火曜日 晴れ
シングルの準々決勝を見たさに8時過ぎハーバーロッジを出たが心配した通勤ラッシュはさほどなく八事日赤まで座ることができた。9時過ぎ東山テニス会場へ、8から11番コートで75シングルス準々決勝が行われていた。しばらくすると優劣が鮮明になってきた。有力選手の欠場、シード選手の敗退とうで混沌としていたかに見えたが、ぼくの目には三人にしぼられた。
75のダブルス、準々決勝は12時きっかり1番コートへ入った。相手はワンシード、その一人は昨年ぼくのパートナーとペアを組んでの覇者、今回はたもとをたつ骨肉の争いごとにもみえた。
ファーストはまったく 相手のペース、ぼくは3度のサービス一度もキープできず15とリードを許し35ともがいたが突き放され、36でファーストを落とした。相手のkt氏はパートナーのk氏が言う以上に強くてダブルスを知りつくしているかにみえた。「あの人うまいじゃないですか」
喉もとまででかかった言葉をグッと飲み込んだ。
隣の二番コートでは地元出身東京在住のmさんが少し前に入ってワンセット取っていた、50wの準決勝。
セカンドは相手のパートナーのサービスをブレークして、そしてぼくが初
めてキープして20とリードしてから、いつの間にかこちらのペースになったいた。
ぼくたちはようやく硬さがほぐれて、自分たちのテニスが出来始めていた。セカンドを61で取ることできた。そしていつの間にか雌雄を決するファイナルへ。
隣のコートの仲間はセカンドを惜しくも落としてファイナルになっていた。
敵は浮き足立っていたのか、ぼくたちが良かったのか 、ミスが目立ちはじめた。ぼくたちは自分たちのサービスは力を合わせて必死でキープして相手のをゆさぶり気がつくとまたも61で取っていた。
まったく歯が立たなかったファースト、パートナーへの申しわけなさ、勝つを前提に予約したホテル、仲間のことどもが頭を巡っていた。
不可思議な感情が二人の胸の中に去来していたと思う。
隣のコートではぼくたちと逆の現象が起きていた。ぼくたちが破れ彼女たちが勝利すると思っていたのだ。