積み重ね

夏が終わりやっと涼しくなりました。

夏休みは特に学生の大会がテンコ盛り、まさに殺人的なスケジュールで駆け抜けていきます。

茨木のジュニアも「試合デビュー」を果たした選手が何人もいます。きっと大きな緊張と不安で一杯だったと思います。

まあデビュー戦は勝ち負けよりも何事もなく無事終了したら上出来です。

自分もデビュー戦の事は今もはっきり覚えています。

名城コート、13番コートでした。

対戦相手は第1シード、結果は24対1

「24対1ってなにそれ??」

と思ったでしょ?

24点対1点です。

6-0は当たり前で1点しか取れなかったと言う事です。

それもその1点は相手のダブルフォールト(笑)

たぶん、15分もやってないと思いますが、こっちは汗だくなのに相手は涼しそうな顔をしてましたね。

自分のようにデビュー戦を鮮明に覚えている人もいれば、全く記憶にない人もいると思います。

どちらもそれだけ緊張をしていると言うことですね。

 

練習して、試合でコテンパンにやられて、また練習して、またまたコテンパンにやられて、またまたまた練習して、やっと勝てたのは1年後でした。

その初勝利の試合もしっかり覚えています。

みんなこの繰り返しの中から少しずつ力をつけていきます。

あせらずコツコツと努力を積み重ねることが大切ですね。

【名古屋テニススクール 茨木テニス】

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 17:09 | コメントをどうぞ

興味

ミュージシャン、俳優の泉谷しげるさんが娘と二人でトーク番組に出演していた時のコメントが非常に興味深かったので紹介します。

 

彼女がまだ小学1年生ぐらいの頃

「お父さん、私ピアノを習いたい!」

「ピアノ?所でお前弾けるんか?」

「弾けるわけないじゃん、だからピアノ教室に行きたいんだよ」

「なんだ弾けないのか、じゃあだめだ。」

「はあ?」

 

彼が言うには

「ピアノ教室に行きたいと思うならすでに弾けるはずだろ?本当に弾きたかったら、とうの昔にピアノを弾ける友達の演奏をみせてもらったり、拝み倒して弾かせてもらったり、自分で鍵盤を絵にでも描いて練習したりするはず。弾けるようになるのに教室なんていらねえ。もっともっと上手くなりたいなら話は別。俺なんかラジオから流れてくる『音』をたよりに、朝から晩までギターを触ってた。それだけで弾けるようになるんだよ。こいつの言う『弾けるようになりたい』はその程度なんだよ」と言って通わせなかったそうです。

 

「さすが泉谷、やるな!」って思っちゃいましたね。

 

自分がテニス部に入ったの中1の春4月、「しばらくはラケットは必要なし」と先輩に言われ、6月にやっと許可が下り手に入れました。それでももちろん打たせてもらえず、ひたすら球拾いのみの生活が8月まで続き、8月15日にやっと打たせてもらえました。

 

第1球目から中1全員が普通に打てましたし、ラリーも出来ました。

 

これはビックリすることではなく、素振りと球拾いの繰り返しで「型とイメージ」がしっかり身につき、なにより「早く打ちたい!上手くなりたい!」という欲望がもの凄く強くあったから当然の事だと思います。特に球拾いは先輩の打ち方をじっくり観察する言わば「見稽古」だったと思います。

それと実は練習後に毎回、体育館の壁を取り合って壁打ち(まだラケットがない頃は優しい先輩がこっそり貸してくれました)をしたり、誰が一番〇〇先輩のフォームの真似(プロを見る機会が皆無だった時代)が上手いか競い合っていましたね。

 

野球小僧が、プロ野球選手の打ち方を完璧にモノマネしたり、サッカー少年がイッチョ前にプロの試合内容を持論で解析したりするのはよくありますが、ジョコビッチの打ち方の真似が上手い選手や錦織やフェデラーの戦略を熱く解析する選手は残念ながらあまりいません。

 

 

自分もよく選手にこんなアドバイスを

「グランドスラムって知ってるか?強くなりたかったらプロのプレーを沢山観なさいよ」

言ってる自分がいつも思う事

「これって言われる事かな?」

 

