土曜日 昼から
十時過ぎコートへダブルスワンセット、あとでH氏とシングルスをやっているとめずらしく携帯が鳴る。あわてて探すとあーちゃんから、ぼくは昼から送る約束をすっかり忘れていた。
しまったチャリだったのだ。汗はどろどろ、あわててバッグに手当りしだいしまい込みチャリにまたがった。チャリで正解だった。車の渋滞をすり抜けて車より早く帰り着いていたに違いない。
夕方より全豪オープン女子ダブルス決勝戦がwowowされた。リー・ナVSチブルコワ戦。通路を会場へと向かう二人、はちきれんばかりの笑顔を振りまいているチブルコワ、檜舞台で戦える喜びが溢れているかに見えた。その先には大観衆がよどめいて待っているのだ。リー・ナはナーバスな顔つきでチブルコワのあとから歩を進める。
下の選手が先に行くのだねと、あーちゃんが言う。ピンとこなかったが言われてみればランキング下の選手が先で上の選手があとなのだ。
チブルコバのワサービスで始まりいきなりブレークされて0102。そこでなんとかキープすると次の相手のサービスをブレークして1222となってジャブでの序盤が終わり、互いの持ち味を出し始めて接戦となる。
りー・ナのバックのダウンダラインのエースがいいところで決まるも、チブルコワも必死でボールを追いかけるがサービスの不安定の上甘いサービスは攻撃を受けていた。チブルコバは何とか粘り66にしたがそこまでだった。タイブレークはサービスの差が歴然でファーストはリー・ナが76(3)で取る。
セカンドは本来の力を出し始めたリー・ナのワンサイドゲームとなり60でリー・ナがウイナーとなった。勝利の瞬間リー・ナはおもわぬ勝利に唖然とした表情を見せた。静かに喜びを噛みしめているようでもあった。