この後も)感じた事のない不思議な感覚をこの試合中に覚えたからなのです。

それは試合中の事を「何も覚えていない」という不思議なものです。

普通は緊張したり、興奮したり、感動したりと「感情」があるはずなんですが、この試合に関してはそんな「感情」が一切ないのです。「勝ちたい」という「欲望」もなければ、「負けたらどうしよう」という「不安や恐怖」もない、只淡々とプレーをしていていたのです。

今思えば「無の境地」とはこの事なのかもしれません。

試合後もなにか不思議な気持ちで勝つには勝ったのですが全く嬉しくないのです。後日、グランドスラムで優勝したビリー・ジー・キングが「カウントも中身も全く覚えていないし、え?!勝ったの?って感じです」と試合後のインタビューでコメントした時に「これだ、一緒だ!」と思ったのをよく覚えています。まあインターハイ地区予選とグランドスラム決勝ではステージがあまりにも違いすぎますが、真剣勝負をしている舞台としては、同じなんじゃないかなあと思います(笑)

人間ですから当然「感情」があります。この感情は大きなエネルギーにもなれば時として決定的なブレーキにもなり得ります。よく平常心で戦えと言いますが、これは決して「感情を殺せとか無くせ」と言う事ではありません。「感情がブレーキになるから持たないようにしよう」では戦うエネルギーも失ってしまいます。

最も重要なのは「感情をコントロールする」と言う事だと思います。この忘れられない試合中の事を「嬉しくないとか感情がないとか只淡々とプレー」と表現しましたが、実は完璧に「感情コントロール」が出来たんじゃないかなと思います。

あれから「もう一度あの境地に達すればまた良い試合が出来るのでは?」と一生懸命トライするのですが、残念ながら二度とその境地に達する事は未だ出来ません…まあもともと「煩悩」のかたまりのような人間ですから仕方がないです、まだまだ修行が足りませんね(笑)

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 12:11 | コメントをどうぞ

80%の過ごし方

大会を運営していると出場者の方とこんなやりとりが

「私の試合は何時頃はいりますか?」

「前の試合が終わり次第なのでなんとも言えないんですよ、…」

「う~ん、だいたいでいいのですが…」

「60と76では約倍時間がかわってくるので、すみません試合進行を気を付けて見ていて下さい…」

 

テニスの試合はなかなか時間が読めませのでうかつな事は言えないのです。大会を運営する時に大体平均的に1試合40分位を目安に考えることが多いですが、本部をしていて辛いのは、76や75の連続のコートもあれば、60や61ばかりでサクサク進むコートもあって試合進行に大差がついて運営が大変苦労する事ですね(笑)

今日はそんな苦労話ではなく、ゲームの「時間」についてちょっと触れようかと思います。

 

「インプレー」

 

いわゆるボールを打っている時間は一試合のうちどれくらいだと思いますか?

1試合で約40分かかる試合があったとします。

 

例えばラリーが8回から10回とけっこう長く続いたとすると、時間に直して約6秒から8秒程度。サービスエース、リターンミスなら2秒~3秒。ポイント間が20秒、チェンジエンドが90秒。そう考えると実はインプレーの時間は約20%あるかないかぐらいなのです。

40分の20%ですから約8分しかプレーしていません、ちょっと驚きの数字ではありませんか?

残りの32分間(80%)がポイント間やゲーム間となります。

もちろんインプレー中が最も大切ですが、この32分間の使い方が同じくらい大切と言えるでしょう。

この32分間も含めて試合と考える必要があるのです。

ゲームの流れ、相手の特徴や戦略、自分の精神面、戦略や対策、体力回復、などなどを考える時間は十分にあります。しかし、テニスはコーチや仲間からのアドバイスや作戦タイムは取れません、この時間も一人で過ごさなければならないのです。この貴重な時間の過ごし方を見直すことで試合の行方は大きく変わる可能性があると言う事です。

 

ポイント間の20秒を過ごすのに必ずやった方が良いポイントが3つほどあります。

1感情などをはき出しリセットする

2リラックスする(特にマイナスのイメージを引きずらない)

