今年も鎌倉テニストーナメントがやって来た。
どうしてやろうかと思ったが結局今年も出る。
岩淵元杯ではUコーチに初戦負け、市民大会のシングルスは数年振りの予選負け、ダブルスは全敗で予選負け、めっちゃ負けまくり。
今のところの今年の戦績は9勝18敗。勝率は3割切り寸前。半年が過ぎたのに10勝もできていない。
まるで何も上手くいく気がしないが申し込み。
思えば3年前に初めて出た時はこういう大会で勝てるようになりたいなと思ってたなぁ。
程遠いし目標すら薄れてやがる・・・。
で、今日の会場は鎌倉宮カントリーテニスクラブ。
いつもの愛車のリトルカブちゃんと共に向かい、試合開始1時間前に到着する予定だった・・・。
勝とうとも負けようとも、終わったらのんびり温泉入って、鎌倉イズムなお店でも探して飯食って・・・
なんて暢気に考えながら順調に向かってたんですよ早朝。
鎌倉宮まで残り5kmぐらい、コンビニあったらお菓子でも買って試合を待つのだ、なんて思ってたらタイヤの挙動がおかしい。
どうにか何かの間違いであって欲しいと祈るが明らかに走るのが危険だったので仕方なく停車・・・
ガッツリ釘が刺さっとる・・・
見る見る内に萎んでいく後輪・・・
残り5kmを残してまさかのパンク。
しかしまだ慌てる時間ようなじゃない、1時間もの余裕を持って大会へ臨む俺は冷静だった。
5kmを歩くぐらい大した事ではない・・・あ、グーグルで調べたら1時間だって。
ぎりぎりセーフ・・・?
しかしパンクしたリトルカブを押して歩けば遅刻は確実、開始時間までに行けなきゃ参加費払ったのに棄権負けだ。
いや、ヤベえよこれ、パンクした後輪がめちゃくちゃ重くて前に進まねぇ・・・。
これじゃ駄目だ、まずはリトルカブを置いておけるような駐輪場を・・・・・・・・・
まるで見当たらない。
バイク屋があればそこに修理をお願いして預ければ・・・・・・・・
朝早過ぎてやってない。
だが幸いにも?北鎌倉駅が2km先にある、駅前と言えば大体駐車場とか駐輪場がある・・・はず・・・・だって駅だしあるでしょ・・・?(不安)
パンクした原付と2km・・・キツいなぁ・・・これただのガス欠とは訳が違う・・・
頭を過ぎる棄権の二文字・・・
鎌倉まで来て、残り5kmの距離まで来てまさかの棄権・・・嫌すぎる・・・。
テニスやってれば、そりゃまあ棄権しなくてはならない時とかあるだろうけどさ・・・でもこれは嫌だよね、挫けるわ・・・。
なんだァ?てめェ・・・愛想が尽きたとか、テニスに熱注がないとか、ついこの前に不貞腐れてた癖に棄権が嫌なのかよ・・・
いや、例え遅刻したとしても後輩Uコーチも出るしな・・・炊き付けようと誘ったら、今では逆に出ろと言われるようになってしまった・・・
母校の先輩として我々のやり方を示さねば・・・
という事で選択肢は一つ、棄権など論外!あるかどうか分からない駐輪場目指して北鎌倉へ進む。
無かったとしても立ち止まれば試合に間に合わない、故に私は進み続けるしかない・・・1時間もの余裕のあった旅路は早くも1分たりとも無駄にできない戦いへと変貌を遂げたのであった・・・。
汗だくになりながらパンクした原付と共に北鎌倉へ到着。
駐輪場も駅前で無事に見つけ、着てきた新品のJOMAのゲームシャツも着替えて第2セット突入。
北鎌倉駅から鎌倉駅は電車を待てばたった1駅、しかしそこからテニスクラブへは2km、30分の道のりを歩かなくてはならない。
残り時間は30分弱・・・間に合わないじゃん・・・
ちなみに北鎌倉駅から徒歩で強行しても40分・・・駄目じゃん・・・
もはや残された手段はタクシー・・・駅前に停まってない・・・
駅周辺に歴史的な建物が揃ってる観光地なのに・・・・・・いや、朝だからそりゃいないわ・・・そりゃ閑散としてるわまだ・・・
大急ぎで呼べそうなタクシーを検索・・・検索する時間さえももはや足りない。
幸いにも連絡してから10分でタクシーが到着、裏道の少ない土日の観光地の一車線を突き進み、目指すは鎌倉宮!
人の数こそまばらでもやはり侮れない数の車が走る観光地の道路、もはや半分祈りながら到着を待つ。
そしてついに到着!鎌倉宮カントリーテニスクラブ・・・!
見事時間前に辿り着き、無事エントリー。
(雨上がりでコート整備が遅れて予定より始まるのが遅かったけど)
やったみせたぞ・・・棄権確実の状況から!俺は逆転してみせた・・・!!!
アドレナリンは最高潮、この危機を乗り越えた俺に、もはや不可能は無い・・・ッ!!!