【名古屋テニススクール 茨木テニス】

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 11:19 | コメントをどうぞ

佐藤次郎氏

ある新聞に掲載された記事です。

戦前、テニスのウィンブルドン選手権で4強となるなど国際的に活躍しながら1934年4月、欧米への遠征途上のマラッカ海峡で船から投身自殺した佐藤次郎選手の遺書がこのほど日本テニス協会で見つかった。

佐藤選手は当時26歳。

心身の不調を訴えながら、戦争へ向かう時代、国の名誉がかかるデビスカップ(デ杯)への欠場は許されず、期待に応える成績が挙げられないことを、死をもって国へ謝罪するとした悲痛な内容。

同協会が古い資料を電子化する過程で数年前に見つけたが、一部関係者にしか知られていなかった。

原本は、日本テニス協会の前身である日本庭球協会(当時)の事務局長、久保圭之助氏が作成したとみられる資料の中にとじ込まれていた。

遺書は当時の堀田正恒会長宛。「シンガポールに着く前日」に、用紙3枚に走り書きでしたためられていた。

慢性の胃腸病を患い、物事に集中できないと精神的苦痛を明かし「とてもテニスが出来ません」と訴えている。

デ杯代表の若い選手3人を引率した自身を「この醜態さ、何と日本帝国に対して謝ってよいか分かりません。その罪、死以上だと思います」と責め、「私は死以上のことは出来ません。生前お世話様になった同胞各位に礼を延べ、卑怯の罪を許されんことを請う。では、さようなら」と結んでいる(原文は旧仮名遣い)

想像を超える時代、言葉が見つかりません…

 

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 23:21 | コメントをどうぞ

唯一の接点

小学生はクイズが大好き!

レッスン中もクイズを出すと大盛り上がりします。

そこで問題です。

「テニスは何でボールを打つでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは

「ガット(ストリングス)」

 

ラケットと答えた方がきっと多いでしょうね、しかし もしラケットでボールを打ったら「フレームショット」になっちゃいますよ(笑)

「ヘリクツ!!」って思った方、そうじゃないですよ(笑)

 

確かにボールはラケットで打ちます。でもフレームではなく、ガットを縦横に編み込んだ面の部分で打つのです。

あなたのテニス(想い)をボールに伝えるには、唯一の接点のガットがめちゃめちゃ大切になってきますね。ラケットはそのガット(面)を支えるフレームなんです。

もちろん、ラケットの性能は打球に大きく影響します。しかし、せっかく性能の高いラケットを使って、あなたの素晴らしいフォームでボールを打っても、唯一の接点であるガットの性能が低ければボールにはショットの良さが100%伝わっているかは疑問になってしまいます…

 

アンプやデッキがめちゃめちゃ良くても、その先のスピーカーが大したことが無ければ良い音は出ないのと同じですね。

ラケット選びにはすごく時間をかけるのに、「ガットは安物で良い」「テンションはよくわかんない」「張ったら切れるまで張りっぱなし」という愛好家がとても多いです。

ガットの種類と張るテンションが自分のプレーやそのラケットに合ってるかが重要ですね。よくわからない方はコーチに相談しましょう。

 

また、ガットの定期的な張り替えもとても重要です。確かに切れるまで使えるのは事実ですが、ガットの性能、テンションの維持には寿命があります。

「何年も張り替えていない」というラケットをたま~にみかけますが、本来の性能とテンションは全くありません、ただ切れずにつながっているだけです。

 

使っていなくても、温度、湿度、日光等様々な要因で性能はどんどん低下します。またテンションもずっと張りっぱなしですから同じく低下します。

理想的な事を言えば3ヶ月に一度の張り替えをお勧めしたいとこですが、まあ半年に一度は張り替えてみましょう。

「ほんとに変わるの?」と思っている方、久しぶりに美容院に行っていつもと同じヘヤースタイルにしても誰でもすぐ気付くのと同じですよ。

さあ、一度コーチに相談してみてください。自分に合ったガット選びって結構楽しいですよ。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 10:44 | コメントをどうぞ

やっぱりすごかった!