3次のポイントは何をすべきかをしっかりまとめる

こんな感じです。

例えば、相手のショットがまさかのイレギュラーで返球できないとしましょう

1「なんだあ!ムカつく!」

2「もうなんで俺ばっかり?ついてない…」

3「もう、あれ取ってりゃゲームだったのにぃ…」

これでは完全に気持ちを引きずって次のポイントに入っています。そんな入り方をするとまたつまらないミスをしてしまいだんだん苦しくなります。

それを

1 「ドンマイドンマイ、しゃあない(笑)」

2 「さあリラックスして、忘れよう」

3 「ここ大事なポイントだからまずはファースト入れて(リターンを確実に返して)あせらず相手の弱点のバックにボールを集め浅くなったら一気にネットに出よう」とこんな感じです。

まあ実際上手くいくかどうかは分かりませんが、前者はもともと些細なかすり傷だったものを自分から広げていって戦況を悪化させていき、後者はかすり傷をかすり傷で終わらせて自ら崩れていくことがかなり少ない事は事実でしょう。

 

昨日、東山でMUFGジュニアの大会があったので会場に行っていろんなゲームを見てきました。

非常に興味深かったのは、ショットだけを比較すると明らかに差のある試合。

当然ファーストセットは技術の高い選手が奪いましたが、セカンドに入ると徐々に戦況がかわり始めました。

ファーストを落とした選手が、セカンドに入ると「相手はどんなボールが嫌なのか」を見抜いたようにスローボールを入れたり、かと思えば突然攻め果敢にネットに出たりし始め、戸惑う相手は徐々にイージーエラーが多くなって行きました。明らかにファーストアップの選手の中に「やりにくい」雰囲気が生まれ始め、しきりに「嫌な顔」や「苛立ち」「がっくり」という仕草が多くなり「どんどんミスが早くなっていきます」

対戦相手はそんな様子をちゃんと観ていて自分からはつまらないミスはしません、淡々と試合を進めていきます。

相手はどんどん無理な攻めを繰り返します。

結果は逆転勝ち。

これが32分の過ごし方なんですね。

ゲームはショットのコンテストではありません。ショットは単なるツールにしか過ぎないのです。

もちろんツールのレベルが高いに越したことはありませんが、その試合中に飛躍的にレベルアップする事はないと言って良いでしょう。

だったら今の自分の持っている技術でどう倒すかを真剣に考えて試行錯誤しなければなりません。

その為の重要な時間なのです。

アニメ「ベイビーステップ」の主人公「エーちゃん」は実に相手の観察を見事に行い強者に向かって行き倒しています。

テニスは「強い」と「上手い」という表現をよくされますが、もう一つ加えるならばテニスを「よく知っている」があると思います。

テニスもスマホのゲームも一番使うのは「頭」

 

だからおもろいんですね。

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 18:33 | コメントをどうぞ

のりつっこみ

日本水泳界のレジェンド北島康介のリオオリンピックへの夢が断たれました。

200m決勝、結果5位に終わり、電光掲示板に眼をやり、リオが決定した選手を祝福し、プールに一礼をして堂々と歩く姿になんだかいたく感動してしまいました。

その後、即インタビューに正直

「え、今?」って思っちゃいました。

20年以上オリンピックの事だけ考え、オリンピック中心の生活を送ってあらゆるものを犠牲にしてきた来てその夢が破れたばかりの選手が最初に心境を語る相手が、一度も会ったこともない赤の他人のインタビュアーでいったい何を話せと言うのだろうか。

自分なら「お前関係ないだろ?根掘り葉掘り聞くんじゃねえよっ!」って思ってしまいそうです。

でもそこはさすが北島選手、きちっと答えていました。

特に印象に残ったのは中学から指導をしてもらった平井コーチに対する想いや感謝の気持ちを語ったところです。

一人の選手をサポートする人間は沢山います。家族、所属チーム、チームメイト、企業、スポンサー、協会、などなど。

でも一番近くで常に一緒に戦っているのはコーチです。選手とコーチの信頼関係は絶対なるもので北島選手も自分がリオに行きたかったのは当然ですが、コメントの中に「平井コーチはいつものように『行って来い』と言って送り出してくれた。コーチと一緒にもう一度オリンピックに行きたかった」という部分がありましたが。この師弟関係はきっと素晴らしいんだろうなあと感じました。

彼ほどの選手になるとマスコミやら協会関係やらスポンサーやら後援会やら挨拶しなければならない人が山ほどいるのではないかと思います。きっと平井コーチの元へ行くのは一番最後になるでしょうね。

出会ってからずっと練習や試合の連続だったでしょうからきっと今までは話す内容はそんなことばかりだったと思います。

全ての戦いが終わってやっとその使命から解き放たれ、昨夜は二人で初めてゆっくり話すことが出来たんではないかなあと思います。

まあ男同士ですからお互いに「お疲れさん」ぐらいしか出てこないかも知れないですね(笑)

選手の引退はコーチにとっても本当に辛いことです。どうにも気持ちのやり場がないものです。職業柄どうしても平井コーチの心境が気になります。

昨日のレースを観ていてそこまで妄想してしまう自分に「お前こそ関係ないだろ?」ってのりつっこみを何度も入れてました(笑)

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 13:22 | コメントをどうぞ

おめでとう!

