水曜日
初対面の人と10時半にホームコートでの約束となっていた、出かけて時間になるがそれらしき人は現れず、ぼくにお願いしたKO氏に携帯を入れると日にちは間違いないようだ、彼も娘さんからの相談を受け、同世代の人とシングルスがしたいと望む彼の適任者としてぼくに持ちかけたようだ。
san murataの横顔というA4のコピーをもらっていた。ぼくとほぼ同じ年、才能豊かなマルチなひとと理解できた。本業はイラストレータ―で独学でヴァイオリンをマスターして世界を旅する。
テニスプレーヤーとしての横顔もあった。2005年オンタリオ州シニアランキングNO1。
2005,6,12のシニアダブルスチャンピオン。2011年カナダシニアランキング12位、ダブルス9位。(2013年4月現在)
彼の実力を想像してみた。ぼくの浮き沈みの激しいンキングに比べれば彼は上位をキープしていることに気がつく。昨年必死に頑張り今はトップテンにしがみ付いているぼくにもいくばくかのプライドがあった。
おばちゃんとたちとダブルスをしたりして時間を費やすと昼を大きす回って、そろそろ帰ろうと思っていると、同伴すると聞いていた女性が現れたので一瞬戸惑った。もうすっかり忘れていたし今のダブルスがなければ帰っているところだった。ぎりぎりのところで捕まった。1時半の約束をしていたという。
分かりましたとぼくはダブルスを中断して荷物をまとめシングルポールを小脇に抱えて5番コートへと歩を進めた。
ひと目して芸術家タイプの人だった。おおらかでひとなっこそうに見えた。レベルもラベルも大違いだと感じたが、コートに立てばボールを追う一対一の関係だ。レベルもラベルも関係のない世界が好きだ。
試合前の練習で相手の力を感じることができる。鋭いファーのショットにキレのあるバック、ぼくはよたよたして返すのが精いっぱいだった。思った以上の実力も持ち主だと肌で感じていた。
ファーストは、お互いに相手の好プレーをたたえながら22まで行ったが、それから24と離されて正直危ないと感じていた。甘いボールを打つと鋭いボールが返ってくる。25となりそうなのを34としてぼくのサービスでほっとした。それからねばって64で勝たせてもらったが、そこには練習量の差が現れているような気がした。
寒いカナダから冬の3か月、3月末まで当地に在住するときいたが練習はほとんどできてないと推測した。
それでぼくとどっこいどっこいなのだから、本格的に練習に打ち込めば勝ち目はない。だけどぼくもベレランJOP
75のトップテンのプライドとして、出来上がった彼と対戦したいという思いはある。
セカンドは52から54と肉薄されたがなんとか64でにげきった。笑顔で楽しかったと何度も言ってくれて、うれしかった。マルチの一つの技でここまでできるのだから、才能あふれている人に違いない。
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