つまり何と言うかね・・・間に合って嬉しい・・・テニスできるって幸せ・・・ (満足感)
こうしてテニスへの熱意が蘇った?クレーの予選1回戦の相手は体育会出身の選手。
調べてみると昨年戦った体育会の選手の先輩らしい。(1-6 1-6で一方的だった・・・)
体育会相手じゃ勝てる気しなくてつらみ・・・っていい加減どうにかしなさいよ、ジュニアアレルギー、体育会アレルギー・・・
こういう大会で勝つには、ってか、勝ち負け以前の問題で、俺の場合はごく一般的なテニスを成立させるには、もっとハードに、もっと集中してボールを打たなきゃいけない。
そういうのをちょっと気を抜くと忘れてしまう。
彼らのような強い人がやるテニスは自分には備わらなかった。
最初のゲーム、どうした俺、変に縮こまり、変に硬く、全然ボールに対処ができない。
原付の押し過ぎで疲れたか?いやいや、そんなやわな男か俺は!?
ヤバいね、他コートと比べて圧倒的にラリーが少ない。
1、2球で自分がミスして終わってしまう。
自分のテニスは基本的には消極的、のはずだか、特にチャンスボールになると体がすぐに打ちに行ってしまう。
あ、メンタル的な部分もあるなやっぱ、長いラリー嫌いだし、ヤバい強い相手の時ほど焦って先に点を取ろうとしちゃう。
この日は消極的なプレーでもチャンスボールの時でも両方とも駄目だった印象。
思い通りにいかない。
しかし湿ったクレーコートはバウンドがあまり跳ねず、相手もどうやらタイミングが合っていないようで前半1-4でやられていたところを4-4までミスを拾わせて頂く。
明らかに自分より上手い強い格上の相手、それが調子が悪そうならその隙に点を取れ!って話だろうに、やはりチャンスを悉くミスして第1セットを4-6で落とす。
最近ずっとこうだよもう・・・
市民大会も全部シコられて自滅。
まあ9年ぐらい連続で出て毎回同じ負け方だし、いい加減弱点丸出しマンなのかもね。
ミスが多いと言いながらコントロール系最強の三種の神器が一つグラファイトからアエロに変えてパワーに特化する謎チョイス。どこへ向かってるんだ俺は。
せっかくの貴重なチャンスを逃して第二セットは一方的に0-5。
どんどんミスするスピードが速くなる。
全然テニスにならない塩試合。
自滅ばかりって分かってるのに打ちに行くという自殺行為。
テニスに中身を作れないんだよね。恥ずかしい。
Uコーチなんかはミスが出ても攻めて攻めてって感じだが、どうしても俺にはそれができない。
俺がやるとずっと延々とミスばっかりだ。
フラットの棒球がベースラインの向うへ突き刺さる。
アエロでフラットって・・・アエロモジューラー2が泣いておられる・・・
ベースの打ち方がアカンのか、自然にフラット打ちで吹っ飛ばしてしまう。
それだけじゃないでしょ、テイクバックをあまりせず、とても早いタイミングの打点で打ちにいってしまう。
攻めるタイミングも打点の場所も、何から何まで急いでる。
そして相手のフォアに打ったら思いっきりぶっ叩いてきて1発でエース取られるから迂闊に置きにいけない。
ギアが低速のまま、ちょっとボールが繋がったと思えばプレースメントでも惨敗。
ストロークが思い通りにいかない時こそ、他のプレーでも戦えるように・・・という話は分かるけど、初めの数球でポイントが終わってしまうので他のプレーをするにまで至らない。
ガチで初球からアプローチとかスライスとかしかするしか・・・そしてミスる。まだ練習不足か。
斉藤秀プロがこの前ツイッターでさらっと呟いてたけど、何かを試合で使えるようにするには練習で100パー使えるようになって初めて検討できるレベルだって。
そういう事を分かってないんだよね俺って。
という事で鎌トー4度目の挑戦は予選1Rで4-6、1-6。
次は浦川コーチの初戦を応援。
ってお前もアエロにしたんか・・・。
先月から俺も気まぐれでアエロに変え、先輩も完成度の高い市販品求めてアエロに変え、1個下の後輩も元々アエロ使い、綾高OBがどんどんアエロに染まってく・・・何やねんこのシンクロ!?
なんで揃いも揃って同じタイミングで同じラケットに・・・?
かくして、母校に謎の伝統が爆誕してしまったのであった・・・。
アエロでパワーアップした彼は自分みたいに暴発する事無く良い試合運び。
程良く力をセーブしながら攻める。
俺は何でもかんでも同じパワー、同じタイミング、同じテンポで打っちゃてるのかねぇ・・・。
彼が順調にプレーして勝つ様も何だか見慣れてきた気がする。
俺もそういう風になりたかったんだけど。
鎌トーとかJOPとか大きい大会や、川角杯とか、強い相手に混ざって、それも勝つって。
俺は1勝が遠い。
さて、後輩の試合を見届けた後、俺にはまだ戦いが残っていた。
パンクして北鎌倉に置いてきた原付を修理してくれるバイク屋を探す戦いだ・・・。
超しんどい・・・
車通りは多いし観光客だらけ、周囲の目が気になるし、パンクした原付はくっそ重い・・・
一番近いバイク屋さんはちょうど行きに押して行ってる時に確認した所らしい・・・
一番近くて2kmかぁ・・・
朝よりも気温が高い、試合で疲労した身体も悲鳴を上げだす。試合に負けるよりキツい
リトルカブと言えど重いものは重いのだ・・・
そうして必死に進んで何とか着いた救世主。
修理をお願いして相棒とは1週間お別れ。
俺達は困難を乗り越えた・・・大会こそ初戦突破は叶わなかったが、この戦いで俺はテニスへの執念を取り戻した・・・気がする・・・(?)
次の大会は秋の市民大会。
毎度毎度の事のような気がするがそれは置いといて、さあ次回こそは弱点直して逆襲だ。
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