あるプロテニスプレーヤーとの会話

「どんな練習をされるんですか?」

「特別な事は何もしてません、皆さんと同じような練習しかしてませんよ(笑)」

「じゃあ 我々とはやっぱり素質が違うんですね(笑)」

「そんなことありませんよ(笑) じゃあ、二つほど練習を紹介しますね。世界中で一番多くのプレーヤーが行っている練習は何だか分かりますか?それは半面ストレートのラリーです。これは簡単に言うと『自分の所に来たボールを正確に返球する』言わば基本中の基本で、野球に置き換えれば内野手の正面のノックと同じなんです。それをちょくちょくトンネルしたり、エラーしたり、ファーストに暴投したりしてたら話にならないでしょ?(確かに…反面ラリーでまずノータッチエースはありえんし…)だからノーミスをテーマに行うのです。」

「ノーミスですか?どれくらいやるんですか?」

「ノーミスで1時間は軽く超えます」

「1時間ですか?」

「もちろん、途中ミスでラリーは何度かは途切れます。但し私は一切ミスをしません、ラリーが途切れるのは全て相手のミスです。相手もそれ以上の方ばかりですから殆どミスはありませんが、0という人はまずいません」

「1時間ラリーして『一度もミスをしない人』と『殆どミスをしない人』との差がとてもデカイという事ですね」

「そういうことです(笑)、次の練習は2-1での一面ラリーです。これは与えられたエリアをしっかりカバーリングする練習で、相手は半面ですからしっかりコントロールしてきます。これも野球で言えばショートやセカンドの守備範囲で行うノックと同じです。この練習で最も重要なのは、練習の焦点がボケないこと、コートカバーリングの練習に徹するのです。体力や根気がなくなったり、このままだといずれミスにつながるからと言って攻めたら本来の練習の意味を成さなくなります。誤魔化さない事が大切です。ノックを受けてる最中にいきなりバットを持ってホームランはありえないでしょ(笑)」

「この練習中は、甘いボールが来ても絶対に攻めません、むしろ相手がガンガン攻めた方が練習になります。もちろん自分のボールの質は下げません、試合中では打たない中ロブみたいなボールでは全く意味がありませんから(笑)」

「確かにこの二つの練習は、どこのコートでもよく見かける練習ですね」

「はい、この二つの練習で私を超える選手は周りに一人もいませんでした、だから日本一になりました(笑)」

「説得力があって思わず『なるほど!』とうなづいちゃいましたが、決して簡単な事ではないですね(笑)」

「ところが、これだけでは世界には通用しません。この2-1練習がコートカバーだけの練習から攻撃的要素の練習にアップしないといけません。『チャンスボールが来たら攻撃してきちっと決める』という意味ではありません、そんなことは当たり前すぎる事なんです。劣勢や窮地に追い込まれた場面からでも攻めれなければいけません。どこからでもどんな状態からでもポイントを取る事が出来る選手が世界にはゴロゴロといるのです。私にはそれが難しかった、だから世界の壁は厚いと実感しました」

 

笑顔でさらっとと答えて頂きました。たしかにどこにでもある練習にもの凄い重みを感じました。

「どんな練習をするか」よりも「どうやって練習をやるか」を大切にし、「誰にでも出来ることを誰にも真似できないようにする」彼が長年、日本のトップに君臨していたのは当然の結果なんですね。

さて、もう誰の事かわかったかな?

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 17:07 | コメントをどうぞ

笑える?笑えない?

ずいぶん昔の話ですが、一人の男性がスクールに入会してきました。彼は中級ぐらいのレベルで、何度かレッスンを受けて頂き、クラスの雰囲気にもだんだん慣れて来ました。

レッスン終了後、いつものように皆さんと楽しいおしゃべり

「テニスを始めてきっかけはなんですか?」

「テニスを始めたきっかけは、お医者さんの勧めでして…実はひどい胃炎が続いて、病院に行ったんです。すると、『あなたの場合は神経性胃炎です、気分転換にテニスでもしたらきっと良くなりますよ』と言われ始めたのがきっかけなんです」

と教えてくれました。

「さっそく知り合いのサークルに入れてもらってテニスを始めると、体調はみるみると回復し、絶好調!胃炎もすっかり良くなり、ついでにテニスの魅力にもドップリと浸かってしまってもう楽しくて楽しくて、もっと上手くなりたくてスクールに入る事にしました!」

と教えてくれました。

テニスで治っちゃうなんてすごくないですか?