3月27日(日)友引

10年前に卒業した選手の結婚式でした。

ご招待を頂き、結婚式と披露宴に出席させて頂きました。

夢が一つ叶った瞬間です。

テニスで始まった繋がりが、ただコート上だけでの付き合いではなく、こうした関係になっていけることが自分の望みですが、こればかりは自分一人ではどうにもならない事です。

招待状を頂いた時、心の底から嬉しくこの日を待ち遠しく思っていました。

 

この年になると結婚式へ呼ばれる事もだんだん少なくなり、まずは着ていくものから迷います。

若い頃はタキシードが定番でしたが、今の流行がよく分からない…

さんざん迷いましたが、やはり年相応の礼服で行くことにしました。

実はスピーチを頼まれていて、それもなんとトップバッター、お招きいただいたご両家に恥をかかせては申し訳ないという気持ちもあったのでまあ一番無難な恰好が良いなあと思ったわけです。

 

自分はいつもスピーチの内容に関してあんまりちゃんと準備をしていきません。

決して自信があってではありません。

ある程度の候補は自分の中でリストアップしますが、大体は全然違う内容になることが多いです。

それは当日のお二人やご両親の様子を眺めていて浮かんだ内容が一番良いと思っているからで、今回も挙式に参列しているうちにふとひらめいた内容をお話しすることにしました。

スピーチの出来栄えは微妙ですが、祝福する気持ちはしっかり伝えれたのではないかと思っています。

 

 

新郎の彼は、現在28歳ですから卒業してからもう10年が経っています。

しかしこの10年間の間にも進学、就職、転職、結婚と事あるごとに報告をしてくれました。

披露宴で同席した彼の恩師も

「すでに学校は退職しているが、今の職場までわざわざ出向いて結婚の報告に来てくれた」

と大変喜んでいられました。

きっとご両親の「お世話になった方への感謝の気持ちを忘れない」という教えをしっかりと身に付けたからだなあと思いました。

 

とってもあったかい結婚式でこちらの方が幸せな気分にして頂きました。

幸一朗、おめでとう、お幸せに!

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 13:54 | コメントをどうぞ

技あり

暖かかったり、寒かったりと毎日ころころ変わってそれに合わせて着る物も変えないといけなく忙しいですが、風邪などはひいていませんか?この時期にまさかのインフルエンザなんて悲惨なことにならないよう気を付けてくださいね!

それでもコートはもうすでに春の陽気、プレーしていても最高に気分が良いです。冬眠してた方はそろそろ活動開始ですよ(笑)!

さてたまにはコーチらしいコメントも書こうかなあと思っています。(みんなに忘れ去られてもいけないのでね)

とは言ってもなかなか技術的な指導を文字で表現するのは難しいので(文才がないので…)ここではヒントを出しますので是非コートで練習してみてください。

 

突然ですが、「3/1000」

何の数字なんだか分かりますか?

これはインパクト時にボールとラケットが当たっている時間です。

あなたとボールが繋がる接点は唯一この3/1000秒しかありません。

 

この一瞬がとても重要になってきます。

テクニシャンプレーヤーはこの時間に何かをしています。

 

そこで今回はボレーにピントを合わせてみましょう。

まずはよく聞く「ボレーではラケットを振るな、当てるだけにしろ」というアドバイスについて考えてみます。

「振るな」とは、「何もするな」と言う事です。

たしかに何もしなければボールは正直に面の向けた方向にはね返っていきますからいわゆるコントロールが乱れる事は少ないかもしれません。

でもそれでどうやって「ドロップボレー」「アングルボレー」「ロブボレー」などの「表現」をするのでしょうか。

 

ただただ念じててもボールに伝わるはずはないですよね(笑)?

 

そこでドロップボレーのコツを少々。

 

そもそもボールはどうしてラケットに当たると飛ぶのでしょうか?