テニスの腕前もみるみる上達し、仲間も増えとても楽しそうにプレーしていました。

 

 

 

ところが、しばらくして彼がレッスンを休みがちに…

「どうしたのかなあ?」と思っていると彼がひょっこりやってきました。

 

 

「コーチ、お休みしてすみませんでした。ちょっと体調がすぐれなくて…」

「えええ?どこか悪いんですか?」

「実はまた神経性胃炎が再発したんです…」

「だったらなおさらテニスした方がすっきりするじゃないですか?」

「ええ、でも…」

「どうしたんですか」

「胃が痛い原因、聞いてくれます?」

「はい」

 

 

 

 

「サーブが…」

「ん?サーブ?」

 

 

「緊張するとサーブが入らなくて…それでずっと悩んでいたらまた最近胃が痛くて痛くて」

「…」

「気晴らしにゴルフでも始めようかな?」

「…」

笑える?笑えない?

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 14:11 | コメントをどうぞ

ちょっとだけ

テニスに限らず、いろんなスポーツを観戦する事が好きです。勝敗や試合内容はもちろんですが、アスリート達の行動や言動にとても関心があります。

「山本”KID”徳郁」ってご存知ですか?

父、郁榮はオリンピック選手、姉、美憂、妹、聖子は世界選手権チャンピオンというレスリング一家に生まれ、K1で大活躍をした総合格闘家です。

自分は特にK1や総合格闘技が好きなわけではありませんが、

インタビューで言っていた一言です。

「練習では誰の意見やアドバイスも全て受け入れる。崇拝する父に限らず、昨日今日入門したばかりの練習生の意見でも真剣に聞く。頭ごなしにNOとは絶対に言わない。どこに重要なヒントが潜んでいるか分からない。それと出会うチャンスをミスミス逃すのは愚かなことだ。しかし、試合中は誰の言う事も一切聞かない。セコンドやコーチの助言に心が揺らぐことは決してない。信じるのはただ自分のみ、ブレることはない!!」

とまあこんな感じでした(スミマセン、微妙に違うかも?)

往々にして逆のタイプが多いのでは

「練習では色んな先入観や固定概念に縛られて融通の利かない癖に、いざ試合となると優柔不断さや往生際の悪さがどんどん出てくる」

自分で書いててグサッと来ます(笑)

 

 

「イチロー」の事は皆さんよく御存じですよね。彼の逸話は数えきれないほどあり、今さら?って感じかもしれませんが、一つご紹介しましょう。

これはある人から聞いた話ですが、

「まずは第1打席で、出来るだけ沢山投げさせ、相手の特徴、球の種類、傾向などの情報を収集する。第2打席目では、その情報を元に方針を決め、1度目の攻略をしてみる。第3打席目には2打席目で得た有力な情報を元に、更に仮説を立てて攻略する。ここまででノーヒットですが、もう攻略法はほぼ完成、それを元に第4打席に入る。結果は当然ヒットに限りなく近づく。」

とね、これだけでも凄すぎるんですが、

「狙いをつけるのは『苦手な部分』や『失投』ではなく、対戦ピッチャーが最も得意とする『決め球』で、それをヒットにする。そこに重要な意味がある。」そうです。

「最も得意とする部分を打ち砕く。」

対戦したピッチャーには強烈なダメージとなり、「敵わない相手」であることを証明されたも同じでしょうね。

 

練習や試合は、何時でも誰にでも平等に与えられています。

「な~んも考えずにやるか」「ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ考えてやるか」

スタートは、この少しの差なのかもしれませんね。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 16:58 | コメントをどうぞ

満タン

梅雨が明けると本格的な夏がやってきます。

みなさん夏の準備をしっかり整えてテニスを思いっきり楽しみましょうね。

真夏の炎天下で気を付けたい事は沢山ありますが、特に夏バテ、日焼け、熱中症には十分気を付けましょう。

今日はこのうちの「熱中症」について少し触れてみましょう。

そもそも「熱中症」がなぜ起こるのかはすでに皆さん十分ご存じですよね。

高温や高湿による体内の水分等の不足が原因です。

ナイターなど炎天下ではない時も要注意ですよ。

 

いつも思うことは「車のガソリンメーターみたいに水分の残量が見れれば良いのになあ」ってね。

でもそれは無理な話ですね。

 

皆さんプレー中は、こまめに水分を補給したり、汗を拭いたり、服装や帽子などを工夫したり、常に注意はしていますよね。

とても大切な事です。

実は同じくらいに重要なのは、事前に体の水分タンクを「満タン」にしておく事です。

 

ちょっとした一例を

「前夜飲み会で帰宅して、水も飲まずにバタンキュー、朝起きて何も食べずにコーヒー一杯だけ飲み、『さっき起きたばっかり…』と言いながらいきなりテニス」

どうですか?