これは小学校の理科の授業ですね。

 

1ボールはラケット(障害物)に当たると球体が変形し始めます。

2限界まで変形した時点で元も形に戻ろうとする力がボールに生まれ、

3元の形状に戻ろうとする時に蓄えられた力が働き「飛ぶ」という現象を起こします。

この1~3の所要時間が3/1000秒ということです。

大きく変形してボール内の圧力が強ければ「よく飛ぶ」と言う事ですね。

ここまで大丈夫ですか?

 

さあ本題ですが、ドロップボレーとはこの飛ぶという現象を極力抑えたいと言う事になります。

そこで先程の飛ぶと言う現象をほったらかしにしないで手を加えてみましょう。

出来るだけ想像力を大にして読んでくださいね。

1 1/1000目にボールがラケットに当たります。

2 2/1000目が最大にボールがつぶれた状態です。

ここがポイントです、もし1と2の間にラケットが消えれば「ボールは最大にはつぶれていない」と言う事になりますね。

ボールの変形具合を自由に操れるようになれば、飛び具合もコントロール出来るようになります。

あまり飛ばしたくなければつぶさないようにすれば良いと言う事です。

さらにそのラケットがただ消えるのではなく、ボールのうしろ側から下側に滑り込んで3/1000後にリリースすればボールには適度なバックスピンが掛り地面でバウンド後に戻るという現象も起こります。

なんとなく分かりましたか?

とにかく一瞬の出来事ですが、テクニシャンにドロップを決められると

「一瞬ラケットにボールがくっついているように見えたかと思ったら完全にボールが死んでポトンと落ちた」なんてことがありませんか?

まさにそういう事です。

 

イメージが出来たら練習してみましょう。

まずはラケットでボールキャッチ&リリースから。

ラケットは打つ道具(バット)だけじゃなく受ける道具(グローブ)にもするという発想が大切です。

ドロップボレーは「小さく打つ」ではなく「受けて投げる」感覚がポイントです。

これはコートじゃなくても出来る練習ですね、是非トライしてみましょう!

バッチリ決まったらみんなから絶賛されること間違いなし!でもあんまりやりすぎると嫌われちゃうかも(笑)

 

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 14:36 | コメントをどうぞ

見守る

ここ最近は卓球、女子サッカー、WBC、ボクシング、そしてデ杯とやたら忙しく、毎晩チャンネルをカチャカチャしてました。

録画して観ると言う手もあるんですが、結果を知っちゃってから観るとどうしても半減しちゃいませんか?

まあにわかファンは結果が最重視で、勝てば大喜び、負ければボロクソに言うのが当たり前ですからね(笑)

そんな中、今回の女子サッカーはかなり厳しい結果となり、マスコミの扱いは今までとは180度変わり選手達は相当ダメージを受けていると思いますが、プロの世界は常にそういうものなのかもしれませんね。

卓球で男女優勝の快挙を続けている中国の代表選手達の笑顔がどうしても喜びではなく安堵にしか見えないのは自分だけでしょうか…

勝つことを使命とさせられる選手たちにとって、純粋に自分の勝ちたい気持ちなんてどっかに行っちゃって、まわりからの過度すぎる期待に答えなければいけないという気持ちばかりが大きく占め、いったい誰の為にやっているのかが分からなくなることがよくあります。

 

「世界ランク4位なんだからオリンピックに行くのなんて当たり前だろ?」

「なんだ、ショッボ…オリンピックに行けないのなら、もうベトナム戦なんて観てもしゃあない…」

なんて声が聞こえてきそうですが、自分も正直行けなかった事は残念に思いますが、昨日のベトナム戦はそんな中彼女たちがどんなモチベーションで闘うのかが大変興味がありました。

それは「次の東京やワールドカップへすでにスタートを切りだしているのか?」と言う事。

 

サッカーの試合を分析できるほどの専門的な眼力のない自分には、試合の評価は全く出来ませんが、「素晴らしい表情でプレーをしている彼女たちを観てすでに先へ向かってスタートを切っているな、ナイスゲームだな」と感じました。

 

 

 

自分は世界レベルで勝負した事はありませんので一緒にするのは申し訳ありませんが、どんな世界でも必死に戦っている以上大きな重圧がかかっている事に関しては同じだと思います。

 

「インターハイ団体出場」

自分はこの目標を仲間と6年間追い続けました。

6年間とはすでに中一から全員でその目標を意識していたと言う事です。

高1、高2と出場はならず、最後の高3の大会。

予選、県大会を順調に勝ち進み、準決勝に進出、インターハイに出場できるのは県で一校のみ、県大会で優勝をしなければ行けません、この準決勝が最大の強敵で実質上決勝戦のような大事な一戦でした。

ダブルス1ポイント、シングルス2ポイントの計3ポイント制で行われ、試合前の予想通り、1対1でシングルスNO1にかかって来てました。

接戦の末敗れ、インターハイ出場の長年の夢は残念ながら消えました。

その後、3位決定戦にまわることに事になったのですが、インターハイ出場しか考えていなかった自分たちにとって3位も4位もどうでも良かったので、もう魂が完全に抜けた状態でした。

自分が出場したダブルスは1-6で敗退…その他のシングルスの結果は記憶にすらありません。

おごるわけではありませんが、絶対に負けるわけにいかない格下の相手でした。

 

 

先生からもの凄い勢いで叱られ、個人戦でインターハイ出場が決まっていたのですが、

「お前たちにその資格はない!今すぐ本部に行って出場を辞退して来い!!」

と言われ、その時初めて自分たちがどうしようもない愚か者であるかに気付かされました。

たとえどんな時も

「試合や対戦相手を最大限にリスペクトする心」

を教わりました。

思い出したくもない最悪の経験ですが、後に自分にとってとても貴重な経験にもなりました。

夢や目標を持つことはとても大切ですが、それに固執しすぎると本質を見失うことがあると言う事ですね。

 

以前、全国制覇を何度もしている常勝校の監督に「今大会の目標」を聞いたことがあります。

そのとき彼は「今年のチームは、全国に出場出来た事自体が素晴らしい結果であり、もし1回戦を突破できれば褒めてやりたい。残念でもなんでもなくそれが今年のチームの実力であり過去の先輩たちの残した結果と比較するのは可哀そうでそんな戦いはさせたくない」と答えられました。

この返答には感心させられました。

 

その時その時を必死で戦っている選手に外野はただただ見守ってあげる事が大切だと思います。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 16:49 | コメントをどうぞ

チャレンジ

「日本のテニスが大きく変わりつつある」そう自分は感じています。

 

錦織選手をはじめ多くの日本人選手がグランドスラム大会で活躍をするようになりました。一昔前では考えられない事でした。

そもそもグランドスラム本戦は128人しか出場できません。と言う事は世界の100位以内にいないとなかなか出れないと言う事です。

その中でも特に注目したいのは、その中に東海地区出身の選手がたくさんいる事です。

伊藤竜馬(三重県)、西岡良仁(三重県)、ダニエル太郎(愛知県)、日比野菜緒(愛知県)、みんな東海地区出身で、先日行なわれた全豪オープンに出場していましたね。

 

彼らが世界の舞台で活躍出来るようになった要因は、もちろん本人たちの努力で勝ち取った結果(出場)であることは言うまでもありませんが、10代前半から「世界へのチャレンンジ」を始めた事が大きいと思います。

 

その昔は「インターハイで優勝するとテニス協会から世界へのチャンスが与えられる」そんな時代でした。

まずは日本一に、それから世界へという考え方が主流でしたが、その反面テニス関係者の多くは「ハッキリ言って18歳で世界初経験では遅すぎる…これでは世界との距離は絶対縮まらない…」とも感じていました。

 

今から10年ほど前、

「出来るだけ早い年齢で世界を経験させよう」という動きがこの愛知県で始まったのです。

レベルも「全国どころか東海大会にもまだ出たことがないような選手でもやる気があるのならそのチャンスを与えよう」というもので当時としては型破りが発想だったと思います。

 

おそらく一部の県を除いては、当時そこまでは進んでいなかったと思います。

 

その活動を中心になって積極的に行ったのが親友の大島コーチで、彼の発想・情熱・そして行動力にスポンサーやまわりのコーチ達も大きく心動かされました。

 

予選に相当する大会を開き、誰でもチャレンジ出来るようにしました。実際にまだ一度も東海大会にすら出たことがない選手が海外遠征に行ったこともあります。

恐らく「そのレベルで海外遠征?まだ早いって!全日本にも出ていないのに…お金の無駄だよ…」なんて思っていた方もきっといたと思います、いやそのほうが多かったかもしれません。