飲酒、睡眠だけで水分はけっこう奪われています、またコーヒーも利尿作用が高いですよね。

このケースでは、まともな水分補給をしたのは?「飲みだす前だとすると12時間以上も前?」って感じになります。

きっとスタート時点からかなり水分不足でしょうし、プレー中にいくら水分補給をしてもどこまで補充出来るかは微妙ですね。

 

ちょっとだけ変えてみましょう。

「前日飲み会で帰宅したが、就寝する前に十分に水分を補給。ちゃんと早起きをしてフレッシュジュース、フルーツ、野菜など水分の多い物を含めた朝食をしっかり食べる。適度な時間を空けてからテニス」

この二人の差はかなりデカイですね。

 

例えるなら

「外見は全く同じに見える2つのスポンジ。一つはグッと押してもペチャンコになるだけ、もう一つは手を軽く乗せただけですでにジワ~っと水分が染み出てくる」

こんな感じです。

 

「たまたま体調や運が悪かった」とか「根性が足りん」が原因ではないと思います。

様々な要因が重なっているので「これなら絶対大丈夫!」という方法はありません。

熱中症になる確率を下げる努力をしっかりしましょう。

水分満タンにしておいて、途中こまめに給水しながらテニスを満喫しましょうね。

 

自分もビールが大好きなので気を付けています(笑)

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 14:13 | コメントをどうぞ

日替わりプレーヤー

「強くなりたい」

誰もが願う事ですが、残念ながら近道はありません。

 

決して「楽して上達したい」わけではないけど、ひょっとしたら「明日の朝、起きたら生まれ変わっているかも」なんて思ったことありませんか(笑)?

ちなみに自分は、過去にウィンブルドンで3回ほど優勝しています。(夢の中で)

 

 

100%実力を発揮でき、結果も伴う試合はそんなに多くはありませんね。

試合後の感想でよく聞くのは

 

「メンタルが弱くて…」ですね。

 

しかし、大半が反省で終わっちゃう事が多いんです。

本当はここからメンタルを強化する訓練をしないといけません。

 

ではどうやったらメンタルが強くなるのか?

特効薬でもあれば良いのですが、まあ地道に練習するしかありませんね。

 

よくいるタイプは、試合に負けると凹んで

「今からすぐ練習だ!」と言ってクラブに直行し、いつも以上に気合の入った基礎練習に没頭する選手。

一見すると初心に帰っていいような気もしますが、まるで「負けた罰」を自分に課して、気休めのように練習しているだけの様に見える事もあります。

案の定、翌日からはケロッとして普段通りに逆戻り。

勿論、基礎練習は大切ですし、こういう機会に行う事もとても良いとは思いますが、思い出したようにするのではなく、日頃からちゃんとやっておくべきでしょうね(笑)

 

ではどうしたらいいかと言うと

 

その試合でいったい何が起こったのかをまずは知ることが大切ですね。

難しい事ではありません。

例えば

「ビビちゃってサーブが入らなかった」としましょう。

 

「普段はガンガン入るのに今日はビビったから入らなかった。原因はビビったからだ、ビビりさえしなければバッチリさ!(俺が下手なわけじゃない)」

なんて思っているうちは「んんん?」ですね。

 

「練習と違って試合は必ずビビる」

と言うシンプルな答えに気付いてほしいですね。

 

「ビビった状態でサーブを打つ訓練」をしないとまた同じことの繰り返しになります。

「自分はどんなにビビっていてもサーブが入る、大丈夫だ!」

という「経験」を沢山積むことが大切なんです。

 

自分は現役の時

「100回連続でサーブを入れる、フォルトしたら0からスタート。出来るまでやる、だから絶対にミス出来ない」

という練習をよくしました(させられたかな?)

もちろん出来なければその日はサーブだけで終わってしまう時もあります。

 

「100回も?」と思われるかもしれませんが、3セットマッチで仮にスコア―が7-6 6-7 7-6だとしましょう。

全部で39ゲーム、半分は自分のサーブだから約20ゲームがサービスゲームとなります。

そのゲームがすべてデュースまでいったら×8で160回サーブを打つことになります。

ファーストの確立が40パーセントならば、セカンドを打つ回数は約100回となりちゃんと根拠のある数字となります。

「100回」と言う数字は想定しなければならない数字なのです。

(マラソンの大会に出るのに一度も42.195㎞走らないで臨む人はいないでしょう)

 

この練習が達成できると「自分は普段から訓練しているから必ず出来る!」という根拠のある自信が生まれるのです。

 

「ビビるといつもフォルトする」という「経験」しかしていない選手が

入るイメージなんか持てるはずがありません。

そう、「入らないイメージ」しか持てないんです。

だから心配しなくても思った通りにまたフォールトします(笑)

 

普段の基礎練習で「実力」をアップする事と同じぐらい大切なのは

「実力を出せる力」を身につける事ですね。

 

実力はあるのに、「実力を出せる力」が弱いと

信じられないくらい強い時もあれば、ビックリするくらい弱い事もある

「日替わりプレーヤー」

になっちゃいますよ(笑)

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 16:35 | コメントをどうぞ

単なるミーハー?

久しぶりの投稿です。

梅雨空が続きますね。

アウトドアの茨木テニスにとってこの時期は、かなり苦戦を強いられます。

雨が上がったらすぐにコート整備、少しでも皆さんにテニスをして頂きたくスタッフは天気予報や空とにらめっこです。

 

「雨とテニス」と言ったらウィンブルドンですね。(ちょっと強引かな?)

まもなく開幕しますが、なんと言っても注目は錦織選手を中心とした日本人選手の活躍でしょう。

ウィンブルドンは1920年に清水 善造氏が初出場して以来95年間、日本人シングルス初優勝を目指してどの選手もチャレンジし続けています。

その日がいつ訪れるのかと思うとワクワクしますね。

 

さて、皆さんにとってのウィンブルドンの忘れられない名勝負は?

 

「マッケンローVSボルグ」

この二人の名勝負は今でも伝説になっていますね。

 

私の忘れられない試合は

 

なんと言っても「1975年女子ダブルスのファイナル」

すぐにピン!と来る方はかなりの通ですね。

 

 

そう、沢松和子選手がアン清村選手(日系ハワイ)とペアを組んで決勝に進出したあの試合です。

 

「沢松和子 ウィンブルドン女子ダブルス決勝進出!!」

日本中にビッグニュースが飛び込んできました。

当時、新聞やテレビのテニスに対する扱いは、全くと言っていいほどマイナーで、まさかの「ウィンブルドン決勝進出」に大慌てしてNHKが放映したような記憶があります。

 

実は自分もウィンブルドンがなんなのか、グランドスラムがなんなのか、当時は全く知りませんでした。

とにかくとんでもないことが起こっていると聞かされ、これは見ないかんと思ったその程度でした。

 

なにせ特別放送なので、本当に放映するのか半信半疑、ドキドキしながらテレビの前で待っていたのをよく覚えています。

 

 

やっと(本当に)始まり、映し出されたのは生まれて始めて見る芝生のコート。

「庭でテニスすんの?」私の第一印象はこれでした。

当時のテニスはウェアーやシューズなど、身に着けるものの全てが白なのは当たり前ですが、ボールも白でした。

 

おまけに我が家のテレビは白黒…

 

連戦で白っぽくはげたコートで、白い服着た人が、白いラケットで、白いボールを打ち合うテニスを白黒テレビで観る。

 

これはもう全くボールが見えません…

打ち合うボールの音だけが聞こえるエアーテニス。

それでも必死に目を凝らして観てましたね。

 

 

対戦相手はベティー ストーブ&フランソワーズ デュール組

勝負は、ファイナルセットにもつれ込み、沢松、清村組の見事な優勝で幕を閉じました。

 

「 日本人初快挙!」

とマスコミは大騒ぎ

 

セカンドセットを簡単に取った大柄のストーブやテクニシャンのデュールが、ファイナルセットに入ってから徐々に沢松、清村組の寡黙な戦いに追い込まれて行き、後半は全く余裕のない様子だったのを今でも鮮明に覚えています。

 

もの凄い刺激を受けた試合でした。

 

「よし、俺も頑張ろう!!」

 

と早速ラケットをオールマンに。

単なるミーハー?

≪名古屋テニスクラブ  テニススクール≫

カテゴリー: 未分類 | 投稿者楢木コーチ 15:42 | コメントをどうぞ