しかし、その答えは10年後にこういった形で表れてきたと言えるのかもしれません。

上記の選手もこうしたチャンスを活かし海外遠征を経験しました。

そして目標が日本から世界に変わったきっかけになったのではないかなあと勝手に感じています。

しかし海外遠征を経験した選手の全てがその後、テニスの道を歩んだわけではありません。

高校、大学進学、社会人スタートとそれぞれの分岐点でテニスから離れ、別の道を選んだ選手の方が圧倒的に多いですね。

でもその時の経験はそれぞれの人生においてきっと良い糧になっていると信じています。

 

我々コーチは指導だけではなく、いろんなチャンスや環境を整えることも重要な仕事だと思います。今では多くの若手コーチが積極的に海外に目を向ける時代になりました、とても素晴らしい事だと思います。

自分も当時、フロリダや上海遠征に帯同する機会をもらい、選手同様、貴重な経験をすることが出来ました。

フロリダ・IMGでは、錦織選手(当時17歳)や内山選手などが所属していました。

外国人に混ざって練習しているというよりは、たった一人で「負けてなるものか!」と外国人達と必死に闘ったいる印象を強く受けました。

その姿を実際の目で見ることが自分には大きな刺激となり、きっと一緒に行った選手たちも何かを感じた事と思います。

 

当たり前の話ですが、たまたま強い選手が現れるなんて事は決してありません、世界レベルに標準を合わせて闘っているからこそ結果に繋がるのだと思います。

でも大島コーチもまさか10年後にこうなるとはあの頃は思っていなかったかもしれませんね(いや彼なら思っていたかな)?

 

さあ近い将来、きっと地元からウィンブルドンチャンピオンが現れますよ!

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 10:06 | コメントをどうぞ

本当の目的

先日、生徒さんから

「なかなか結果が出ないし、なにより練習でやった事が試合で全く出来ない…どうしたらいいんだろう…」

と悩み相談を受けました。

 

その方はコツコツと練習を繰り返し、試合にも積極的に参加して良く頑張っています。きっと多くの方が同じ悩みを抱えていると思います。

その方がおっしゃるには「結果も大切だがそれ以上に内容のある試合がしたい」と。

 

我々はおそらく試合において「結果」と「内容」の二つの事を求めているのだと思います。

その優先順位は試合をする前には、「1内容 2結果」なのにいざ試合が始まるとどうしても「1結果 2内容」と変わってしまいませんか?

当然ですよね、もし相手が途中棄権したら誰でも「ラッキー!!」って思うでしょう(笑)?

 

では例えば今日の試合が引退試合だとしましょう。

あなたはどんな試合を望みますか?

もちろん有終の美を飾りたいと思うはずですね。

では内容は?

相手がめちゃめちゃヘタクソだったり、絶不調で勝手に崩れたり、先程言った途中棄権だったりしての楽勝はどうでしょうか?

「折角のラストマッチだから勝ちたいことは勝ちたいんだけどそうじゃないんだよなあ…」

とはなりませんか?

 

もしリクエストが出来るのであれば、永遠のライバルや目標とする相手を指名して、今までやって来た集大成を試合で発揮してみたいと思うのではないでしょうか。

試合は決して「試験」ではありません。合格か不合格を査定しているわけではないのです。

どんな試合でもこのような「特別な試合」に臨むのと同じような気持ちで挑むことが出来れば、きっとプレッシャーや欲望に負けてただ勝利だけが頭を占めて中身のない試合になってしまう事はかなり少なくなると思います。

 

ただ試合中は夢中でそんな事を思い出す余裕がなくなることが多々あります。

そこで例えばラケットやノートに「思い出せ!!」とか「一番大切な事」とか思い出す為のキーワード書いておいたりして試合中にそれを見て良いコンディションを取り戻すことがとても効果的だと思います。

 

「なんの為に試合に臨むのか」という「本当の目的」を忘れないで戦えれば、内容にも満足出来、結果もおのずと伴うのではないかと思います。

昨日「日本出身力士10年ぶりの優勝」という快挙を成し遂げた琴奨菊が

「優勝した事より今までやって来た事がしっかり出来た事がなによりも嬉しい」

とコメントしています。

まさにその通りですね。

 

そう言えば昔ジュニアで試合中に持ち込んだノートをチェンジエンドの度に見直したり書き留めたりしていた選手がいました。

試合後にそのノートになんて書いたの?と聞いて見せてもらうと

「暑っ!! 腹減った!!!!」と殴り書きしてありました…

まあそれもアリですね(笑)

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 16:38 | コメントをどうぞ